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【発明の名称】 照明用パネルの取り付け装置
【発明者】 【氏名】赤峰 博文

【氏名】浅井 剛

【要約】 【課題】照明用パネルを手間をかけることなく、照明器具本体に取り付ける。

【解決手段】照明用パネルの取り付け装置1が、固定面への取り付け手段を有する固定部材2と、固定部材2に摺動可能に支持されて水平面内を直線的に往復運動する可動部材3と、固定部材2と可動部材3との間に介在して可動部材3を往復運動のうち一方向へ向かわせる付勢手段4とを有する。可動部材3が、固定部材2から一方向へ向かって延びていて、パネル17の縁部18を下方から支えることが可能な水平面部10Aと、水平面部10Aから上方へ所要寸法離間して該水平面部10Aとほぼ平行に一方向へ延びる上腕部7と、上腕部7の一方向における先端部に形成されていて可動部材3を一方向とは反対の方向へ運動させるときに指先で押圧可能な操作部12と、水平面部10Aの一方向における前端部10Bから水平面部10Aと実質的に交差して一方向とは反対の方向へ下る下向きの斜面部6とで構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天井等の固定部位に取り付けられた照明灯を覆うためのパネルを前記固定部位に対して着脱することが可能な照明用パネルの取り付け装置であって、前記装置が、前記固定部位への取り付け手段を有する固定部材と、前記固定部材に摺動可能に取り付けられていて水平面内を直線的に往復運動する可動部材と、前記固定部材と前記可動部材との間に介在して前記可動部材を前記往復運動のうちの一方向へ向かわせる付勢手段とを有し、前記可動部材が、前記固定部材から前記一方向へ向かって延出していて、前記パネルの縁部を下方から支えることが可能な水平面部と、前記水平面部から上方へ所要寸法離間して該水平面部とほぼ平行に前記一方向へ延びる上腕部と、前記上腕部の前記一方向へ延びた先端部に形成されていて前記可動部材を前記一方向とは反対の方向へ運動させるときに指先で押圧可能な操作部と、前記水平面部の前記一方向における前端部から前記水平面部と実質的に交差して前記一方向とは反対の方向へ延びる下向きの斜面部とで構成されていることを特徴とする前記装置。
【請求項2】 前記水平面部と前記上腕部との離間寸法が、支持すべき前記パネルの縁部の厚み以上の寸法である請求項1記載の装置。
【請求項3】 前記斜面部が、前記可動部材に取り付けられた丸棒部材によって形成されている請求項1または請求項2記載の装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光灯等の照明灯を覆う光透過性のパネルを照明器具や天井等の固定部位に着脱させるための取り付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天井に固定した照明器具本体に光透過性のパネルを取り付ける一例として、器具本体およびパネルのそれぞれにビス孔を形成し、器具本体にかぶせたパネルの外側からそれらの孔にビスを通してナットに螺着させることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のようなパネルの取り付け方では、一方の手でパネルを支持しながら他方の手でビス止め操作をしなければならず、パネルが大きいとか重いというときや天井が高いというとき等にはことのほか手間がかかる。
【0004】本発明が課題とするのは、そのような手間をかけることなく、パネルを器具本体等に取り付け可能にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題を解決するために、以下の手段を採用した。
【0006】本発明が前提とするのは、天井等の固定部位に取り付けられた照明灯を覆うためのパネルを前記固定部位に対して着脱することが可能な照明用パネルの取り付け装置である。
【0007】そして、前記装置が、前記固定部位への取り付け手段を有する固定部材と、前記固定部材に摺動可能に取り付けられていて水平面内を直線的に往復運動する可動部材と、前記固定部材と前記可動部材との間に介在して前記可動部材を前記往復運動のうちの一方向へ向わせる付勢手段とを有し、前記可動部材が、前記固定部材から前記一方向へ向かって延出していて、前記パネルの縁部を下方から支えることが可能な水平面部と、前記水平面部から上方へ所要寸法離間して該水平面部とほぼ平行に前記一方向へ延びる上腕部と、前記上腕部の前記一方向へ延びた先端部に形成されていて前記可動部材を前記一方向とは反対の方向へ運動させるときに指先で押圧可能な操作部と、前記水平面部の前記一方向へ延出した前端部から前記水平面部と実質的に交差して前記一方向とは反対の方向へ延びる下向きの斜面部とで構成されていること、を特徴とする。
【0008】また、この発明の実施態様の1つとして、前記水平面部と前記上腕部との離間寸法が、支持すべき前記パネルの縁部の厚み以上の寸法を有している。実施態様の他の1つとして、前記斜面部が、前記可動部材に取り付けられた丸棒部材によって形成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る照明用パネル取り付け装置1を、それが蛍光灯照明器具に使用される場合を例にとり添付の図面に基づいて具体的に説明する。
【0010】図1は、蛍光灯17Aのパネル17を支持している装置1の斜視図である。蛍光灯17Aとパネル17とは仮想線で示されている。蛍光灯17Aは、ソケットや変圧器等が取り付けられていて天井に固定されている照明器具本体(図示せず)にセットされている。パネル17は、取り外し可能に本体に係合して蛍光灯17Aを覆うことができるもので、本体とともに照明器具を構成している。装置1は、パネル17を本体に係合させるために使用されるもので、たとえば、図の下方からボルト16を固定部材2の透孔15に挿通し、器具本体の周縁に螺着させることによって本体1に取り付けられる。
【0011】図において、装置1は、水平な蛍光灯17Aと直交している矢印Yに沿って延びる固定部材2と、この固定部材2に摺動可能に支持されて矢印Y方向へ前後運動可能な可動部材3と、これら固定部材2と可動部材3との間に介在して、可動部材3を前進方向へ付勢する手段4とを有する。
【0012】固定部材2は、頂壁1Aと、底壁1Bと、一対の側壁1Cとによって囲まれた角筒状のものであって、前端に可動部材3が出入り可能な開口1Dを有し、可動部材3が矢印Y方向へ摺動する。
【0013】固定部材2の頂壁1Aには、可動部材3の上腕部7が前後運動できるように前端から後方に切り欠き8が延びている。図示はしないが、底壁1Bには、斜面部6が矢印Y方向に前後運動できるように切り欠き8と同様に前端から後方へ延びる切り欠きが形成されている。固定部材2の側壁1Cの頂壁1Aの近傍には、可動部材3の所要往復運動距離に対応した長さであって、側壁1Cの内外を貫通するスリット9が形成されている。
【0014】可動部材3は、外形形状の寸法が固定部材2内部の中空の寸法よりもやや小さく形成され、固定部材2の内側に摺動可能に納まっている断面形状が角型の摺動部10と、摺動部10の水平面部10Aと所要の離間距離をおいて平行している上腕部7と、水平面部10Aと上腕部7とで画成された受容部5と、摺動部10の前端部10Bから矢印Y方向に対して所要の角度で斜め後方へ向かって下降している斜面部6とから構成されている。摺動部10の両側部には、固定部材2のスリット9内へ延びるストッパーピン11が形成されている。ピン11がスリット9の中で往復運動をし、スリット9の前後端部に当接することによって、可動部材3の前進運動距離が規制される。
【0015】上腕部7は、水平面部10Aの後方において、階段状に立ち上がって水平面部10Aの前端部10B方向へ延びていて、先端部には、矢印Y方向に対して直交する平滑面からなる押圧操作部12を有する。操作部12を押すと、可動部材3を後退させることができる。操作部12の後方には補強リブ13がある。受容部5は、互いに平行な上腕部7の一部分と摺動部10の水平面部10Aとにより画成され、パネル17の水平な端部18を受容可能な寸法を有する横向きの凹部である。
【0016】斜面部6は、摺動部10の前端部10Bから後方へ延びるロッド6Aで形成される。ロッド6Aの傾斜角度は、水平に延びる矢印Y方向に対して40度程度が好ましいが、必ずしもこの角度に限定されない。ロッド6Aの上端部6Bと可動部材3の前端部10Bとは、なめらかな傾斜面でつながっている。ロッド6Aは、下端部において上方へ折り返され、可動部材3の底面に固定されている。このようにすることで、ロッド6Aの可動部材3に対する取り付けの強化を図ることができる。
【0017】図2は、装置1を上方から見たときの平面図である。装置1は、固定部材2の頂壁1Aから幅方向外方へ延びる部分14の透孔15にボルト16を挿入し、照明器具本体側のナットに螺着させる。固定部材2と可動部材3との間に介在するコイルバネ4は、その前後端部それぞれが可動部材3の後端部と固定部材2とに圧接していて、可動部材3を前進方向に付勢している。
【0018】図3は、装置1にパネル17を取り付ける過程を示す装置1の側面図である。装置1にパネル17を取り付けるには、手に持ったパネル17の縁部18を装置1のロッド6Aに下方から上方に向かって当接させて、さらに上方へと押し上げる。すると、ロッド6Aを押圧された可動部材3が図の左方へバネ4の付勢に抗して水平移動する。
【0019】押し上げたパネル17の縁部18が摺動部10の前端部10Bを通過すると、可動部材3がバネ4の弾性力で前進し、受容部5の内側にパネル17の縁部18が納まる。
【0020】図4は、受容部5にパネル17の縁部18が納まった状態の図である。図において、装置1からパネル17を取り外す場合には、上腕部7の操作部12を指で押し、可動部材3をバネ4の付勢に抗して後退させる。すると、受容部5が図の左方に移動してパネル17の縁部18から外れる。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る取り付け装置によれば、照明灯のパネルの縁部を装置の斜面部に押し当てるだけでパネルを照明器具に取り付けるとができるから、パネルの取り付けに手間がかからない。装置の操作部を押すことでパネルを装置から外すことができるので、パネルの取り外しも簡単である。
【出願人】 【識別番号】393002597
【氏名又は名称】東海交通機械株式会社
【識別番号】000152169
【氏名又は名称】株式会社栃木屋
【出願日】 平成10年(1998)2月27日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 吉治 (外1名)
【公開番号】 特開平11−250717
【公開日】 平成11年(1999)9月17日
【出願番号】 特願平10−48191