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【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】福園 秀樹

【氏名】秋庭 泰史

【氏名】杉本 勝

【氏名】山本 正平

【氏名】橋爪 二郎

【氏名】鎌田 策雄

【氏名】小山 昇一

【氏名】朝日 信行

【氏名】鈴木 俊之

【氏名】田中 孝司

【要約】 【課題】器具本体の取付作業、及び配線作業を短時間でかつ容易にできる照明器具を提供する。

【解決手段】器具本体1と、器具本体1に並設されて放出光を放出する複数の半導体光源2と、半導体光源2に電源を供給する複数の電源端子3と、半導体光源2からの放出光を制御する制御信号が入力される複数の信号端子4とを備え、電源端子3及び信号端子4は建物に固定して配設された固定電源端子及び固定信号端子にそれぞれ電気的に接続される照明器具であって、前記電源端子3及び前記信号端子4は、前記固定電源端子又は前記固定信号端子と係止して機械的に接続する電源係止片32及び信号係止片42がそれぞれ設けられた構成にしてある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 器具本体と、器具本体に並設されて放出光を放出する半導体光源と、半導体光源に電源を供給する複数の電源端子と、半導体光源からの放出光を制御する制御信号が入力される複数の信号端子とを備え、電源端子及び信号端子は建物に固定して配設された固定電源端子及び固定信号端子にそれぞれ電気的に接続される照明器具であって、前記電源端子又は前記信号端子のうち少なくとも一つは、前記固定電源端子又は前記固定信号端子とそれぞれ係止して機械的に接続する係止手段が設けられたことを特徴とする照明器具。
【請求項2】 前記係止手段は、前記器具本体から導出された導出片の端部から突設されて、その導出片とで略L字型を形成する係止片でもって形成されたことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】 前記電源端子及び前記信号端子は前記器具本体の中心部を中心とする同心円上に配設されたものであって、前記電源端子又は前記信号端子のうち少なくとも一つは、中心部に対して非対称に配設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明器具。
【請求項4】 前記係止片は前記器具本体の中心部を中心に前記器具本体を回転して係止されるとともに、前記半導体光源は中心部を中心とする同心円上に配設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明器具。
【請求項5】 赤外線又は照度を検知する検知センサは、前記器具本体に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明器具。
【請求項6】 前記検知センサは前記器具本体の中心部に設けられたことを特徴とする請求項5記載の照明器具。
【請求項7】 前記検知センサは、前記器具本体の中心部を中心とする同心円上に複数設けられたことを特徴とする請求項5記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋内に設置された天井又は壁等に取付けられて、複数の半導体光源を光源とする照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の照明器具として、図9及び図10に示す構成のものが存在する。このものは、器具本体Aと、器具本体Aに並設されて放出光を放出する複数の半導体光源Bと、半導体光源Bに電源を供給する電源用コネクタCと、半導体光源Bからの放出光を制御する制御信号が入力される信号用コネクタDとを備えている。
【0003】さらに詳しくは、器具本体Aは正方形状に成形され、取付孔A1が四隅に設けられて、その取付孔A1に雄ねじを挿通してねじ止めすることによって、建物の天井又は壁等に取付られるとともに、電源用コネクタCが建物に配線された電源線に、信号用コネクタDが同様に建物に配線された信号線にそれぞれ電気的に接続される。すなわち、取付孔A1で形成されて天井または壁等へ取付ける機械的接続部と、電源用コネクタC及び信号用コネクタDで形成されて、それぞれ電源線及び信号線に電気的に接続する電気的接続部とが別々に設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の照明器具では、器具本体Aを建物の天井又は壁等に取付けて、半導体光源Bから放出される放出光でもって屋内を照らすことができる。
【0005】しかしながら、天井または壁等への機械的接続部と電気的接続部が別々に形成されているので、器具本体Aを建物に取付ける取付作業と、電源用コネクタC及び信号用コネクタDをそれぞれ電源線及び信号線に電気的に接続する配線作業とを別々に行わなければならず、作業が煩雑になるという問題があった。また、電源用コネクタC及び信号用コネクタDをそれぞれ必要とするために、コストアップを招くという別の問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、器具本体の取付作業、及び配線作業を短時間でかつ容易にできる照明器具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために、請求項1記載のものは、器具本体と、器具本体に並設されて放出光を放出する複数の半導体光源と、半導体光源に電源を供給する複数の電源端子と、半導体光源からの放出光を制御する制御信号が入力される複数の信号端子とを備え、電源端子及び信号端子は建物に固定して配設された固定電源端子及び固定信号端子にそれぞれ電気的に接続される照明器具であって、前記電源端子又は前記信号端子のうち少なくとも一つは、前記固定電源端子又は前記固定信号端子とそれぞれ係止して機械的に接続する係止手段が設けられた構成にしてある。
【0008】請求項2記載のものは、請求項1記載のものにおいて、前記係止手段は、前記器具本体から導出された導出片の端部から突設されて、その導出片とで略L字型を形成する係止片でもって形成された構成にしてある。
【0009】請求項3記載のものは、請求項1又は請求項2記載のものにおいて、前記電源端子及び前記信号端子は前記器具本体の中心部を中心とする同心円上に配設されたものであって、前記電源端子又は前記信号端子のうち少なくとも一つは、中心部に対して非対称に配設された構成にしてある。
【0010】請求項4記載のものは、請求項1又は請求項2記載のものにおいて、前記係止片は前記器具本体の中心部を中心に前記器具本体を回転して係止されるとともに、前記半導体光源は前記中心部を中心とする同心円上に配設された構成にしてある。
【0011】請求項5記載のものは、請求項1又は請求項2記載のものにおいて、赤外線又は照度を検知する検知センサは前記器具本体に設けられた構成にしてある。
【0012】請求項6記載のものは、請求項5記載のものにおいて、前記検知センサは前記器具本体の中心部に設けられた構成にしてある。
【0013】請求項7記載のものは、請求項5記載のものにおいて、前記検知センサは前記器具本体の中心部を中心とする同心円上に複数設けられた構成にしてある。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1乃至図6に基づいて以下に説明する。
【0015】1は器具本体で、成形された樹脂により、中心部11を有した円形状に形成され、一面側1a及び他面側1bを有して、絶縁性の樹脂からなり3次元的に立体成型された成形基板12、いわゆるMID(Molded Interconnection Device)が一面側1aへ装着される。そして、凹状に形成されて光を反射する複数の反射部12aが、成形基板12に中心部11を中心として同心円上に並設されるとともに、コーティング膜が各反射部12aに設けられて反射面を形成する。
【0016】2は半導体光源で、ベアチップ状に形成されたいわゆるLEDであり、消費電力が少なく長寿命特性を有し、複数が成形基板12の反射部12aの中心位置に位置して、つまり器具本体1の中心部11を中心とする同心円上に配設され、透明樹脂21によって外部から保護されて、それぞれが放出光を放出する。
【0017】3は電源端子で、銅又は銅合金により、器具本体1から他面側1bへ向かって導出された電源導出片31と、その電源導出片31の一端部から突設された電源係止片32とで略L字型に形成され、器具本体1の中心部11を中心とする同心円上に、その中心部11に対して対称に2個配設されて、半導体光源2に電源を供給する。ここで、器具本体1に対する反対側へ向かって突出した突起32aが各電源係止片32に設けられて、電源係止片32が係止手段を形成する。このものについては、詳しく後述する。
【0018】4は信号端子で、銅又は銅合金により、器具本体1から他面側1bへ向かって導出された信号導出片41と、その信号導出片41の一端部から突設された信号係止片42とで略L字型に形成される。
【0019】そして、器具本体1の中心部11を中心とする同心円上に、その中心部11に対して対称に2個、非対称に1個合計3個配設されて、半導体光源2からの放出光を制御する制御信号が入力される。ここで、器具本体1に対する反対側へ向かって突出した突起42aが信号係止片42に設けられるとともに、信号係止片42が係止手段を形成する。このものについても、詳しく後述する。
【0020】5は検知センサで、焦電型の赤外線検知素子により、器具本体1の一面側1aにおける中心部11に1個設置されて、人体が放出する赤外線を検知して、検知信号を信号端子4に出力する。
【0021】固定電源端子6は、銅又は銅合金により、図4に示すように、電源中間片61と、その電源中間片61の両端部からそれぞれ逆方向へ突設された第1電源突設片62及び第2電源突設片63とで略クランク状に形成され、2個で構成される。そして、各第1電源突設片62が建物の屋内側に対する反対側の天井板6aに、すなわち建物に固定されるとともに、建物の屋内に配線された電源線6bに接続される。また、略L字型に形成された2個の挿通溝6cが固定電源端子6の隣接位置にて天井板6aに設けられる。
【0022】固定信号端子7は、銅又は銅合金により、信号中間片71と、その信号中間片71の両端部からそれぞれ逆方向へ突設された第1信号突設片72及び第2信号突設片73とで略クランク状に形成され、3個で構成される。そして、各第1信号突設片72が建物の屋内側に対する反対側の天井板6aに、すなわち建物に固定されるとともに、建物の屋内に配線された信号線7aに接続される。また、略L字型に形成された3個の挿通溝7bが固定信号端子7の隣接位置にて天井板6aに設けられる。
【0023】このものの取り扱い及び操作について、図4乃至図6に基づいて説明する。器具本体1は電源端子3及び信号端子4が天井板6aの挿通溝6c,7bにそれぞれ挿通されて、中心部11を中心にして回転され、電源係止片32の突起32a及び信号係止片42の突起42aが、それぞれ第2電源突設片63及び第2信号突設片73に接触して、固定電源端子6及び固定信号端子7と、すなわち電源線6b及び信号線7aとそれぞれ電気的に接続する。
【0024】このとき、3個の信号端子4のうち1個が器具本体1の中心部11に対して非対称に配設されたので、電源端子3と固定電源端子6、及び信号端子4と固定信号端子7との電気的接続を誤接続することがない。
【0025】また、電気的に接続すると同時に、電源係止片32が第2電源突設片63と天井板6aとの間に挟み込まれて、第2電源突設片63に係止されるとともに、信号係止片42が第2信号突設片73と天井板6aとの間に挟み込まれて、第2信号突設片73に係止され機械的に接続されて、建物に取り付けられる。すなわち、器具本体1を建物に取り付ける取付作業と、電源端子3及び信号端子4をそれぞれ電源線6b及び信号線7aに電気的に接続する配線作業とを同時に行う。
【0026】このものの動作について説明する。検知センサ5は人体が放出する赤外線を検知して、赤外線検知信号を信号端子4を介して、屋内に設置されたコントロール部(図示せず)に出力する。そして、コントロール部は屋内の人間の出入り状態を把握しその出入りを集中管理し、半導体光源2を制御する制御信号を信号端子4に出力して、つまり信号端子4が制御信号を入力されて、半導体光源2はその制御信号に基づいて、放出光を調光又は点滅等の制御をされる。
【0027】ここで、器具本体1は回転方向でばらついて取付されても、中心部11が一定位置に保持され、しかも半導体光源2が中心部11を中心とする同心円上に配設されている。したがって、半導体光源2からの放出光によって照らされる照明エリアが、取付位置によってばらつくことなく一定範囲となる。
【0028】かかる第1実施形態の照明器具にあっては、上記したように、固定電源端子6及び固定信号端子7と係止して機械的に接続する係止手段が、電源端子3及び信号端子4に設けられたから、係止手段が固定電源端子6及び固定信号端子7と係止することによって、器具本体1を機械的に接続する取付作業、及び屋内に配設された固定電源端子6及び固定信号端子7と、電源端子3及び信号端子4とをそれぞれ電気的に接続する配線作業を同時に行って、短時間にかつ効率的に作業を行うことができる。
【0029】また、係止手段が器具本体1から導出された電源導出片31及び信号導出片41の一端部から突設されて、その電源導出片31及び信号導出片41とで略L字型を形成する電源係止片32及び信号係止片42でもってそれぞれ形成されたから、電源係止片32及び信号係止片42を固定電源端子6及び固定信号端子7に、それぞれ容易に係止することができる。
【0030】また、3個の信号端子4のうち一個が中心部11に対して非対称に配設されたから、電源端子3と固定電源端子6、及び信号端子4と固定信号端子7との電気的接続を誤配線することなく、それぞれ正しく接続することができる。
【0031】また、電源係止片32及び信号係止片42が器具本体1を回転して係止されるとともに、半導体光源2が中心部11を中心とする器具本体1の同心円上に配設されたから、器具本体1が中心部11を中心とする回転方向でばらついて取付されても、中心部11が一定位置に保持されるので、半導体光源2からの放出光によって照らされる一定の照明エリアを、ばらつくことなく確保することができる。
【0032】また、赤外線を検知する検知センサ5が器具本体1に設けられたから、検知センサ5が人体から放出される赤外線を検知し、その赤外線検知信号に基づいて、半導体光源から放出される放出光を自動的に点滅制御又は調光制御することができる。
【0033】また、検知センサ5が器具本体1の中心部11に設けられたられたから、器具本体1が中心部11を中心とする回転方向でばらついて取付されても、中心部11が一定位置に保持されるので、人体を検知する一定の検知エリアをばらつくことなく確保することができる。
【0034】なお、第1実施形態では、係止手段を電源係止片32及び信号係止片42でもって形成したが、係止手段を電源端子3及び信号端子4にそれぞれ設けられた他のもので形成して、固定電源端子6又は固定信号端子7とそれぞれ係止してもよく、限定されない。
【0035】また、第1実施形態では、係止手段を電源端子3及び信号端子4の両方に設けたが、電源端子3又は信号端子4のうちどちらか一つに設けてもよく、限定されない。
【0036】また、電源係止片32及び信号係止片42が、中心部11を中心に器具本体1を回転することによって係止されるものとしたが、器具本体1を平行にスライドすることによって係止されるものとしてもよく、限定されない。
【0037】また、赤外線を検知する検知センサ5を器具本体1に設けたが、周囲の照度を検知する検知センサを設けて照度検知信号に基づいて自動的に、半導体光源2から放出される放出光を点滅又は調光等の制御をしてもよく、限定されない。
【0038】本発明の第2実施形態を図7及び図8に基づいて以下に説明する。なお、第2実施形態では第1実施形態と異なる機能について述べることとし、第1実施形態と実質的に同一機能を有する部材については、同一符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、人体検知センサ5が器具本体1の中心部11ではなく、器具本体1の同心円上に4個設けられる。
【0039】かかる第2実施形態の照明器具にあっては、上記したように、検知センサ5が器具本体1の同心円上に4個設けられたから、器具本体1が中心部11を中心とする回転方向でばらついて取付されても、中心部11が一定位置に保持されるので、人体を検知する検知エリアを広く、かつばらつくことなく確保することができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載のものは、固定電源端子又は固定信号端子と係止して機械的に接続する係止手段が、電源端子又は信号端子のうち少なくとも一つに設けられたから、係止手段が固定電源端子又は固定信号端子のうち少なくとも一つと係止することによって、器具本体を機械的に接続する取付作業、及び、屋内に配設された固定電源端子及び固定信号端子と、電源端子及び信号端子とをそれぞれ電気的に接続する配線作業を同時に行って、短時間にかつ効率的に作業を行うことができる。
【0041】請求項2記載のものは、請求項1記載のものの効果に加えて、係止手段が器具本体から導出された導出片の端部から突設されて、その導出片とで略L字型を形成する係止片でもって形成されたから、係止片を固定電源端子又は固定信号端子のうち少なくとも一つと容易に係止することができる。
【0042】請求項3記載のものは、請求項1又は請求項2記載のものの効果に加えて、電源端子及び信号端子が器具本体の中心部を中心とする同心円上に配設されたものであれば、電源端子又は信号端子のうち少なくとも一つが中心部に対して非対称に配設されたから、電源端子と固定電源端子、及び信号端子と固定信号端子との電気的接続を誤配線することなく、それぞれ正しく接続することができる。
【0043】請求項4記載のものは、請求項1又は請求項2記載のものの効果に加えて、係止片が器具本体を回転して係止されるとともに、半導体光源が中心部を中心とする器具本体の同心円上に配設されたから、器具本体が中心部を中心とする回転方向でばらついて取付されても中心部を一定位置に保持するので、半導体光源からの放出光によって照らされる一定の照明エリアを、ばらつくことなく確保することができる。
【0044】請求項5記載のものは、請求項1又は請求項2記載のものの効果に加えて、赤外線又は照度を検知する検知センサが器具本体に設けられたから、検知センサが人体から放出される赤外線を、又は周囲の照度を検知して、その赤外線又は照度を検知した検知信号に基づいて、半導体光源から放出される放出光を自動的に点滅制御又は調光制御することができる。
【0045】請求項6記載のものは、請求項5記載のものの効果に加えて、検知センサが器具本体の中心部に設けられたから、係止片が係止された時、器具本体が中心部を中心とする回転方向でばらついて取付されても中心部を一定位置に保持するので、人体を検知する一定の検知エリアをばらつくことなく確保することができる。
【0046】請求項7記載のものは、請求項5記載のものの効果に加えて、検知センサが器具本体の同心円上に複数設けられたから、器具本体が中心部を中心とする回転方向でばらついて取付されても、中心部が一定位置に保持されるので、人体を検知する検知エリアを広く、かつばらつくことなく確保することができる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月22日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
【公開番号】 特開平11−185509
【公開日】 平成11年(1999)7月9日
【出願番号】 特願平9−352585