| 【発明の名称】 |
照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】天田 宏二
【氏名】佐藤 彰弘
|
| 【要約】 |
【課題】電気部品24を組み付ける生産ラインにおいて作業性および生産性の向上を図り、板厚の増加などによらずに器具本体11の強度を高める。
【解決手段】器具本体11に、器具本体11の表面側に突出するとともに裏面側が開口する反射板形状部18を一体に形成する。器具本体11の裏面側で反射板形状部18の開口部分に、器具本体11の外形状より小さい裏板20を取り付ける。裏板20には電気部品24を組み付け、電気部品24は器具本体11の反射板形状部18の内側に収納する。裏板20に電気部品24を組み付ける生産ラインにおいて、器具本体11より小さい裏板20に対応したラインの幅となり、電気部品24の組み付けを容易にするとともに、ラインを流れる裏板20の間隔を狭め、作業性および生産性の向上を図る。反射板形状部18を一体に形成することで、器具本体11の強度を高める。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプに対向する表面側に突出されるとともに裏面側が開口される反射板形状部が一体に形成された器具本体と、この器具本体の外形状より小さく形成され、器具本体の裏面側で反射板形状部の開口部分に取り付けられる裏板と、この裏板に組み付けられて前記器具本体の反射板形状部の内側に収納される電気部品とを具備していることを特徴とする照明器具。 【請求項2】 電気部品の放熱用の放熱板を有し、この放熱板が器具本体および裏板の両方に接触されていることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、器具本体、反射板および電気部品を有する照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、環形蛍光ランプを使用する天井取付形照明器具は、ほぼ平坦な円盤状の器具本体、インバータなどの点灯装置およびスイッチなど複数の電気部品、台形状の反射板などを備え、器具本体の表面側の中央付近に複数の電気部品が組み付けられるとともにこれら電気部品を覆って反射板が取り付けられ、この反射板の周囲に対向して環形蛍光ランプが配置されるようになっている。 【0003】また、器具本体の表面に対して複数の環形蛍光ランプが並列に配列される薄型で多灯形の照明器具などもある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の照明器具では、特に器具本体の表面に対して複数の環形蛍光ランプが並列に配列される場合など、器具本体の直径が比較的大きく、この器具本体に複数の電気部品が組み付けられるため、これら複数の電気部品を組み付ける生産ライン(電気部品組付ライン)においては、器具本体の直径に対応したラインの幅が必要となり、ラインの幅が大きいことで器具本体への電気部品の組み付けを行ないにくく、さらに、ラインを流れる器具本体の間隔も広くなって、ラインに載せられる器具本体の数も少なくなり、組み付けを行なう作業者の移動量が大きく、作業性および生産性が悪い問題がある。 【0005】また、器具本体がほぼ平坦な円盤状であるため、変形に対して構造的に弱く、板厚を厚くするなどして十分な強度を確保する必要がある。 【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、電気部品を組み付ける生産ラインにおいて作業性および生産性の向上を図れ、しかも、板厚の増加などによらずに器具本体の強度を高めることができる照明器具を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明器具は、ランプに対向する表面側に突出されるとともに裏面側が開口される反射板形状部が一体に形成された器具本体と、この器具本体の外形状より小さく形成され、器具本体の裏面側で反射板形状部の開口部分に取り付けられる裏板と、この裏板に組み付けられて前記器具本体の反射板形状部の内側に収納される電気部品とを具備しているもので、裏板に電気部品を組み付ける生産ラインにおいては、器具本体より小さい裏板に対応したラインの幅となって電気部品の組み付けを容易に行なえるとともに、ラインを流れる裏板の間隔も狭まり、作業性および生産性の向上が図られ、しかも、反射板形状部が一体に形成されることで、板厚の増加などによらずに器具本体の強度が高められる。 【0008】請求項2記載の照明器具は、請求項1記載の照明器具において、電気部品の放熱用の放熱板を有し、この放熱板が器具本体および裏板の両方に接触されているもので、電気部品の発熱が放熱板を介して器具本体および裏板の両方に放熱され、放熱効率が高められる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。 【0010】図1は照明器具の断面図、図2は照明器具の底面図、図3は放熱板を示す一部の斜視図、図4は照明器具の分解状態の斜視図である。 【0011】照明器具は、ランプとして異なるランプ出力の環形蛍光ランプ1を2本使用する天井取付形照明器具で、外形がほぼ円盤状の器具本体11を有し、この器具本体11は、金属製の円板状素材を絞り成形することによって一体に形成され、環形蛍光ランプ1に対向される表面側11a が白色面あるいは鏡面などの反射面に形成されている。 【0012】器具本体11の周縁部には、環状の平板部12が形成されているとともに、この平板部12の外径側から裏面側11b に突出する環状の凹状部13が形成され、この凹状部13の外径側にフランジ部14が形成されている。凹状部13には、天井面15に当接される複数の突出部16が形成されているとともに、複数のセード取付金具17が取り付けられている。 【0013】器具本体11の中央、すなわち平板部12の内径側には、表面側11a に台形状に突出されるとともに裏面側11b が開口される反射板形状部18が一体に形成されている。反射板形状部18の環形蛍光ランプ1が対向する部分はなだらかに湾曲する反射板形状に形成され、中央には開口部19が形成されている。 【0014】また、器具本体11の裏面側11b で反射板形状部18の開口部分を覆って裏板20が取り付けられている。この裏板20は、器具本体11の直径より小径の円板状に形成され、周縁部の数箇所が器具本体11の平板部12の裏面側11b にねじ止めによって固定されている。裏板20の中央には、天井板15に設置されている角型の引掛シーリング21、およびこの引掛シーリング21に対して器具本体11を支持するアダプタ22の本体部22a が挿通可能とする挿通口23が形成されている。 【0015】裏板20には複数の電気部品24が組み付けられて器具本体11の反射板形状部18の内側に収納されている。この電気部品24としては、点灯装置25、スイッチ26、ベビー球用ソケット27、アダプタ接続用コネクタ28が含まれるとともに、これら点灯装置25、スイッチ26、ベビー球用ソケット27およびアダプタ接続用コネクタ28を互いに電気的に接続する配線部品が含まれる。 【0016】点灯装置25は、例えばインバータ点灯装置であり、プリント基板29にインバータ回路を構成する各種の部品30が実装されている。プリント基板29の外側縁部は反射板形状部18内に収納可能に面取された形状に形成され、その外側縁部には、トライアックなどの比較的発熱量の多い部品31が実装されているとともに、放熱板32が配設されいる。部品31は放熱板32上に面接触した状態に取り付けられ、部品31から引き出されたリード線がプリント基板29に接続されている。放熱板32は、器具本体11と裏板20との間から外部に突出され、それら器具本体11および裏板20の両方に面接触した状態で、器具本体11にねじ33によって固定されている。裏板20には放熱板32が挿通される挿通部34が形成されている。 【0017】スイッチ26は、点灯状態を全光、調光、ベビー球、消灯の順に順次切り換えるプルスイッチで構成され、引き紐35の引っ張り操作毎に点灯状態が切り換えられる。引き紐35は器具本体11の上面に取り付けられた引き紐アーム36を介して器具本体11の外方から下方に垂下されている。 【0018】また、アダプタ22は、本体部22a 、この本体部22a の側面の対称位置から弾性的に突出する一対の爪部22b を有し、上面には引掛シーリング21に機械的および電気的に接続される図示しない一対の接続爪が突設され、下面からはアダプタ接続用コネクタ28に接続される図示しないコネクタを有するコードが引き出されている。 【0019】器具本体11の反射板形状部18と裏板20との間には、反射板形状部18の開口部19と裏板20の挿通口23に連通する筒体37が配設され、この筒体37の内周にアダプタ22の爪部22b が引っ掛かる図示しない係合部が形成されている。そして、引掛シーリング21に接続されたアダプタ22に裏板20の挿通口23を合わせて器具本体11を押し上げて、器具本体11の複数の突出部16が天井面15に当接させると、アダプタ22の爪部22b に筒体37の係合部が引っ掛かり、器具本体11が天井面15に支持される。 【0020】また、器具本体11の反射板形状部18には、各環形蛍光ランプ1の口金がそれぞれ接続されるランプソケット38が取り付けられているとともに、このランプソケット38とは反対側で各環形蛍光ランプ1のバルブ部分を保持するランプホルダ39が取り付けられている。 【0021】また、器具本体11には、器具本体11の下面全体を覆う透光性を有するセード40が、複数のセード取付金具17によって着脱可能に取り付けられる。 【0022】次に、本実施の形態の作用を説明する。 【0023】器具本体11にこの器具本体11の表面側11a に突出するとともに裏面側11b が開口する反射板形状部18を一体に形成し、この器具本体11の裏面側11b で反射板形状部18の開口部分に器具本体11の外形状により小さい裏板20を取り付けるとともに、この裏板20に組み付けた電気部品24を反射板形状部18の内側に収納しているので、裏板20に電気部品24を組み付ける生産ラインにおいては、裏板20の直径に対応したラインの幅となって、電気部品24の組み付けを行なえる。 【0024】この裏板20の直径に対応したラインの幅は、従来のように器具本体11に電気部品24を組み付けるとした場合における器具本体11の直径に対応したラインの幅より小さくでき、従来の構造に比べて、裏板20への電気部品24の組み付けを容易に行なえ、しかも、ラインを流れる裏板20の間隔も狭まって、ラインに載せられる裏板20の数も多くなり、組み付けを行なう作業者の移動量が少なく、作業性および生産性の向上を図れる。 【0025】また、器具本体11に反射板形状部18を一体に形成することで、板厚の増加などによらずに器具本体11の強度を高めることができる。 【0026】また、比較的発熱量の多い部品31の放熱用の放熱板32を器具本体11および裏板20の両方に接触させているので、部品31の発熱が放熱板32を介して器具本体11および裏板20の両方に放熱され、放熱効率を高めることができる。 【0027】なお、比較的発熱量の多い部品31に代えて、比較的耐熱性の低い部品を放熱板32に接触させて放熱するようにしてもよい。 【0028】また、器具本体11の表面に対して複数の環形蛍光ランプ1が並列に配列される薄型で多灯形の照明器具においても、各環形蛍光ランプ1の位置に対応して反射板形状部18を一体に形成してもよい。この場合、特に器具本体11の直径が大きくなるので、従来の構造に比べて、作業性および生産性の向上するという効果がより明確に現れる。 【0029】 【発明の効果】請求項1記載の照明器具によれば、器具本体の表面側に突出するとともに裏面側が開口する反射板形状部を一体に形成し、この器具本体の裏面側で反射板形状部の開口部分に器具本体の外形状により小さい裏板を取り付けるとともに、この裏板に組み付けた電気部品を反射板形状部の内側に収納するので、裏板に電気部品を組み付ける生産ラインにおいては、器具本体より小さい裏板に対応したラインの幅となって電気部品の組み付けを容易に行なえるとともに、ラインを流れる裏板の間隔も狭まり、作業性および生産性の向上を図れ、しかも、反射板形状部が一体に形成されることで、板厚の増加などによらずに器具本体の強度を高めることができる。 【0030】請求項2記載の照明器具によれば、請求項1記載の照明器具の効果に加えて、電気部品の放熱用の放熱板を器具本体および裏板の両方に接触させているので、電気部品の発熱が放熱板を介して器具本体および裏板の両方に放熱され、放熱効率を高めることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000221269 【氏名又は名称】東芝機器株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−339524 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−146242 |
|