| 【発明の名称】 |
照明装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】米波 武彦
【氏名】會澤 雄二
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| 【要約】 |
【課題】道路上に設置された被照射体だけを限定して照明でき、また死角が生じないのみならず、照明範囲を極めて簡易かつ迅速に限定することが可能で、後から照明範囲を調整し直すことも容易であり、しかも、照射光が通過する構成要素を少なくして、照度低下を防止することができる照明装置を提供する。
【解決手段】ケース体11内における光源20とレンズ40の間に開口部15を設け、この開口部15の周囲に設けた遮光部材31の位置調整により、前記開口部15内側に、道路標識板Aに対応した有効開口15aを形成する。遮光部材31の位置調整は、取付部38に装着した投影板B上の像を見ながら行うが、有効開口15aを形成し終えたら、取付部38から投影板Bを取り外す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】道路上に設置された被照射体に離れた位置から投光し、前記被照射体の視認性を確保するための照明装置において、ケース体と、該ケース体に内装する光源、該光源から照射される光を前記被照射体の投光面形状に対応させて限定するマスク手段、該マスク手段を透過した光を前記被照射体に照射するレンズを具備して成り、前記ケース体内における光源とレンズの間に光透過用の開口部を設け、前記マスク手段は、前記開口部の周囲に変位可能に設けられた遮光部材を備え、該遮光部材の位置調整により、前記開口部内側に、前記被照射体の投光面形状に対応した有効開口を形成することを特徴とする照明装置。 【請求項2】前記遮光部材は、前記開口部を囲むように複数設けられ、各遮光部材または前記開口部周囲の何れか一方にガイド溝を設け、何れか他方に、前記ガイド溝に対して相対的に回動可能な状態で案内される締結ネジを設け、前記締結ネジをガイド溝の所定位置で締結することにより、前記遮光部材を固定することを特徴とする請求項1記載の照明装置。 【請求項3】前記開口部に近接させて、前記レンズにより形成された被照射体の像が写る投影板を着脱可能な取付部を設け、前記マスク手段により、前記被照射体の像に合わせて有効開口を形成するときだけ、前記取付部に投影板を装着することを特徴とする請求項1または2記載の照明装置。 【請求項4】前記ケース体は前記開口部付近にて分割可能に形成され、前記レンズがある側に、前記開口部、マスク手段および取付部を含めたことを特徴とする請求項3記載の照明装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、道路上に設置された被照射体に離れた位置から投光し、前記被照射体の視認性を確保するための照明装置に関する。ここで被照射体とは、例えば、道路標識板や広告表示板などが該当する。 【0002】 【従来の技術】従来、道路上に設置された道路標識板などを、夜間でも視認できるようにするための照明としては、道路標識板などの直ぐ近くに、通常の照明灯を配設することが一般的であった。ところが、このような照明灯では、その照射光が道路標識板の周囲にまで不必要に漏れたりする場合が多い。また、照明灯自体やこの支持具が、特定方向から視認する場合に、死角を生じさせるおそれもあった。 【0003】このような不都合を解消するために、従来より、道路標示板に離れた位置から投光し、道路標示板のみを限定的に照明できる照明装置が多数提案されている。この種の照明装置としては、例えば、特開平8−185702号公報に示すようなものがある。 【0004】すなわち、光源から照射レンズへ照射される光を、被照射体の投光面形状に対応して限定し得る有効開口部を有するマスクを備えた照明装置である。前記マスクは、照射レンズの焦点面に沿って透明体を固設し、この透明体の表面上に遮光性の粘着テープを前記有効開口部だけ残して貼り付けて構成される。 【0005】マスクを形成するには、一般に、先ず透明体の表面を拭いて、塵や埃を取り除いてから、予め大きく切った粘着テープを強く圧着しながら貼り付けていく。粘着テープを重ね張りする場合は、隙間ができないように注意する。また、粘着テープの余分な部分は、カッタなどで後から切り落としていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した特開平8−185702号公報に開示された照明装置では、マスクを形成するのに、粘着テープを切ったり、貼り付けたり、また余分な部分を後から切り落としたりと、作業が煩わしく、時間がかかるという不都合があった。しかも、一度貼り付けた粘着テープを、透明体からはがすのは面倒であり、有効開口部の形状・大きさを後から調整することは困難であった。 【0007】また、粘着テープと透明体は、互いに不可分一体でマスクを成しており、その構造上、光源から照射された光は必ず透明体を透過する。そのため、光は透明体を通過する分だけ、ある程度減殺されてしまう。特に、透明体上の有効開口部に塵や埃が付着したり、あるいは傷が付いたりした場合、著しく照射光が減殺され、必要十分な照度が得られなくなる虞もあった。 【0008】本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、道路上に設置された被照射体だけを限定して照明でき、また死角が生じないのみならず、照明範囲を極めて簡易かつ迅速に限定することが可能で、後から照明範囲を調整し直すことも容易であり、しかも、照射光が通過する構成要素を少なくして、照度低下を防止することができる照明装置を提供することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存する。 [1]道路上に設置された被照射体(A)に離れた位置から投光し、前記被照射体(A)の視認性を確保するための照明装置(10)において、ケース体(11)と、該ケース体(11)に内装する光源(20)、該光源(20)から照射される光を前記被照射体(A)の投光面形状に対応させて限定するマスク手段(30)、該マスク手段(30)を透過した光を前記被照射体(A)に照射するレンズ(40)を具備して成り、前記ケース体(11)内における光源(20)とレンズ(40)の間に光透過用の開口部(15)を設け、前記マスク手段(30)は、前記開口部(15)の周囲に変位可能に設けられた遮光部材(31)を備え、該遮光部材(31)の位置調整により、前記開口部(15)内側に、前記被照射体(A)の投光面形状に対応した有効開口(15a)を形成することを特徴とする照明装置(10)。 【0010】[2]前記遮光部材(31)は、前記開口部(15)を囲むように複数設けられ、各遮光部材(31)または前記開口部(15)周囲の何れか一方にガイド溝(35)を設け、何れか他方に、前記ガイド溝(35)に対して相対的に回動可能な状態で案内される締結ネジ(36)を設け、前記締結ネジ(36)をガイド溝(35)の所定位置で締結することにより、前記遮光部材(31)を固定することを特徴とする[1]記載の照明装置(10)。 【0011】[3]前記開口部(15)に近接させて、前記レンズ(40)により形成された被照射体(A)の像が写る投影板(B)を着脱可能な取付部(38)を設け、前記マスク手段(30)により、前記被照射体(A)の像に合わせて有効開口(15a)を形成するときだけ、前記取付部(38)に投影板(B)を装着することを特徴とする[1]または[2]記載の照明装置(10)。 【0012】[4]前記ケース体(11)は前記開口部(15)付近にて分割可能に形成され、前記レンズ(40)がある側に、前記開口部(15)、マスク手段(30)および取付部(38)を含めたことを特徴とする[3]記載の照明装置(10)。 【0013】次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。 [1]記載の照明装置(10)によれば、ケース体(11)内にて、光源(20)からの照射光は、開口部(15)を経てレンズ(40)側へ放射される。開口部(15)にあるマスク手段(30)によって、照射光は、道路上に設置された被照射体(A)の投光面形状に対応するように限定される。 【0014】このように限定された照射光は、レンズ(40)によって集光されて、離れた位置にある被照射体(A)に向けて照射される。前記マスク手段(30)により、限定された照射光は被照射体(A)の周囲にまで不必要に漏れることがない。また、照明装置(10)は、離れた位置にある被照射体(A)に対し死角を生じさせる虞もない。 【0015】前記マスク手段(30)は、前記開口部(15)の周囲に変位可能に設けられた遮光部材(31)を備える。この遮光部材(31)の位置を適宜調整して、遮光部材(31)に遮られない開口部(15)内の有効開口(15a)の形状・大きさを調整する。ここで有効開口(15a)は、前記レンズ(40)により形成された被照射体(A)の像に合わせるように設定する。 【0016】[2]記載の照明装置(10)によれば、前記遮光部材(31)は、開口部(15)を囲むように複数設けられる。そして、各遮光部材(31)または前記開口部(15)周囲の何れか一方にガイド溝(35)を設け、何れか他方には、前記ガイド溝(35)に対して相対的に回動可能な状態で案内される締結ネジ(36)を設ける。 【0017】それにより、前記締結ネジ(36)をガイド溝(35)の所定位置で締結することにより、前記遮光部材(31)を所望の有効開口(15a)を形成する位置に適宜固定できる。また、締結ネジ(36)を緩めることにより、遮光部材(31)の位置を何度でも簡単に調整し直すことができる。 【0018】[3]記載の照明装置(10)によれば、前記開口部(15)に近接させて、レンズ(40)により形成された被照射体(A)の像が写る投影板(B)を着脱可能な取付部(38)を設ける。この取付部(38)に対し、投影板(B)を容易に付けたり、外したりできる。 【0019】前記マスク手段(30)により有効開口(15a)を形成するときは、前記投影板(B)上の像を見ながら、像の輪郭に合わせるようにして遮光部材(31)を位置調整すればよい。かかる有効開口(15a)を形成するときだけ、前記取付部(38)に投影板(B)を装着し、有効開口(15a)を形成し終えたら、取付部(38)から投影板(B)を取り外す。 【0020】従って、光源(20)とレンズ(40)の間には、前記有効開口(15a)を通る光が透過するような物体は存在せず、照射光が通過する構成要素が従来技術に比べて少ない。そのため、光量の損失を極力防ぐことができ、少ない消費電力でも、必要十分な照度の投光を実現することが可能となる。 【0021】[4]記載の照明装置(10)によれば、前記ケース体(11)を、開口部(15)付近にて分割可能に形成し、レンズ(40)がある側に、前記開口部(15)、マスク手段(30)および取付部(38)を含める。それにより、ケース体(11)を分割した際に、その分割箇所より直ぐの位置にマスク手段(30)や取付部(38)が現れるため、遮光部材(31)の位置調整や、投影板(B)の着脱作業を容易に行うことができる。 【0022】さらにまた、前記ケース体(11)の2分割されるうち、レンズ(40)がある側に、前記開口部(15)などがまとめて含まれるため、対する光源(20)がある側は光源(20)以外に他の構造は含まない。従って、ケース体(11)を2分割した際に、直接覗ける光源(20)の交換やメンテナンスを容易に行うことができる。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表する一の実施の形態を説明する。図1〜図5は本発明の一実施の形態を示している。本実施の形態に係る照明装置10は、道路上に設置された被照射体に対して離れた位置から的を絞って投光するための装置である。以下、図5に示すように、道路上に設置した被照射体としての道路標識板Aを照明する場合を例に説明する。 【0024】ここで道路標識板Aは、その表示面側の材質に、例えば、拡散反射性顔料を含む一般的な再帰反射性シートや、あるいは屈折率の異なるガラスピースを利用して、特に広観測特性を加味した再帰性反射シートなどを使用するとよい。もちろん、被照射体は光反射性を有するものであれば何でもよく、また、前記道路標識板Aに限定されず、その他、道路上に設置された商業用の広告表示板などに適用してもよい。 【0025】図1に示すように、照明装置10は、ケース体11と、該ケース体11に内装する光源20、該光源20から照射される光を道路標識板Aの投光面形状に対応させて限定するマスク手段30、該マスク手段30を透過した光を道路標識板Aに照射するレンズ40を具備して成る。 【0026】図2および図1に示すように、ケース体11は、2つの直方体状の箱を組み合わせて成り、光源20を含む側が投光ケース11A、レンズ40を含む側が照射ケース11Bとして構成される。すなわち、ケース体11は、投光ケース11Aと照射ケース11Bとに分割可能である。本実施の形態では、投光ケース11Aと照射ケース11Bとは、互いに合致する接続面の一辺側がヒンジ(図示せず)を介して連結されているが、完全に分離できるようにしても構わない。 【0027】投光ケース11Aは、照射ケース11Bに対する接続面側が大きく開口しており、閉じられた奥側中心部には、光源20を装着するソケット12が固設されている。一方、照射ケース11Bは、前記投光ケース11Aに対する接続面側に、隔壁13が設けられ、その中央側に段部14が出っ張るように形成されている。段部14の正面壁中央側には、光透過用の開口部15が正方形状に開設されている。 【0028】詳しく言えば、開口部15は、図4に示すように、段部14の正面壁より内側に一段凹んで、その周囲に縁16を残すように開設されている。また、図1および図3に示すように、照射ケース11Bの前端面側(接続面の反対側)には、後述するズームレンズ42の外径よりやや狭い内径の投光開口部17が開設されている。なお、投光開口部17の外側には、これを上側および両側方から覆うフード18が取り付けられている。 【0029】光源20は、ケース体11の軸心方向に延ばすように配置させる棒型のランプである。かかるランプの照射方向は、主に棒型の先端より前方に向かっており、通常の蛍光灯型のランプに比べて、幅方向のスペースを採らず、コンパクトに配置することができる。具体的には例えば、メタルハライドランプを使用するとよい。 【0030】また、光源20は、反射鏡21により、棒型の後端より前方へ向かって囲まれる状態で、ソケット12に装着される。反射鏡21は、お椀型に成形されており、その内側面にミラー加工が施されている。かかる反射鏡21は、光源20の照射光を前方、すなわち開口部15側へ集中させると共に、均一化させる役割を果たす。 【0031】マスク手段30は、前記開口部15の周囲に変位可能に設けられた遮光部材31を備えて成る。遮光部材31は、正方形状の開口部15の四辺を囲むように各辺に沿って一つずつ、合計4個設けられている。詳しく言えば、図4に示すように、各遮光部材31は、前記開口部15の縁16に対接する覆い板32と、段部14の正面壁に対接する取付板33、それに覆い板32と取付板33を所定の段差で結ぶ連結板34とから成る。 【0032】覆い板32は、開口部15の一辺よりやや大きく、かつ縁16の外側の一辺よりやや小さい横幅に形成されている。すなわち、各覆い板32は、対応する縁16の内側の一辺を覆う形で互いに両端が重なり合う。そのため、各覆い板32の前端縁と、開口部15の内周縁(縁16の内側の四辺)との間に、光がケース体11の軸心方向に漏れる隙間が生じないように設定されている。 【0033】取付板33は、段部14の正面壁上で、隣接する他の取付板33に対して重なることはない。すなわち、取付板33は、移動に際して互いに干渉しないように、前記覆い板32の横幅よりも狭い横幅に形成されている。各取付板33の略中央には、その短辺と平行に延びるガイド溝35が穿設されている。 【0034】一方、各取付板33が対接する段部14の正面壁上には、前記ガイド溝35に対して、相対的に回動可能な状態で案内される締結ネジ36が取り付けられている。詳しく言えば、段部14の正面壁には、前記開口部15の各辺の略中央に対応する位置に、締結ネジ36が螺合するネジ孔37が穿設されている。 【0035】前記締結ネジ36を緩めた状態で、ガイド溝35のある各遮光部材31を適宜位置調整した後、締結ネジ36を締結するとよい。それにより、各遮光部材31、すなわちマスク手段30を、前記開口部15内側に、道路標識板Aの投光面形状に対応した有効開口15aを形成した状態に保持できる。 【0036】また、前記段部14には、開口部15に近接させて投影板Bを着脱できる取付部38が設けられている。投影板Bは、レンズ40により形成される道路標識板Aの像を写すための部材である。この投影板B上の像を見ながら、像の輪郭に合わせるようにして、前記遮光部材31を位置調整することになる。 【0037】具体的には取付部38は、段部14の上端面に開設された投影板取出口39を備えている。この投影板取出口39に投影板Bを挿入すると、投影板Bの下端は、段部14の下端面の内壁上に当接して、投影板Bの上端は投影板取出口39の上方に少し突出した状態となる。また、投影板Bの片面側は、前記開口部15の縁16の内面側に摺接するように案内される。 【0038】投影板Bは、前記有効開口15aを形成するときだけ投影板取出口39に装着しておけばよい。すなわち、前記有効開口15aを形成し終えたら、投影板Bは取付部39から取り外すことが前提となっている。そのため、取付部38で投影板Bをしっかり固定できるようにする必要はなく、遮光部材31の位置調整の時だけ投影板Bが動かぬように保持できれば足りる。 【0039】レンズ40は、前記開口部15側に近いフォーカスレンズ41と、照射ケース11Bの投光開口部17側に近いズームレンズ42とから成る。各レンズ41,42は、それぞれ図2中にて、実線と二点破線で示した間で任意に位置調整できるように支持されている。 【0040】フォーカスレンズ41は、主として道路標識板Aに対するピントを合わせるためのものである。ズームレンズ42は、前記マスク手段30を経て照射される光を拡大投影するためのものである。各レンズ41,42の組み合わせにより、投光の良好な直進性を得ることが可能となる。 【0041】次に、照明装置10の作用を説明する。本実施の形態では、前記照明装置10は、道路標識板Aの視線性を確保する照明に利用する。図5に示すように、道路上に設置された道路標識板Aから離れた位置の路肩に、照明装置10を設置するとよい。照明装置10は、その点検や保守が容易な地上からの高さ位置に、支柱などを介して固定する。 【0042】照明装置10は道路標識板Aから相当離隔するため、照明装置10自体やこの支柱が、走行中の運転者に対して、道路標識板Aの視認を妨げるような死角を生じさせることはない。また、照明装置10を走行車線上ではなく、路肩に設置することにより、保守や点検の際に、作業の安全確保のための交通規制を行う必要もない。 【0043】照明装置10の設置場所が具体的に定まったら、当該位置にて、図1に示すように、ケース体11を2分割するように開き、照射ケース11Bの投光開口部17を、道路標識板Aのある方向に向き合わせる。そして、取付部38の投影板取出口39に投影板Bを挿入し、投影板Bのほぼ中心に、レンズ40により形成される道路標識板Aの像が映し出されるように、レンズ40の位置を調整する。 【0044】続いて、投影板B上の像を見ながら、像の輪郭に合わせるようにして、マスク手段30の遮光部材31を位置調整する。ここで道路標識板Aの像の形は、必ずしも道路標識板Aの投光面形状と相似形になるとは限らず、照射角度によっては歪む場合もある。 【0045】遮光部材31の位置調整は、締結ネジ36を緩めた状態で、覆い板32の前端縁を投影板Bに写る道路標識板Aの像の輪郭に重ね合わせるようにする。続いて、遮光部材31を動かぬように押さえながら締結ネジ36を締め付け、遮光部材31を所望の位置にて固定すればよい。 【0046】このように、各遮光部材31を順に位置調整しつつ固定し終われば、投影板Bが沿った開口部15の内側には、道路標識板Aの投光面形状に対応した有効開口15aが形成される。このとき、各遮光部材31の覆い板32は、対応する開口部15の一辺を覆う形で互いに重なり合う。 【0047】従って、有効開口15aを縁取る各覆い板32の前端縁と、開口部15の内周縁(縁16の内側の四辺)との間に、光がケース体11の軸心方向に漏れる隙間が生じることはない。なお、締結ネジ36を緩めることにより、遮光部材31の位置は何度でも簡単に調整し直すことができる。 【0048】投影板Bは、前記有効開口15aを形成するときだけ、取付部38に装着しておくものであり、有効開口15aを形成し終えたら、投影板Bは、取付部38の投影板取出口39から抜き出しておく。従って、光源20とレンズ40の間には、前記有効開口15aを通る光が透過するような別物体(投影板Bに相当するもの)は存在しなくなる。 【0049】それにより、前記別物体、あるいはこれに付着する汚れや傷などに起因して、照度低下を招くことはない。すなわち、光量の損失を極力防ぐことができ、少ない消費電力でも、必要十分な照度の投光を実現することが可能となる。これと相俟って、光源20であるメタルハライドランプは、その構造上、照射の方向性を集中させるため、比較的少ない消費電力でも、局所的に十分な照度を得ることが可能となる。 【0050】投影板Bを抜き出し、ソケット12に光源20を装着したら、投光ケース11Aと照射ケース11Bの接続面を閉じ合わせる。光源20を点灯すると、その照射光はマスク手段30によって限定された後、レンズ40によって集光されて、離れた位置にある道路標識板Aに向けて照射される。ここで照射光は、道路標識板Aの周囲にまで不必要に漏れることがない。そのため、特に道路標識板Aの裏側への光漏れを防止でき、対向車線を走行する運転者を眩惑させる虞は生じない。 【0051】また、本実施の形態に係る照明装置10によれば、ケース体11の2分割されるうち、レンズ40がある照射ケース11B側に、前記開口部15やマスク手段30をまとめて含ませたため、対する投光ケース11Aは光源20以外に他の構造は含まない。従って、ケース体11を2分割した際に、直接覗ける光源20の交換やメンテナンスを容易に行うことができる。 【0052】なお、本発明に係る照明装置は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、レンズ40は一つのレンズから構成してもよい。また、マスク手段30を構成する遮光部材31の具体的な形状や数は、図示したものに限定されるものではなく、被照射体の投光面形状に合わせて適宜設定するとよい。 【0053】また、前記実施の形態では、各遮光部材31にガイド溝35を設け、開口部15の周囲に、前記ガイド溝35に対して相対的に回動可能な状態で案内される締結ネジ36を設けたが、逆の態様として、開口部15の周囲にガイド溝35を設け、各遮光部材31に締結ネジ36を設けてもよい。 【0054】 【発明の効果】本発明に係る照明装置によれば、道路上に設置された被照射体だけを限定して照明でき、また死角が生じないだけでなく、照射光を被照射体に限定させるマスク手段は、開口部の周囲に設けた遮光部材を備え、該遮光部材の位置調整により、開口部内の有効開口の形状・大きさを、極めて簡易かつ迅速に設定することが可能で、後から調整し直すことも容易となる。 【0055】また、遮光部材の位置調整は、取付部に装着した投影板上の像を見ながら行うが、有効開口を形成し終えたら取付部から投影板を取り外すようにすれば、光源とレンズの間で、有効開口を通る光が透過する物体は存在しなくなる。そのため、光量の損失を極力防ぐことができ、少ない消費電力でも、必要十分な照度の投光を実現することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010054 【氏名又は名称】小糸工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】笹井 浩毅
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| 【公開番号】 |
特開平11−111032 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−276016 |
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