| 【発明の名称】 |
焼却装置と該焼却装置の運転方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉岡 義征
【氏名】内田 勲
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| 【要約】 |
【課題】図3に示す従来技術である前記燃焼火炉室の下流側に輻射変換体の対面空間に形成され、内部に燃焼バーナを備えた再燃焼室と、該再燃焼室からの燃焼ガスの一部を制御弁を介して前記燃焼火炉室へ循環させる再循環ラインとを備えた焼却装置に更に改良を加えて効果的な運転制御を可能とする。
【解決手段】燃焼火炉室の酸素濃度と温度を検出する酸素濃度検出器と第1温度検出器と、前記再燃焼室の温度を検出する第2温度検出器と夫々を設け、燃焼空気を排気側から誘引しながら、前記燃焼火炉室内の酸素濃度が設定濃度となるよう燃焼空気量を制御すると共に、前記燃焼火炉室内の温度及び前記再燃焼室内の温度をそれぞれ前記再循環ラインの制御弁、燃焼バーナ及び誘引ファンの回転数を制御して設定温度以下に保持して運転する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 炉内に設けられたストーカ上方空間に形成された燃焼火炉室と、前記ストーカ下方空間に形成され、流量制御弁を介して燃焼空気が導入される燃焼空気室と、前記燃焼火炉室の下流側に輻射変換体の対面空間に形成され、内部に燃焼バーナを備えた再燃焼室と、該再燃焼室の下流側に設置され、前記流量制御弁、燃焼空気室、燃焼火炉室及び再燃焼室を経て燃焼空気を誘引する回転数制御可能な誘引ファンと、前記再燃焼室からの燃焼ガスの一部を制御弁を介して前記燃焼火炉室へ循環させる再循環ラインとを備えた焼却装置において、前記燃焼火炉室の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器と、前記燃焼火炉室の温度を検出する第1温度検出器と、前記再燃焼室の温度を検出する第2温度検出器と夫々を設けると共に、前記酸素濃度検出器の検出値により前記燃焼空気室への流量制御弁、前記第1温度検出器の検出値により前記再循環ラインの制御弁、前記第2温度検出器の検出値により前記燃焼バーナ及び誘引ファンの回転数を夫々制御する制御装置を設けたことを特徴とする焼却装置。 【請求項2】 炉内に設けられたストーカ上方空間に形成された燃焼火炉室と、前記ストーカ下方空間に形成され、流量制御弁を介して燃焼空気が導入される燃焼空気室と、前記燃焼火炉室の下流側に輻射変換体の対面空間に形成され、内部に燃焼バーナを備えた再燃焼室と、該再燃焼室の下流側に設置され、前記流量制御弁、燃焼空気室、燃焼火炉室及び再燃焼室を経て燃焼空気を誘引する回転数制御可能な誘引ファンと、前記再燃焼室からの燃焼ガスの一部を制御弁を介して前記燃焼火炉室へ循環させる再循環ラインとを備えた焼却装置において、燃焼空気を排気側から誘引しながら、前記燃焼火炉室内の酸素濃度が設定濃度となるよう燃焼空気量を制御すると共に、前記燃焼火炉室内の温度及び前記再燃焼室内の温度をそれぞれ前記再循環ラインの制御弁、燃焼バーナ及び誘引ファンの回転数を制御して設定温度以下に保持して運転することを特徴とする焼却装置の運転方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は産業廃棄物、生活廃棄物、医療廃棄物等の焼却装置と該焼却装置の運転方法に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来の代表的なごみ焼却装置の基本構成を図2に示す。ごみ01は投入口02から燃焼室03に投入され、格子状のストーカ04の上に溜まる。焚き口05から着火すると、下方の灰出し口兼通風口06から空気07が流入し、ストーカ04上のごみ01を燃焼させる。燃焼ガス08は通路09を通って再燃焼室010に入り、ここで未燃ガスや燃え尽きていないごみをもう一度燃焼させた後、煙突011から外に排出している。これとは別に通風口06に押し込みファンを設け、燃焼用空気を投入することにて、燃焼の促進を図ることも実施されている。 【0003】しかしながらかかる従来技術においては、再燃焼室の中の燃焼をコントロール出来ないので、未燃ガスやごみを完全燃焼させることが難しい。燃焼用空気は大気温のまま燃焼室内に供給されているので、燃焼室や再燃焼室の温度が不均一になりやすい。 【0004】かかる欠点を解消するために、本発明では特許第2607692号、特開平2−101312号に示す従来技術を開示している。かかる技術を図3に基づいて説明するに、図3において、多数の空気孔104を有するストーカ105の上方にゴミ投入口102を有する燃焼火炉室103が設けられている。又ストーカ105の下方には空気室107が形成され、3本の空気供給管116が開口している。なお、ストーカ105は、前記ゴミ投入口102側より後段に進むに連れ、例えば乾燥ストーカ部、燃焼ストーカ部、更には後燃焼ストーカ部に順次区分けされ、夫々のストーカ部に空気供給管116が夫々開口配設されている。 【0005】また燃焼火炉室103の後壁にも燃焼用空気吸込口112が設けられている。そして燃焼火炉室3の後流側には、輻射変換体である多数の連通小孔をもつ2対の多孔質セラミック板109A,109A’ 及び109B,109B’ によって形成される再燃焼室110が設置され、該再燃焼室110内にはバーナ111が設けられている。再燃焼室110を区画するために入口側と出口側に夫々対をなす多孔質セラミック板109A…は、同図に示されるとおり、互に間隔をおいて再燃焼室110底面より上方に起立し、又天井面より下方に垂下させて交互に取付けられ、かつその先端部は互に投影的に重なり合うように延設されて、ジグザグ状(矩形波状)の通路を形成している。再燃焼室110の後流には誘引ファン117が設けられている。 【0006】再燃焼室110と誘引ファン117との間は、弁121を介して大気114と連通し、また空気ダクト118および弁115を介して、上記空気供給管116を連通している。また、この空気ダクト118から、弁125を介して乾燥(燃焼)空気供給管124が分岐し、噴射穴123により燃焼火炉室103に連通している。 【0007】かかる構成において、投入口102よりゴミ燃焼火炉室103に投入されたゴミ101は多数の空気孔104を有するストーカ105の上面に溜まり、重力で徐々に下方に移動しながらストーカ105下方より供給される一次燃焼空気106により、順次乾燥、ガス化燃焼、火炎燃焼、おき燃焼され、焼却物はゆっくり後段へ送られながら灰化する。 【0008】燃焼火炉室103で発生した燃焼排ガス108は、多孔質セラミック板109A,109A’で形成されたジグザグ状の通路を通って、再燃焼室110に流入する。再燃焼室110に流入した排ガス108の中の未燃ガスはバーナ111によって均一に加熱され完全に燃焼する。この際多孔質セラミック板109A…の表面の多数の穴は燃焼ガス中の未燃のススを捕捉するので、排ガス108は再燃焼室110内で完全に燃焼する。上記再燃焼室110には、バーナ111をはさんで両側に相対する2対の多孔質セラミック板109A,109A’、109B,109B’が配置され、それらセラミック板は、その先端が投影的に重なり合って屈曲したジグザグ状のガス通路を形成しているので、再燃焼室110の中でバーナ1I1により加熱されたガスの熱は、2対の多孔質セラミック板の間で熱輻射によって再燃焼室110の中に閉じ込められるため、再燃焼室110内は均一に高温が保たれ、排ガス108の燃焼が劾果的に行なわれる。 【0009】再燃焼室110を出た高温ガス122の温度は約700℃であるから、誘引ファン117の耐熱温度まで温度を下げる必要がある。そこで大気114を弁121で調整しつつ混合し、その温度を誘引ファン117の吸引許容温度(約350℃〜500℃)以下にまで下げる。そして、その混合ガス119の一部を、乾燥用および燃焼用空気として、空気ダクト118を経て空気供給管116に導入する。その量は弁115によって調整される。そして、ストーカ105の下方の空気室107からストーカ105の空気孔104を通って燃焼火炉室103に流入し、ゴミ101の乾燥および燃焼に費される。 【0010】なお燃焼に必要な酸素は、燃焼空気吸込口112より燃焼用空気113として供給される。この燃焼用空気113は約25%OFA(オーバーファイアエア)としての空気量が必要である。従って上記高温(約350℃)の混合ガス119の一部は、空気ダクト118からさらに乾燥空気供給管124へ分岐され、乾燥用またはOFAとして、噴射穴123からゴミ101の上部に噴射される。その量は弁125によって調節され、ゴミ中の水分が多い時に乾燥を早めるのに寄与する。 【0011】かかる従来技術によれば、再燃焼室110の中でバーナ111により加熱された排ガス108は均一で高温となり、未燃性ガス等が完全に燃焼すると共に、特に再燃焼室110は多孔質セラミック板で区画されているので、その表面で燃え残りのすすなどを前記セラミック板表面で捕足燃焼できる。又、再燃焼室110の後流側の高温ガス122の一部を適当な温度に調整した後、乾燥用及び燃焼用空気として燃焼火炉室103に投入するので、燃焼火炉室103内のゴミ101の乾燥及び燃焼が良好になると共に、再燃焼室110に入るガス温度の高温度化と均一化が達成される。 【0012】本発明は前記した従来技術である前記燃焼火炉室の下流側に輻射変換体の対面空間に形成され、内部に燃焼バーナを備えた再燃焼室と、該再燃焼室からの燃焼ガスの一部を制御弁を介して前記燃焼火炉室へ循環させる再循環ラインとを備えた焼却装置に更に改良を加えて前記効果を一層円滑に達成し得る却装置と該焼却装置の運転方法を提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、炉内に設けられたストーカ上方空間に形成された燃焼火炉室と、前記ストーカ下方空間に形成され、流量制御弁を介して燃焼空気が導入される燃焼空気室と、前記燃焼火炉室の下流側に輻射変換体の対面空間に形成され、内部に燃焼バーナを備えた再燃焼室と、該再燃焼室の下流側に設置され、前記流量制御弁、燃焼空気室、燃焼火炉室及び再燃焼室を経て燃焼空気を誘引する回転数制御可能な誘引ファンと、前記再燃焼室からの燃焼ガスの一部を制御弁を介して前記燃焼火炉室へ循環させる再循環ラインとを備えた焼却装置において、前記燃焼火炉室の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器と、前記燃焼火炉室の温度を検出する第1温度検出器と、前記再燃焼室の温度を検出する第2温度検出器と夫々を設けると共に、前記酸素濃度検出器の検出値により前記燃焼空気室への流量制御弁、前記第1温度検出器の検出値により前記再循環ラインの制御弁、前記第2温度検出器の検出値により前記燃焼バーナ及び誘引ファンの回転数を夫々制御する制御装置を設けたことを特徴とする焼却装置を提案する。 【0014】請求項2記載の発明は、炉内に設けられたストーカ上方空間に形成された燃焼火炉室と、前記ストーカ下方空間に形成され、流量制御弁を介して燃焼空気が導入される燃焼空気室と、前記燃焼火炉室の下流側に輻射変換体の対面空間に形成され、内部に燃焼バーナを備えた再燃焼室と、該再燃焼室の下流側に設置され、前記流量制御弁、燃焼空気室、燃焼火炉室及び再燃焼室を経て燃焼空気を誘引する回転数制御可能な誘引ファンと、前記再燃焼室からの燃焼ガスの一部を制御弁を介して前記燃焼火炉室へ循環させる再循環ラインとを備えた焼却装置において、燃焼空気を排気側から誘引しながら、前記燃焼火炉室内の酸素濃度が設定濃度となるよう燃焼空気量を制御すると共に、前記燃焼火炉室内の温度及び前記再燃焼室内の温度をそれぞれ前記再循環ラインの制御弁、燃焼バーナ及び誘引ファンの回転数を制御して設定温度以下に保持して運転することを特徴とする焼却装置の運転方法を提案する。 【0015】本発明を具体的に説明する。運転開始時は燃焼火炉室内の温度は必要温度迄上昇していない。この為、再燃焼室の燃焼バーナを運転させ、この熱の一部を再循環ラインの制御弁を開いて再循環させて燃焼火炉室へ導入し、燃焼空気温度を速やかに上げてやり、被焼却物及び燃焼火炉室の温度を上昇させる。この再循環空気は前記燃焼火炉室の温度を検出する第1温度検出器により燃焼火炉室の温度が約300℃以上に達すると温度検出器よりの検知信号を制御装置側で判別して、該制御装置よりの信号によって、再循環ラインに設けている自動開閉弁を「閉」にする。 【0016】被焼却物を燃焼・焼却させたガス流体には、一部未燃焼浮体のスートや臭い、細菌等の有機公害物質が含まれている。完全に焼却されないものが含まれたまま、最高約600℃程度で再燃焼室へ導入されるが、この再燃焼室は燃焼バーナを挟んで、両側(又は上・下)に相対する2対の多質セラミック板(耐熱、耐薬品性に優れた連続気孔のセラミック多孔体で、例えばコージェライトとアルミナのブレンドタイプで形成されている)が配置され、それらのセラミック板はその先端が投影的に重なりあって、矩形状に屈曲したジグザグ状のガス通路を形成しているので、再燃焼室の中で燃焼バーナによって加熱されたガスの熱は2対の多孔質セラミック板の間で熱輻射によって再燃焼室内に閉じ込められるため、均一な高温が保たれ、未燃焼ガスが効果的に燃焼される。この閉じ込め場に於いて未燃焼ガスが燃焼処理されるので、燃焼バーナの容量は小さい容量でよく、燃料消費量は少なくて済む。又前記セラミック多孔板は連続気孔であり、セラミック板の表面の多数の孔は燃焼ガス中の未燃焼のスート等を捕足するので、再燃焼室のバーナによって均一に加熱され、完全に燃焼させることが出来る。 【0017】燃焼火炉室の酸素濃度が低下することは燃焼状態が不完全な状態に立ち至っている場合であり、酸素濃度検出器により燃焼火炉室の酸素濃度を検知して制御装置よりの制御信号により燃焼空気室の空気導入口の自動流量調整弁を働かせると共に、誘引ファンのインバータ機能を作動させ、誘引ファンの回転数を上げて誘引空気量を増量側に制御させる。又、再燃焼室のガス流体の流速1m/sec以下になるように又再燃焼室の上流側から下流側間のガス流体の滞留時間が0.5sec以上になるように誘引ファンの回転数制御を行なうのがよい。尚、酸素濃度検出器は、薄膜を透過した酸素が白金カソード(陰極)と鉛アノード(陽極)および電解液で構成された電池に作用して酸化還元反応を起こし、透過した酸素量(酸素分圧)に比例した電流が流れるという原理を利用したガルバニ電池式を用いるとよい。 【0018】焼却物に燃焼火炉室の規定容量以上に投入した場合、あるいは発熱量が大きい例えばプラスチック類の投入が炉の容量を超える場合等、再燃焼室の温度が異常に上昇した場合に再燃焼室の温度を検出する第2温度検出器により検知した検知温度を制御装置で判別して一時的に再燃焼室の燃焼バーナの運転を停止し、正常に戻るまでその状態を継続させる。具体的には、第2温度検出器により検知した検知温度を制御装置で判別して再燃焼室の温度が約1050℃以上になると、燃焼バーナを自動停止する。このことにより、多孔質セラミック板の耐久性を維持できる。なぜなら、約1050℃以上の運転を連続すると多孔質セラミック板の脆弱化が早まるからである。 【0019】又燃焼火炉室から再燃焼室の上流側に入って来るガス体の温度は定常運転で燃焼されている場合は約600℃であるが、一方再燃焼室は再燃焼により未燃焼浮体のスート、有機公害物質、臭い等を完全に焼却・浄化するには、約1000℃必要である。従って本発明によれば再燃焼室に第2温度検出器が設けられているために、第2温度検出器により検知した再燃焼室の温度が1000℃迄に上げるように燃焼バーナの増量燃焼を容易に行なうことが出来る。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。本発明による焼却装置の実施例を図1に示す。図1において、多数の空気孔を有するピンホールストーカ2の上方に被焼却物投入口19を有する燃焼火炉室3が設けられている。ストーカ2の下方には燃焼空気室1が形成され、制御盤16により流量調整される自動流量調整弁11を介して流量調整された空気が導入可能に構成されている。 【0021】なお、ストーカ2は、前記被焼却物投入口19側より後段に進むに連れ、例えば乾燥ストーカ部、燃焼ストーカ部、更には後燃焼ストーカ部に順次区分けされ、夫々のストーカ部に流量調整された空気が導入可能に構成されているがその具体的構成は省略する。また燃焼火炉室3の後壁には、温度検知器14が、更にその上方に制御盤16により制御される自動開閉弁12により開閉制御され、再燃焼室6との間で連通する再循環ダクト10が設けられている。13は燃焼火炉室3内の酸素濃度検知器である。 【0022】そして燃焼火炉室3の後流側には、輻射変換体である多数の連通小孔をもつ2対の多孔質セラミック板4及び5によって形成される再燃焼室6が設置され、該再燃焼室6内には下方より燃焼バーナ7が設置されている。再燃焼室6を区画するために入口側と出口側に夫々対をなす多孔質セラミック板4,5は、同図に示されるとおり、互に間隔をおいて再燃焼室6底面より上方に起立し、又天井面より下方に垂下させて交互に取付けられ、かつその先端部は互に投影的に重なり合うように延設されて、ジグザグ状(矩形波状)の通路を形成している。再燃焼室6内には温度検出器15が設けられている。 【0023】再燃焼室6の後流には排出ダクト8を介して、インバータ機能を有し、制御盤16の制御信号に基づいて回転制御される誘引ファン9が設けられ、更にその出口側に煙突18が設けられている。 【0024】次にかかる構成による本実施形態の動作を説明する。燃焼空気室1に誘引ファン9によって大気側より自動流量調整弁11を経由して導入された空気は、投入口19から被焼却物を投入されたものを受けているピンホールストーカ2の多数の孔を通り、燃焼火炉室3内の被焼却物に至る。被焼却物はその性質にもよるが300℃程度になれば自燃を開始するが、通常は点火用の手持ちバーナ等で被焼却物を点火させている。 【0025】又再燃焼室6内にある燃焼バーナ7の燃焼熱により流入してきた流体は、再燃焼室6内で多孔質セラミック板4及び5の間で流体熱が閉じ込められた状態になるので、再燃焼室6で温度が更に上昇して出口側多孔質セラミック板5側を通過し、排出ダクト8側を通って誘引ファン9によって煙突18より大気へ放出される。 【0026】又本実施形態によれば再燃焼室6を出た、温度が上昇している流体の一部を再循環ダクト10を通って自動開閉弁12が「開」で燃焼火炉室3へ導き、燃焼空気温度を上げてやり、被焼却物の乾燥を促進させている。この再循環ラインの自動開閉弁12は燃焼火炉室3温度が約300℃程度に達すると温度検知器14により自動開閉弁12を「閉」として再循環ダクト10よりの燃焼空気の導入は停止する。 【0027】被焼却物が多種に亘る場合等、燃焼状態が悪化し、燃焼火炉室3の酸素量が不足してくると酸素濃度検知器13が働き、制御盤16よりの制御信号により自動流量調整弁11及び誘引ファン9に信号を発し、自動流量調整弁11の開度を開け、其に応じた誘引ファン9の吸引容量を上げるべく、回転数をインバータ機能を作動させて燃焼空気量を増量方向に変化させる。 【0028】この再燃焼室6は燃焼バーナ7を挟んで入口側と出口側に上下に相対する2対の多孔質セラミックス板4、5により区画され、燃焼バーナ7によって加熱されたガスの熱は2対の多孔質セラミック板4,5の間で熱輻射によって再燃焼室6内に閉じ込められているので均一な高温場が保たれ、この再燃焼室6でガスは完全燃焼が可能になる。よって排出されるガスは煙もなく、臭いもなく、細菌等の有害公害物質が死滅して大気へ放出されるので公害発生要因はない。再燃焼室6は多孔質セラミック板4及び5の輻射熱により、閉じ込め場となっているので、燃焼バーナ7は極小容量のものでよいので、燃料消費量は少ない。これによりランニングコストの低減が図れる。 【0029】そして再燃焼室6の温度が約1050℃以上に異常に上昇した場合、温度検知器15が働き一時的に燃焼バーナ7の運転を停止させる。異常温度のまま運転を継続すれば多孔質セラミック板4及び5の多孔質セラミック板の脆弱化が早まるのでこの機能を付設している。又再燃焼室6を通過した流体は未だ約600℃の温度を有しているので、誘引ファン9の軸受等の熱による損傷を防ぐため排出ダクト8に弁17aを介して生空気を導入出来る生空気導入口17を設けている。 【0030】 【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、図3に示す前記した従来技術である前記燃焼火炉室の下流側に輻射変換体の対面空間に形成され、内部に燃焼バーナを備えた再燃焼室と、該再燃焼室からの燃焼ガスの一部を制御弁を介して前記燃焼火炉室へ循環させる再循環ラインとを備えた焼却装置の円滑な運転制御が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 昌久 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−94228 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−272064 |
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