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【発明の名称】 直管蛍光灯器具
【発明者】 【氏名】道浦 正治

【氏名】中野 悦宏

【氏名】山形 六三郎

【要約】 【課題】ランプピンのスリットへの挿入が容易であり、しかも直管蛍光灯を外す際にロータが回転するのを防止することができる直管蛍光灯器具を提供する。

【解決手段】一対の回転式ソケット1、2と、これらの回転式ソケット1、2を取付ける器具本体3とを備え、ランプピンをロータ7のスリット6の端部6aに案内するガイド部8を設け、ガイド部8のガイド長さcを、直管蛍光灯4の一方の口金のランプピンがガイド部8から外れて直管蛍光灯4がランプ軸方向に沿って移動可能な状態において、他方の口金のランプピンがロータ7のスリット6からガイド部8に移動している寸法に設定している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 直管蛍光灯のランプピンをその径方向に挿入させるスリットのある回転自在なロータを有して前記ランプピンを前記スリットにその端部より挿入した状態で前記ロータをある角度回転することにより前記ランプピンの装着状態とする一対の回転式ソケットと、これらの回転式ソケットを取付ける器具本体とを備え、前記ランプピンを前記スリットの前記端部に案内するガイド部を設け、前記ガイド部のガイド長さを、前記直管蛍光灯の一方の口金の前記ランプピンが前記ガイド部から外れて前記直管蛍光灯がランプ軸方向に沿って移動可能な状態において、他方の口金のランプピンが前記ロータの前記スリットから前記ガイド部に移動している寸法に設定したことを特徴とする直管蛍光灯器具。
【請求項2】 ガイド部材に前記ガイド部を溝形成し、前記ガイド部材を回転式ソケットに隣接配置した請求項1記載の直管蛍光灯器具。
【請求項3】 前記ガイド部が前記器具本体に設けられた請求項1記載の直管蛍光灯器具。
【請求項4】 前記ガイド部が前記回転式ソケットに設けられた請求項1記載の直管蛍光灯器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転式ソケットを有する直管蛍光灯器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】照明器具は安全面の向上等を図る上でIEC規格への整合が不可欠な状況にあり、工事用の蛍光灯器具分野においても、IEC規格を満足させるためにロータ付きの回転式ソケットを採用した器具が増加しつつある。従来のこの種の回転式ソケットを用いた直管蛍光灯器具を図10に示す。同図(a)において、100は器具本体、101は回転式ソケット、102は直管蛍光灯である。直管蛍光灯102の通常のランプ取外し作業は、矢印aのように直管蛍光灯102を90度回転し、矢印bのように直管蛍光灯102を真っ直ぐ下に下げることにより行なう。ランプ装着はその反対の手順となる。
【0003】一方、同図(b)に示すように、矢印aのように直管蛍光灯102を90度回転し、矢印cのように直管蛍光灯102の口金の片方を外し、ランプ軸方向に移動して他の口金を回転式ソケット101から外すことも可能である。これは直管蛍光灯102の一方の口金のランプピンを回転式ソケット101のスリットに通した状態で直管蛍光灯102を回転式ソケット101に対して若干傾けることが可能だからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、同図(b)のような外し方の場合、同図(c)に示すように、直管蛍光灯102をランプ軸方向に移動してランプピンがロータ103のスリットから外れようとする際に、回転式ソケット101のロータ103のスリットにランプピンが当たって、ロータ103が正規の位置から若干の角度θ分回転することがあった。そのため、つぎに直管蛍光灯101を装着するときに作業性が悪くなりスムースに装着作業をすることができないという問題があった。通常、照明器具は天井に取付けられているためとくに厄介な問題である。
【0005】また回転式ケソット101に対応して図11に示すような直管蛍光灯の交換器具が提案された。これによれば、アーム113の上端に回転自在に取付けられたシリンダ110に直管蛍光灯102を嵌め、一対のばね111で摩擦係止部材112に押付けて把持状態にし、アーム113を持ち上げて天井の照明器具に接近し、直管蛍光灯102のランプピンを回転式ソケットのロータのスリットに挿入する。つぎにアーム113を通っているロッド114を下方に引いてシリンダ110を90度回転し直管蛍光灯102を回転式ソケット101内で回転して装着状態となす。つぎにアーム113を引いてシリンダ110を直管蛍光灯102から外す。このように床上で交換者がアーム113およびロッド114を操作することにより便利に直管蛍光灯102を交換することができる。
【0006】しかし、回転式ソケット101が天井付近にあり、交換者から離れているためランプピンをスリットに挿入することが容易でないという問題がある。したがって、この発明の目的は、ランプピンのスリットへの挿入が容易であり、しかも直管蛍光灯を外す際にロータが回転するのを防止することができる直管蛍光灯器具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の直管蛍光灯器具は、直管蛍光灯のランプピンをその径方向に挿入させるスリットのある回転自在なロータを有して前記ランプピンを前記スリットにその端部より挿入した状態で前記ロータをある角度回転することにより前記ランプピンの装着状態とする一対の回転式ソケットと、これらの回転式ソケットを取付ける器具本体とを備え、前記ランプピンを前記スリットの前記端部に案内するガイド部を設け、前記ガイド部のガイド長さを、前記直管蛍光灯の一方の口金の前記ランプピンが前記ガイド部から外れて前記直管蛍光灯がランプ軸方向に沿って移動可能な状態において、他方の口金のランプピンが前記ロータの前記スリットから前記ガイド部に移動している寸法に設定したことを特徴とするものである。
【0008】請求項1記載の直管蛍光灯器具によれば、直管蛍光灯を一対の回転式ソケットから外す際には、常に直管蛍光灯のランプピンを両回転式ソケットのロータのスリットからガイド部に移動しながら外す必要があり、そのためランプピンが外れたロータのスリットは従来のような回転が起こることがなく、常に挿入位置に安定に位置する。また直管蛍光灯を挿入する際にガイド部があるためランプピンをスリットに挿入しやすくなり交換作業が容易になる。
【0009】請求項2記載の直管蛍光灯器具は、請求項1において、ガイド部材に前記ガイド部を溝形成し、前記ガイド部材を回転式ソケットに隣接配置したものである。請求項2記載の直管蛍光灯器具によれば、請求項1と同様な効果がある。請求項3記載の直管蛍光灯器具は、請求項1において、前記ガイド部が前記器具本体に設けられたものである。
【0010】請求項3記載の直管蛍光灯器具によれば、請求項1と同様な効果がある。請求項4記載の直管蛍光灯器具は、請求項1において、前記ガイド部が前記回転式ソケットに設けられたものである。請求項4記載の直管蛍光灯器具によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図1から図5により説明する。すなわち、この直管蛍光灯器具は、一対の回転式ソケット1、2と、器具本体3と、ガイド部8とを有する。回転式ソケット1、2は、例えば図3に示すように直管蛍光灯4のランプピン5をその径方向に挿入させるスリット6のある回転自在なロータ7を有して、ランプピン5をスリット6にその端部6aより挿入した状態でロータ7をある角度回転することによりランプピン5の装着状態とするものである。実施の形態のロータ7はランプ口金と略同一径であり、ロータ7の回転角度は例えば約90度程度であり、aはスリット6の幅である。また回転式ソケット1、2のロータ7と反対の底部が器具本体3の下面に取付けられている。
【0012】器具本体3は、回転式ソケット1、2を取付けるものである。実施の形態において、10は安定器、11は反射板である。ガイド部8は、ランプピン5をスリット6の端部6aに案内するものである。ガイド部8のガイド長さcは、直管蛍光灯4の一方の口金のランプピン5がガイド部8から外れて直管蛍光灯4がランプ軸方向に沿って移動可能な状態において、他方の口金のランプピン5がロータ7のスリット6からガイド部8に移動している寸法に設定している。直管蛍光灯4は、クリアランス等の関係で、その一方の口金のランプピン5がスリット6に挿入されたままの状態で他方の口金側がスリット6の長手方向にある程度傾くことができる。直管蛍光灯4の一方の口金のランプピン5がガイド部8から外れて直管蛍光灯4がランプ軸方向に沿って移動可能な状態になるとき、ガイド部8の長さが短すぎると、他方の口金のランプピン5がロータ7のスリット6からガイド部8に完全に移動しないことが起こり、このとき従来のようにランプピン5でロータ7を引掛けて回転させる可能性がある。したがって、ガイド部8のガイド長さcを上記のように設定することが必要となる。すなわちランプピン5をスリット6から外す際に上下方向しか動かなくしてランプピン5の回転を阻止するように寸法cで規制する。
【0013】実施の形態では、ガイド部材9にガイド部8を溝形成し、ガイド部材9を回転式ソケット1に隣接配置している。このガイド部材9は回転式ソケット1の外周に冠合する略U字形に形成し、中央部でスリット6の端部6aに連続するようにガイド部8を底部8bのある溝により形成し、両端部に取付部9aを設け、器具本体3にねじ等の取付具により取付けている。図4に示すように、ガイド部材9の内半径r1 は回転式ソケット1の幅の1/2よりランプピン5が挟まれない程度に若干大きくし、ガイド部材9の外半径r2 は、回転式ソケット1の幅の1/2と寸法cの和の寸法程度にしている。またbはガイド部8の出入口端部8aの幅であり、ランプピン5を装着する際のガイドとして若干寸法aより大きくしている。ガイド部材9の図5に示す前面部間寸法Lはランプ長と等しくしている。
【0014】直管蛍光灯4を外す場合は、図5の矢印aに示すように90度回転し、つぎに直管蛍光灯4の全体を垂直下方に引き下げる。あるいは直管蛍光灯4の回転後に、矢印cのように直管蛍光灯4の一方の口金側をスリット6よりガイド部8に移動し、他方の口金のランプピン5もスリット6よりガイド部8に移動しながら、前記一方の口金側をガイド部8からも外してランプ軸方向に移動する。このとき、従来例と異なり他方の口金側のランプピン5はガイド部8に移動しているため、ロータ7が回転することがない。直管蛍光灯4を取付ける場合は、直管蛍光灯4のランプピン5をスリット6に挿入し直管蛍光灯4を回転する。
【0015】この実施の形態によれば、直管蛍光灯4を一対の回転式ソケット1から外す際には、常に直管蛍光灯4のランプピン5を両回転式ソケット1のロータ7のスリット6からガイド部8に移動しながら外す必要がある。そのためランプピン5が外れたロータ7は従来のような回転が起こることがなく、常に挿入位置に安定に位置する。言い換えれば、ランプピン5がガイド部8に移動するまではランプ軸方向に移動することができず、ランプピン5が回転しない。
【0016】また直管蛍光灯4を挿入する際にガイド部8があるためランプピン5をスリット6に挿入しやすくなり交換作業が容易になる。この発明の第2の実施の形態を図6および図7により説明する。すなわち、第1の実施の形態において、ガイド部8が器具本体3に設けられているものである。実施の形態では、回転式ソケット1は器具本体3の端板3aに背面が取付けられており、その先端のロータ7のスリット6の端部6aの近傍にガイド部8が溝形成されるように、端板3aに一対の切起こし片14を相対向して切起こしてその間にガイド部8を形成している。ガイド部8の長さ寸法、その他の構成および作用効果は第1の実施の形態と同様である。
【0017】この発明の第3の実施の形態を図8により説明する。すなわち、この直管蛍光灯器具は、ガイド部8が回転式ソケット1、2に設けられたものである。実施の形態ではロータ7をソケット本体1aの略中央部に設け、着脱姿勢のロータ7のスリット6の端部6aに整合するガイド部8をソケット本体1aの先端に溝形成している。その長さ寸法、その他の構成および作用効果は第1の実施の形態と同様である。
【0018】この実施の形態によれば、パネルやルーバ付きの照明器具では比較的容易に達成でき、また意匠面の問題もなく、破損も少ない。この発明の第4の実施の形態を図9により説明する。すなわち、この直管蛍光器具は、第3の実施の形態と同様にソケット本体1aにガイド部8を設けたもので、ソケット本体1aの先端部にロータ7のスリット6に連続するように一対の突出片15を突設し、突出片15の間にカイド部8を形成している。その長さ寸法、その他の構成および作用効果は第3の実施の形態と同様である。
【0019】なお、第1の実施の形態および第2の実施の形態の回転式ソケット1、2のロータ7のスリット6の端部6aは、ソケット本体1の外周よりも外に出ているが、ロータ7をソケット本体1の内側に設け、ソケット本体1に形成した溝をスリット6の端部6aと連通したものにも、ガイド部8を適用することができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の直管蛍光灯器具によれば、直管蛍光灯を一対の回転式ソケットから外す際には、常に直管蛍光灯のランプピンを両回転式ソケットのロータのスリットからガイド部に移動しながら外す必要があり、そのためランプピンが外れたロータのスリットは従来のような回転が起こることがなく、常に挿入位置に安定に位置する。また直管蛍光灯を挿入する際にガイド部があるためランプピンをスリットに挿入しやすくなり交換作業が容易になる。
【0021】請求項2記載の直管蛍光灯器具によれば、請求項1と同様な効果がある。請求項3記載の直管蛍光灯器具によれば、請求項1と同様な効果がある。請求項4記載の直管蛍光灯器具によれば、請求項1と同様な効果がある。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【識別番号】000175065
【氏名又は名称】三井不動産株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月21日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】宮井 暎夫
【公開番号】 特開平11−306847
【公開日】 平成11年(1999)11月5日
【出願番号】 特願平10−110716