| 【発明の名称】 |
部品取付け構造及びこれを用いた照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡邉 智
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、器具本体に対する反射笠の取付けが容易であるとともに、反射笠の取付け強度を向上できる照明器具を得ることにある。
【解決手段】細長い取付け孔27を有した反射笠23を、ラッチ通し部36を有して器具本体21に取付けたラッチ金具28と、ラッチ通し部及び取付け孔を通るラッチ29とを介して本体21に取付けた照明器具を前提とする。ラッチ通し部36を細長い通孔で形成する。ラッチ29は、ラッチ通し部を通過可能な第1引っ掛け部44と、第1引っ掛け部に対し交差するように設けられラッチ通し部を通過可能な第2引っ掛け部46とを夫々有する。ラッチ29は、引っ掛け部44を前記通し部36に交差させて引っ掛け金具28に引っ掛けて金具28に仮止め可能である。ラッチ29は、引っ掛け部46を取付け孔27に交差させて反射笠23に引っ掛けて笠23を本体21に取付けることを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ラッチ通し部を有して第1部材に取付けられたラッチ金具と、前記ラッチ通し部及び第2部材の細長い取付け孔を通って設けられるラッチとを用いて、前記第2部材を前記第1部材に取付ける部品取付け構造において、前記ラッチ通し部を細長い通孔で形成し、前記ラッチは、前記ラッチ通し部を通過可能な第1引っ掛け部と、この引っ掛け部よりも先端側に位置して前記第1引っ掛け部に対し交差するように設けられて前記ラッチ通し部を通過可能な第2引っ掛け部とを夫々有し、かつ、前記第1引っ掛け部を前記ラッチ通し部に交差させて前記ラッチ金具に引っ掛け前記ラッチ金具に前記ラッチを仮止め可能であるとともに、前記第2引っ掛け部を前記取付け孔に交差させて前記第2部材に引っ掛け前記第2部材を前記第1部材に取付けることを特徴とする部品取付け構造。 【請求項2】前記第2部材が前記第1部材に取付けられたときに、前記第1引っ掛け部が前記第2部材の裏側から前記取付け孔を塞いで配置されることを特徴とする請求項1に記載の部品取付け構造。 【請求項3】前記第1部材が高さ位置をずらした第1、第2の金具支持孔部を有し、これら両支持部に付け変え可能に前記ラッチ金具を係合させて前記第1部材に対して前記ラッチ金具を高さ方向に移動可能に取付けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の部品取付け構造。 【請求項4】器具本体と、この器具本体と対向する位置に細長い取付け孔を有して前記器具本体の下側に配置される反射体と、前記取付け孔と対向するラッチ通し部を有して前記器具本体に取付けられたラッチ金具と、前記ラッチ通し部及び前記取付け孔を通って設けられるラッチと具備し、前記ラッチ金具と前記ラッチとを用いて前記反射体を前記器具本体に取付けた照明器具において、前記ラッチ通し部を細長い通孔で形成し、前記ラッチは、前記ラッチ通し部を通過可能な第1引っ掛け部と、この引っ掛け部よりも先端側に位置して前記第1引っ掛け部に対し交差するように設けられて前記ラッチ通し部を通過可能な第2引っ掛け部とを夫々有し、かつ、前記第1引っ掛け部を前記ラッチ通し部に交差させて前記ラッチ金具に引っ掛け前記ラッチ金具に前記ラッチを仮止め可能であるとともに、前記第2引っ掛け部を前記取付け孔に交差させて前記反射体に引っ掛け前記反射体を前記器具本体に取付けることを特徴とする照明器具。 【請求項5】前記反射体がその裏面に防錆層を有する金属板からなるとともに、前記反射体の裏面に当接する前記ラッチ金具に、前記裏面に向けて突出する食い込み突起を設けたことを特徴とする請求項4に記載の照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、第1部材に第2部材を取付けるのに用いられる部品取付け構造に関するとともに、この構造を適用して反射体を器具本体に取付けた照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば照明器具の器具本体への反射笠の取付けに適用される部品取付け構造として、ラッチ方式のものが知られている。この方式の部品取付け構造は、細長いラッチ通し部を有して器具本体に取付けられたラッチ金具と、器具本体の下側に配置された反射笠の細長い取付け孔及びこれに対向する前記ラッチ通し部を通って設けられるラッチとを用いるものである。そして、相対向したラッチ通し部及び取付け孔に反射笠の下側からラッチを通し、このラッチを90°回転させることにより、ラッチの先端部(頭部)をラッチ通し部に交差させてラッチ金具に引っ掛けるとともにラッチを反射笠にも引っ掛けて、器具本体に反射笠を取付けるようになっている。 【0003】一般的にこの種のもののラッチ金具は、その両端壁から内向きに折り曲げられた舌片を器具本体の両側壁に開けたスリット状の孔に引っ掛けて、前記両側壁に跨る姿勢で器具本体に対して高さ位置を変更不能に取付けられているとともに、このラッチ金具のラッチ通し部は通孔で形成されている。そのため、このラッチ金具とラッチとは何ら結合関係がないから、照明器具を包装するときには、ラッチ金具が器具本体に取付け保持されるのに対して、ラッチは個装され、器具本体内に収納してテープ止めされ、そして、器具の取付け施工現場においてラッチ金具に対して既述のように組合わされて反射笠の取付けに使用されるようになっている。 【0004】又、この他に図6〜図8に示す他のラッチ方式の部品取付け構造も知られている。この方式におけるラッチ金具1が有するラッチ通し部2は、ラッチ金具1の一側面に開放するU字状の切欠きにより形成され、又、ラッチ金具1には、ラッチ通し部2の両側に位置して一対の仮止め凸部3が設けられている。そして、前記と同様にラッチ金具1は、その両端壁から内向きに折り曲げられた舌片1aを器具本体4の側壁4aに開けたスリット状の孔5に引っ掛けて、図8に示されるように前記両側壁4aに跨る姿勢で器具本体4に対して高さ位置を変更不能に取付けられている。 【0005】又、ラッチ6は前記ラッチ通し部2及び仮止め凸部3を利用してラッチ金具1に予め取付けられている。そのための構造として、ラッチ6の上部には、ラッチ金具1の裏面(上面)に重なる大径な第1円板7と、この下側にラッチ金具1の板厚と略同じだけ離れてラッチ金具1の表面(下面)に重なる小径な第2円板8とが設けられている。又、ラッチ6の下端部には操作部を兼ねる引っ掛け部9が設けられている。 【0006】このラッチ6は、ラッチ金具1をその厚み方向両側から挟むようにラッチ通し部2にラッチ金具1の側方から挿入して嵌合されるとともに、第2円板8の周面の一部を前記一対の仮止め凸部3に係合させることによって、ラッチ金具1に仮止めして取付けられる(図7及び図8参照)。この状態では、引っ掛け部9は器具本体4の両側壁4aの下端を通る仮想水平面よりも下方に突出して配置される(図8参照)。そのため、器具の取付け施工現場において、反射笠10の取付け孔11を前記引っ掛け部9に嵌合させた後、この引っ掛け部9を掴んでラッチ6全体を90°回転させて、引っ掛け部9を取付け孔11に直交させて反射笠10に引っ掛けることにより、反射笠10を器具本体4に取付けることができる。又、照明器具の包装においては、器具本体4に取付けられたラッチ金具1に対して既述のようにラッチ6を仮止めした状態のままで包装が行なわれている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、ラッチ通し部が通孔からなるラッチ金具を備える前者の部品取付け構造及びこれを用いた照明器具では、器具本体等の第1部材に反射笠等の第2部材を取付けるにあたり、作業者は第2部材の他にラッチを手で持って、第2部材を押上げながらラッチをラッチ金具に引っ掛る作業をする必要がある。そのため、この作業の際にラッチを不用意に落とすことがあり、第2部材の取付け作業性が悪いという問題がある。又、包装においてはラッチを個装し、或いは個装しないでも少なくともテープ止め作業が必要であるので、出荷時の包装に手間が掛かるという問題がある。更に、照明器具の反射笠(反射体)は金属製であり、その裏面には薄い防錆層が設けられているため、この防錆層に単にラッチ金具が接するだけの従来の構成では、防錆層が邪魔となって、金属製の器具本体に対する反射笠のアースをラッチ金具を介してとることができなかった。 【0008】又、図6〜図8に示した後者の部品取付け構造及びこれを用いた照明器具では、第2部材である反射笠10の取付けに際してラッチ6が脱落する可能性が少ない利点があるものの、このラッチ6がラッチ金具1に仮止めされた状態では、図8に示されるようにラッチ6が第1部材である器具本体4の開口面から予め大きく突出されている。そのため、出荷時の包装において突出したラッチ6が邪魔となって包装容積を大きくせざるを得ないという問題がある。しかも、ラッチ通し部2を切欠きとして前記のようなラッチ6の仮止めを実現しているから、ラッチ金具1の機械的強度が低下せざるを得ず、それに応じて反射笠10の支取付け強度が低いという問題がある。又、この従来例においては、器具本体4に取付けられた反射笠10とラッチ金具1とは、反射笠10の防錆層により電気的には非接触となるから、金属製の器具本体4に対する反射笠10のアースをラッチ金具1を介してとることができなかった。 【0009】したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、第1部材に対する第2部材の取付けが容易であるとともに、第2部材の取付け強度を向上できる部品取付け構造を得ることにある。 【0010】本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を解決するにあたり、第2部材が取付けられた状態での体裁を向上できる部品取付け構造を得ることにある。 【0011】本発明が解決しようとする第3の課題は、前記第1又は第2の課題を解決しつつ、包装容積を少なくするのに適する部品取付け構造を得ることにある。 【0012】本発明が解決しようとする第4の課題は、器具本体に対する反射体の取付けが容易であるとともに、反射体の取付け強度を向上できる照明器具を得ることにある。 【0013】本発明が解決しようとする第5の課題は、前記第4の課題を解決するにあたり、器具本体に対する反射体のアースをラッチ金具を介してとることができる照明器具を得ることにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ラッチ通し部を有して第1部材に取付けられたラッチ金具と、前記ラッチ通し部及び第2部材の細長い取付け孔を通って設けられるラッチとを用いて、前記第2部材を前記第1部材に取付ける部品取付け構造を前提とする。 【0015】そして、この請求項1の発明は、前記第1の課題を解決するために、前記ラッチ通し部を細長い通孔で形成し、前記ラッチは、前記ラッチ通し部を通過可能な第1引っ掛け部と、この引っ掛け部よりも先端側に位置して前記第1引っ掛け部に対し交差するように設けられて前記ラッチ通し部を通過可能な第2引っ掛け部とを夫々有し、かつ、前記第1引っ掛け部を前記ラッチ通し部に交差させて前記ラッチ金具に引っ掛け前記ラッチ金具に前記ラッチを仮止め可能であるとともに、前記第2引っ掛け部を前記取付け孔に交差させて前記第2部材に引っ掛け前記第2部材を前記第1部材に取付けることを特徴とすものである。 【0016】この請求項1の発明において、ラッチの第1引っ掛け部を、第1部材に取付けられたラッチ金具のラッチ通し部に対して、挿通させ、かつ、交差させることにより、ラッチ金具に引っ掛けて、前記ラッチ金具に対して前記ラッチを仮止めできる。そして、こうして予め仮止めされたラッチの第2引っ掛け部が第2部材の取付け孔を通るように第2部材を第1部材に組合わせた後、第2引っ掛け部を取付け孔と交差するようにラッチ全体を回動させることにより、第2引っ掛け部を第2部材に引っ掛けて、第2部材を第1部材に取付けることができる。そのため、第1部材への第2部材の取付けに際して、ラッチを第2部材とともに手で持つ必要がなくなって、ラッチが不用意に落下することがない。又、ラッチの第1引っ掛け部が引っ掛るラッチ金具のラッチ通し部が通孔からなるので、ラッチ金具の強度の低下が少ない。 【0017】前記第2の課題を解決するために、請求項1の発明に従属する請求項2の発明は、前記第2部材が前記第1部材に取付けられたときに、前記第1引っ掛け部が前記第2部材の裏側から前記取付け孔を塞いで配置されることを特徴とするものである。 【0018】この請求項2の発明は請求項1の発明に従属するので、前記請求項1の発明の作用に加えて、次の作用がある。すなわち、既述の第1部材への第2部材の取付けに伴うラッチの回動変位により、ラッチ金具と第2部材との間に配置された第1引っ掛け部は、第2部材の裏側から取付け孔を塞いで配置される。それにより、取付け孔と交差する第2引っ掛け部では塞ぐことができない前記取付け孔を第1引っ掛け部を利用して目立たなくする。 【0019】前記第3の課題を解決するために、請求項2の発明に従属する請求項3の発明は、前記第1部材が高さ位置をずらした第1、第2の金具支持孔部を有し、これら両支持部に付け変え可能に前記ラッチ金具を係合させて前記第1部材に対して前記ラッチ金具を高さ方向に移動可能に取付けたことを特徴とするものである。 【0020】この請求項3の発明は請求項2の発明に従属するので、前記請求項1又は2の発明の作用に加えて、次の作用がある。すなわち、ラッチが仮止めされるラッチ金具は、第1部材の第1金具支持孔部を選択して第1部材に取付けられた場合と、第2金具支持孔部を選択して第1部材に取付けられた場合とでは、第1部材に対する高さ位置を異ならせて配置できる。そのため、包装を行なう際において、ラッチ金具を第1部材の内側に深く入り込むように配設でき、それに伴いラッチ金具に仮止めしたラッチの第1部材からの突出を、少なくし、ないしはなくすことができる。又、第2部材を第1部材に取付ける際には、第1部材から所定寸法だけ突出するようにラッチ金具を配設して、第2引っ掛け部の取付け孔への挿通を可能とする。 【0021】請求項4の発明は、器具本体と、この器具本体と対向する位置に細長い取付け孔を有して前記器具本体の下側に配置される反射体と、前記取付け孔と対向するラッチ通し部を有して前記器具本体に取付けられたラッチ金具と、前記ラッチ通し部及び前記取付け孔を通って設けられるラッチと具備し、前記ラッチ金具と前記ラッチとを用いて前記反射体を前記器具本体に取付けた照明器具を前提とする。 【0022】そして、この請求項4の発明は、前記第4の課題を解決するために、前記ラッチ通し部を細長い通孔で形成し、前記ラッチは、前記ラッチ通し部を通過可能な第1引っ掛け部と、この引っ掛け部よりも先端側に位置して前記第1引っ掛け部に対し交差するように設けられて前記ラッチ通し部を通過可能な第2引っ掛け部とを夫々有し、かつ、前記第1引っ掛け部を前記ラッチ通し部に交差させて前記ラッチ金具に引っ掛け前記ラッチ金具に前記ラッチを仮止め可能であるとともに、前記第2引っ掛け部を前記取付け孔に交差させて前記反射体に引っ掛け前記反射体を前記器具本体に取付けることを特徴とするものである。 【0023】この請求項4の発明において、ラッチの第1引っ掛け部を、器具本体に取付けられたラッチ金具のラッチ通し部に対して、挿通させ、かつ、交差させることにより、ラッチ金具に引っ掛けて、前記ラッチ金具に対して前記ラッチを仮止めできる。そして、こうして予め仮止めされたラッチの第2引っ掛け部が反射体の取付け孔に通るように反射体を器具本体に組合わせた後、第2引っ掛け部を取付け孔と交差するようにラッチ全体を回動させることにより、第2引っ掛け部を反射体に引っ掛けて、反射体を器具本体に取付けることができる。そのため、器具本体への反射体の取付けに際して、ラッチを反射体とともに手で持って上がる必要がなくなって、ラッチが不用意に落下することがない。又、ラッチの第1引っ掛け部が引っ掛るラッチ金具のラッチ通し部が通孔からなるので、ラッチ金具の強度の低下が少ない。 【0024】前記第5の課題を解決するために、請求項4の発明に従属する請求項5の発明は、前記反射体がその裏面に防錆層を有する金属板からなるとともに、前記反射体の裏面に当接する前記ラッチ金具に、前記裏面に向けて突出する食い込み突起を設けたことを特徴とするものである。 【0025】この請求項5の発明は請求項4の発明に従属するので、前記請求項4の発明の作用に加えて、次の作用がある。すなわち、既述の手順で器具本体に反射体が取付けられた時に、ラッチ金具は反射体の裏面に当接するので、それに伴ってラッチ金具の食い込み突起は反射体の裏面の防錆層を通って反射体の金属地肌に食い込み、ラッチ金具と反射体とを電気的に接続する。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。 【0027】図1は第1の実施の形態に係る部品取付け構造を採用して器具本体に取付けられた反射体を備える1灯式照明器具の一端部の構成を示す斜視図であって、この図中21は第1部材としての器具本体である。器具本体21は、金属製であって、天井に直付け又は吊り下げて設置されるものであり、下面が開放された細長い箱状をなしている。この器具本体21の内部には灯に必要な図示しない放電灯安定器等の点電気部品等が収容され、かつ、長手方向両端部(図1に一端部のみを図示)には夫々下方に突出するランプソケット22が取付けられている。 【0028】器具本体21には、その開口された下面を覆い隠して第2部材としての反射体、例えば反射笠23が後述の部品取付け構造により取付けられている。この反射笠23は、金属板からなり、その表面(内面)にコーテングされた反射層(図示しない)を有するとともに、外面(裏面)にコーテングされた薄膜からなる防錆層(図示しない)を有している。更に、反射笠23の長手方向両端部には切り欠き等からなるソケット通し部24が夫々設けられていて、これらを通過した一対のランプソケット21間には直管型蛍光ランプ25(図1参照)が反射笠23の反射面(内面)と対向して取付けられるようになっている。 【0029】器具本体21が有する側壁21aの長手方向複数箇所には、図2及び図4に代表して示される金具取付け孔26が器具本体21の幅方向に対向して設けられている。これら金具取付け孔26は、上側位置の第1金具支持孔部26aと、下側位置の第2金具支持孔部26bとを互いに連通させてなるとともに、これら上下方向に位置をずらされた両支持部側壁21a間をくびらせるように孔内に少し突出する節度用凸部26c(図2参照)を有している。 【0030】器具本体21の長手方向についての金具取付け孔26の位置に対応して前記反射笠23の長手方向複数個所には、取付け孔27が設けられている。これら取付け孔27は図1及び図2に示されるように反射笠23の幅方向中央部に位置して反射笠23の長手方向に延びる細長い通孔例えば長方形状の通孔で形成されている。 【0031】次に、器具本体21に反射笠23を取付けるために、前記金具取付け孔26及び取付け孔27とともに部品取付け構造をなすラッチ金具28及びラッチ29について説明する。 【0032】図2〜図4に示されるように器具本体21の板厚よりも厚手の金属板を折り曲げてなるラッチ金具28は、水平なベース板部31の長手方向両端に一段下がるように折り曲げられた当接板部32を夫々設けるとともに、これら当接板部32から夫々上向きに垂直状に折り曲げられた取付け板部33を有している。ベース板部31の両端部及び両側縁には上向きの位置決め片34、35が切り起こし又は折り曲げにより夫々設けられている。ベース板部31に対して当接板部32を一段下げて折り曲げた構成と、位置決め片35をベース板部31の両側縁に折り曲げて設けた構成とは、ラッチ金具28全体の強度をより高めることができる点で優れている。 【0033】ベース板部31の中央部には前記取付け孔27に対応する細長い通孔例えばベース板部31の幅方向に延びる長方形状の通孔からなるラッチ通し部36が設けられているとともに、この通し部36の回りに位置して4個の節度用凸部37と2個の凸部38とが夫々設けられている。節度用凸部37はベース板部31の下面側に突出してラッチ通し部36の幅方向両側に2個づつ設けられ、凸部38はベース板部31の上面側に突出してラッチ通し部36の長手方向両側に1個づつ設けられている。これら各凸部37、38は夫々半球状の小凸部からなり、その乗り越え等を容易にしている。 【0034】両当接板部32の夫々には1以上の尖った食い込み突起39が設けられている。これらの突起39は例えば当接板部32の縁の一部を三角形状に曲げることで形成されているが、切り起こし等であってもよい。 【0035】両取付け板部33の外面間の寸法は前記器具本体21の側壁21aの内面間の寸法よりやや小さく設定され、それにより、ラッチ金具28の大部分は器具本体21の内側に収容されるようにしてある。これら取付け板部33の夫々にはその上縁から外側に連なりかつ下側に向けて折り曲げられたフック部33aが設けられている。これらフック部33aは前記金具取付け孔26の節度用凸部26cを乗り越えて、第1金具支持孔部26a又は第2金具支持孔部26bに選択的に挿通されるようになっている。上位置の第1金具支持孔部26aに通されたフック部33aは節度用凸部26cに引っ掛かけられる。それにより、図4(A)に示されるようにラッチ金具28の両フック部33aを除いた部分が、器具本体21の側壁21a間であって、かつ、器具本体21の開放された下面よりも所定寸法だけ上方に変位して配置されるようになっている。又、下位置の第2金具支持孔部26bに通されたフック部33aは、この第2金具支持孔部26bに引っ掛かけられる。それにより、図4(B)に示されるようにラッチ金具28の両フック部33aを除いた部分が、器具本体21の側壁21a間であって、かつ、両当接板部32を器具本体21の開放された下面と略面一にして配置されるようになっている。 【0036】又、前記ラッチ29は反射笠23の反射面と同系色の合成樹脂で一体成形されたものである。このラッチ29は、図2〜図4に示されるように円板部41の一面に、この円板部41を径方向に横切るよう半円形の摘み部42を突設し、かつ、円板部41の他面に、短い第1軸部43を介して第1引っ掛け部44を設けるとともに、この引っ掛け部44に短い第2軸部45を介して第2引っ掛け部46を設けて形成されている。 【0037】円板部41の直径は前記第1位置決め片34間の離間寸法及び第2位置決め片35間の離間寸法よりも僅かに小さい。第1軸部43は円板部41の中心部と引っ掛け部44の中央部とを一体に接続しており、第1引っ掛け部44は前記ラッチ通し部36の形状と対応してこれよりやや小さな長方形状をなしている。第2軸部43は第1、第2の引っ掛け部44、46の中央部とを一体に接続している。第2引っ掛け部46はラッチ通し部36及び前記取付け孔27の形状と対応してこれらよりやや小さな長方形状をなしているとともに、これは第1引っ掛け部44に対して交差するように、例えば直交するような位置関係に設けられている。この第2引っ掛け部46はラッチ29全体を前記反射笠23の内側から操作するための操作部としても使用されるようになっている。 【0038】以上説明した構成を備えた照明器具の出荷段階では、図4(A)に示されるようにラッチ29はラッチ金具28に仮止めされていて、このラッチ金具28は高い位置を保持して器具本体11内に深めに収めて取付けらている。 【0039】すなわち、まず、ラッチ29をラッチ金具28に仮止めする手順を説明する。図5(A)に示すようにラッチ29の第2引っ掛け部46を、単独のラッチ金具28のラッチ通し部36に対して第1、第2の位置決め片34、35が起立された側から挿通させる。それにより、ラッチ29の円板部41が一対の位置決め片34間及び一対の位置決め片35間に配置されて、これら各片34、35によりラッチ金具28に対するラッチ29の自由な動きをある程度抑制する。 【0040】次に、ラッチ29の摘み部42を指で摘んでラッチ29全体をいずれかの方向に90°回す。この操作において、第2引っ掛け部46はその回転方向側にある節度用凸部37を乗り越えるから、軽い節度感が与えられる。こうした回動により、図5(B)に示すように第1引っ掛け部44がラッチ通し部36に対向し、かつ、第2引っ掛け部46がラッチ通し部36に対して直角に交差する位置関係となって、その両端部が夫々ラッチ通し部36の両側にある節度用凸部37間に配置される。 【0041】最後に、ラッチ29を更に押込みながらいずれかの方向に摘み部42を介して90°回す。この操作において、第2引っ掛け部46はその回転方向側にある節度用凸部37を乗り越える。この時、前記凸部37及び38の突出高さとベース板部31の板厚の合計寸法よりも第1軸部43の長さが若干短いことにより、ある程度の力を要して第2引っ掛け部46が節度用凸部37を乗り越えるから、大きな節度感が与えられる。こうした回動により、図5(C)に示すように第1引っ掛け部44がラッチ通し部36に対して直角に交差する位置関係となってベース板部31に引っ掛って、その両端部が夫々ラッチ通し部36の両側にある節度用凸部37間に配置されるとともに、挿入先端側の第2引っ掛け部46がベース板部31から離れてラッチ通し部36に対向する状態となる。 【0042】以上の手順により、ベース板部31が円板部41と第1引っ掛け部44とで挟まれて、ベース板部31の厚み方向についてのラッチ29の動きが抑制されるとともに、一対の位置決め片34及び他の一対の位置決め片35と円板部41との係合により、ラッチ29がベース板部31に沿って動くことが抑制される。すなわち、ラッチ29を不用意に外れることがないようにラッチ金具28に仮止めできる。 【0043】次に、前記のようにラッチ29が仮止めされたラッチ金具28を器具本体11に取付ける手順を説明する。この取付けは、ラッチ金具28の両取付け板部33のフック部33a側を先頭にして、この金具28を器具本体21の側壁21a間に挿入し、フック部33aを金具取付け孔25の第1金具支持孔部26aに通して節度用凸部26cに引っ掛けることにより行われる。 【0044】このように器具本体21の開放された下面を下に向けた状態で高い位置にある第1金具支持孔部26aにわたってラッチ金具28を取付けることにより、図4(A)に示されるようにベース板部31から突出された第2引っ掛け部46が器具本体21の開放された下面から突出しないようにでき、若しくは図示しないが前記下面から第2引っ掛け部46が突出するにしてもごく僅かにできる。 【0045】そのため、前記照明器具の出荷時の包装においては、ラッチ29を仮止めしたラッチ金具28が器具本体21に取付けられているにも拘らず、ラッチ29が包装の邪魔とならないか、邪魔となっても実質的に無視できる程度にできるから、包装容積を小さくでき、コストダウンに寄与できる。 【0046】又、前記のように出荷時おいて予め器具本体21に取付けられているラッチ金具28にラッチ29が仮止めされているから、照明器具をその取付け施工現場において取付ける作業の中で、既に天井側に配置された器具本体1の下側に反射笠23を取付ける際に、反射笠23とともに天井側高所にラッチ29をもって上がり、反射笠23を押上げながらラッチ29により反射笠23を取付ける操作を要することがないので、反射笠取付け作業において作業者の不注意によりラッチ29が不用意に脱落することがない。そのために、反射笠取付け作業を容易にできる。 【0047】次に、前記反射笠取付け作業について説明する。 【0048】まず、器具本体11が床側にある状態、又は天井側に配置された状態で、ラッチ金具28のフック部33aが節度用凸部26cを強制的に乗り越えるようにラッチ金具28を手で動かすことによって、第1金具支持孔部26aに位置されたフック部33aを金具取付け孔26の第2金具支持孔部26bに引っ掛けて、ラッチ金具28を低い位置に付け変える。この付け変えにおける前記乗り越えは器具本体21の側壁21aの撓み等を利用して実現される。そうすると、図4(B)に示されるようにラッチ29の第2引っ掛け部46が、器具本体21の両側壁21aの下端を通る仮想水平面よりも突出する。 【0049】次に、天井側高所において、反射笠23の取付け孔27を第2引っ掛け部46に嵌合させてから、この反射笠23を器具本体21の開放された下面に向けて押上げながら、この反射笠23の反射面側に挿通している第2引っ掛け部46を指で摘んで、ラッチ29全体をいずれかの方向に90°回す。こうした回動により、図1及び図5(D)に示すように第2引っ掛け部46が取付け孔27に対して直角に交差する位置関係となって、その両端部が夫々取付け孔27の回りに引っ掛かり、反射笠23が器具本体21に取付けられる。 【0050】この取付けにより、図5(D)に示すように第1引っ掛け部44が反射笠23の裏側から取付け孔27を塞ぐようにこの孔27に対向して配置される。そのため、下方から視認される反射笠23の取付け孔27を、反射面と同系色のラッチ29の第1引っ掛け部44を利用して目立たなくして、照明器具の体裁を向上できる。 【0051】又、既述のようにラッチ金具28へのラッチ29の仮止めを可能とするラッチ通し部36が通孔からなり、この通孔と交差した姿勢でラッチ29の第1引っ掛け部44が引っ掛るようしたから、ラッチ通し部36が切り欠きである場合に比較してラッチ金具28の強度の低下が少ない。そのため、器具本体21への反射笠23の取付け強度を既述のラッチ方式により高めることができる。 【0052】更に、反射笠23が器具本体11に取付けられると、ラッチ金具28の当接板部32の下面が反射笠23の裏面に当接するので、それに伴い、当接板部32から突出された食い込み突起39が夫々反射笠23の裏面の防錆層を突き破って、反射笠23の金属地肌部分に食い込む。したがって、ラッチ金具28と反射笠23とを電気的に接続できるから、前記防錆層に拘らず器具本体21に対する反射笠23のアースをラッチ金具28を介してとることができる。又、このアースの確保についても、既述のようにラッチ金具28の強度低下が少ないから、前記食い込みをより確実に行なわせてアース接続を保証できる。 【0053】なお、本発明に係る部品取付け構造は、前記第1の実施の形態に制約されるものではなく、照明器具の器具本体への反射体の取付け以外にも、種々の部品取付けに適用できるものである。 【0054】又、高さ位置が異なる第1金具支持孔部26aと2金具支持孔部26bとが同じ金具取付け孔26を作っている前記第1の実施の形態では、ラッチ金具28のフック部33aを第1金具支持孔部26aから2金具支持孔部26bに付け変えるのに、その操作が連続して一挙動で容易かつ素早く行なえる点で優れているが、本発明において、第1金具支持孔部26aと2金具支持孔部26bとは非連続に設けても実施することができる。 【0055】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0056】請求項1に記載の発明に係る部品取付け構造によれば、第1部材に取付けられたラッチ金具のラッチ通し部にラッチを通してこのラッチをラッチ金具に仮止めできるので、第1部材への第2部材の取付けに際して、ラッチを手で持って上がる従来のようにラッチが不用意に落下するおそれがなくなり、第1部材に対する第2部材の取付けを容易にできるとともに、前記ラッチ通し部を切り欠きではなく通孔としてラッチ金具の強度の低下を少なくしたから、第1部材に対する第2部材の取付け強度を向上できる。 【0057】請求項1の発明に従属する請求項2に記載の発明に係る部品取付け構造によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ラッチの第2引っ掛け部では塞ぐことができない第2部材の取付け孔を、ラッチの第1引っ掛け部により第2部材の裏側から塞いで目立たなくできるので、第1部材に第2部材が取付けられた状態での体裁を向上できる。 【0058】請求項1又は2の発明に従属する請求項3に記載の発明に係る部品取付け構造によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、第1部材に対するラッチ金具の高さ位置を異ならせて、この金具に仮止めしたラッチの第1部材からの突出を少なくしないしはなくすことができるので、包装容積を少なくするのに適する。 【0059】請求項4に記載の発明に係る照明器具によれば、器具本体に取付けられたラッチ金具のラッチ通し部にラッチを通してこのラッチをラッチ金具に仮止めできるので、器具本体への反射体の取付けに際して、ラッチを手で持って上がる従来のようにラッチが不用意に落下するおそれがなくなり、器具本体に対する反射体の取付けを容易にできるとともに、前記ラッチ通し部を切り欠きではなく通孔としてラッチ金具の強度の低下を少なくしたから、器具本体に対する反射体の取付け強度を向上できる。 【0060】請求項4の発明に従属する請求項5に記載の発明に係る照明器具にれば、請求項4の発明の効果に加えて、器具本体への反射体の取付けに伴ってラッチ金具の食い込み突起を反射体の金属地肌に食い込ませて、ラッチ金具と反射体とを電気的に接続できるから、反射体がその裏面に防錆層を有しているにも拘らず、器具本体に対する反射体のアースをラッチ金具を介してとることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】東芝テック株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−162226 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−322836 |
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