トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】竹村 博士

【氏名】大西 豊

【要約】 【課題】組み立て工数がかからず、設備投資なしでソケット取付具を器具本体に簡単かつ迅速に取り付け得る照明器具を提供することにある。

【解決手段】底板部22と側板部23を有する断面ほぼコ字状の器具本体21と、2つの折曲片25,26からなる断面ほぼL字状の取付部27を有し、取付部27の先端にソケット2が固着されたソケット取付具24とを備え、ソケット取付具24を、取付部27の各折曲片25,26を底板部22及び側板部23にそれぞれ装着することにより器具本体21に取り付けた照明器具であって、器具本体21の底板部22にスリット29を穿設すると共に側板部23に角孔30を穿設し、ソケット取付具24の各折曲片25,26に舌片31と爪片33をそれぞれ設け、舌片31をスリット29に挿入し、爪片33を側板部23を外側へ変形させながら角孔30に挿入して係止することにより、ソケット取付具24を一定の範囲の可動状態で器具本体21に取り付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 底板部と側板部を有する断面ほぼコ字状の器具本体と、2つの折曲片からなる断面ほぼL字状の取付部を有し、前記取付部の先端にソケットが固着されたソケット取付具とを備え、前記ソケット取付具を、取付部の各折曲片を底板部及び側板部にそれぞれ装着することにより器具本体に取り付けた照明器具であって、前記器具本体の底板部に第1の取付孔を穿設すると共に側板部に第2の取付孔を穿設し、前記ソケット取付具の各折曲片に第1と第2の取付片をそれぞれ設け、第1の取付片を第1の取付孔に挿入し、第2の取付片を側板部を外側へ変形させながら第2の取付孔に挿入して係止することにより、ソケット取付具を一定の範囲の可動状態で器具本体に取り付けたことを特徴とする照明器具。
【請求項2】 底板部と側板部を有する断面ほぼコ字状の器具本体と、2つの折曲片からなる断面ほぼL字状の取付部を有し、前記取付部の先端にソケットが固着されたソケット取付具と、前記器具本体を覆い、かつ端部にソケット挿入孔を有する断面ほぼV形の反射板とを備え、前記ソケット取付具を、取付部の各折曲片を底板部及び側板部にそれぞれ装着した状態において、反射板を器具本体に取り付ける際にソケット取付具のソケットを反射板のソケット挿入孔から突出させる照明器具であって、前記器具本体の底板部に第1の取付孔を穿設すると共に側板部に第2の取付孔を穿設し、前記ソケット取付具の各折曲片に第1と第2の取付片をそれぞれ設け、第1の取付片を第1の取付孔に挿入し、第2の取付片を側板部を外側へ変形させながら第2の取付孔に挿入して係止することにより、ソケット取付具を一定の範囲の可動状態で器具本体に取り付けたことを特徴とする照明器具。
【請求項3】 前記第1の取付孔を細長状のスリットとし、第2の取付孔を角孔とすると共に、第1の取付片をソケット取付具の折曲片から段差をもって突設した舌片とし、第2の取付片を角孔に対して一定のクリアランスをもたせて係止される爪片としたことを特徴とする請求項1又は2記載の照明器具。
【請求項4】 前記爪片は、ソケット取付具の各折曲片とほぼ直角をなして設けられ、かつ角孔と対向する端面に切欠き部が形成され、その切欠き部の突端が角孔の周縁部位に当たることにより、一定のクリアランスによる一定の範囲の可動状態を設定したことを特徴とする請求項3記載の照明器具。
【請求項5】 前記切欠き部は、ほぼV字状の凹溝であることを特徴とする請求項4記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は照明器具に関し、詳しくは、直管形蛍光ランプ用の天井直付型照明器具において、器具本体に対するソケット取付具の取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】直管形蛍光ランプ2灯用の天井直付型照明器具は、例えば、図7に示すように天井に取り付けられた断面ほぼコ字状の器具本体1と、その器具本体1の両端にそれぞれ配設されてソケット2が固着された2対のソケット取付具3と、その器具本体1を覆うように器具本体1に取り付けられた断面ほぼV形の反射板4とを備えている。
【0003】1つのソケット取付具3の器具本体1への取り付け構造は、例えば、図8に示すようなものがある。
【0004】同図に示すように器具本体1は、底板部5と側板部6を有する断面ほぼコ字状を有し、また、ソケット取付具3は、取付部7の先端から屈曲して外側に延びる延設部8にソケット2が固着されている。前述した器具本体1の底板部5と側板部6との隅部には2つの取付孔9が並んで穿設され、一方、ソケット取付具3の取付部7の一辺に2つの取付片10が突設されると共に取付部7に対してほぼ90°に折り曲げられた2つの屈曲片11が突設され、更に、前述の取付部7の一辺と隣接する直交辺に端片12が突設されている。
【0005】このソケット取付具3を器具本体1に取り付けるに際しては、図9及び図10に示すようにソケット取付具3の取付部7に設けられた取付片10を器具本体1の取付孔9に挿入する。これにより、取付部7に設けられた屈曲片11が器具本体1の底板部5の表面に面接触した状態となる。
【0006】この取付片10を挿入した上で、図11及び図12に示すように前述の取付片10を内側にほぼ90°折り曲げる。これにより、器具本体1の底板部5がその一方の面側に位置する取付片10と他方の面側に位置する屈曲片11とに若干の隙間を介して挟み込まれた状態となる。
【0007】更に、図13に示すようにソケット取付具3の取付部7から延びる端片12をかしめにより外側にほぼ180°折り曲げて取付部7との間で器具本体1の側板部6を挟み込む。この状態で、ソケット取付具3は、一定の範囲の可動状態で器具本体1に取り付けられる。
【0008】このようにソケット取付具3を一定の範囲の可動状態で器具本体1に取り付けるのは以下の理由に基づく。即ち、図7に示すように照明器具ではソケット2を断面V形の反射板4にほぼ直角に起立させて配置することから、器具本体1に対してはソケット2が斜めに配置されることになる。
【0009】一方、ソケット取付具3が装着された器具本体1に対して反射板4を取り付ける際には、斜め配置されたソケット2に対して反射板4を下方から鉛直上方に向けてまっすぐ移動させ、その反射板4に設けられたソケット挿入孔13にソケット2を挿通させた上で反射板4を器具本体1に固定するようにしている。
【0010】その結果、ソケット2が固定状態にある場合では、反射板4に設けられたソケット挿入孔13をソケット2の幅寸法より大きくしなければならず、ソケット2が反射板4から突出する部位でソケット2と反射板4との間に隙間ができて外観が悪くなる。
【0011】そこで、前述したようにソケット取付具3を一定の範囲の可動状態で器具本体1に取り付けておけば、外側に張り出すように斜め配置されたソケット2を一定の範囲で内側に可動させることができ、その分、ソケット2が鉛直方向に沿わせることができる。
【0012】これにより、反射板4を器具本体1に取り付ける際に必要とされる反射板4の孔13を前述の場合より小さくすることができるので、ソケット2の幅寸法に近づけることができ、ソケット2が反射板4から突出する部位でソケット2と反射板4との間の隙間をできるだけ小さくすることができて外観も良好となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したようにソケット取付具3を器具本体1に取り付ける場合、ソケット取付具3の取付部7に設けられた取付片10をほぼ90°折り曲げ成形したり、端片12をほぼ180°折り曲げてかしめなければならず、その際に専用の治具や設備が必要となり、組み立て工数がかかったり、設備投資が必要となる等の問題があった。
【0014】そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、組み立て工数がかからず、設備投資なしでソケット取付具を器具本体に簡単かつ迅速に取り付け得る照明器具を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するための技術的手段として、本発明は、底板部と側板部を有する断面ほぼコ字状の器具本体と、2つの折曲片からなる断面ほぼL字状の取付部を有し、取付部の先端にソケットが固着されたソケット取付具とを備え、ソケット取付具を、取付部の各折曲片を底板部及び側板部にそれぞれ装着することにより器具本体に取り付けた照明器具であって、器具本体の底板部に第1の取付孔を穿設すると共に側板部に第2の取付孔を穿設し、ソケット取付具の各折曲片に第1と第2の取付片をそれぞれ設け、第1の取付片を第1の取付孔に挿入し、第2の取付片を側板部を外側へ変形させながら第2の取付孔に挿入して係止することにより、ソケット取付具を一定の範囲の可動状態で器具本体に取り付けたことを特徴とする。
【0016】また、本発明は、底板部と側板部を有する断面ほぼコ字状の器具本体と、2つの折曲片からなる断面ほぼL字状の取付部を有し、前記取付部の先端にソケットが固着されたソケット取付具と、前記器具本体を覆い、かつ端部にソケット挿入孔を有する断面ほぼV形の反射板とを備え、前記ソケット取付具を、取付部の各折曲片を底板部及び側板部にそれぞれ装着した状態において、反射板を器具本体に取り付ける際にソケット取付具のソケットを反射板のソケット挿入孔から突出させる照明器具であって、前記器具本体の底板部に第1の取付孔を穿設すると共に側板部に第2の取付孔を穿設し、前記ソケット取付具の各折曲片に第1と第2の取付片をそれぞれ設け、第1の取付片を第1の取付孔に挿入し、第2の取付片を側板部を外側へ変形させながら第2の取付孔に挿入して係止することにより、ソケット取付具を一定の範囲の可動状態で器具本体に取り付けたことを特徴とする。
【0017】尚、第1の取付孔を細長状のスリットとし、第2の取付孔を角孔とすると共に、第1の取付片をソケット取付具の折曲片から段差をもって突設した舌片とし、第2の取付片を角孔に対して一定のクリアランスをもたせて係止される爪片とすることが望ましい。また、爪片は、ソケット取付具の各折曲片とほぼ直角をなして設けられ、かつ角孔と対向する端面に切欠き部が形成され、その切欠き部の突端が角孔の周縁部位に当たることにより、一定のクリアランスによる一定の範囲の可動状態を設定することが可能である。更に、切欠き部は、ほぼV字状の凹溝とすることが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る照明器具の実施形態を以下に詳述する。尚、照明器具は、図6に示すように直管形蛍光ランプ2灯用で器具本体21の両端に、後述のソケット取付具24により2つのソケット2がそれぞれ配設されたものであるが、以下の説明では1つのソケット取付具24の器具本体21への取り付け構造で説明する。
【0019】この実施形態において、図1に示すように器具本体21は、底板部22と側板部23を有する断面ほぼコ字状を有し、また、ソケット取付具24は、2つの折曲片25,26からなる断面ほぼL字状の取付部27を有し、その取付部27の先端から屈曲して外側に延びる延設部28にソケット2が固着されている。
【0020】前述した器具本体21の底板部22に第1の取付孔である、例えば器具本体21の長手方向に細長いスリット29を所定箇所に穿設すると共に、側板部23に第2の取付孔である角孔30(図では2つ)を所定箇所に所定の間隔をあけて穿設する。
【0021】一方、ソケット取付具24の一方の折曲片25(以下、底部折曲片と称す)に第1の取付片である舌片31を段差32をもって突設し、また、前述した底部折曲片25からほぼ90°折り曲げられて起立する他方の折曲片26(以下、側部折曲片と称す)に第2の取付片である爪片33を突設する。この爪片33は、側部折曲片26とほぼ直角をなした状態で外側に突出し、前述の底部折曲片25と直交する位置関係にある。また、爪片33の角孔30と対向する反射板側端面にはV字状の切欠き部34が形成されている。尚、この実施形態では、2つの角孔30及び爪片33を器具本体21の長手方向に沿って所定の間隔でもって設けているが、爪片の数及び位置については任意である。
【0022】このソケット取付具24を器具本体21に取り付けるに際しては、まず、図2に示すように器具本体21に対してソケット取付具24を斜め状態にしてその取付部27の底部折曲片25から延びる舌片31を器具本体21のスリット29に、前述の底部折曲片25と舌片31間に位置する段差32を有する箇所まで挿入する。
【0023】そして、前述の舌片31を器具本体21に引掛けた状態でソケット取付具24を移動させてその側部折曲片26を器具本体21の側板部23に近づける。これにより、図3に示すように側部折曲片26から突出する爪片33が側板部23に当接し、側部折曲片26を側板部23に押し付けることにより爪片33でもって側板部23を外側へ変形させる。この時、側板部23がある程度外側へ変形すると、図4及び図5に示すように側板部23に当接していた爪片33が外れて角孔30に挿入され、側板部23は初期姿勢に復帰することにより、ソケット取付具24の器具本体21への取り付けが完了する。
【0024】このソケット取付具24の取り付け完了状態では、爪片33の角孔30と対向する端面にほぼV字状の切欠き部34を形成することにより一定のクリアランスa(図4参照)をもたせることができ、これにより、ソケット取付具24を一定の範囲の可動状態で器具本体21に取り付けることができ、即ち、爪片33が角孔30から抜け出ようとしても、その爪片33の切欠き部34の突端部分が側板部23の角孔30の周縁部位に当たることにより、この爪片33が角孔30から抜け出ることはない。尚、前述の切欠き部34はほぼV字状の凹溝であるが、これ以外の形状でも可能である。
【0025】その結果、前述したように断面ほぼV形の反射板4を器具本体21に取り付ける際、外側に張り出すように斜め配置されたソケット2(図6参照)を一定の範囲で内側に可動させることができ、その分、ソケット2を鉛直方向に沿わせるように移動させた上で反射板4を鉛直方向から器具本体21に取り付けることができる。必要とされる反射板4のソケット挿入孔13(図7参照)を小さくしてソケット2の幅寸法に近づけることができ、ソケット2が反射板4から突出する部位でソケット2と反射板4との間の隙間をできるだけ小さくすることができて外観も良好となる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ソケット取付具を器具本体に取り付ける場合、折り曲げ加工やかしめ加工を行う必要がなく、専用の治具や設備が不要となるので、組み立て工数がかからず、設備投資なしでソケット取付具を器具本体に簡単かつ迅速に取り付けることができ、その実用的価値は非常に大きい。
【出願人】 【識別番号】000001937
【氏名又は名称】日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
【出願日】 平成10年(1998)2月27日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】江原 省吾 (外3名)
【公開番号】 特開平11−250727
【公開日】 平成11年(1999)9月17日
【出願番号】 特願平10−47979