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【発明の名称】 導光板および平面照明装置
【発明者】 【氏名】カランタル カリル

【要約】 【課題】広い領域全体に亙って均一な照明を行うことが困難であり、反射式液晶ディスプレィに適用できない。

【解決手段】表面部15と、裏面部16と、これら表面部15および裏面部16の一端側に位置して照明ランプ14からの照明光を導入するための入射端面部13とを有し、観察位置と被観察物Oとの間に配される導光板12であって、表面部15および裏面部16の少なくとも一方にランダムに突設されて入射端面部13から導光板12内を伝播する光を被観察物Oに向けて出射させるための複数の凸部22を具え、これら複数の凸部22の面積の合計を表面部15あるいは裏面部16の面積の1〜20%の範囲内に設定し、導光板12の裏面部16全体から照明光束を被観察物Oに照射し、その観察位置から照明された被観察物Oを導光板12を通して観察するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面部と、裏面部と、これら表面部および裏面部の一端側に位置して光源からの照明光を導入するための入射端面部とを有し、観察位置と被観察物との間に配される導光板であって、前記表面部および前記裏面部の少なくとも一方にランダムに突設されて前記入射端面部から導光板内を伝播する光を前記被観察物に向けて出射させるための複数の凸部を具え、これら複数の凸部の面積の合計は、前記表面部または前記裏面部の面積の1〜20%の範囲内に設定されていることを特徴とする導光板。
【請求項2】 前記表面部の単位面積当たりに占める前記凸部の割合は、前記入射端面部から離れるほど大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の導光板。
【請求項3】 前記表面部の単位面積当たりに占める前記凸部の割合は、前記入射端面部の長手方向に沿った表面部の幅方向両側端部が相対的に大きく設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導光板。
【請求項4】 前記凸部の大きさは、150μm 以下であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の導光板。
【請求項5】 表面部と、裏面部と、これら表面部および裏面部の一端側に位置して光源からの照明光を導入するための入射端面部とを有する導光板と、この導光板の前記入射端面部に向けて照明光を投射する光源と、前記導光板の前記表面部および前記裏面部および前記入射端面部以外の部分を覆う光反射シートとを具え、観察位置と被観察物との間に配される平面照明装置であって、前記表面部および前記裏面部の少なくとも一方にランダムに突設されて前記入射端面部から導光板内を伝播する光を前記被観察物に向けて出射させるための複数の凸部を具え、これら複数の凸部の面積の合計は、前記表面部または前記裏面部の面積の1〜20%の範囲内に設定されていることを特徴とする平面照明装置。
【請求項6】 前記表面部の単位面積当たりに占める前記凸部の割合は、前記入射端面部から離れるほど大きく設定されていることを特徴とする請求項5に記載の平面照明装置。
【請求項7】 前記表面部の単位面積当たりに占める前記凸部の割合は、前記入射端面部の長手方向に沿った表面部の幅方向両側端部が相対的に大きく設定されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の平面照明装置。
【請求項8】 前記凸部の大きさは、150μm 以下であることを特徴とする請求項5から請求項7の何れかに記載の平面照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察位置と被観察物との間に配されて被観察物を照明するための導光板および平面照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】反射式液晶ディスプレィは、一般に透過式液晶ディスプレィよりも画像のコントラストが高く、良好な画質の画像を得ることができる反面、外光による照明が必要なため、夜間や照明のない室内などでの使用ができない。このため、携帯用の小型コンピュータに搭載されるディスプレィとしては、バックライト光源を組み込むことが可能な透過式液晶ディスプレィが専ら使用されている。
【0003】このような反射式液晶ディスプレィに限らず、ごく限られた領域を大がかりな照明器具を使用することなく、効率良く照明することが必要な場合がある。
【0004】このような要求に対し、従来ではLEDや豆電球を使用して被観察物を直接照明する方法が採用されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、画質の点で優れた反射式液晶ディスプレィを夜間や照明のない室内などでも使用できるように、透過式液晶ディスプレィに用いられるバックライト光源に匹敵する反射式液晶ディスプレィ用の小型の照明装置が望まれている。
【0006】しかし、従来のものはLEDや豆電球を使用して被観察物の側方や斜め前方から照明光を照射しているだけのため、広い領域全体に亙って均一な照明を行うことが困難であり、反射式液晶ディスプレィに適用するためには無理があった。
【0007】しかも、観察位置と被観察物との間に照明光源が位置する場合には、照明光源が液晶パネルと干渉して被観察物全体を観察できないおそれもあった。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、観察位置と被観察物との間に配され、コンパクトで薄型の導光板およびこの導光板を組み込んだ平面照明装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、表面部と、裏面部と、これら表面部および裏面部の一端側に位置して光源からの照明光を導入するための入射端面部とを有し、観察位置と被観察物との間に配される導光板であって、前記表面部および前記裏面部の少なくとも一方にランダムに突設されて前記入射端面部から導光板内を伝播する光を前記被観察物に向けて出射させるための複数の凸部を具え、これら複数の凸部の面積の合計は、前記表面部または前記裏面部の面積の1〜20%の範囲内に設定されていることを特徴とするものである。
【0010】本発明によると、光源からの照明光は、導光板の入射端面部から導光板内に入射し、導光板内を全反射しながら反対側の端面部に達する。この間に、導光板内を伝播する光の一部が凸部によって被観察物に向けて出射し、導光板の裏面部とほぼ対応した断面形状の光束が被観察物に照射される。このようにして照明される被観察物は、導光板を通して観察位置から観察される。
【0011】本発明の第2の形態は、表面部と、裏面部と、これら表面部および裏面部の一端側に位置して光源からの照明光を導入するための入射端面部とを有する導光板と、この導光板の前記入射端面部に向けて照明光を投射する光源と、前記導光板の前記表面部および前記裏面部および前記入射端面部以外の部分を覆う光反射シートとを具え、観察位置と被観察物との間に配される平面照明装置であって、前記表面部および前記裏面部の少なくとも一方にランダムに突設されて前記入射端面部から導光板内を伝播する光を前記被観察物に向けて出射させるための複数の凸部を具え、これら複数の凸部の面積の合計は、前記表面部または前記裏面部の面積の1〜20%の範囲内に設定されていることを特徴とするものである。
【0012】本発明によると、光源からの照明光は、導光板の入射端面部から導光板内に入射し、導光板内を全反射しながら反対側の端面部に達し、光反射シートによって再び反対側に戻る。このようにして導光板内を伝播する光の一部が凸部によって被観察物に向けて出射し、導光板の裏面部とほぼ対応した断面形状の光束が被観察物に照射され、この被観察物の照明された部分が導光板を通して観察位置から観察される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1および第2の形態による導光板および平面照明装置において、表面部の単位面積当たりに占める凸部の割合は、入射端面部から離れるほど大きく設定されていることが望ましい。また、表面部の単位面積当たりに占める凸部の割合は、入射端面部の長手方向に沿った表面部の幅方向両側端部が相対的に大きく設定されていることが望ましい。さらに、凸部の大きさは、150μm 以下であることが好ましい。
【0014】表面部に凸部を形成する場合、入射端面部と表面部または裏面部とそれぞれ直交する平面内において、所定曲率の円弧面を有するものであってもよい。
【0015】裏面部に凸部を形成する場合、この凸部は、裏面部に対して垂直に投影した輪郭形状が三角形をなし、その一辺が入射端面部とほぼ平行に設定されると共に当該一辺がこれに対する頂点よりも入射端面部側に位置していることが好ましい。この場合、裏面部に対して垂直に投影した輪郭形状が三角形をなし、その一辺が入射端面部とほぼ平行に設定されると共に当該一辺に対する頂点が該一辺よりも入射端面部側に位置する第2の凸部を裏面部に複数形成するようにしてもよく、凸部と第2の凸部とを一辺を共有して一体的に形成するようにしてもよい。また、この凸部は入射端面部側ほど裏面部との間隔が狭まる傾斜面を有するものであってもよい。
【0016】さらに、裏面部の単位面積当たりに占める凸部の割合は、入射端面部の長手方向に沿った裏面部の幅方向両側端部がその中央部よりも相対的に大きく設定されていてもよい。
【0017】
【実施例】本発明を反射式液晶ディスプレィに応用した実施例について、図1〜図15を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施例に限らず、これらをさらに組み合わせたり、同様な課題を内包する他の分野の技術にも応用することができる。
【0018】本実施例による平面照明装置の断面構造を表す図1およびその分解した状態の外観を表す図2に示すように、本実施例における平面照明装置11は、例えば反射式液晶ディスプレィなどの被観察物Oに近接してこれに重ね合わせるように配され、被観察物Oと対向する観察位置(図1では平面照明装置11の上方)からこの平面照明装置11を通して被観察物Oが観察される。
【0019】平面照明装置11は、矩形の板状をなす導光板12と、この導光板12の入射端面部13に沿って配置される線状の照明ランプ14と、導光板12の入射端面部13ならびに表面部15および裏面部16以外の部分を覆う光反射シート17とを有する。また、冷陰極管などで構成される照明ランプ14は、反射面が放物線状断面を有するリフレクタ18で囲まれており、このリフレクタ18からの反射光は、裏面部16とほぼ平行に導光板12の入射端面部13から導光板12内に入射するようになっている。
【0020】本実施例では、光源として冷陰極管などによる照明ランプ14を使用したが、一直線状に並ぶLEDアレィでこれを構成することも可能である。
【0021】本実施例における導光板12は、透明なアクリル樹脂(PMMA)やポリカーボネート(PC)などで形成され、照明ランプ14からの光を導入するための入射端面部13と、この入射端面部13の反対側に位置する反射端面部19と、これら入射端面部13および反射端面部19の両側端に接続する一対の側端面部20と、これら入射端面部13および反射端面部19および一対の側端面部20で囲まれて観察位置側を向く表面部15およびその反対側に位置して被観察物Oの観察領域の真上に位置決めされる裏面部16とを有する。
【0022】導光板12の表面部15を模式的に表す図3およびそのIV−IV矢視断面に沿った抽出拡大形状を表す図4に示すように、導光板12の表面部15には、所定曲率半径Rの円弧面21で形成された凸部22がランダムに配置され、これら凸部22と被観察物O、例えば反射式液晶ディスプレィを構成する個々の液晶セルとの間でモアレ縞などが発生しないように配慮している。この凸部22は、入射端面部13から入射して導光板12内を伝播する光Lを効率良く全反射させて裏面部16側に導くためのものであり、個々の凸部22を肉眼にて識別できないように、直径2rがそれぞれ150μm 以下に設定されているが、これが小さすぎることによる光の拡散の問題と製造の容易性とを考慮して10μm 以上であることが望ましく、この範囲に納まるようにその曲率半径Rと表面部15からの高さhとを適当に設定する必要がある。一般的には、表面部15からの凸部22の高さhを1〜50μm の範囲内に納めることが望ましい。
【0023】導光板12に入射した光は、この導光板12中を進行するに連れてそのエネルギが減少するため、導光板12の表面部15に突設された凸部22の割合を漸次変化させる必要がある。具体的には、裏面部16から出射する反射光線がこの裏面部16全体に亙って均一な輝度となるように、裏面部16の単位面積当たりに占める凸部22の面積割合(以下、これを占有率と記述する)は、照明ランプ14からの光の進行方向(図1中、右方向)に沿った表面部15の位置と凸部22の占有率との関係を表す図5に示すように、反射端面部19側ほど大きな占有率となるように設定されている。
【0024】本実施例では、表面部15に対して裏面部16を平行に設定しているが、表面部15と裏面部16との間隔が入射端面部13側に対して反射端面部19側ほど狭くなるように、裏面部16に対して表面部15がほんの僅か(例えば0. 5度から1度程度)傾斜したテーパ状に成形するようにしてもよい。
【0025】ところで、被観察物Oが反射式液晶ディスプレィの場合、この反射式液晶ディスプレィを構成する個々の液晶セルと凸部22との位置関係を模式的に表す図6に示すように、液晶セルOC の中央とその四隅とに凸部22がそれぞれ位置するような関係を有することが有効である(実際には、モアレ縞が発生しないように、凸部22はランダムに配置する必要がある)。この場合、液晶セルOC の面積に対する凸部22の面積の割合(%)は、矩形をなす液晶セルの縦横の寸法をx, yとすると、(100・2πr2 )/xyで表すことができる。
【0026】表面部15全体に占める凸部22の割合が多くなると、表面部15全体がすりガラス状となって透明度が低下し、導光板12を通しての観察が行いにくくなってしまう。逆に、凸部22の割合が少なすぎると、被観察物O側への照明光の照射量が低下し、被観察物Oが暗くなってしまう。凸部22の好ましい大きさが10〜150μm であることから、液晶セルOC の面積に対する凸部22の面積の割合、つまり表面部15の面積に対する凸部22の面積の総和を表面部15の面積の1〜20%の範囲内に設定することが望ましい。
【0027】上述した実施例では、凸部22として円弧面21を持った球面の一部で形成したが、本発明による凸部22の他の実施例の外観を表す図7に示すように、入射端面部13と平行な軸線を中心とする円柱面23を持った凸部22としたり、あるいはその円柱面23の頂部に二点鎖線で示すような平面部24を形成して略台形状にすることも可能であり、要するに導光板12内を伝播する光線が表面部15で全反射せずに観察位置側に出射するような角度にある場合、これを裏面部16側に全反射させるような面を持った凸部22であれば、他の如何なる形状であっても良い。
【0028】また、これらの実施例では凸部22を表面部15から導光板12の外側に突出させたが、上述した輪郭形状の凸部22をそのまま表面部15あるいは裏面部16から導光板12の内側に凹ませるように形成しても同様な効果を得ることができる。
【0029】このように、凸部22を表面部15側に形成する場合には、凸部22は基本的に全反射の機能を持たせる必要があるが、裏面部16側に凸部を突設する場合には、導光板12内を伝播する光線が裏面部15で全反射するするような角度にある場合、これを裏面部16で全反射させずにそのまま被観察物O側に出射させるような機能を持たせる必要がある。
【0030】このような本発明による平面照明装置の他の実施例の概略構造を図8に示し、その矢視IX部を図9に抽出拡大して示し、その1つの凸部の外観を図10に示すが、先の実施例と同一機能の部材には、これと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、導光板12の裏面部16には、この裏面部16に対して垂直に投影した輪郭形状が三角形をなし、一対の対称な垂直錐面25と傾斜錐面26とを有し、裏面部16から二等辺三角錐状に突出する凸部22がランダムに配置されている。この場合、傾斜錐面26の底辺27は、入射端面部13とほぼ平行に設定され、この底辺27に対して傾斜錐面26の頂点28を反射端面部19側に位置させている。
【0031】本実施例における凸部22は、入射端面部13から入射した光Lの進行方向に対して直交する方向の対角線の幅、つまり傾斜錐面26の底辺27の長さがw,垂直錐面25の底辺29の長さがs, 裏面部16からの高さがhの三角錐状をなし、主として垂直錐面25から照明光が出射して被観察物Oを照明するようになっており、上述したw, sの割合やs, hの割合は、適宜変更可能であるが、傾斜錐面26の底辺27の長さwや垂直錐面25の底辺29の長さsは、1〜150μm の範囲にあることが好ましく、裏面部16からの高さhが1〜50μm の範囲にあることが好ましい。
【0032】これら凸部22の一対の垂直錐面25は、反射端面19側に向けて導光板12内を伝播する光の一部を導光板12の外側に出射させ、被観察物Oの表面に向けてそれぞれ集光状態で出射させるようになっており、これら凸部22は集光出射機能を有している。
【0033】裏面部16側から見た凸部22の平面形状を表す図11に示すように、凸部22内に入った光線Lが一対の垂直錐面25で全反射せずにここから出射するためには、裏面部16と平行な平面内を進行する光線Lを考えた場合、垂直錐面25に対する光線Lの入射角をθとすると、【0034】
【数1】θ≦sin -1(l/n)
を満足する必要がある。ここで、円周率をπとすると、一対の垂直錐面25のなす角α1 は、α1 =2・{(π/2)−θ}であるから、【0035】
【数2】α1 ≧π−2sin -1(l/n)
となるが、実際問題として、光線Lの光路を含む平面は、裏面部16に対して傾斜しており、この平面内における一対の垂直錐面25のなす角αは、光線Lと裏面部16とのなす角をβとした時、tan α=cos β・tan α1 であるから、【0036】
【数3】
α≧tan -1[ cosβ・ tan{π−2sin -1(1/n) }]
を満足すればよいことが判る。
【0037】具体的には、屈折率nが1. 49のアクリル樹脂を導光板12として採用した本実施例では、αが約95度以上である必要がある。また、実際問題として、光線Lの光路を含む平面は裏面部16に対して傾斜しており、この光線Lと裏面部16とのなす角をβとした場合、これが垂直錐面25で全反射せずにここから出射するためには、【0038】
【数4】β≦(3/2)・sin -1(l/n)
を満足する必要がある。ここで、β=(3/2)・sin -1(l/n)の場合、本実施例における上述のαは約135度となるので、αが95度から135度の範囲に収まるように、凸部22を形成することが好ましい。
【0039】従って、入射端面部13から導光板12内に入射して裏面部16で全反射するような光Lの一部は、凸部22に入射することにより、この凸部22から導光板12の外側に集光状態で出射して被観察物Oを照明する結果、導光板12を通して明るい被観察物Oを観察することができる。
【0040】なお、この三角錐状をなす凸部22を表面部15側に形成する場合、この凸部22の向きを逆向きに設定して頂点28が底辺27よりも入射端面部13側に位置するようにし、凸部に入射する光をその傾斜錐面で全反射させる必要がある。また、本実施例では、凸部22を三角錐状に形成したが、図12に示すように裏面部16と平行な平面部24を有する三角錐台状に形成してもよく、これらの垂直壁面30を導光板12の成形時における金型に対して抜き勾配を与えるため、裏面部16に対する垂直面とのなす角φが0度から60度程度となるように傾斜させてもよい。
【0041】本発明の導光板や平面照明装置に利用可能な凸部の他の実施例の外観を図13に抽出拡大して示すが、図12の実施例の場合と同様に、図1〜図11に示した実施例と同一機能の部材には、これと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。ただし、図中の斜線領域は、裏面部16とそこから突出する凸部22との接合領域を表し、矢印が光Lの進行方向、すなわち入射端面部13に対して垂直な方向を示している。
【0042】本実施例における凸部22は、光Lの進行方向に対して直交する方向の横幅がw, 光Lの進行方向に沿った長さがs, 裏面部16からの高さがhの二点鎖線で示す直方体に対応する三角柱状をなし、主として反射端面部19側を向く垂直壁面31から光Lが出射して被観察物Oを照明するようになっている。従って、この凸部22を図13中の二点鎖線で示す直方体形状にしても、機能的にはほとんど変わらないので、例えば、凸部22の別な実施例を表す図14に示すように、金型に対して抜き勾配を与えるため、台形状にすることも可能である。また、これらの横幅wと長さsとの割合や、長さsと裏面部16からの高さhとの割合は、適宜変更可能であり、先の実施例と同一機能の部材には、これと同一符号を記してある。
【0043】次に、図8〜図11に示した凸部22の形状に対応した第2の凸部を有する本発明の他の実施例の外観を図15に示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施例における凸部32(以下、便宜上、第1の凸部32と呼称する)および第2の凸部33は、導光板12の裏面部15(図8参照)から外方にそれぞれ突出するように形成されており、第1の凸部32が図8〜図11に示した実施例の凸部22に対応している。第2の凸部33は、第1の凸部32の傾斜錐面26の底辺27と接して向かい合うように組み合わされ、これらは裏面部16に対して垂直な投影形状が全体として菱形をなす。この第2の凸部33は、入射端面部13(図8参照)とほぼ平行に設定された第1の凸部32の傾斜錐面26の底辺27、つまり第2の凸部33の傾斜錐面34の底辺27に対する頂点35がこの底辺27よりも入射端面部13側に位置しており、一対の対称な垂直錐面36をさらに有する二等辺三角錐である。本実施例では、第1の凸部32と第2の凸部33とが底辺27を対称軸とする鏡像関係に設定されており、この場合、第1の凸部32の垂直錐面25の底辺29の長さに対して他方の垂直錐面36の底面37の長さが異なっていてもよく、傾斜錐面26, 36の底辺27に対して直交する対角線Cに関して対称であることが望ましい。
【0044】第2の凸部33は、反射端面部19(図1参照)側から入射端面部13側へ導光板12内を戻る光を裏面部16側へ全反射するのに主として機能するものである。
【0045】上述した実施例では、第1の凸部32と第2の凸部33とを組み合わせた形状に設定したが、第2の凸部33を第1の凸部32と離して別々に配置し、この第1の凸部32の分布状態に対して異なる分布状態、例えば入射端面部13側ほど多くなるように配置することも可能であり、これによって反射端面部19側から戻る光も、より均一に導光板12の裏面部16側に全反射させて被観察物Oを効率よく照明することができる。
【0046】なお、上述した凸部を表面部15および裏面部16共にそれぞれ形成することも可能であるが、これら凸部の面積の総和は、表面部15および裏面部16の何れか一方の面積に対して1〜20%の範囲内に設定することが望ましい。
【0047】
【発明の効果】本発明によると、導光板の表面部および裏面部の少なくとも一方にランダムに形成されて入射端面部から導光板内を伝播する光を被観察物側に向けて出射させるための複数の凸部を設け、これら複数の凸部の面積の合計を表面部または裏面部の面積の1〜20%の範囲内に設定したので、導光板の裏面部から出射する照明光束が被観察物に照射され、この被観察物の照明された部分が導光板を通して観察位置から観察することができ、反射式液晶ディスプレィ用のコンパクトで薄型の照明装置としても利用することができる。
【0048】また、表面部の単位面積当たりに占める凸部の割合を入射端面部から離れるほど大きく設定した場合や、表面部の単位面積当たりに占める凸部の割合を、入射端面部の長手方向に沿った表面部の幅方向両側端部が相対的に大きくなるように設定した場合には、導光板の裏面部から照射される光量が導光板の裏面部全域に亙って均一化され、照度むらのない照明光を得ることができる。
【0049】さらに、凸部の大きさを150μm以下にした場合には、観察位置から導光板を通して被観察物を観察する場合、凸部の存在を気にすることなく観察することができる。
【出願人】 【識別番号】391013955
【氏名又は名称】日本デンヨー株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月27日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】谷 義一 (外3名)
【公開番号】 特開平11−250713
【公開日】 平成11年(1999)9月17日
【出願番号】 特願平10−146354