| 【発明の名称】 |
火葬炉 |
| 【発明者】 |
【氏名】山名 雄三
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| 【要約】 |
【課題】火葬の当初より強い火炎を噴射して火葬しても、確実に燃焼して火葬することができ、火葬の時間を短縮し、燃料の節減を促進することができるようにする。
【解決手段】縦長の棺を収容できるスペースを有し、該スペース内に設置される棺の長手方向における一端側に主燃バーナ9を備えている主燃焼室2と、該主燃焼室2における主燃バーナ9を設けた側の上方部に設けられ未燃焼ガスを流出する煙道11と、該煙道11に連続して設けられ再燃バーナ13を備えている再燃焼室3とからなる火葬炉において、主燃焼室2内の前記棺が設置される部位における一方の側方に空洞部15を主燃焼室2の全長に亘って設け、前記主燃バーナ9が前記空洞部15に対向する位置に設けていると共に、主燃バーナ9を上下及び左右に揺動可能に設けていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦長の棺を収容できるスペースを有し、該スペース内に設置される棺の長手方向における一端側に主燃バーナ(9)を備えている主燃焼室(2)と、該主燃焼室(2)における主燃バーナ(9)を設けた側の上方部に設けられ未燃焼ガスを流出する煙道(11)と、該煙道(11)に連続して設けられ再燃バーナ(13)を備えている再燃焼室(3)とからなる火葬炉において、主燃焼室(2)内の前記棺が設置される部位における一方の側方に空洞部(15)を主燃焼室(2)の全長に亘って設け、前記主燃バーナ(9)が前記空洞部(15)に対向する位置に設けていると共に、主燃バーナ(9)を上下及び左右に揺動可能に設けていることを特徴とする火葬炉。 【請求項2】 前記主燃焼室(2)の主燃バーナ(9)を設けている面の後壁(8)に修整窓(10)を、主燃焼室(2)内に設置される棺の前端面に対面して設けていることを特徴とする請求項1に記載の火葬炉。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主燃バーナを備える主燃焼室と再燃バーナを有する再燃焼室とを設けている火葬炉であって、特に前記両室を連結して主燃焼室から発生する未燃焼ガスを再燃焼室へ誘導する煙道の挿入口が、主燃焼室における主燃バーナ寄りの上方部に開口してある形態の火葬炉に関する。 【0002】 【従来の技術】主燃焼室は縦長の棺を収容できる縦長のスペースを備え、その長手方向の一方の端部に棺を入れる防火扉付きの開放口を有し、他端側に主燃バーナを設けているもので、主燃焼室内に棺を設置した際、棺の前端面が主燃バーナに近接するもので、火葬の当初は主燃バーナの火炎を弱くして火葬を始め、棺の前端面の一部が燃焼して、火炎が棺内に噴入した時点より火炎を強くして火葬することが最も好ましく、火葬作業者に対して以上のように操作するように指示されているものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし実際にはそのように行われず、火葬当初より強い火炎で火葬を始めるために、燃料が無駄に消費さればかりではなく、殊に棺の前端面の板が一般に3〜5cmもある厚いものであり、その燃焼に比較的時間(一般に4〜6分)が掛かり、また燃料が油であると、噴射された油が燃焼されることなく棺の前端面にそのまま付着し、黒煙を発することになり、再燃焼室での燃焼処理に大きな負担が掛かるため、火葬を開始する前から再燃焼室を稼働して室内温度を高くしておく必要があり、そのためにここでも多くの燃料を消費するという問題があった。 【0004】本発明は以上の問題を解決することにあり、火葬の当初より強い火炎で火葬を始めても、黒煙の発生を極力抑え、強い火炎が無駄なく棺の燃焼に消費できるようにすることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による解決手段は、主燃焼室内の棺が設置される部位における一方の側方に空洞部を主燃焼室の全長に亘って設け、主燃バーナが前記空洞部に対向する位置に設けていると共に、主燃バーナを上下及び左右に揺動可能に設けていることを特徴とする。 【0006】前記のように空洞部を設ける手段には、主燃焼室内の幅を従来のものよりやや広くなるように形成する場合と、その幅は従来のものと同様であるが、炉体の側壁における内面を全長に亘って、主燃焼室内側が開放した溝状に切欠して形成する場合とがある。 【0007】また主燃バーナを上下左右に揺動可能に支持するには、従来知られているユニバーサルジョイントによって可能となるものである。 【0008】前記主燃焼室の主燃バーナを設けている面の後壁に修整窓を、主燃焼室内に設置される棺の前端面に対面して設けていることを特徴とする。 【0009】以上のように主燃バーナが棺の前端面と対面する後壁に一方へ片寄せて設けられることから、修整窓をその後壁に棺の前端面と対面するように設けることができ、その部位は後壁のほぼ中央部となることから、火葬中の点検時に点検すべき位置の前後左右を的確に把握することができるようになるものであり、しかも従来の修整窓よりも大きく開口することができ、火葬中の修整が容易になるものである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明を実施形態によって説明すると、図1から図3に示しているように、炉体1の下部に主燃焼室2を備え、その上部に再燃焼室3を備えるもので、主燃焼室2は縦長の棺Hを台車4に載置して収まる縦長のスペースを有するものであって、その長手方向の一端部側の前壁5に、防火扉6で開閉される出入口7を有し、反対側の後壁8に主燃バーナ9と修整窓10を備えるものである。また、主燃焼室2の後壁8寄りの上部に煙道11の挿入口12が開放してあり、煙道11は前記再燃焼室3へ通じている。再燃焼室3には、前記後壁8の上方部に設けた再燃バーナ13からの火炎が噴入され、排煙筒14よりガスを大気へ排出するようになっている。 【0011】上記主燃焼室2内の横幅を従来の横幅より広く形成したもので、即ち、主燃焼室2内に棺Hを設置した状態で、その棺Hの側部に空洞部15が主燃焼室2の全長に亘って作成できるように形成したものである。 【0012】一方前記後壁8に設ける主燃バーナ9を、図1に示しているように、前記空洞部15に対面するように取り付けるもので、しかもその取付手段は、ユニバーサルジョイントによるもので、具体的には、回転自在の起立軸16に二股状のフレーム17を設け、該フレーム17内に主燃バーナ9を横軸18で上下に揺動自在に設けたものである。また、防音の点から、カバー20によって主燃バーナ9を覆うことが好ましい。 【0013】以上のように主燃バーナ9が後壁8に片寄せて設けられるから、後壁8に、前記修整窓10を棺Hの中心部とほぼ対面し、且つ中心部に向かう状態で、しかも従来の修整窓の大きさよりも大きな面積をもって設けるものである。 【0014】次ぎに図4に示す例は、前記例の空洞部15の設ける手段が異なるもので、主燃焼室2の横幅は従来のものと同様の幅であるが、炉体1の一方の側壁19の内面を全長に亘って切欠して空洞部15を設けたもので、主燃バーナ9及び修整窓10の取付構造は前記例と同様である。 【0015】以上のように主燃焼室2内に空洞部15を設け、その空洞部15に向けて主燃バーナ9を設けているから、火葬時に、主燃バーナ9を空洞部15に向けて稼働することにより、噴射された火炎は棺Hの前端面に投射されることなく、棺Hの一方の側面を舐めるように走り、防火扉6に当たって曲がり、しかも煙道11が主燃焼室2の後壁8寄りに設けているから、火炎は棺Hの前記とは反対側の側面側を通じて後壁8に向かって走り、火葬の当初より強い火炎を噴射しても、火炎が棺Hの周囲を覆うように走り、その間に燃焼に必要な空気が供給されて棺Hの周囲を加熱して燃焼し、そこに発生した未燃焼ガスの一部は主燃焼室2内で燃焼され、且つ煙道11を通じて再燃焼室3へ誘導されるものである。また棺Hが燃焼し遺体を火葬する時点では、主燃バーナ9を左右へ且つ上下に傾斜して火葬するものである。 【0016】 【発明の効果】本発明による火葬炉であれば、主燃焼室に空洞部を設け、主燃バーナを空洞部に向けて設けたもので、主燃バーナからの火炎が棺の周囲を囲繞するから、その間に火炎に触れて棺を火葬するものであり、従って火葬の当初より強い火炎を発しても、不完全燃焼を起こすことなく却って棺の燃焼が迅速に行われ、火葬に要する所要時間を短縮し、燃料の消費を節減することができるようになるものである。 【0017】また、修整窓を後壁のほぼ中央部に設けられることから、炉内での火葬状況を点検する際、炉内の前後左右の距離感を確実に把握することができ、主燃バーナの火炎を確実に所要位置へ向けて火葬することができ、このことからも火葬が促進され、時間を短縮する効果を発揮するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000141808 【氏名又は名称】株式会社宮本工業所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 信道
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| 【公開番号】 |
特開平11−201419 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−5906 |
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