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【発明の名称】 発光グラス
【発明者】 【氏名】氏原 史郎

【氏名】白柳 伊佐雄

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】透光性の材料で作られたグラスと、そのグラスの底壁に面して設けられ、上方へ向けて光を発する投光手段との組み合わせからなる発光グラス。
【請求項2】透光性の材料で作られたグラスの底壁の下側に凹部を形成し、その凹部の中に上方へ向けて光を発する投光手段を設けてなる発光グラス。
【請求項3】透光性の材料で作られたグラスと、そのグラスの底部を支持する支持部材の組み合わせからなり、前記支持部材の上面に上方へ向けて光を発する投光手段を設けてなる発光グラス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビールその他のアルコール飲料や、表面に氷を浮かべるソフト飲料のため使用されるグラスに関するもので、特に、グラスの底面から上方へ向けて発せられる光を飲料の表面に浮かぶビールの泡や、氷などに当てゝ反射させるようにした発光グラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ソーダ水にアイスクリームを浮かべた飲料は商品性を向上させるために、見た目を華やかにすることが要求され、前記アイスクリームを果物などで飾りつけ、ときには線香花火を仕掛けたりすることが行われている。また、氷を使用する飲料、例えば、オンザロックなどでは一般の氷に代えて、着色した袋に水を入れて凍らせたものや、合成樹脂製の多孔質物質に水を含ませて凍らせたものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのような飲料に食品以外の物を用いて視覚的な美観を向上させようとすると衛生的に難しい面がある他、ビールのように水が混ざると味の落ちる飲料では、そのような装飾を行うことができない不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、透光性の材料で作られたグラスと、そのグラスの底壁に面して設けられ、上方へ向けて光を発する投光手段とを組み合わせることによって解決する。また、透光性の材料で作られたグラスの底壁の下側に凹部を形成し、その凹部の中に上方へ向けて光を発する投光手段を設けてもよい。さらに、透光性の材料で作られたグラスと、そのグラスの底部を支持する支持部材の組み合わせからなり、前記支持部材の上面に上方へ向けて光を発する投光手段を設けることによっても課題が解決される。
【0005】
【作用】投光手段から上方へ向けて発せられる光は、透光性の材料で作られたグラスの底壁を通過し、飲料の液面に浮かぶ泡や氷などの物質に当たって乱反射し、それら飲料の液面に浮かぶ物質を光らせる。投光手段がグラスの底部に設けた凹部に収容され支持されるものでは、グラスと分離せずに移動する。投光手段はグラスと共に使用される支持部材に取り付けられ、グラスは支持部材と共に使用され、洗浄の際は分離される。
【0006】
【実施例】以下、本願発明の一実施例を説明する。図1、2中、10はビール用のジョッキであり、この発明に係るグラスの一種である。ジョッキ10は透明なガラスによって形成される上部が開口した円筒形の側壁11と底壁12、および把手13とを有し、前記底壁12は側壁11の底部よりやゝ離れて設けられ、その結果、ジョッキ10の底部には凹部14が形成される。
【0007】凹部14の中には上方へ向けて光を発する投光手段20が設けられている。投光手段20は円形の側板とその下端に結合された底板とを合成樹脂で成形して作ったケース21と、そのケース21の中に支持された乾電池22、および2個の発光素子(LED)23、23を備えた基板24などによって構成されている。ケース21の外径は凹部14の内径よりやゝ大径に作られており、水が漏らないよう弾性的に圧入されている。また、前記発光素子23は発光面である凸レンズの軸線を上方へ向けて前記基板24の上に取付けられている。25は防水形の手動スイッチであり、前記乾電池22と発光素子23とを連結するための後述する給電回路40に介装されている。
【0008】投光手段20の給電回路40は図8で示すように、乾電池22と2個の発光素子23、23の間を手動スイッチ25を介して連結し、両発光素子23、23は手動スイッチ25を投入したとき発光する。なお、回路中に介装された感圧スイッチ26は後述する他の実施例のために介装されており、この実施例では無視される。かくて、ジョッキ10にビールを注ぎ、液面に泡が生じた段階でスイッチ25を投入し発光素子23に通電すると、発光素子23の頂部は半球状のレンズをなしているので、そこから出た光は光束となってグラスの底壁12と、ビールを通過し、ビールの表面に浮かぶ泡に当たる。その結果、前記光束は泡に当たって乱反射し泡全体を前記光束と同じ色に発光させる。
【0009】図3、4は他の実施例を示す。こゝでグラス10は中間部外周に環状の膨出部10aを有するガラス容器10bと、そのガラス容器10bの底部を支える支持枠15とから構成されている。前記支持枠15は薄いステンレス板を円筒形に捲回して作られた側壁15bと、その外面に溶接された摘まみ15a、および側壁15bの下端部から内方へ折り曲げて突出させた3個の爪部材15cを有する。かくて、ガラス容器10bは膨出部10aの部分で側壁15bの上端に支えられ、また、投光手段20は爪部材15cによって支えられている。
【0010】この実施例に使用される投光手段20は図5〜図7で示すように、浅い皿状の合成樹脂製本体30aと、その上面を覆って取り付けられた軟質の合成樹脂製で作られた円形カバー30bとを重ね合わせて水が入らないよう水密に結合したケース30を有する。ケース30の中には基板24が取り付けられており、発光素子23は基板24に支持されて、その頭部が前記円形カバー30bを貫いて外面に露出している。26は感圧スイッチであり、前記支持枠15にグラス10が載せられたとき、その重量によって円形カバー30bの上面に形成した凸部30cが後退し、導通するように構成されている。
【0011】かくて、投光手段20を支持枠15の底部に入れ、手動スイッチ25を投入した状態でその上へグラス10を載せれば、感圧スイッチ26が導通し、乾電池22から発光素子23へ給電される。かくて、発光素子23から上方へ向けて光が発せられ、グラス10の底壁12を通してグラス10の中へ投射される。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、投光手段から発せられる光はグラスの底を通してグラスに注がれた飲料の表面に浮かぶ泡やアイスなどを光らせ、飲食する者を楽しませる。請求項2の発明によれば、投光手段はグラスの底壁の下面に形成される凹部を利用して取り付けられるから、グラスに投光手段を取り付けるための特別の空間を形成する必要がなく、製作が容易である。請求項3の発明によれば、グラスと支持部材は分離できるので、グラスを洗う際に投光手段を濡らす心配がない。などの効果がある。
【出願人】 【識別番号】592154488
【氏名又は名称】やまと興業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)9月1日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−86626
【公開日】 平成11年(1999)3月30日
【出願番号】 特願平9−252873