| 【発明の名称】 |
車輌架装式クレーン用投光器アタッチメント |
| 【発明者】 |
【氏名】岩崎 敦
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| 【要約】 |
【課題】クレーンを投光器として利用するためのオプションを設定する。
【解決手段】伸縮ブーム2に、その伸縮ブーム2と並行にケーブルユニット7を外付けし、前記伸縮ブーム2の先端にランプユニット6を装着する。ランプユニット6には、前記ケーブルユニット7のケーシング14内にてU状に折り返し収納されているケーブル群16を介して電圧と油圧とが供給される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 伸縮ブームの先端に着脱自在に装着されるランプユニットと、ブームの伸縮量に応じて全長を可変としたケーブルユニットとを含み、ケーブルユニットは、少なくとも伸縮ブームの最短長さを有するケーシングに伸縮ポールを並設し、その伸縮ポールの先端に一端側が支持されたケーブル群を、伸縮ポール内を通過させてケーシング内に導出し、そのケーシング内においてU字状に折り返して他端側がケーシングの先端部で支持されるよう収納し、前記ケーブル群における各ケーブルの一端側を、伸縮ブームの先端に装着したランプユニットに対して接続可能とすると共に、他端側をケーシングの基端部まで延設し、伸縮ブームの下端位置にて車輌に搭載されている電源及び油圧供給源に対して接続可能とした車輌架装式クレーン用投光器アタッチメント。 【請求項2】 ランプユニットを、伸縮ブームの先端部に設けられた係合溝にランプユニットに設けられた係合ピンを嵌め込み、且つ、その嵌め込み方向の延長線上にあたる伸縮ブームの先端部に設けられたピン挿通孔に、ランプユニット側に設けられているロックピンを挿通することによって装着可能とした請求項1に記載の車輌架装式クレーン用投光器アタッチメント。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車輌のフレームに架装されるクレーンを投光器として利用するための車輌架装式クレーン用投光器アタッチメント(以下単に投光器アタッチメントという)に関する。 【0002】 【従来の技術】夜間照明用の移動可能な装置としては、クレーン車のブームをそのまま流用し、ブームの先端にランプを取り付けた投光器がある。投光器には、少なくともランプに電源を供給するためのケーブル、ランプの向きを調整するためのアクチュエータに油圧を供給する配管などのケーブル群を必要とするが、そのケーブル群は、伸縮ブームの長さに応じて巻き取りドラムの巻き取り量を調整し、弛ませないよう配慮している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の投光器は、あくまで照明専用の装置であるため、照明以外の用途は全く考えられていない。しかしながら大半がクレーン部品の流用であることを考えれば、クレーンと投光器との両機能を発揮することが可能な装置の開発は不可能ではない。又、ケーブル群を巻き取りドラムを利用して弛ませないようにしているため、巻き取り力が強すぎたり弱すぎたりするとケーブル群の巻きむらを招き、パイプ類を破損させる虞れがあるばかりか、巻き取りドラムが作業の邪魔になったり美観を損ないやすいことと、そもそも巻き取りドラム自体が高価であることから、装置全体のコスアップを招いてしまう欠点があった。そこで望まれるのが、既存のクレーンに装着するだけで投光器として機能し、、而もケーブル群を効率よく配置可能な投光器アタッチメントである。ところが前記のように巻き取りドラムが高価であることがネックになり、これまではクレーンを必要に応じて投光器として利用したいといった要望は、実現されるに至っていない。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、部材の付加及び交換によりクレーンに投光器の機能を持たせるための投光器アタッチメントであって、その構成は、伸縮ブームの先端に着脱自在に装着されるランプユニットと、ブームの伸縮量に応じて全長を可変としたケーブルユニットとを含み、ケーブルユニットは、少なくとも伸縮ブームの最短長さを有するケーシングに伸縮ポールを並設し、その伸縮ポールの先端に一端側が支持されたケーブル群を、伸縮ポール内を通過させてケーシング内に導出し、そのケーシング内においてU字状に折り返して他端側がケーシングの先端部で支持されるよう収納し、前記ケーブル群における各ケーブルの一端側を、伸縮ブームの先端に装着したランプユニットに対して接続可能とすると共に、他端側をケーシングの基端部まで延設し、伸縮ブームの下端位置にて車輌に搭載されている電源及び油圧供給源に対して接続可能としたことにある。そして前記ランプユニットは、伸縮ブームの先端部に設けられた係合溝にランプユニットに設けられた係合ピンを嵌め込み、且つ、その嵌め込み方向の延長線上にあたる伸縮ブームの先端部に設けられたピン挿通孔に、ランプユニット側に設けられているロックピンを挿通することによって装着可能とすることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明に係る投光器アタッチメントを、図面に基づいて説明する。図1において、1は伸縮ブーム2を備えた車輌架装式クレーンであって、クレーン1は、トラック式車輌の運転席と荷台との間に架設されており、オイルタンク、オイルポンプ、開閉操作バルブなど一式を含んだ油圧ユニットと、伸縮ブーム2の旋回及び傾斜角度を調整するための油圧シリンダなどを備えている。前記伸縮ブーム2は三段式のテレスコープ型で、一段目のブーム2aが一番細く、先端からはプーリ3を介してフック4付きの巻き上げ式ワイヤー5が垂下されており、その一段目のブーム2aは二段目のブーム2b内に格納され、その二段目のブーム21bは、旋回台に組み付けられた三段目のブーム2c内に格納されるように組み付けられている。そして前記伸縮ブーム2は、内蔵されているシリンダ(図示せず)によって各ブーム2a,2bを突出或いは格納することにより伸縮駆動される。 【0006】6はランプユニット、7はケーブルユニットであり、ランプユニット6は、図2の(a),(b)に示すように、アーム8の先端にブランチ9を介して反射鏡付きの水銀ランプ10,10・・が6灯装備されている。前記ブランチ9は、アーム8の長手方向に対して側方を向いた状態で首振り自在に枢着されており、ブランチ9は先端側が三列二段に分岐され、分岐された各枝杆の先端に一個づつの水銀ランプ10,10・・がそれぞれ照射角度を調整可能に取り付けられている。前記ブランチ9の分岐部際とアーム8の基端部との相互間には油圧シリンダ11が、そのシリンダ部11aの基端とピストンロッド11bの先端とをそれぞれ枢着せしめ、そのシリンダ11の伸縮動作によってブランチ9の突出角度を調整可能としている。又、前記ブランチ9の分岐部際の側面には、電源ケーブル接続用の配電ボックス12が付設されている。そしてその配電ボックス12には電源ケーブル接続用のコンセントが設けられ、更に、前記アーム8の基端には、ランプユニット6を伸縮ブーム2の先端に装着させるための連結部材13が一体に付属されている。 【0007】ケーブルユニット7は、図3に示すように、縮小時の伸縮ブーム2(三段目のブームに相当)長さに匹敵する長尺のケーシング14内に、テレスコープ型の伸縮ポール15と、電気系統の電線及び油圧系統のフレキシブルパイプとを横並びに束ねたケーブル群16とが内蔵されている。前記伸縮ポール15はケーシング14の長手側縁に沿って並設され、ケーブル群16は、伸縮ポール15における第一段目のポール15a先端にて支持され、伸縮ポール15内を通って第二段目のポール15b基端からケーシング14内に引き出され、ケーシング14内で上方に折り返えされてケーング14の先端部分にて支持されている。そして、前記ケーブル群16における各ケーブルの一端側は、伸縮ブームの先端に装着したランプユニット6に対して接続可能に伸縮ポール15aの先端からリード部が引き出されていると共に、他端側はケーシング14の基端部まで延設され、伸縮ブーム1の下端位置にて車輌に搭載されている電源及び油圧ユニットの指定されたポートと接続可能になっている。 【0008】このケーブルユニット7は、ポール15a,15bが引っ張り出されて伸びると、それにつれてケーブル群16が伸縮ポール内15a,15bに引き込まれ、ケーブル群16の折り返しU状部は上方に移動する。逆にポール15a,15bが押し込まれて縮むと、ケーブル群16はケーシング14内に押し戻され、U状の折り返し部が順に下方へ移動してケーシング14内を上から下まで占領するよう格納される。そしてこのケーブルユニット7は、三段目のブーム2c側面に、ブーム2と並行配置し、伸縮ポール15の先端とブーム2の先端とを連結することにより、ポール15aとブーム2aとが一体的に伸縮動作するよう取り付けられる。 【0009】前記ランプユニット6を伸縮ブーム2の先端に装着するには、先ず、フック4付きの巻き上げ式ワイヤ6を外し、巻き上げ式ワイヤ6の駆動源である油圧回路との接続を絶って、ブーム2aの先端にユニット連結用のブラケット17を固着する。ブラケット17は、図4の(a)に示すように、伸縮ブーム2の長手方向に延設される両側面板18,18と、それら側面板18,18の先端縁同士を連結した補強板19とで構成されており、各側面板18,18には、伸縮ブーム2の背側(折り畳み状態において上になる側)に当たる側縁に係合凹部20が切り込み形成され、伸縮ブーム2の腹側に当たる側縁に近い部位には、ピン挿通孔21が穿設されている。一方、ランプユニット6に固着されている連結部材13は、同じく図4の(a)に示すように、前記ブラケット17における側面板18,18の各外側面に密着して当接する一対の挟持板22,22を備え、その挟持板22,22間には、背側(ランプの照射方向と反対側)に当たる側縁に近い部位の係合ピン23が架設され、各挟持板22,22の腹側縁に近い部位には、それぞれロックピン24,24が設けられている。ロックピン24は、外側より挟持板22を貫通させた先端部が、スプリング(図示せず)により内方に付勢されており、基端に設けられているレバー25を、前記ロックピン24を囲むように約半周分周設された傾斜カム26の傾斜面を摺接させながら回動させることによって、スプリング力で内方に突出、或いはスプリング力に抗して外方へ引き出すことができるようになっている。尚、前記側面板18,18には、挟持板22,22,を位置決めするための規制板27が添設されており、前記ピン装通孔21,21(ロックピン24,24も同様)は、左右互いに伸縮ブーム2の長手方向に対して前後に位相をずらせて設けられている。 【0010】そこで、ランプの照射方向を下にして荷台上に寝かせ、連結部材13のロックピン24を引き出した状態としたランプユニット6に対し、縮めた伸縮ブーム2を水平に傾けてブラケット17を連結部材13に近づけ、図4の(b)に示すように、連結部材13の係合ピン23をブラケット17の係合凹部20に合わせて嵌め込み、挟持板22を規制板27に対して側縁同士を当接せしめて連結部材13を位置決めする。連結部材13を位置決めすることで、ロックピン24とピン挿通孔21とが一直線上に並ぶので、図4の(c)に示すように、レバー25を回動してスプリング力によりロックピン24をピン挿通孔21に挿通する。最後にクランプ機構(図示せず)により補強板19をクランプし、確実に固定する。 【0011】次にケーブル群16の接続を行う。ケーブル群16は電気系統と油圧系統とが含まれており、電気系統は、荷台に搭載した発電機28の出力端子に接続し、先端側は配電ボックス12のジャックに接続する。油圧系統は、上端を油圧シリンダ11に接続し、基端側は、油圧ユニットにおけるクレーンのケーブル巻き上げ用油圧回路に接続する。このようにすれば、ランプユニットの仰角調整用のコントロール機構を別途設けなくても、ケーブル巻き上げ用の操作レバーを利用して仰角を調整できる。 【0012】前述のようにして、図5に示すように、車輌架装式クレーン1にケーブルユニット7とランプユニット6とからなる投光器アタッチメントを装着すれば、車輌架装式クレーンにこれまでの投光器と同一の機能を持たせることができる。而も、ブームを縮小するとケーブル群がケーシング内に納まり、垂れ下がることがないので、ブームをランプユニットを低い位置にしてもケーブル群が邪魔になることがない。そして投光アタッチメントを外せば、本来のクレーン機能を簡単に復活させることができるから、作業現場にて使い分けることも簡単である。特に、装着する対象が、荷台を備えた車輌架装式クレーンであるので、荷台に発電機を搭載したり、荷台上にてランプユニットを着脱しやすいなど、特有のメリットがある。 【0013】実施例のランプユニットは、ランプユニットに固着された連結部材の係合ピンを、伸縮ブームの先端に取り付けたブラケットの係合凹部に係合させ、ロックピンをピン挿通孔に挿通することによって装着する着脱機構が採用されているが、着脱機構は実施例に限定されず、重ね合わせたプレートやフランジ部をボルトとナットにて締着するなど、周知の着脱構造を採用しても差し支えなく、ランプの数やその配列、ケーブルの本数、種類、例えばテレビカメラ接続ケーブルを追加するなど適宜変更される。 【0014】仰角調整用シリンダを作動させるための油圧回路は別途設けることもできる。又、巻き上げ式ワイヤを外さずにランプユニットを装着しても構わない。三段式クレーンの場合は、U字状に折り返したケーブル群が一段目と二段目のブームを伸ばした長さに匹敵するので、ブームを縮小したときにケーブル群をケーシング内に納めることができるが、それ以上になると収納しきれないくなってしまうので、三段以上の時は基端側から三段目のブームに別のケーブルユニットを固定して対応するか、従来使用されていた巻き取りリールとの併用を検討するなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更できる。 【0015】 【発明の効果】本発明の投光器アタッチメントによれば、伸縮ブームの先端にランプユニットを装着すると共に、伸縮ブームと並行にケーブルユニットを外付けすると、ケーブルユニット内に効率よく収容されたケーブル群を介して電源と油圧回路とを接続することができ、投光器として機能する。よって高価な巻き取りドラムを必要とせず、安価にて本格的な投光機能を持たせることができる。又、ランプユニットを係合ピンとロックピンとを利用して装着する構造とすれば、着脱操作を容易に行える。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597147979 【氏名又は名称】ユニック中部販売株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石田 喜樹
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| 【公開番号】 |
特開平11−120813 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−287267 |
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