| 【発明の名称】 |
廃棄物燃焼処理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 嘉則
【氏名】井上 岳史
【氏名】氣駕 尚志
【氏名】中村 元哉
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| 【要約】 |
【課題】廃棄物をボイラの燃料の一部として発電に活用し得、発電効率の向上を図り得ると共に、廃棄物の燃焼によって生じる塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食を防止しつつ、ダイオキシンの発生を防止し得る廃棄物燃焼処理方法を提供する。
【解決手段】廃棄物を流動層式燃焼装置或いはストーカ式燃焼装置等の燃焼装置24内で燃焼させた後、該燃焼ガスを、火力発電所等における主燃料を燃焼させるボイラ23の火炉23a内へ、ポート28から導入するようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 廃棄物を燃焼装置内で燃焼させた燃焼ガスを、主燃料を燃焼させるボイラの火炉内へ導入することを特徴とする廃棄物燃焼処理方法。 【請求項2】 廃棄物から生成したガス化ガスを燃焼装置内で燃焼させた燃焼ガスを、主燃料を燃焼させるボイラの火炉内へ導入することを特徴とする廃棄物燃焼処理方法。 【請求項3】 廃棄物から生成したガス化ガスを、主燃料を燃焼させるボイラの火炉内へ導入し燃焼させることを特徴とする廃棄物燃焼処理方法。 【請求項4】 請求項1,2或いは3記載の廃棄物燃焼処理方法において、ボイラの火炉内へ導入する前の燃焼ガス或いはガス化ガスに含まれる塩素及び塩素化合物を脱塩装置で除去することを特徴とする廃棄物燃焼処理方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物燃焼処理方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、未利用エネルギーの有効利用の観点から、都市ゴミを粉砕し、カルシウム等を加えて10〜20[mm]程度の柱状チップに固めて乾燥したゴミ固形燃料(RDF:Refuse Derived Fuel)を製造する技術が開発されており、前記ゴミ固形燃料を流動層ボイラやストーカ等で燃焼させ発電に利用することが考えられるようになってきている。 【0003】図7は前記ゴミ固形燃料を用いた循環流動層ボイラの一例を示すもので、水冷壁1aにより形成された火炉1の底部に、空気分散板2が設けられており、該空気分散板2上に燃料ラインWを介して投入されたゴミ固形燃料を、前記空気分散板2から吹き出される一次空気Aにより灰や石灰石等からなるベッド材3と共に流動化させながら燃焼させ、図示しない発電用蒸気タービン等に供給する蒸気を発生させるようにしてある。 【0004】前記空気分散板2から吹き出される一次空気Aは、押込通風機(FDF)6及び空気予熱器7を備えて前記火炉1の下部に接続された空気ライン9により調節弁8を介して供給されるようになっている。 【0005】更に、前記火炉1の上部には、火炉1内での燃焼により発生した排ガスを導き得るようサイクロン4が接続されており、前記排ガスによって吹き上げられた燃焼灰や未燃分等を含むベッド材3が前記サイクロン4で捕集され、該サイクロン4で捕集されたベッド材3は、サイクロン4下部の垂直なベッド材落下管4aから灰再循環装置(J−バルブ等)5を介して前記火炉1の底部に循環されるようになっている。 【0006】ここで、前記灰再循環装置5は、一般的にサイクロン4下部の圧力よりも火炉1内下部の圧力の方が高くなっていることを考慮し、この状態において、火炉1内の排ガスがサイクロン4下部のベッド材落下管4a側に流れ込むことを防止し、且つサイクロン4で分離されたベッド材3を火炉1内に確実に流下させて戻し得るよう形成してある。 【0007】一方、前記サイクロン4でベッド材3が分離された排ガスは、過熱器16及び節炭器17等を備えた後部伝熱部18を介して熱回収されてから排ガスライン19に流入し、空気予熱器7で前記空気ライン9の空気と熱交換することにより更に冷却され、集塵機(例えばバグフィルタ)20で脱塵された後、誘引通風機(IDF)21を介して煙突22から大気に放出されるようにしてある。 【0008】又、前記灰再循環装置5には、別置のブロア10より流動用空気11が導入されるようになっており、循環するベッド材3の粒子を流動化させて、スムーズな粒子の流れを確保し得るようにしてある。 【0009】更に、前記空気ライン9には、火炉1の上下方向中間部に調節弁12を介して接続される二次空気ライン13も付設されており、前記空気ライン9及び二次空気ライン13の二系統から火炉1へ燃焼空気を供給することによりNOxの発生を抑制すると共に、前記二次空気ライン13から火炉1内に二次空気Bを供給することにより未燃分の燃焼を助勢するようにしてある。 【0010】尚、図7中、15は前記火炉1の底部にベッド材3の一部を取り出せるようロータリーバルブ等の切出弁14を介して接続されたベッド材排出ラインである。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】前述の如きゴミ固形燃料には通常0.5〜1%程度の塩素が含まれており、このような塩素を含有したゴミ固形燃料を燃焼させた場合、特に高温で強い腐食性を有する塩化水素ガス(HCl)が発生するため、該塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食防止の観点並びにゴミ固形燃料が数cmオーダーの固形物であることから、従来においては低温燃焼(およそ800〜850[℃]程度)となる前述の如き循環流動層ボイラ等でゴミ固形燃料を燃焼させるようにしている。 【0012】しかしながら、前記塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食防止の観点から、蒸気温度を高くすることができず、図示していない蒸気タービンによる発電効率が低い(高々20%程度)という問題があると共に、循環流動層ボイラ等で行われるような低温燃焼では、前記ゴミ固形燃料に含まれる塩素からダイオキシンが生成されてしまうという問題を有していた。 【0013】又、ワラ、木の皮、米のもみがら等のバイオマスやその他のゴミといった廃棄物も通常、前述の如きゴミ固形燃料と同様に、循環流動層ボイラ等で燃焼させるようにしているため、廃棄物に含まれる塩素からダイオキシンが生成されてしまうことは避けられなかった。 【0014】本発明は、斯かる実情に鑑み、廃棄物をボイラの燃料の一部として発電に活用し得、発電効率の向上を図り得ると共に、廃棄物の燃焼によって生じる塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食を防止しつつ、ダイオキシンの発生を防止し得る廃棄物燃焼処理方法を提供しようとするものである。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明は、廃棄物を燃焼装置内で燃焼させた燃焼ガスを、主燃料を燃焼させるボイラの火炉内へ導入することを特徴とする廃棄物燃焼処理方法にかかるものである。 【0016】又、本発明は、廃棄物から生成したガス化ガスを燃焼装置内で燃焼させた燃焼ガスを、主燃料を燃焼させるボイラの火炉内へ導入することを特徴とする廃棄物燃焼処理方法にかかるものである。 【0017】又、本発明は、廃棄物から生成したガス化ガスを、主燃料を燃焼させるボイラの火炉内へ導入し燃焼させることを特徴とする廃棄物燃焼処理方法にかかるものである。 【0018】前記廃棄物燃焼処理方法においては、ボイラの火炉内へ導入する前の燃焼ガス或いはガス化ガスに含まれる塩素及び塩素化合物を脱塩装置で除去することが有効である。 【0019】上記手段によれば、以下のような作用が得られる。 【0020】廃棄物を燃焼装置内で燃焼させた燃焼ガスを、主燃料を燃焼させるボイラの火炉内へ導入すると、廃棄物を燃焼させた熱エネルギが前記主燃料の燃焼による熱エネルギと共に発電に供される一方、廃棄物の燃焼によって生じる塩化水素ガスは、火炉内で発生する主燃料の燃焼ガスによって希釈され、伝熱管等が腐食する心配はなく、又、廃棄物に含まれる塩素から生成されるダイオキシンは、高温燃焼が行われる火炉内で分解されることとなる。 【0021】又、廃棄物から生成したガス化ガスを燃焼装置内で燃焼させた燃焼ガスを、主燃料を燃焼させるボイラの火炉内へ導入すると、廃棄物のガス化ガスを燃焼させた熱エネルギが前記主燃料の燃焼による熱エネルギと共に発電に供される一方、廃棄物のガス化ガスの燃焼によって生じる塩化水素ガスは、火炉内で発生する主燃料の燃焼ガスによって希釈され、伝熱管等が腐食する心配はなく、又、廃棄物に含まれる塩素から生成されるダイオキシンは、高温燃焼が行われる火炉内で分解されることとなる。 【0022】又、廃棄物から生成したガス化ガスを、主燃料を燃焼させるボイラの火炉内へ導入すると、該ボイラの火炉内でガス化ガスが燃焼し、廃棄物のガス化ガスを燃焼させた熱エネルギが前記主燃料の燃焼による熱エネルギと共に発電に供される一方、廃棄物のガス化ガスの燃焼によって生じる塩化水素ガスは、火炉内で発生する主燃料の燃焼ガスによって希釈され、伝熱管等が腐食する心配はなく、又、廃棄物に含まれる塩素から生成されるダイオキシンは、高温燃焼が行われる火炉内で分解されることとなる。 【0023】前記廃棄物燃焼処理方法において、ボイラの火炉内へ導入する前の燃焼ガス或いはガス化ガスに含まれる塩素及び塩素化合物を脱塩装置で除去すると、塩化水素ガスの発生がなくなり、伝熱管等が腐食する心配がなく、又、ダイオキシンもほとんど発生しなくなり、たとえ発生したとしても、ダイオキシンはボイラの火炉内において、高温のもとで分解されることになる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。 【0025】図1は本発明を実施する形態の第一の例であって、図中、図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、ゴミ固形燃料を流動層式燃焼装置或いはストーカ式燃焼装置等の燃焼装置24内で燃焼させた後、該燃焼ガスを、火力発電所等における主燃料(微粉炭或いは油等)を燃焼させるボイラ23の火炉23a内へ、主燃料のバーナ29とは別のポート28から導入するようにしたものである。 【0026】本図示例の場合には、押込通風機6で昇圧され空気予熱器7を通過して加熱された燃焼用空気は空気ライン9を介して主燃料のバーナ29へ導入されるようになっているが、その燃焼用空気の一部を前記燃焼装置24の下部へ導入するようにしてある。 【0027】次に、上記図示例の作動を説明する。 【0028】火力発電所等におけるボイラ23においては、押込通風機6で昇圧され空気予熱器7を通過して加熱された燃焼用空気が空気ライン9を介してバーナ29からボイラ23の火炉23a内へ導入されると共に、微粉炭或いは油等の主燃料がバーナ29からボイラ23の火炉23a内へ供給されて燃焼が行われ、ボイラ23の火炉23a内での燃焼により発生した排ガスは、図示していない過熱器及び節炭器等を備えた後部伝熱部23bにおいて熱回収されてから排ガスライン19に流入し、空気予熱器7で前記空気ライン9の空気と熱交換することにより更に冷却され、集塵機20で脱塵された後、誘引通風機21を介して煙突22から大気に放出されるが、これと同時に、前記押込通風機6で昇圧され空気予熱器7を通過して加熱された燃焼用空気の一部が、ゴミ固形燃料が供給されている燃焼装置24の下部へ導入され、該燃焼装置24内においてゴミ固形燃料の燃焼が行われ、該ゴミ固形燃料の燃焼によって発生した燃焼ガスがポート28からボイラ23の火炉23a内へ導入され、その熱エネルギが前記主燃料の燃焼による熱エネルギと共に図示していない蒸気タービンによる発電に供される。尚、この場合の発電効率は約40%に達する。 【0029】前述の如き火力発電所等におけるボイラ23で使用される微粉炭或いは油等の主燃料の量に対して、燃焼装置24内で燃焼されるゴミ固形燃料の量の比率は数%程度に過ぎないため、ゴミ固形燃料の燃焼によって生じる塩化水素ガスは、ボイラ23の火炉23a内で発生する微粉炭や油等の主燃料の燃焼ガスによって希釈され、伝熱管等が腐食する心配はなく、又、前記ボイラ23の火炉23aの高さはおよそ40[m]程度であり、空筒速度はおよそ10[m/sec]程度であり、燃焼温度はおよそ1600[℃]程度であるため、前記燃焼装置24内でのゴミ固形燃料の燃焼によって発生した燃焼ガス中に含まれるダイオキシンは、ボイラ23の火炉23a内においておよそ1600[℃]程度という高温のもとで約四秒間保持され、分解されることとなる。 【0030】こうして、ゴミ固形燃料をボイラ23の燃料の一部として発電に活用し得、発電効率の向上を図り得ると共に、ゴミ固形燃料の燃焼によって生じる塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食を防止しつつ、ダイオキシンの発生を防止し得る。又、主燃料として微粉炭が用いられ、ボイラ23の火炉23a内における微粉炭の燃焼によって生じたフライアッシュ等をセメント用として利用しているような場合には、燃焼装置24内におけるゴミ固形燃料の燃焼灰と、ボイラ23の火炉23a内における微粉炭の燃焼によって生じたフライアッシュとを分離して回収できるため、有利となる。 【0031】図2は本発明を実施する形態の第二の例であって、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、ゴミ固形燃料を燃焼装置24内で燃焼させた後、該燃焼ガスを、空気ライン9から主燃料のバーナ29へ導かれる燃焼用空気に混入させ、ボイラ23の火炉23a内へ導入するようにしたものである。 【0032】図2に示す例においては、燃焼装置24内でのゴミ固形燃料の燃焼によって発生した燃焼ガスは、空気ライン9から主燃料のバーナ29へ導かれる燃焼用空気に混入されてボイラ23の火炉23a内へ導入され、その熱エネルギが、図1に示す例の場合と同様、主燃料の燃焼による熱エネルギと共に図示していない蒸気タービンによる発電に供される一方、燃焼装置24内でのゴミ固形燃料の燃焼によって生じる塩化水素ガスは、ボイラ23の火炉23a内で発生する微粉炭や油等の主燃料の燃焼ガスによって希釈され、伝熱管等が腐食する心配はなく、又、前記燃焼装置24内でのゴミ固形燃料の燃焼によって発生した燃焼ガス中に含まれるダイオキシンは、ボイラ23の火炉23a内においておよそ1600[℃]程度という高温のもとで約四秒間保持され、分解されることとなる。 【0033】こうして、図2に示す例の場合にも、図1に示す例の場合と同様、ゴミ固形燃料をボイラ23の燃料の一部として発電に活用し得、発電効率の向上を図り得ると共に、ゴミ固形燃料の燃焼によって生じる塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食を防止しつつ、ダイオキシンの発生を防止し得る。 【0034】図3は本発明を実施する形態の第三の例であって、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、流動層式燃焼装置或いはストーカ式燃焼装置等の燃焼装置24を圧力容器25内に設け、該圧力容器25内へコンプレッサ26で圧縮される加圧空気を供給し、ゴミ固形燃料を燃焼装置24内において加圧状態で燃焼させ、該燃焼ガスをガスタービン27へ導いて該ガスタービン27を駆動し、ガスタービン発電機27a及び前記コンプレッサ26を駆動した後、前記燃焼ガスをポート28からボイラ23の火炉23a内へ導入するようにしたものである。 【0035】尚、図3中、30は燃焼装置24内でのゴミ固形燃料の燃焼によって発生した燃焼ガス中から灰等を除去するためのサイクロン或いはセラミックフィルタ等の除塵装置である。 【0036】図3に示す例においては、コンプレッサ26から加圧空気が供給されている圧力容器25内の燃焼装置24内においてゴミ固形燃料の燃焼が加圧状態で効率よく行われ、該ゴミ固形燃料の燃焼によって発生した燃焼ガスがガスタービン27へ導かれて該ガスタービン27が駆動され、ガスタービン発電機27a及び前記コンプレッサ26が駆動され、ガスタービン発電機27aによる発電が行われた後、前記燃焼ガスがポート28からボイラ23の火炉23a内へ導入され、前記ゴミ固形燃料の燃焼によりガスタービン発電機27aによる発電に供された後の残りの熱エネルギが更に前記主燃料の燃焼による熱エネルギと共に図示していない蒸気タービンによる発電に供される一方、図1に示す例の場合と同様、燃焼装置24内でのゴミ固形燃料の燃焼によって生じる塩化水素ガスは、ボイラ23の火炉23a内で発生する微粉炭や油等の主燃料の燃焼ガスによって希釈され、伝熱管等が腐食する心配はなく、又、前記燃焼装置24内でのゴミ固形燃料の燃焼によって発生した燃焼ガス中に含まれるダイオキシンは、ボイラ23の火炉23a内においておよそ1600[℃]程度という高温のもとで約四秒間保持され、分解されることとなる。 【0037】尚、図3に示す例において、ガスタービンを駆動した後の燃焼ガスを、図2に示す例のように、空気ライン9から主燃料のバーナ29へ導かれる燃焼用空気に混入させ、ボイラ23の火炉23a内へ導入するようにしてもよいことは言うまでもない。 【0038】こうして、図3に示す例の場合にも、図1に示す例の場合と同様、ゴミ固形燃料をボイラ23の燃料の一部として発電に活用し得、発電効率の向上を図り得ると共に、ゴミ固形燃料の燃焼によって生じる塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食を防止しつつ、ダイオキシンの発生を防止し得る。 【0039】図4は本発明を実施する形態の第四の例であって、図中、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3に示すものと同様であるが、圧力容器25内に設けられた燃焼装置24内でのゴミ固形燃料の燃焼時における酸素比を調整することにより、前記圧力容器25内の燃焼装置24をガス化炉24’とし、該ガス化炉24’で生成されたゴミ固形燃料のガス化ガスを燃焼器31へ導いて燃焼させ、該燃焼器31における燃焼ガスをガスタービン27へ導いて該ガスタービン27を駆動し、ガスタービン発電機27a及び前記コンプレッサ26を駆動した後、前記燃焼ガスをポート28からボイラ23の火炉23a内へ導入するようにしたものである。 【0040】図4に示す例においては、コンプレッサ26から加圧空気が供給されている圧力容器25内の燃焼装置24即ちガス化炉24’内においてゴミ固形燃料のガス化ガスが生成され、該ゴミ固形燃料のガス化ガスが燃焼器31へ導かれて燃焼が行われ、該燃焼器31で発生した燃焼ガスがガスタービン27へ導かれて該ガスタービン27が駆動され、ガスタービン発電機27a及び前記コンプレッサ26が駆動され、ガスタービン発電機27aによる発電が行われた後、前記燃焼ガスがポート28からボイラ23の火炉23a内へ導入され、前記ゴミ固形燃料のガス化ガスの燃焼によりガスタービン発電機27aによる発電に供された後の残りの熱エネルギが更に前記主燃料の燃焼による熱エネルギと共に図示していない蒸気タービンによる発電に供される一方、燃焼器31内でのゴミ固形燃料のガス化ガスの燃焼によって生じる塩化水素ガスは、図3に示す例の場合と同様、ボイラ23の火炉23a内で発生する微粉炭や油等の主燃料の燃焼ガスによって希釈され、伝熱管等が腐食する心配はなく、又、前記燃焼器31内でのゴミ固形燃料のガス化ガスの燃焼によって発生した燃焼ガス中に含まれるダイオキシンは、ボイラ23の火炉23a内においておよそ1600[℃]程度という高温のもとで約四秒間保持され、分解されることとなる。 【0041】尚、図4に示す例において、ガスタービンを駆動した後の燃焼ガスを、図2に示す例のように、空気ライン9から主燃料のバーナ29へ導かれる燃焼用空気に混入させ、ボイラ23の火炉23a内へ導入するようにしてもよいことは言うまでもない。 【0042】こうして、図4に示す例の場合にも、図3に示す例の場合と同様、ゴミ固形燃料をボイラ23の燃料の一部として発電に活用し得、発電効率の向上を図り得ると共に、ゴミ固形燃料の燃焼によって生じる塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食を防止しつつ、ダイオキシンの発生を防止し得る。 【0043】図5は本発明を実施する形態の第五の例であって、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1に示すものと同様であるが、燃焼装置24内でのゴミ固形燃料の燃焼時における酸素比を調整することにより、前記燃焼装置24をガス化炉24’とし、該ガス化炉24’で生成されたゴミ固形燃料のガス化ガスを、ボイラ23の火炉23a内へ、主燃料のバーナ29とは別のポート28から導入するようにしたものである。 【0044】図5に示す例においては、燃焼装置24即ちガス化炉24’内においてゴミ固形燃料のガス化ガスが生成され、該ゴミ固形燃料のガス化ガスは、ポート28からボイラ23の火炉23a内へ導入されて燃焼し、その熱エネルギが、図1に示す例の場合と同様、主燃料の燃焼による熱エネルギと共に図示していない蒸気タービンによる発電に供される一方、ゴミ固形燃料から生成したガス化ガスの燃焼によって生じる塩化水素ガスは、ボイラ23の火炉23a内で発生する微粉炭や油等の主燃料の燃焼ガスによって希釈され、伝熱管等が腐食する心配はなく、又、ゴミ固形燃料から生成したガス化ガスの燃焼によって発生した燃焼ガス中に含まれるダイオキシンは、ボイラ23の火炉23a内においておよそ1600[℃]程度という高温のもとで約四秒間保持され、分解されることとなる。 【0045】尚、図5に示す例において、ガス化炉24’で生成されたゴミ固形燃料のガス化ガスを、図2に示す例のように、空気ライン9から主燃料のバーナ29へ導かれる燃焼用空気に混入させ、ボイラ23の火炉23a内へ導入するようにしてもよいことは言うまでもない。 【0046】こうして、図5に示す例の場合にも、図1に示す例の場合と同様、ゴミ固形燃料をボイラ23の燃料の一部として発電に活用し得、発電効率の向上を図り得ると共に、ゴミ固形燃料の燃焼によって生じる塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食を防止しつつ、ダイオキシンの発生を防止し得る。 【0047】図6は本発明を実施する形態の第六の例であって、図中、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図4に示すものと同様であるが、ガス化炉24’の出口側に、ゴミ固形燃料のガス化ガスから塩素及び塩素化合物を水等との反応により除去する脱塩装置32を設けたものである。 【0048】図6に示す例においては、コンプレッサ26から加圧空気が供給されている圧力容器25内の燃焼装置24即ちガス化炉24’内においてゴミ固形燃料のガス化ガスが生成され、該ゴミ固形燃料のガス化ガス中に含まれる塩素及び塩素化合物が脱塩装置32において除去され、塩素及び塩素化合物の除去されたゴミ固形燃料のガス化ガスが燃焼器31へ導かれて燃焼が行われ、該燃焼器31で発生した燃焼ガスがガスタービン27へ導かれて該ガスタービン27が駆動され、ガスタービン発電機27a及び前記コンプレッサ26が駆動され、ガスタービン発電機27aによる発電が行われた後、前記燃焼ガスがポート28からボイラ23の火炉23a内へ導入され、前記ゴミ固形燃料のガス化ガスの燃焼によりガスタービン発電機27aによる発電に供された後の残りの熱エネルギが更に前記主燃料の燃焼による熱エネルギと共に図示していない蒸気タービンによる発電に供される一方、脱塩装置32においてゴミ固形燃料のガス化ガスからは塩素及び塩素化合物が既に除去されているため、燃焼器31内でゴミ固形燃料のガス化ガスを燃焼させても塩化水素ガスはほとんど発生しなくなり、たとえ、発生したとしてもその量はごくわずかとなり、しかも、図4に示す例の場合と同様、塩化水素ガスはボイラ23の火炉23a内で発生する微粉炭や油等の主燃料の燃焼ガスによって希釈され、伝熱管等が腐食する心配はなく、又、ダイオキシンもほとんど発生しなくなり、たとえ、発生したとしても、ダイオキシンは、ボイラ23の火炉23a内において高温のもとで分解されることとなる。 【0049】尚、図6に示す例において、ガスタービンを駆動した後の燃焼ガスを、図2に示す例のように、空気ライン9から主燃料のバーナ29へ導かれる燃焼用空気に混入させ、ボイラ23の火炉23a内へ導入するようにしてもよいことは言うまでもなく、又、図6に示すような脱塩装置32を、図1〜図3に示した燃焼装置24の出口側、或いは図5に示したガス化炉24’の出口側にそれぞれ設けるようにしてもよいことは言うまでもない。 【0050】こうして、図6に示す例の場合には、ゴミ固形燃料をボイラ23の燃料の一部として発電に活用し得、発電効率の向上を図り得ると共に、ゴミ固形燃料のガス化ガスから予め塩素及び塩素化合物を除去可能となり、ゴミ固形燃料の燃焼によって生じる塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食を防止しつつ、ダイオキシンの発生を防止し得る。 【0051】尚、本発明の廃棄物燃焼処理方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、ゴミ固形燃料に限らず、ワラ、木の皮、米のもみがら等のバイオマスやその他のゴミといった廃棄物にも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 【0052】 【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1〜4記載の廃棄物燃焼処理方法によれば、廃棄物をボイラの燃料の一部として発電に活用し得、発電効率の向上を図り得ると共に、廃棄物の燃焼によって生じる塩化水素ガスによる伝熱管等の腐食を防止しつつ、ダイオキシンの発生を防止し得るという優れた効果を奏し得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000211307 【氏名又は名称】中国電力株式会社 【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−108320 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−269937 |
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