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【発明の名称】 ASE光源装置
【発明者】 【氏名】安島 弘美

【要約】 【課題】ASE光源装置の出力一定制御の出力制御状態を監視する手段を設ける。

【解決手段】本発明はASE光源装置からの出力信号とその目標値を比較器によって比較し、その差がある一定以上のときにはASE光源装置の出力一定制御の出力制御状態が異常であるとみなす信号を出力するようにしたので、出力状態が不安定のまま運用を続けてしまう危険性を防止できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】光増幅用光ファイバーに励起光供給手段より励起光を供給して自然放出光(ASE光)を出力するASE光源装置において、前記ASE光源装置の出力信号光をモニターする出力光モニターで検出される出力信号光を制御する為の目標値を設けその目標値と検出された出力信号光とを比較するための比較手段と、この比較手段によって比較される出力信号光と前記目標値との差を小さくするように前記励起光供給手段からの励起光を制御するための制御回路とから構成され、前記出力信号光と前記目標値との差がある値より大きい場合に異常信号が出力されることを特徴する自然放出光を出力するASE光源装置。
【請求項2】光増幅用光ファイバーに励起光供給手段より励起光を供給し、自然放出光(ASE光)を出力するASE光源装置において、前記励起光供給手段からの励起光をモニターする励起光モニターで検出される励起光を制御するための目標値を設けその目標値と検出された励起光とを比較するための比較手段と、この比較手段によって比較される励起光と前記目標値との差を小さくするように前記励起光供給手段からの励起光を制御するための制御回路とから構成され、前記励起光と前記目標値との差がある値より大きい場合に異常信号が出力されることを特徴する自然放出光を出力するASE光源装置
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光増幅用光ファイバーを利用して自然放出光(ASE光)を出力する光源装置の出力制御状態を監視するASE光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のASE光源装置の一例である。駆動回路36によって駆動される励起用半導体レーザー35によって発生する励起光が励起用光ファイバー(EDF)31に注入され、励起光の光パワーに応じてASE光となって出力される。温度変化や経年変化による励起用半導体レーザーの励起光の変化などからASE光源装置の出力は変動してしまうが、その出力を一定にする制御(出力一定制御)が必要である。出力一定制御をするために、出力信号光モニターの信号と固定値である目標値を比較しその誤差信号で励起用半導体レーザー35を駆動することで実現されている。通常このASE光の波長は1530〜1560nmの広がりを持つスペクトラムを有していて、光源として用いることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の出力一定制御は、常に出力信号光レベルを一定に保つように励起用半導体レーザを制御する方式である。しかし励起用半導体レーザーの出力パワーには限界があり、出力信号光の目標値を大きくしようとすると出力信号レベルを一定にできるほど出力信号光が出ない制御不能状態が起こりえる。このような制御不能状態に陥ったかどうか知ることは運用上とても大切なことであるが従来技術にはこのような機能はなく、制御不能状態になっても運用を続け出力信号光レベルに影響を与えてしまい、出力信号レベルが安定しないまま運用を続けてしまう危険性があった。本発明は前記問題点を解決する為に、制御不能状態に陥ったかどうか知る手段を設けその状態を通知する機能を持たせることを課題とする。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を解決するためのものであり、光増幅用光ファイバーに励起光供給手段より励起光を供給して自然放出光(ASE光)を出力するASE光源装置において、前記ASE光源装置の出力信号光をモニターする出力光モニターで検出される出力信号光を制御する為の目標値を設けその目標値と検出された出力信号光とを比較するための比較手段と、この比較手段によって比較される出力信号光と前記目標値との差を小さくするように前記励起光供給手段からの励起光を制御するための制御回路とから構成され、前記出力信号光と前記目標値との差がある値より大きい場合に異常信号が出力されるASE光源装置を提供する。
【0005】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施例であるASE光源装置のブロック図であり、図2は本発明の第2の実施例であるASE光源装置のブロック図であり、図3は本発明のASE光源装置で用いられる制御状態検出回路の詳細ブロック図である。図1のASE光源装置において、ASE光源装置、出力信号光をモニターする出力光モニター7を有し、出力信号光の目標値10を比較器11に入力し、前記出力光モニター7で検出される出力信号光レベルと比較しその誤差信号で励起用半導体レーザー2の励起光を制御する事で、出力一定制御を実現している。さらに比較器11の出力である誤差信号を制御状態検出回路9に入力して制御状態をモニターできるように構成している。制御状態検出回路9の出力はハイレベルかロウレベルかの2値で論理であり、制御状態が正常の場合に制御状態検出回路11の出力である制御状態信号はハイレベルの出力となり、異常の場合はロウレベルの出力となる。
【0006】次に、図3を用いて信号レベル検出回路の動作を説明する。出力光モニター7からの出力である出力光モニター信号と目標値10は比較器11で比較されその出力はレーザー駆動回路3に接続されている。なおC1は出力一定制御ループの位相補償用コンデンサである。比較器11の出力は制御状態検出回路9に接続されコンパレータIC3で抵抗R5、R6でVccを分割した電圧V2と比較される。制御状態が正常に動作している場合IC1の正相と負相の入力端子電圧はほぼ等しくなり、その電圧はV1となる。ただしV1は励起用半導体レーザー2を流れる電流Iとすれば、ほぼI・R2に等しい。電流Iは励起用半導体レーザー2の最大許容電流Imax 以下であってImax以上にならないように電流制限抵抗R1をつけている。
【0007】ASE光源装置の出力が目標値10で設定したときの値より低下すると出力光モニター信号は目標値の設定電圧より高い電圧になるように構成されているため、比較器11の出力電圧も高くなる。比較器11の出力電圧がImax ・R2以上になった場合には制御状態が異常であり、この状態を制御状態検出回路9で検出するよう構成している。
【0008】比較器11の出力は制御状態検出回路9のコンパレータIC3に接続されて電圧V2比較される。V2=Imax ・R2になるように設定されているため、比較器11の出力電圧がV2より大きい制御状態異常の場合に、コンパレータIC3の出力である制御状態信号はロウレベルとなる。次に、図2を用いて本発明の第2の実施例について説明する。実施例1における出力光モニターを励起光モニターに置き換えた構成である。励起用半導体レーザー2の励起光をモニターする励起光モニター7を有し、励起光の目標値10と前記励起光モニター7で検出される励起光とを比較器11で比較しその誤差信号で励起用半導体レーザー2の励起光を制御することで出力一定制御を実現している。さらに比較器11の出力である誤差信号を制御状態検出回路9に入力して制御状態をモニターできるように構成している。制御状態検出回路9は実施例1で述べたものと同じ構成である。
【0009】
【発明の効果】以上のとおり、本発明はASE光源装置からの出力信号とその目標値を比較器によって比較し、その差がある一定以上のときにはASE光源装置の出力一定制御の出力制御状態が異常であるとみなす信号を出力するようにしたので、出力状態が不安定のまま運用を続けてしまう危険性を防止できる。
【出願人】 【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月27日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−162221
【公開日】 平成11年(1999)6月18日
【出願番号】 特願平9−326787