トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 机上用照明器具のルーバー取付け構造
【発明者】 【氏名】濱田 佳男

【要約】 【課題】光源の交換作業後や清掃作業後におけるランプ部の開口縁に対するルーバーの装着作業をラフに行いながらも、逆向き姿勢での取付け間違いを確実に防止して、ルーバーの所期の目的を確実に発揮させることができる机上用照明器具のルーバー取付け構造を提供する。

【解決手段】机面上の後方上方位置に配置されるランプ部C3の開口縁に、ランプ部C3内に装着される光源32の光軸中心Xとほぼ平行な左右方向姿勢の複数のルーバー片35を備えたルーバーDを着脱自在に取付ける。ルーバーDのルーバー片35をランプ部C3の開口前半領域Wに配置する。ルーバーDを、左右方向で複数に分割された分割ルーバー部D1,D2から構成する。ルーバー片35がランプ部C3の開口後半領域に位置する逆向き姿勢での各分割ルーバー部D1,D2のランプ部C3への取付けを不能にする取付け牽制手段Eを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 机面の後方上方位置に配置されるランプ部の開口縁に、該ランプ部内に装着される光源の光軸中心とほぼ平行な左右方向姿勢の複数のルーバー片を備えたルーバーを着脱自在に取付けるとともに、前記ルーバーのルーバー片をランプ部の開口前半領域に配置してある机上用照明器具のルーバー取付け構造であって、前記ルーバーを、左右方向で複数に分割された分割ルーバー部から構成するとともに、前記ルーバー片がランプ部の開口後半領域に位置する逆向き姿勢での各分割ルーバー部のランプ部への取付けを不能にする取付け牽制手段を設けてある机上用照明器具のルーバー取付け構造。
【請求項2】 前記取付け牽制手段を構成するに、前記ランプ部と分割ルーバー部との相対向する部位に、分割ルーバー部をランプ部に着脱自在に固定する固定具を設けるとともに、前記ルーバー片がランプ部の開口前半領域に位置する正規向き姿勢にあるとき、前記固定具に対する分割ルーバー部側の取付け位置とランプ部側の取付け位置とが合致し、かつ、前記ルーバー片がランプ部の開口後半領域に位置する逆向き姿勢にあるとき、前記固定具に対する分割ルーバー部側の取付け位置とランプ部側の取付け位置とが位置齟齬するように構成してある請求項1記載の机上用照明器具のルーバー取付け構造。
【請求項3】 前記取付け牽制手段を構成するに、前記ルーバーを、ランプ部の左右方向中央位置よりも一側方に偏位した部位において二分割するとともに、前記ランプ部の開口縁には、前記ルーバー片がランプ部の開口前半領域に位置する正規向き姿勢にあるとき、各分割ルーバー部の隣接端部を所定装着姿勢で支持し、かつ、前記ルーバー片がランプ部の開口後半領域に位置する逆向き姿勢にあるとき、少なくとも一方の分割ルーバー部の隣接端部の所定装着姿勢での支持が不能となる受け部を設けてある請求項1又は2記載の机上用照明器具のルーバー取付け構造。
【請求項4】 前記受け部が、ランプ部の開口縁の前後二箇所に左右方向長さを異ならせた状態で設けられているとともに、前記両分割ルーバー部の隣接端部の前後二箇所の各々には、前記受け部に対して嵌合状態で支持される凹部が、前後の受け部に対応して左右方向での長さを異ならせた状態で形成されている請求項3記載の机上用照明器具のルーバー取付け構造。
【請求項5】 前記受け部がランプ部の開口縁の前後二箇所に設けられているとともに、後方側の受け部が反射板の取付け部に兼用構成されている請求項3又は4記載の机上用照明器具のルーバー取付け構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、机面の照度を確保しながらも、机の前方に着座して読書や筆記等を行う使用者の目に入るグレア(まぶしさ)を抑制することを所期の目的として、ランプ部の開口縁にルーバーを着脱自在に取付けてある机上用照明器具のルーバー取付け構造に関し、詳しくは、机面の後方上方位置に配置されるランプ部の開口縁に、該ランプ部内に装着される光源の光軸中心とほぼ平行な左右方向姿勢の複数のルーバー片を備えたルーバーを着脱自在に取付けるとともに、前記ルーバーのルーバー片をランプ部の開口前半領域に配置してある机上用照明器具のルーバー取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の机上用照明器具のルーバー取付け構造としては、従来、前記ランプ部の開口縁を、左右方向に長い矩形状或いは前後両側縁が平行となる長円形状に形成するとともに、前記ルーバーを、このランプ部の開口縁に沿う輪郭形状に形成された単一の成型品から構成し、更に、前記ルーバーのうち、前後方向中心線と左右方向中心線との交差点周りで点対称な二箇所にビス孔を貫通形成するとともに、前記ランプ部のうち、ルーバーのビス孔と相対向する部位の各々に雌ネジ部を形成し、このビス孔を通して雌ネジ部に固定ビスを螺合締結することによりルーバーをランプ部に着脱自在に固定するように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の机上用照明器具では、光源の交換作業や清掃作業を行う場合、前記固定ビスと雌ネジ部との螺合を解除してランプ部からルーバーを取外して前記の作業を行い、これら作業が終了した後は、前記取外したルーバーを再びランプ部の開口縁に取付けている。しかしながら、前記ランプ部の開口縁に対してルーバーは、ルーバー片がランプ部の開口前半領域に位置する正規向き姿勢、並びに、ルーバー片がランプ部の開口後半領域に位置する逆向き姿勢で装着することができ、しかも、前記ルーバーが何れの向き姿勢にある状態でもビス孔と雌ネジ部とは合致するため、注意せずにルーバーの装着作業を行うと、固定ビスを介してルーバーを逆向き姿勢のままランプ部の開口縁に固定してしまうことがあり、この場合、ルーバー片がランプ部の開口後半領域に配置されることとなり、前記使用者の目に入るグレアを効果的に抑制することができなくなり、ルーバーの所期の目的を達成できなくなる問題がある。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、その主たる課題は、光源の交換作業後や清掃作業後におけるランプ部の開口縁に対するルーバーの装着作業をラフに行いながらも、逆向き姿勢での取付け間違いを確実に防止して、ルーバーの所期の目的を確実に発揮させることができる机上用照明器具のルーバー取付け構造を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の請求項1記載による机上用照明器具のルーバー取付け構造の特徴構成は、机面の後方上方位置に配置されるランプ部の開口縁に、該ランプ部内に装着される光源の光軸中心とほぼ平行な左右方向姿勢の複数のルーバー片を備えたルーバーを着脱自在に取付けるとともに、前記ルーバーのルーバー片をランプ部の開口前半領域に配置してある机上用照明器具のルーバー取付け構造であって、前記ルーバーを、左右方向で複数に分割された分割ルーバー部から構成するとともに、前記ルーバー片がランプ部の開口後半領域に位置する逆向き姿勢での各分割ルーバー部のランプ部への取付けを不能にする取付け牽制手段を設けてある点にある。上記特徴構成によれば、分割ルーバー部を、それらの複数のルーバー片がランプ部の開口前半領域に配置される状態でランプ部の開口縁に取付けることにより、光源から前方に向かって照射される光の一部を反射しながらも、光源から後方側に向かって照射される光の一部がルーバー片によって反射されたり、遮断されたりすることを抑制することができる。しかも、光源の交換や各部品の清掃などのために取り外されたルーバーをランプ部の開口縁に取付ける際、前記ランプ部の開口縁に対して各分割ルーバー部が逆向き姿勢にあるときには、ランプ部の開口縁に対する各分割ルーバー部の取付けが取付け牽制手段により不能となるため、ランプ部の開口縁に対して分割ルーバー部は、ルーバー片がランプ部の開口前半領域に位置する正規向き姿勢でしか取付けることができない。それ故に、光源交換作業後や清掃作業後におけるランプ部の開口縁に対するルーバーの装着作業をラフに行いながらも、逆向き姿勢での取付け間違いを確実に防止できるから、机面の照度を良好な状態に確保しながらも、机の前方に着座して読書や筆記等を行う使用者の目に入るグレアを抑制するというルーバーの所期の目的を確実に発揮させることができる。また、前記ルーバーが左右方向で複数に分割構成されているが故に、例えば、ルーバーを合成樹脂で成形する場合、ルーバーが単一の成型品から構成されている場合に比して、成型時の製品の取扱いが容易で、しかも、成形金型の小型化による成型設備の小型化と簡素化とによって、ルーバーの製造コストの低廉化を図ることができる。
【0006】本発明の請求項2記載による机上用照明器具のルーバー取付け構造の特徴構成は、前記取付け牽制手段を構成するに、前記ランプ部と分割ルーバー部との相対向する部位に、分割ルーバー部をランプ部に着脱自在に固定する固定具を設けるとともに、前記ルーバー片がランプ部の開口前半領域に位置する正規向き姿勢にあるとき、前記固定具に対する分割ルーバー部側の取付け位置とランプ部側の取付け位置とが合致し、かつ、前記ルーバー片がランプ部の開口後半領域に位置する逆向き姿勢にあるとき、前記固定具に対する分割ルーバー部側の取付け位置とランプ部側の取付け位置とが位置齟齬するように構成する点にある。上記特徴構成によれば、分割ルーバー部側の取付け位置とランプ部側の取付け位置との位置関係を考慮するだけで、分割ルーバー部側の取付け位置とランプ部側の取付け位置とが合致するか否かによって、分割ルーバー部が正規向き姿勢にあるか、逆向き姿勢にあるかを判別することができるから、取付け牽制手段を構造の簡素化面及び製造コスト面で有利に製作することができる。
【0007】本発明の請求項3記載による机上用照明器具のルーバー取付け構造の特徴構成は、前記取付け牽制手段を構成するに、前記ルーバーを、ランプ部の左右方向中央位置よりも一側方に偏位した部位において二分割するとともに、前記ランプ部の開口縁に、前記ルーバー片がランプ部の開口前半領域に位置する正規向き姿勢にあるとき、各分割ルーバー部の隣接端部を所定装着姿勢で支持し、かつ、前記ルーバー片がランプ部の開口後半領域に位置する逆向き姿勢にあるとき、少なくとも一方の分割ルーバー部の隣接端部の所定装着姿勢での支持が不能となる受け部を設ける点にある。上記特徴構成によれば、光源の交換や各部品の清掃などのために取り外されたルーバーをランプ部の開口縁に取付ける際、少なくとも一方の分割ルーバー部が逆向き姿勢にあるときには、この一方の分割ルーバー部の隣接端部を受け部に支持させることができないから、これによって前記一方の分割ルーバー部が逆向き姿勢にあることを視覚的に容易に認知させることができる。それ故に、ランプ部の開口縁に前記一方の分割ルーバー部が固定操作される前に、分割ルーバー部が逆向き姿勢にあることを視覚的に迅速に認知させることができるから、分割ルーバー部の向き修正作業に要する作業ロス時間の短縮を図ることができる。
【0008】本発明の請求項4記載による机上用照明器具のルーバー取付け構造の特徴構成は、前記受け部が、ランプ部の開口縁の前後二箇所に左右方向長さを異ならせた状態で設けられているとともに、前記両分割ルーバー部の隣接端部の前後二箇所の各々には、前記受け部に対して嵌合状態で支持される凹部が、前後の受け部に対応して左右方向での長さを異ならせた状態で形成されている点にある。上記特徴構成によれば、光源の交換や各部品の清掃などのために取り外されたルーバーをランプ部の開口縁に取付ける際、分割ルーバー部側の凹部の左右方向長さとランプ部側の受け部の左右方向長さを見比べるだけで、分割ルーバー部がいずれの向き姿勢にあるか視覚的に容易に判別することができる。それ故に、ランプ部の開口縁に分割ルーバー部を装着する前に、分割ルーバー部が逆向き姿勢にあることを視覚的に迅速に認知させることができるから、ランプ部の開口縁に分割ルーバー部を逆向き姿勢で装着すること自体を抑制できる。
【0009】本発明の請求項5記載による机上用照明器具のルーバー取付け構造の特徴構成は、前記受け部がランプ部の開口縁の前後二箇所に設けられているとともに、後方側の受け部が反射板の取付け部に兼用構成されている点にある。上記特徴構成によれば、後方側の受け部を反射板の取付け部に兼用構成することにより、後方側の受け部と後方側の反射板の取付け部とを格別に設ける場合に比して、ランプ部の構造の簡素化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図5〜図7は、棚付き机の一例である学習机を示し、これは、机本体Aと、該机本体Aの天板1上面(以下、机面と記載する)1aの後部位置に対して着脱自在に取付けられる書棚Bとから構成され、更に、前記書棚Bは、下側棚B1と該下側棚B1の上端部に脱着自在に取付けられる上側棚B2とから構成されているとともに、前記下側棚B1の棚板4には、少なくとも机面1aの後方上方位置に配置されるランプ部C3が下側棚B1の棚板4と上側棚B2の棚板10との上下対向面間に形成される空間S内に入り込む位置と机面1a側に突出する位置とに亘って位置変更操作自在に構成された机上用照明器具Cが脱着自在に取付けられている。
【0011】前記下側棚B1は、左右方向で相対向する一対の横板2と一枚の背面板3とに亘って一枚の棚板4が水平姿勢で連設されており、更に、前記棚板4の右半分の下面には引出し5を取付けるとともに、前記棚板4の左半分には、机面1aに載置されるパーソナルコンピュータやワードプロセッサー等の机上用電気機器が前方から入り込み可能な凹状の開口部4aが形成されている。また、前記棚板4の右半分の上面には、左右方向に間隔を隔てて複数(当該実施形態では2枚)の書籍受け用の仕切り板6が立設されているとともに、前記棚板4の左半分の上面には、左側の横板2とこれに左右方向で相対向する仕切り板6との間に入り込むことによって前記凹状開口部4aを閉止する補助棚板7が脱着自在に載置されている。
【0012】前記上側棚B2は、左右方向で相対向する一対の横板8と一枚の背面板9とに亘って一枚の棚板10が水平姿勢で連設され、更に、前記棚板10の上面には、左右方向に間隔を隔てて2枚の書籍受け用の仕切り板11が立設されている。
【0013】前記照明器具Cは、図6、図7に示すように、前記下側棚B1の棚板4に対して引出し5の取付け面側(下面側)から挿入される複数本のボルト20を介して脱着自在に締付け固定される器具本体C1と、該器具本体C1に対して第1横軸X1芯周りで揺動操作自在に枢支連結される伸縮操作自在なランプ支持部C2と、該ランプ支持部C2の上端部に対して第2横軸芯X2周りで揺動操作自在に枢支連結されるランプ部C3とから構成されている。
【0014】前記器具本体C1は、後述の蛍光ランプ32に対する点灯制御機器21を内装する合成樹脂製のケース22を主要構成部材として備えていて、該ケース22の前側面22aには点灯用スイッチSWが配設されているとともに、前記器具本体C1が下側棚B1の棚板4に締付け固定されたとき、前記ケース22の後側面22b及び左横側面22cが、前記下側棚B1の背面板3及び左側の仕切り板6の書籍受け面にそれぞれ接当するように構成されているとともに、前記ケース22の右横側面22dが、右側に位置する仕切り板6の書籍受け面と平行又はほぼ平行な書籍受け面に兼用構成されている。このように器具本体C1の構成部材であるケース22の右横側面22dを利用して書籍受け面に兼用構成することにより、棚板4の一部を利用して照明器具Cを取付けながらも、書籍受け面を備えた専用の書籍受け部材を別途設ける必要がなく、その分だけ構造の簡素化、製造コストの低廉化とを図ることができる。尚、前記ケース22の右横側面22dは、仕切り板6とほぼ同じ高さに構成されている。
【0015】また、前記ランプ支持部C2は、前記器具本体C1の上端部に第1横軸X1芯周りで前後揺動自在にボルト・ナットを介して取付けられた角パイプ状の揺動アーム25と、ランプ部C3の取付け筒体30に第2横軸X2芯周りで揺動自在にボルト・ナットを介して取付けられた角パイプ状の伸縮アーム26とから構成されているとともに、前記揺動アーム25に対して伸縮摺動自在に挿入された伸縮アーム26は、それら両アーム25,26間に設けられた図外の位置保持手段により最大伸長位置と最大収縮位置の各々で弾性的に係止保持されるように構成されている。
【0016】前記ランプ部C3は、図1、図2に示すように、前記取付け筒体30を備えた合成樹脂製のセード31に、光源の一例である直管形の蛍光ランプ32を付け替え自在に保持するランプソケット33と、蛍光ランプ32の上側を覆う反射板34とを取付けて構成されている。前記ランプ部C3の開口縁であるセード31の開口縁は、図3に示すように、前後両側縁が平行となる長円形状に形成されている。
【0017】そして、図1〜図4に示すように、前記ランプ部C3の開口縁に、蛍光ランプ32の光軸中心Xとほぼ平行な左右方向姿勢の複数(当該実施形態では4つ)の板状のルーバー片35を備えたルーバーDが着脱自在に取付けられ、更に、前記複数のルーバー片35が、前記ランプ部C3の開口縁が水平又はほぼ水平姿勢にある状態(図1に示す状態)で、前記ルーバーDのルーバー枠36に対して前記蛍光ランプ32の光軸中心Xを通る仮想鉛直面Yよりも前方の領域Wに配置されている。そして、このように複数のルーバー片35を、蛍光ランプ32の光軸中心Xを通る仮想鉛直面Yよりも前方の領域Wに配置することにより、蛍光ランプ32から前方に向かって照射される光の一部を反射しながらも、蛍光ランプ32から後方側に向かって照射される光の一部がルーバー片35によって反射されたり、遮断されたりすることを防止することができるから、使用者の目に入るグレアを抑制しながら、机面1aの照度及び書棚の背面板側の照度を共に良好な状態に確保することができるのである。更に、前記ルーバーDは、セード31の開口縁に沿う長円形状の輪郭に形成されている。
【0018】次に、当該第1実施形態の机上用照明器具Cのルーバー取付け構造について説明する。前記ルーバーDは、左右方向で2分割された合成樹脂製の分割ルーバー部D1,D2から構成されているとともに、前記ルーバー片35がランプ部C3の開口後半領域に位置する逆向き姿勢での各分割ルーバー部D1,D2のランプ部C3への取付けを不能にする取付け牽制手段Eが設けられている。この取付け牽制手段Eにより、蛍光ランプ32の取替え時や反射板34等の清掃時において一時的に取外された分割ルーバー部D1,D2を装着する際、この分割ルーバー部D1,D2が、それのルーバー片35がランプ部C3の開口後半領域に位置する逆向き姿勢で誤って装着されることを牽制することができるから、前記した所期の目的、つまり、使用者の目に入るグレアを抑制しながら、机面の照度及び書棚の背面板側の照度を共に良好な状態に確保するといった所期の目的を確実に達成することができるのである。
【0019】前記各分割ルーバー部D1,D2のうち、前記セード31の左右両端部の形状に対応する半円弧状部分の各々には、前記セード31とランプソケット33とに亘って設けられた取付け座37の雌ネジ孔37aに対して下方から螺合される固定ネジ(固定具の一例である)38用の取付け孔39が形成されているとともに、前記セード31の開口縁で、かつ、左右方向の中央に位置する前後二箇所には、各分割ルーバー部D1,D2の隣接端部を左右方向から挿抜自在に係止支持する受け部40,41が設けられている。そして、前記各分割ルーバー部D1,D2の隣接端部をセード31の受け部40,41に差込保持させた状態で、各分割ルーバー部D1,D2の取付け孔39に挿入された固定ネジ38をセード31側の各取付け座37の雌ネジ孔37aに螺合操作することにより、各分割ルーバー部D1,D2がランプ部C3に脱着自在に締付け固定される。
【0020】次に、前記取付け牽制手段Eを構成するに、前記各分割ルーバー部D1,D2の半円弧状部分に形成される取付け孔39の各々を、各分割ルーバー部D1,D2の前後幅方向中央位置Hに対して後方側に偏位した部位に形成して、前記ルーバー片35がランプ部C3の開口前半領域Wに位置する正規向き姿勢にあるとき、前記固定ネジ38に対する各分割ルーバー部D1,D2側の取付け位置(取付け孔39の形成位置)とランプ部C3側の取付け位置(取付け座37の雌ネジ孔37aの形成位置)とが合致し、かつ、前記ルーバー片35がランプ部C3の開口後半領域に位置する逆向き姿勢にあるとき、前記固定ネジ38に対する分割ルーバー部D1,D2側の取付け位置(取付け孔39の形成位置)とランプ部C3側の取付け位置(取付け座37の雌ネジ孔37aの形成位置)とが位置齟齬するように構成してある。このように分割ルーバー部D1,D2側の取付け位置とランプ部C3側の取付け位置とが合致するか否かによって、分割ルーバー部D1,D2が正規向き姿勢にあるか、逆向き姿勢にあるかを判別することができるとともに、その逆向き姿勢での分割ルーバー部D1,D2の取付けそのものが不能となる。更に、前記ルーバーDを、ランプ部C3の左右方向中央位置よりも一側方に偏位した部位において二分割して、前記両分割ルーバー部D1,D2の左右方向長さを異ならせるとともに、前記ランプ部C3の開口縁に設けられる前記両受け部40,41の左右方向長さを異ならせ、もって、前記ルーバー片35がランプ部C3の開口前半領域Wに位置する正規向き姿勢にあるとき、各分割ルーバー部D1,D2の隣接端部を所定の装着姿勢で係止支持し、かつ、前記ルーバー片35がランプ部C3の開口後半領域に位置する逆向き姿勢にあるとき、少なくとも一方の分割ルーバー部D1,D2の隣接端部を所定の装着姿勢で係止支持することが不能となるように構成してある。即ち、逆向き姿勢では、短い方の分割ルーバー部D1の隣接端部の一方が、前方側の受け部40に係止保持させることができないため、該分割ルーバー部D1が傾動し、この傾動によって分割ルーバー部D1が逆向き姿勢にあることを視覚的に容易に認知させることができる。また、長い方の分割ルーバー部D2の隣接端部は、前後の両受け部40,41に係止保持させることができるものの、その隣接端部の蛍光ランプ32側(ランプ部C3の内部側)への突出量が大きくなり、その結果、蛍光ランプ32等の他の構成部材との接当によって分割ルーバー部D2を所定の装着姿勢で係止保持することができなくなるため、これによっても分割ルーバー部D2が逆向き姿勢にあることを視覚的に容易に認知させることができる。従って、前記固定ネジ38を締付け操作する前に、分割ルーバー部D1,D2が逆向き姿勢にあることを視覚的に迅速に認知させることができるから、分割ルーバー部D1,D2の向き修正作業に要する作業ロス時間の短縮を図ることができる。更に、前記分割ルーバー部D1,D2が逆向き姿勢にあることを視覚的に迅速に認知させる別の方法として、当該第1実施形態では、図3に示すように、前記両分割ルーバー部D1,D2のルーバー枠36の隣接端部の前後二箇所の各々に、前記受け部40,41に対して上方から嵌合状態で係止支持される凹部42,43を、前後の受け部40,41に対応して左右方向の長さを異ならせた状態で形成してある。従って、分割ルーバー部D1,D2側の凹部42,43の左右方向長さとランプ部D3側の受け部40,41の左右方向長さとを見比べるだけで、分割ルーバー部D1,D2がいずれの向き姿勢にあるか容易に判別することができる。尚、前記取付け牽制手段Eとしては、上記の三つの構成の少なくとも一つがあれば所期の目的を達成することができる。
【0021】また、図1に示すように、前記セード31と反射板34及び後方側の受け部41とをボルト44・ナット45にて共締め固定して、前記後方側の受け部41を、反射板34の取付け部に兼用構成してあるとともに、前記前方側の受け部40をセード31に一体形成してある。更に、前記各分割ルーバー部D1,D2に設けられる4つのルーバー片35の取付け角度(蛍光ランプ32の光軸中心X方向視において、光軸中心Xを通る仮想鉛直面Yと交差する角度)は、前記仮想鉛直面Yに近いものから6度、35度、53度、60度に設定されている。更にまた、前記各分割ルーバー部D1,D2のルーバー枠36には、前記複数のルーバー片35を横断する状態で複数本の補強リブ46が、各分割ルーバー部D1,D2の樹脂成形時に一体形成されている。
【0022】〔第2実施形態〕図8は、前記机上用照明器具Cのルーバー取付け構造の第2実施形態を示し、前記各分割ルーバー部D1,D2の半円弧状部分に形成される取付け孔39の各々を、各分割ルーバー部D1,D2の前後幅方向中央位置H1に形成してあるとともに、前記取付け座37の雌ネジ孔37aの各々を、セード31の開口縁の前後幅方向中央位置H2に形成してある。更に、前記ルーバーDを、ランプ部C3の左右方向中央位置において二分割して、前記両分割ルーバー部D1,D2の左右方向長さを同一に構成するとともに、前記ルーバー片35がランプ部C3の開口前半領域Wに位置する正規向き姿勢にあるとき、各分割ルーバー部D1,D2の隣接端部を前記両受け部40,41にて所定の装着姿勢で係止支持することができるように構成してある。更に、前記取付け牽制手段Eを構成するに、前記各分割ルーバー部D1,D2のうち、前記ルーバー枠36の半円弧状部分で、かつ、各分割ルーバー部D1,D2の前後幅方向中央位置H1に対して後方側に偏位した部位の各々には、セード31の開口縁に一体形成された突起50に対して下方から嵌合される切欠き部51が形成されているとともに、前記各分割ルーバー部D1,D2の切欠き部51の各々を、各分割ルーバー部D1,D2の前後幅方向中央位置H1に対して後方側に偏位した部位に形成して、前記ルーバー片35がランプ部C3の開口前半領域Wに位置する正規向き姿勢にあるとき、前記各分割ルーバー部D1,D2側の切欠き部51とランプ部C3側の突起50とが合致し、かつ、前記ルーバー片35がランプ部C3の開口後半領域に位置する逆向き姿勢にあるとき、前記分割ルーバー部D1,D2側の切欠き部51とランプ部C3側の突起50とが位置齟齬するように構成してある。このように分割ルーバー部D1,D2側の切欠き部51とランプ部C3側の突起50とが合致するか否かによって、分割ルーバー部D1,D2が正規向き姿勢にあるか、逆向き姿勢にあるかを判別することができるとともに、その逆向き姿勢での分割ルーバー部D1,D2の取付けそのものが不能となる。
【0023】その他の構成は前記第1実施形態と同一であり、第1実施形態で記載した構成部分と同一構成又は同一機能を有する構成部分には同一番号を付記してそれの説明を省略する。
【0024】〔その他の実施形態〕
■ 上述の各実施形態では、前記ルーバーDを、ランプ部C3の左右方向において二分割したが、当該ルーバーDを三つ以上に分割して構成してもよい。
■ 前記取付け牽制手段としては、前記ルーバー片35がランプ部C3の開口後半領域に位置する逆向き姿勢での各分割ルーバー部D1,D2のランプ部C3への取付けを不能とするものであるならば、上述の各実施形態で説明した構成のものに限定されるものではない。
■ 上述の各実施形態では、前記両横軸芯X1,X2周りでの揺動操作とランプ支持部C2の伸縮操作とにより、前記ランプ部C3が書棚Bの上下棚板4,10間の空間S内に入り込む位置と天板1上面1a側に突出する位置とに亘って位置変更自在に構成したが、下方側棚板7の下面に、ランプ部C3を前後方向の一定範囲内で摺動自在に取付けてもよい。
■ 上述の各実施形態では、前記分割ルーバー部D1,D2をセード31に取付けるための固定具38として固定ネジを用いたが、係止爪等の他の固定部材を用いて実施してもよい。
【出願人】 【識別番号】000185167
【氏名又は名称】小泉産業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開平11−66934
【公開日】 平成11年(1999)3月9日
【出願番号】 特願平9−227942