| 【発明の名称】 |
昇降装置のロック機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】増田 敏文
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、駆動部の負荷を軽減する昇降装置のロック機構を提供する。
【解決手段】前記昇降部10aを前記ロック部材21の係止凸部24から解除する際は、前記昇降部を上昇させ前記ロック爪25を前記ロック部材の係止凸部から解除するとともに前記ロック部材より剥離し前記ロック爪を略水平状態にした昇降装置のロック機構において、前記爪ばねの係止部32は、前記昇降部に設けた前記ロック爪の軸心に対して円弧状に形成された案内溝19に係合するものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】被取付面に取付けられワイヤロープが巻き取り巻き戻される巻取ドラムを連結した駆動部を有する昇降装置本体と、前記ワイヤロープに吊り下げられ被吊下げ部材が取付けられる昇降部とからなり、この昇降部が前記昇降装置本体にロックされるロック機構を備えた昇降装置において、前記ロック機構は、前記昇降装置本体に取付けられ下方に係止凸部を有するロック部材と、前記昇降部に軸支され円弧状に回動するロック爪と、このロック爪を回動方向に付勢する爪ばねとを備え、前記昇降装置本体に取付けられた前記ロック部材の係止凸部に前記昇降部に軸支され爪ばねにより付勢されるロック爪を係止して前記昇降部を前記昇降装置本体にロックし、前記昇降部を前記昇降装置本体からロック状態を解除する際は、前記昇降部を一旦上昇させ前記ロック爪を前記ロック部材の係止凸部から解除するものであって、前記爪ばねの一方側の係止部を前記昇降部に軸支されたロック爪の係止穴に挿入するとともに、当該爪ばねの他方側の係止部を当該昇降部に円弧状に形成した案内溝に移動可能に係合したことを特徴とする昇降装置のロック機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高天井に設置される、例えば、照明器具の昇降に使用される昇降装置のうち、照明器具を保持する昇降装置のロック機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、体育館のような高天井に設置される照明器具は、当該照明器具を上昇させたり、下降させたりする昇降装置と組み合わされて普及している。 【0003】さらに、被取付面である高天井に設置される昇降装置には、照明器具(図示せず)を上昇させ、当該昇降装置内に収納されたとき、当該照明器具を停止状態にするロック機構が備えられている。 【0004】前記昇降装置は、高天井に設置される昇降装置本体(図示せず)と、この昇降装置本体の下面から下方に垂下する一対のワイヤロープ9,9に吊下げられ被吊下げ部材である照明器具(図示せず)が取付けられる昇降部10とを備え、当該昇降部10が昇降装置本体内に収納されたとき、当該昇降部10を昇降装置本体内にロックするロック機構を有している。 【0005】従来技術に係るロック機構について、図7〜図10を参照して説明する。 【0006】図7はロック機構に関連する構成部品を示す斜視図で、ロック機構20は、昇降装置本体内に垂直に取付けられるロック部材としてのロック棒21と、昇降部10の中心上部に形成された矩形状溝部11内にの両側に軸支して取付けられる一対のロック爪25,25と、このロック爪の軸部を中心として円弧方向に付勢する例えばコイル状の爪ばね30とを備えている。 【0007】ロック棒21は、図7(A)に示すように、昇降装置本体(図示せず)に取付けられる円柱状の連結軸22と、この連結軸の下方に連続して当該連結軸より径が大きい円柱状のロック爪スライド軸23と、このロック爪スライド軸の下方に連続して当該ロック爪スライド軸より径が大きい係止凸部としての円柱状のストッパ部24とから構成している。なお、連結軸22とロック爪スライド軸23とストッパ部24とは同軸上に形成している。 【0008】ロック爪25は、図7(C)に示すように、断面形状が先端に向けて三角形状に突出する扇形をなすロック爪主部26と、このロック爪主部の根元部に形成した丸孔状の支持孔27と、先端一側面に穿設され前記爪ばねの係止軸32が挿入・係合される丸穴状の係止穴としての係止軸挿入穴28とを備えている。 【0009】爪ばね30は、図7(C)に示すように、例えば、コイル状に巻回されたコイル巻回部31と、このコイル巻回部31の両側から長手方向に延出する係止軸32,32とを備えている。 【0010】さらに、昇降部上部に形成された溝部11の両端に対向して形成された溝部隔壁12,12の手前側と奥側には、図8に示すように、円柱状の支持軸34が嵌込まれる嵌込孔13と、この嵌込孔13に対向して支持軸34を軸支する貫通孔14とがそれぞれ設けられている。また、嵌込孔13の近傍には、爪ばねの係止軸32が挿入・係合される係止穴としての係止軸挿入穴15が形成している。 【0011】つぎに、ロック爪25と爪ばね30とを昇降部の溝部11内に取付ける方法を説明する。 【0012】最初に、爪ばね30の一方側の係止軸32をロック爪の側面に形成した係止軸挿入穴28に挿入・係合したのち、爪ばねの他方側の係止軸32を溝部隔壁12に形成した係止軸挿入穴15に挿入・係合する。 【0013】それから、支持軸34を昇降部内部から昇降部の溝部隔壁に穿設した貫通孔14に挿入するとともに、ロック爪の支持孔27と爪ばね30のコイル巻回部31内を通し、最後に、支持軸34を嵌込孔13に圧入し、当該支持軸34を溝部隔壁12,12間に固定する。 【0014】図9は、昇降装置本体(図示せず)内に取付けられるロック棒21と、昇降装置本体から吊り下げられた一対のワイヤロープ9,9に吊下げられた昇降部10とを示すもので、このワイヤロープ9は、図7(B)に示すように、昇降部の上面壁16の一方側に穿設された貫通孔17から当該昇降部内に通され、さらに、図9に示すように、当該ワイヤロープを案内する当該昇降部内に回転自在に軸支されたプーリー35のV字溝36に引っ掛けられ、それから、昇降部の上面壁16の他方側に穿設された貫通孔17から当該昇降部外に引き出され、この引き出されたワイヤロープの端部は昇降装置本体(図示せず)に固定される。 【0015】昇降部の溝部11内に支持軸34により軸支され、爪ばね30により円弧方向に付勢されている一対のロック爪25,25は、図9に示すように、ロック棒21から剥離している状態では、常に、爪ばね30の付勢力が作用しない状態(この状態を「平衡状態」という)にあり、爪ばね30が平衡状態にある場合には、ロック爪の先端は、下方に向けて傾いているとともに、ロック爪の先端同士は、相向かい合う状態になっている。 【0016】つぎに、昇降部が昇降装置本体にロック機構によりロックされているロック状態を解除する方法、及び、ロック状態を解除された昇降部が下降する状態を図6および図10を参照して説明する。 【0017】図10aは、昇降部10が、当該昇降部に軸支されている一対のロック爪25,25によりロック棒21にロックされている状態を示す。 【0018】図10bは、昇降部がロック状態を解除するために、昇降部が一旦上昇し、ロック機構から解除され、昇降部に軸支されている一対のロック爪が平衡状態にある状態ある状態、即ち、当該ロック爪に爪ばねの付勢力が作用せず、ロック爪の先端が下方に向けて傾いている状態を示す。 【0019】図10cは、昇降装置本体に取付けられているロック棒に、昇降部に軸支されている一対のロック爪が、爪ばねの下方に向かう付勢力を受けながらロック棒に圧接しながら、昇降部が下降している状態を示す。 【0020】図10dは、昇降部に軸支されている一対のロック爪がロック棒から剥離し、一対のロック爪が平衡状態にある状態を示す。 【0021】最初に、昇降部が昇降装置本体にロック機構によりロックされているロック状態を図10aおよび図6を参照して説明する。 【0022】昇降部に軸支されている一対のロック爪25,25は、図10bに示す平衡状態から爪ばね30が、図6に示すように、A角度だけ回転し、当該A角度だけ回転した時に生ずる付勢力を一対のロック爪25,25が受け、ロック棒のロック爪スライド軸23に圧接している状態を示すものである。 【0023】昇降部が昇降装置本体からロック状態を解除する場合には、下降釦(図示せず)をONすると、昇降部はロック状態を解除するため、昇降装置本体に内蔵されている駆動モータ(図示せず)が、ワイヤロープ9を引き上げられる方向に回転し、昇降部を一旦上昇させる。昇降部が上昇する際は、当該昇降部に軸支されている一対のロック爪25,25が、爪ばねがA角度だけ回転した時に生ずる付勢力で、ロック棒のロック爪スライド軸を押圧しつつ昇降部は上昇する。このため、駆動モータ(図示せず)は、昇降部などを引き上げる以外の負荷が作用する。 【0024】さらに、昇降部が上昇すると、当該昇降部の軸支されている一対のロック爪が、ロック棒のロック爪スライド軸から離れ、一対のロック爪は、支持軸を支点として爪ばねにより付勢されている方向、即ち、上方に向けて円弧状に回転し、図10bに示す平衡状態の位置に停止する。 【0025】昇降部は、上昇し続け、やがて、上死点に到達すると、駆動モータが逆回転するように電源が切り替わり、昇降部は下降する。 【0026】昇降部が下降すると、昇降部に軸支されている一対のロック爪は、爪ばねに抗して上方に円弧状に図6に示すD角度だけ回動し、D角度だけ回転した時に生ずる付勢力をロック棒のロック爪スライド軸に圧接させながら、昇降部は下降し、さらに、一対のロック爪がロック棒のストッパ部24に接すると、図6に示す、D角度より大きいC角度回動し、C角度だけ回転した時に生ずる付勢力をロック棒のストッパ部24に圧接させなから、図10cに示すように、昇降部は下降する。 【0027】このように、昇降部は、巻取りドラムから繰り出されたワイヤロープの下降に合わせて下降するが、昇降部は、昇降部に軸支されているロック爪が爪ばねにより生ずる付勢力を抵抗として受けながら下降するので、スムーズに昇降部が下降しないことがある。 【0028】昇降部が、更に、下降し、図10dに示すように、昇降部に軸支されているロック爪がロック棒から離れると、爪ばねは平衡状態になり一対のロック爪は、図10dに示す位置に回転し平衡状態を保つ。 【0029】 【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の高天井に設置される昇降装置のロック機構は、昇降部をロック機構から解除するために、当該昇降部を一旦上昇させる。 【0030】しかしながら、従来の昇降装置のロック機構は、昇降部を昇降装置本体に取付けられているロック棒にロックされるロック爪が、支持軸を支点として円弧状に回動する際、爪ばねにより付勢力を受ける構造になっている。 【0031】このため、第1の問題として、ロック爪をロック棒から解除するため、一旦、昇降部を上昇させる際、昇降部は、当該昇降部に軸支されているロック爪が、爪ばねによりロック棒のロック爪スライド軸に押圧する付勢力が作用する。 【0032】このため、昇降部を上昇させるため、ワイヤロープを巻取る駆動モータに余分な回転力(トルク)を必要とすることから、駆動モータに余分な負担を掛けていた。 【0033】また、第2の問題として、昇降部をロック機構から解除したのち、昇降部を下降させる際、当該昇降部に軸支されているロック爪は、爪ばねにより、当該ロック爪を軸支する支持軸を支点として、当該ロック爪がロック棒のロック爪スライド軸およびストッパ部を押圧する方向に付勢力を受けながら、昇降部が下降するため、ロック爪のロック棒のロック爪スライド軸およびストッパ部への押圧が抵抗となり、スムーズに昇降部が下降しない可能性がある。 【0034】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、駆動モータの負荷を軽減する昇降装置のロック機構を提供することを課題とする。 【0035】 【課題を解決するための手段】前記課題を達成するために、本発明の昇降装置のロック機構は、被取付面に取付けられワイヤロープが巻き取り巻き戻される巻取ドラムを連結した駆動部を有する昇降装置本体と、前記ワイヤロープに吊り下げられ被吊下げ部材が取付けられる昇降部とからなり、この昇降部が前記昇降装置本体にロックされるロック機構を備えた昇降装置において、前記ロック機構は、前記昇降装置本体に取付けられ下方に係止凸部を有するロック部材と、前記昇降部に軸支され円弧状に回動するロック爪と、このロック爪を回動方向に付勢する爪ばねとを備え、前記昇降装置本体に取付けられた前記ロック部材の係止凸部に前記昇降部に軸支され爪ばねにより付勢されるロック爪を係止して前記昇降部を前記昇降装置本体にロックし、前記昇降部を前記昇降装置本体からロック状態を解除する際は、前記昇降部を一旦上昇させ前記ロック爪を前記ロック部材の係止凸部から解除するものであって、前記爪ばねの一方側の係止部を前記昇降部に軸支されたロック爪の係止穴に挿入するとともに、当該爪ばねの他方側の係止部を当該昇降部に円弧状に形成した案内溝に移動可能に係合したことを特徴とするものである。 【0036】上記の構成において、本発明の昇降装置のロック機構は、天井面に設置される昇降装置本体内に駆動モータを備え、当該駆動モータには、ワイヤロープを巻き取り巻き戻しする巻取ドラムが連結されていて、当該巻取用ドラムから繰り出されたワイヤロープは昇降部を吊り下げ、当該昇降部に取付けられる照明器具(図示せず)を昇降させる構造になっている。 【0037】昇降部が、天井面に設置されている昇降装置本体内に収納されている時、当該昇降部は、当該昇降部に支持軸により軸支されているロック爪が、昇降装置本体に取付けられているロック棒にロックされている。 【0038】従って、ワイヤロープに負荷をかけずに、昇降部に取付けされている照明器具を保持する構造になっている。 【0039】そこで、照明器具を下降させるため、下降釦をONさせると、昇降装置本体内に内蔵されている駆動モータに電源が投入され、昇降部のロックを解除するため一旦昇降部を上昇させるために、駆動モータは、ワイヤロープを巻き戻す方向に回転し、当該駆動モータに連結された巻取ドラムにワイヤロープは巻き取られ、ワイヤロープに吊り下げられた昇降部は、上昇し始める。 【0040】昇降部に軸支されているロック爪を付勢する爪ばねの一方側の係止軸は、ロック爪に形成された係止穴に挿入されて係合され、爪ばねの他方側の係止軸は、昇降部に設けられた円弧状の案内溝に回動自在に係合されている。 【0041】昇降部をロック解除するため、当該昇降部を上昇させると、昇降部に軸支されているロック爪は、爪ばねによりロック棒のロック爪スライド軸を押圧しつつ、当該ロック爪は、ロック爪スライド軸に接しながら上方に移動している。 【0042】さらに、昇降部が上昇すると、昇降部のロック爪はロック棒から剥離し、昇降部は、ロック状態が解除される。 【0043】昇降部がロック状態から解除されると、ロック爪を付勢した爪ばねの他方側の係止軸は、支持軸を支点として円弧状の案内溝に沿って上方に移動する。 【0044】ロック爪を付勢する爪ばねの他方側の係止軸が、円弧状の案内溝に沿って移動可能に挿入・係合されていることから、昇降部がロック状態を解除するために、昇降部が上昇する際、爪ばねによりロック爪がロック棒のロック爪スライド軸を押圧する押圧力を軽減することができるので、昇降モータにかかる負荷を軽減することができる。 【0045】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施の形態に係る昇降装置を説明する。なお、従来技術と同一構成部品は同一番号を付して説明する。 【0046】図1は本発明に係る第1の実施の形態に係るロック爪が取付けられた昇降部を示す斜視図で、ロック機構は、図2に示すように、昇降装置本体1内に垂直に取付けられたロック棒21と、図1に示すように、昇降部10a中心上部に形成した矩形状溝部11内の手前側と奥側に軸支して取付けられる一対のロック爪25,25と、これらロック爪25の軸部を中心として円弧方向に当該ロック爪を付勢する爪ばね30とを備えている。 【0047】前記昇降装置本体1は、図2に示すように、直方体状をなし、下面2から下方に円筒状体3が突出するとともに、この円筒状体の天面3aには、昇降部10aが収納される収納凹部4が形成され、この収納凹部4の中心には、ロック棒21が垂直に取付けられている。 【0048】さらに、昇降装置本体1内には、図3に示すように、駆動部としての駆動モータ40と、この駆動モータの駆動軸(図示せず)に嵌合してねじ42で当該駆動軸に固定される周面にV字状溝44を有する巻取ドラム43と、この巻取ドラムのV字状溝に巻付けられワイヤロープ9の方向を変える滑車45とが内蔵され、前記収納凹部4の一方側からワイヤロープ9が垂下して延出しているとともに、このワイヤロープ9は、昇降部の上面壁16の一方側に穿設された貫通孔17から当該昇降部内に挿入され、当該昇降部内に内蔵されているプーリー35のV字状溝36に引っ掛けられ、昇降部の上面壁の他方側に穿設された貫通孔17から外部に引き出され、引き出されたワイヤロープの端部は、昇降装置本体内に引っ掛け固定されている。 【0049】前記巻取ドラムのV字状溝44に巻付けられているワイヤロープ9は、駆動部としての駆動モータ40の回転により、ワイヤロープ9が前記巻取ドラム43に巻取られ、当該駆動モータを反転することにより、ワイヤロープが巻取ドラムから繰り出され、ワイヤロープに吊下げられている昇降部は下降する。 【0050】昇降部中心上部に形成した矩形状溝部11に対向して形成している溝部隔壁12,12の手前側と奥側には、一方に円柱状の支持軸34が挿入される丸孔状の貫通孔14と、他方に支持軸34が嵌込まれる嵌込孔13が対向して形成するとともに、当該嵌込孔13の近傍には、爪ばねの一方側の係止軸32が回転可能に挿入され前記支持軸34を支点として円弧状の案内溝19が形成されている。 【0051】ロック棒21は、図4に示すように、従来技術と同様に、昇降装置本体1に取付けられる円柱状の連結軸22と、この連結軸の下方に連続して当該連結軸より径が大きい円柱状のロック爪スライド軸23と、このロック爪スライド軸の下方に連続して当該ロック爪スライド軸より径が大きい係止凸部としての円柱状のストッパ部24とから構成している。なお、連結軸とロック爪スライド軸とストッパー部とは同軸上に形成している。 【0052】ロック爪25は、図1(B)に示すように、従来技術と同様に、断面形状が先端に向けて三角形状に突出し扇形をなすロック爪主部26と、このロック爪主部の根元部に貫通形成した丸孔状の支持孔27と、先端一方側面に穿設された爪ばねの係止軸32が挿入される一対の丸孔状の係止軸挿入穴28とを備えている。 【0053】爪ばね30は、図1(B)に示すように、従来技術と同様に、例えば、コイル状に巻回されたコイル巻回部31と、このコイル巻回部の両端から長手方向に延出する係止軸32,32とを備えている。 【0054】ロック爪と爪ばねを昇降部に形成された溝部内に取付ける方法を説明する。最初に、爪ばねの係止軸32をロック爪の側面に形成した係止軸挿入穴28に挿入・係合したのち、爪ばねの他方の係止軸32を溝部隔壁12に形成した円弧状の案内溝19に回動自在に挿入・係合される。 【0055】それから、支持軸34を昇降部内部から昇降部の溝部隔壁に穿設した貫通孔14に挿入するとともに、ロック爪の支持孔27と爪ばねのコイル巻回部31内に挿入し、最後に、当該支持軸34を嵌込孔13に圧入し溝部隔壁12,12に固定する。 【0056】前記爪ばねの一方側の係止軸32は、ロック爪の係止軸挿入穴28に挿入され、爪ばねの他方側の係止軸32は、昇降部に形成した円弧状の案内溝19に挿入した構造であることから、ロック爪25は、支持軸34を支点として円弧状に回動するとともに、爪ばねの他方の係止軸25は、円弧状の案内溝19に沿って移動できる。 【0057】本発明に係る一実施の形態に係る昇降部が昇降装置本体にロック機構によりロックされているロック状態を解除する方法、及び、ロック状態を解除された昇降部を下降する状態での作用を図5および図6を参照して説明する。 【0058】図5aは、昇降部10が、当該昇降部に軸支されている一対のロック爪25,25によりロック棒21にロックされている状態を示す。 【0059】図5bは、昇降部がロック状態を解除するために、昇降部が一旦上昇し、ロック機構から解除され、昇降部に軸支されている一対のロック爪が平衡状態にある状態ある状態、即ち、当該ロック爪に爪ばねの付勢力が作用せず、ロック爪の先端が下方に向けて傾いている状態を示す。 【0060】図5cは、昇降装置本体に取付けられているロック棒に、昇降部に軸支されている一対のロック爪が、爪ばねの下方に向かう付勢力を受けながらロック棒に圧接しながら、昇降部が下降している状態を示す。 【0061】図5dは、昇降部に軸支されている一対のロック爪がロック棒から剥離し、一対のロック爪が平衡状態にある状態を示す。 【0062】図5aは、昇降部が当該昇降部に軸支されているロック爪によりロック棒にロックされている状態を示すもので、当該昇降部に軸支されているロック爪25は、図5bに示す爪ばね30が平衡状態にある状態から下方に向けてA角度だけ斜めに傾斜しているが、当該爪ばね30の他方側の係止軸は円弧状の案内溝に挿入されてることから、当該爪ばね30がロック爪に付勢する付勢力は、図6に示すように、角度Aより小さいE角度だけ回転した時に生ずる付勢力が回転方向に働き、ロック棒のロック爪スライド軸23に作用している。このため、従来技術より小さい付勢力がロック爪に付勢されることになる。 【0063】つぎに、ロック状態を解除する場合について説明する。 【0064】下降釦(図示せず)をONすると、昇降部10aは、ロック状態を解除するため、昇降装置本体1に内蔵されている駆動モータ40をワイヤロープ9が引き上げられる方向に回転し、昇降部を一旦上昇させる。 【0065】昇降部10aが上昇する際は、当該昇降部に軸支されているロック爪25は、ロック棒のロック爪スライド軸23を押圧しつつ昇降部は上昇する。このため、駆動モータ40は、昇降部などを引き上げる以外の負荷が作用する。 【0066】しかし、ロック爪25を付勢する爪ばねの他方側の係止軸32は案内溝19に挿入されていることから、従来技術に比較して、爪ばねが付勢する角度は、(AーE)だけ減少するので、駆動モータ40負荷は従来技術より減少する。 【0067】さらに、昇降部が上昇すると、当該昇降部の軸支されているロック爪が、ロック棒のロック爪スライド軸23から離れと、ロック爪は支持軸を支点として爪ばねにより付勢されている方向、即ち、上方に向けて円弧状に回転するとともに、爪ばねの他方側の係止軸32は、円弧状の案内溝19に挿入されていることから、当該爪ばねの他方側の係止軸32は案内溝19に沿って上方に移動するため、ロック爪は、図5bに示す、平衡状態の位置の近傍まで移動し停止する。 【0068】昇降部は、上昇し続け、やがて、上死点に到達すると、駆動モータが逆回転するように電源が切り替わり、昇降部は下降する。 【0069】昇降部が下降すると、昇降部に軸支されているロック爪を付勢する爪ばねの他方側の係止軸は、円弧状の案内溝に沿って当該案内溝の上端に突当たるまで移動したのち、当該爪ばねは、更に、上方に向けた円弧状に図6に示すG角度だけ回動し、G角度だけ回転した時に生ずる付勢力を下方に受け、ロック棒のロック爪スライド軸23に接しながら、昇降部は下降する。 【0070】さらに、昇降部が下降すると、図6に示すG角度より大きいH角度まで回動し、H角度だけ回転した時に生ずる付勢力を下方に受け、ロック棒のストッパ部24に接しながら、図5cに示すように、昇降部は下降する。 【0071】この際、爪ばねにより、ロック棒のストッパ部に押圧する力は、H角度だけ回転した時に生ずる付勢力だけであり、殆ど、ロック棒のストッパ部に押圧する力は小さい。即ち、昇降部は下降するとき、ロック爪を付勢する爪ばねの他方側の係止軸は、円弧状の案内溝内を移動するだけで、爪ばねに抗して発生する付勢力は発生しない。 【0072】そこで、従来技術のように、昇降部が下降する際は、昇降部に軸支されているロック爪とロック棒のロック爪スライド軸23およびストッパ部24との間に生ずる抵抗により、スムーズに昇降部は下降する。 【0073】昇降部が、更に、下降し、図5dに示すように、昇降部に軸支されているロック爪が、ロック棒から離れると、当該ロック爪は、爪ばねが平衡状態になるように、図5bに示す位置の近傍まで回転し平衡状態を保つ。 【0074】このように、本発明に係る昇降装置のロック機構は、従来のロック機構が持つロック及びロック解除時における負荷を改善するもので、従来の形態に係る昇降装置のロック機構が、昇降部を係止するロック爪が、当該ロック爪を軸支する支持軸と爪ばねとにより支持されていて、ロック爪が、支持軸を支点に円弧状に回動する。更に、爪ばねの係止軸の一方が、ロック爪の係止軸挿入穴に、爪ばねの係止軸の他方が、昇降部に形成された係止軸挿入穴に取付けられた構造のため、ロック解除時に、一旦上昇した昇降部が、ロック爪を円弧状に回動し係止状態から解除する際に、当該ロック爪が、円弧状に回動するロック爪の爪ばねの一方の係止軸が、昇降部の係止軸挿入穴に固定されているため、ロック解除したロック爪が、さらに、上昇し続ける昇降部を押さえる方向に働くため負荷となる。このため、昇降部を上昇させる駆動モータに負荷がかかる。 【0075】次に上記実施の形態に係る昇降装置のロック機構の動作を説明する。 【0076】昇降部のロック状態を解除のため、一旦昇降部を上昇し、ロック爪を円弧状に移動し係止状態から解除する際に、ロック機構の爪ばねの係止軸が円弧状の案内溝に沿って移動するため、ロック爪が上昇する昇降部に及ぼす負荷を軽減し、昇降部を上昇させる駆動モータの負荷を軽減する。 【0077】 【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、昇降装置のロック機構は、昇降装置本体に取付けられたロック部材としてのロック棒と、昇降部に軸支して取付けられたロック爪と、一方が昇降部をロックするロック爪に係合し他方を円弧状の案内溝に取付けた爪ばねとからなる構成にしたことが特徴で、このため、本発明に係る昇降装置のロック機構が、ロック及びロック解除する時に、昇降部が上昇するときにロック爪が円弧状に回動し、さらに、爪ばねの他方の係止軸が、昇降部に設けた円弧状の案内溝に沿って移動するために、これにより、従来のように円弧状に回動するロック爪により上昇する昇降部を押さえるような負荷が軽減でき、さらに、昇降部を上昇させる駆動部の負荷も軽減できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】東芝テック株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−250728 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月17日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−48286 |
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