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【発明の名称】 照明具および照明装置
【発明者】 【氏名】加藤木 真之

【要約】 【課題】瓶のような透光性中空体に内装して用いる場合に、好みに応じた所望の透光性中空体を適宜交換可能であるとともに、部品を付加することによって多様な照明装置を構成できて、しかも物流および取扱いの容易な照明具およびこれを用いた照明装置を提供する。

【解決手段】箱状の電源導入部の底部から一体的に筒状のスカート部を形成し、スカート部に固定手段を備えた絶縁性支持部と、絶縁性支持部のスカート部のほぼ中心において電源導入部の底部から延在した柱状部に配設されるとともに柱状部を経由して電源導入部に接続された発光部を備えた発光体と、から照明具が構成されている。電源導入部内に制御回路を収納できる。発光体を透光性中空体などに挿入してネック部をスカート部で包囲して固定手段により固定する。柱状部を透光性チューブにより構成するとともに、透光性チューブ内の長手方向に沿って複数の発光素子を配列することにより、透光性中空体のほぼ全体を明るくして雰囲気のある照明を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】箱状の電源導入部、電源導入部の底部から一体的に突出して形成された筒状のスカート部、およびスカート部に配設された固定手段を備えた絶縁性支持部と;絶縁性支持部のスカート部のほぼ中心において電源導入部の底部から延在した柱状部、および柱状部に配設されるとともに柱状部を経由して電源導入部に接続された発光部を備えてなる発光体と;を具備していることを特徴とする照明具。
【請求項2】一端に小径開口を形成したネック部およびネック部に連続して中間部から他端部にわたって形成された中空膨出部を備えてなる透光性中空体内に、発光体をネック部から挿入して、ネック部の端部をスカート部が外側から包囲し、かつ、固定手段によって絶縁性支持部を透光性中空体のネック部に固定できるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の照明具。
【請求項3】絶縁性支持部は、電源導入部が上端が開放された箱状の基体部および基体部の開口端を閉塞する蓋体部から構成され、スカート部が基体部の底部から一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の照明具。
【請求項4】電源導入部は、上端開放の箱状の基体部が開口側に延在するボス部を備え、蓋体がボス部に固着具を介して固着されていることを特徴とする請求項3記載の照明具。
【請求項5】絶縁性支持部は、電源導入部の他端側に配設された吊持部を具えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の照明具。
【請求項6】吊持部は、電源導入部から突出したくびれ部、およびくびれ部の先端に形成された鍔部を備えていることを特徴とする請求項5記載の照明具。
【請求項7】絶縁性支持部は、電源導入部内に発光体の制御回路を収納していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載の照明具。
【請求項8】発光体の制御回路は、電源スイッチおよび調光装置を含んでいることを特徴とする請求項7記載の照明具。
【請求項9】調光装置は、半波整流手段から構成されていることを特徴とする請求項8記載の照明具。
【請求項10】発光体は、柱状部が先端が閉鎖した透光性チューブから構成され、発光部が直列接続されるとともに透光性チューブ内において長さ方向に沿って配列された複数の発光素子から構成されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一記載の照明具。
【請求項11】一端に小径開口を形成したネック部、およびネック部に連続して中間部から他端部にわたって形成された中空膨出部を備えてなる透光性中空体と;発光体を透光性中空体内に挿入するとともに、スカート部がネック部の端部を外側から包囲し、かつ、固定手段によって絶縁性支持部を透光性中空体のネック部に固定してなる請求項1ないし10のいずれか一記載の照明具と;を具備していることを特徴とする照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓶のような透光性中空体に内装できるように構成した照明具およびこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】瓶の中に発光体を配置してなる照明装置は、従来から知られている。従来のこの種の照明装置は、瓶をバルブとして用い、瓶内にフィラメントを封入し、瓶の内部を排気して、ネック部を封止するとともに、さらにネック部にねじ込み式口金を装着して白熱電球を構成したいわゆる瓶形電球と、この瓶形電球を装着して支持するねじ込み形ソケットとによって構成されている。
【0003】瓶形電球は、ウイスキーなどに用いていた空き瓶を使用するので、瓶の色、独特の形状、大きさおよび重量などの理由から、部屋の主照明として使用することはできないが、スタンドのような装飾照明や酒類販売店の店頭における広告・宣伝照明として用いると効果的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の照明用途からすれば、種々の形状の瓶を使用者の好みに応じて自由に選択できることが重要である。
【0005】しかしながら、種々の形状の瓶をバルブとして用いて電球を量産するのでは、現状の電球製造設備にはなじまないため、どうしても手作りに頼ることになる。したがって、瓶形電球は量産できないという問題がある。このため、品質の信頼性においても問題が出やすいし、価格も高いものにならざるを得ない。
【0006】また、瓶をバルブとする電球は、バルブサイズが一般照明用電球に比較すると、甚だ大きくなるので、物流において不利である。
【0007】さらに、瓶を電球のバルブとしているから、好みや雰囲気に応じて瓶のみを取り替えることができないという問題もある。
【0008】以上の理由から、従来の瓶形電球は殆ど普及していない。
【0009】本発明は、瓶のような透光性中空体に内装して用いる場合に、好みに応じた所望の透光性中空体を適宜交換可能であるとともに、部品を付加することによって多様な照明装置を構成できて、しかも物流および取扱いの容易な照明具およびこれを用いた照明装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の照明具は、箱状の電源導入部、電源導入部の底部から一体的に突出して形成された筒状のスカート部、およびスカート部に配設された固定手段を備えた絶縁性支持部と;絶縁性支持部のスカート部のほぼ中心において電源導入部の底部から延在した柱状部、および柱状部に配設されるとともに柱状部を経由して電源導入部に接続された発光部を備えてなる発光体と;を具備していることを特徴としている。
【0011】本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0012】「電源導入部」とは、照明具の外部から照明具の内部の発光体に電源を導入する機能部分を意味する。導入する電源は、交流および直流のいずれでもよい。外部から導入された電源と内部の発光体との間を電源導入部の内部で接続したり、さらに必要に応じて発光体を制御するための制御回路である電源スイッチ、調光装置、電源または負荷表示装置などを配線および収納することができる。
【0013】「スカート部」とは、電源導入部の底部から延在していて、内部に空間が形成されている部分を意味する。スカート部は、全体として筒状をなすが、部分的に間隙が形成されていてもよい。電源導入部とスカート部とは、一体成形されているか、別体として製作されても接着などにより一体に固着されていればよい。
【0014】「絶縁性支持部」とは、絶縁材料を主要部として形成されていて、発光体を支持するのに機能する部分を意味する。
【0015】「柱状部」とは、絶縁性支持部のスカート部のほぼ中心から突出している細長い部分を意味し、発光素子を支持する。
【0016】柱状部の発光素子の支持の態様としては、柱状部の少なくとも一部が透光性部分をなしていて、その内部において発光素子を支持する態様が許容される。好ましくは、先端が閉塞されている透明なガラス管を柱状部として用い、その基端部を絶縁性電源導入部の底部に固着する。そして、柱状部の内部に発光素子を複数個適当な間隔で配列し、かつ、直列接続して収納する。
【0017】また、柱状部が非透光性部材から構成されていて、その先端で発光素子を支持する態様も許容される。このような実施の態様においては、非透光性の柱状部として合成樹脂または金属からなる管を用いる。そして、柱状部の基端部を電源導入部の底部に固着し、柱状部の先端に発光素子のソケットを装着する。発光素子は、ソケットに着脱自在に装着する。
【0018】さらに、発光素子の配線部分に剛性を付与することにより、柱状部を構成することもできる。この場合、発光素子を複数個とし、各発光素子の配線部分を捻り合わせるか、平行状態で束ねるか、または接着剤によって結合することによって、剛性を付与することができる。
【0019】以上説明したいずれの態様においても、発光素子に対する配線は、柱状部の内部を延在させることにより、絶縁に配慮して充電部が露出しないようにすべきである。
【0020】「発光素子」とは、電気エネルギーによる付勢で発光する種々の発光素子が含まれる。すなわち、白熱電球、放電ランプ、発光ダイオードなどを発光素子として用いることができる。
【0021】白熱電球を発光素子とする場合には、無口金小形電球が特に好適である。この無口金小形電球は、口金による光束の損失がなく、キセノンなどの希ガスを封入することにより寿命が長くなり、定格寿命が3万時間ないし5千時間のものを入手することは容易であるからである。また、キセノンを封入した小形無口金電球は、色温度が高く、光色が鮮やかになる。
【0022】無口金小形電球は、封止構造で分類すると、両端封止形および片封止形がある。定格電圧においては、6〜30V程度のものがある。全光束においては、数lmから100lm程度のものがある。消費電力においては、おおよそ1〜5W程度のものがある。
【0023】発光素子は、これを1個ないし複数個を用いることができ、直列または並列接続して電源に接続することができる。発光素子を複数個使用する場合には、透明ガラス管を柱状部として用い、透明ガラス管内に直列接続して収納することができる。
【0024】次に、無口金小形電球の好適な使用例を表1に示す。
【0025】
【表1】
例 封止構造 定格電圧 定格電流 定格消費電力 定格寿命 使用数1 両端封止 25V 200mA 5W 20000h 4個直列2 ウエッシ゛ヘ゛ース 28V 110mA 3W 1000h 4個直列3 サフ゛ミニチュア 28V 65mA 1.8W 10000h 4個直列そうして、本発明においては、絶縁性支持部の電源導入部の底部から一体的に形成されたスカート部のほぼ中心において電源導入部の底部から延在した柱状部に発光部を配設したから、ウィスキー、ワインなどの空き瓶を始め、細長いセードや反射板などの制光部材を絶縁性支持部のスカート部内に取付部を挿入し、固定手段により固定することによって、種々の照明装置を構成することができる。たとえば、ペンダント、壁面取付灯、スタンドなどを簡単な部品の追加で構成することができる。なお、制光部材は、スカート部内に挿入するだけでなく、柱状部または発光部に直接支持させたり、スカート部の外側に支持させることもできる。
【0026】請求項2の発明の照明具は、請求項1記載の照明具において、一端に小径開口を形成したネック部およびネック部に連続して中間部から他端部にわたって形成された中空膨出部を備えてなる透光性中空体内に、発光体をネック部から挿入して、ネック部の端部をスカート部が外側から包囲し、かつ、固定手段によって絶縁性支持部を透光性中空体のネック部に固定できるように構成されていることを特徴としている。
【0027】本発明は、絶縁性支持部材のスカート部で瓶のような透光性中空体のネック部を包囲して固定手段によって固定できるように構成しているので、本発明の照明具を透光性中空体に内装すると、透光性中空体の中間部ないし他端部にわたって形成された膨出部に発光部が対向するので、瓶の色ガラスがカラーフィルターの作用をして独特の光色の発光をして良好な雰囲気を醸し出す。
【0028】また、柱状体および発光部の寸法が合えば、本発明の照明具は殆どの瓶に適合するので、好みに合った瓶を使用することができる。したがって、季節やそのときの気分に合わせて好みの瓶に容易に交換することができる。
【0029】さらに、照明具のみを販売すればよいから、物流が容易で安価になる。
【0030】請求項3の発明の照明具は、請求項1または2記載の照明具において、絶縁性支持部は、電源導入部が上端が開放された箱状の基体部および基体部の開口端を閉塞する蓋体部から構成され、スカート部が基体部の底部から一体的に形成されていることを特徴としている。
【0031】本発明は、簡単で組立が容易な電源導入部の構造を規定したものである。すなわち、電源導入部およびスカート部を上記の構造にすることにより、電源導入部およびスカート部を一体に成形することが容易になる。
【0032】また、電源と発光体とを電源導入部内で接続しやすくなる。
【0033】さらに、必要に応じて発光体の制御回路の収納および接続を電源導入部内において行うことができる。
【0034】請求項4の発明の照明具は、請求項3記載の照明具において、電源導入部は、上端開放の箱状の基体部が開口側に延在するボス部を備え、蓋体がボス部に固着具を介して固着されていることを特徴としている。
【0035】本発明は、電源導入部の成形と組立の容易な具体的構造を規定しているもので、基体部に形成するボス部は、基体部の内部および外部のいずれでもよい。基体部の内部に形成する場合には、内面から離間して中央部に形成してもよいし、または内面に沿って形成してもよい。
【0036】蓋体を基体部に固着する固着具としては、タッピングねじ、ボルト・ナットなどを用いることができる。
【0037】請求項5の発明の照明具は、請求項1ないし4のいずれか一記載の照明具において、絶縁性支持部は、電源導入部の他端側に配設された吊持部を具えていることを特徴としている。
【0038】吊持部は、照明具を天井から吊持してペンダントにする場合、壁面に取り付けたハンガーを介して吊持する壁面取付灯にする場合などに用いることができる。なお、ペンダントにする場合の吊持部と壁面取付灯にする場合の吊持部とはそれぞれ異なる構造であることを許容する。いずれにしても、吊持部の具体的な構造は問わない。
【0039】請求項6の発明の照明具は、請求項5記載の照明具において、吊持部は、電源導入部から突出したくびれ部、およびくびれ部の先端に形成された鍔部を備えていることを特徴としている。
【0040】本発明の照明具を壁面取付灯にする場合、先端が前方に湾曲していて、かつ先端にフォーク状部分を形成したハンガーを予め壁面に装着しておくことにより、吊持部のくびれ部をフォーク状部分に前方から壁面方向へ挿入すれば、鍔部がフォーク状部分に係止されるから、照明具を極めて容易に吊持することができる。
【0041】さらに、吊持部に水平方向に貫通する孔を形成すれば、当該孔にワイヤまたは紐を通すことにより、天井から吊持して容易にペンダントにすることができる。
【0042】さらにまた、蓋体と吊持部とは、ねじ結合、接着または一体成形により一体化することができる。
【0043】請求項7の発明の照明具は、請求項1ないし6のいずれか一記載の照明具において、絶縁性支持部は、電源導入部内に発光体の制御回路を収納していることを特徴としている。
【0044】発光体の制御回路としては、電源スイッチ、フォトスイッチ、調光装置、タイマまたは電源表示装置などのうち任意のものを1または複数装備することができる。
【0045】また、制御回路のうち操作上必要な部分を電源導入部の外面に露出させることができる。
【0046】さらに、電源スイッチに他の制御回路の切換機構を組み込むことができる。
【0047】そうして、本発明においては、箱状の電源導入部内に制御回路を収納するので、電源、制御回路および発光体の間の接続が容易になる。
【0048】また、電源導入部に制御回路を集合すれば、照明具の操作性を向上することができる。
【0049】請求項8の発明の照明具は、請求項7記載の照明具において、発光体の制御回路は、電源スイッチおよび調光装置を含んでいることを特徴としている。
【0050】電源スイッチは、発光体に対する電源の接続および遮断を少なくとも行うが、要すれば調光装置を発光体に対して接続したり、除外するためにも作用させることができる。
【0051】調光装置は、発光体を連続的に調光する連続調光および段階的に調光する段調光のいずれでもよい。
【0052】そうして、本発明においては、制御回路として電源スイッチおよび調光装置を含んでいることにより、少なくとも絶縁性支持部の部分で発光体の点滅および調光を行うことが可能になり、操作性が良好になる。
【0053】また、本発明は比較的消費電力の小さな照明具に適しているので、部屋の主照明より装飾照明に好適であるが、装飾照明の場合には雰囲気に合わせた明るさにすることがとりわけ重要であり、このため調光が可能であることは有意義である。
【0054】請求項9の発明の照明具は、請求項8記載の照明具において、調光装置は、半波整流手段から構成されていることを特徴としている。
【0055】半波整流手段としては、シリコンダイオードのような半導体ダイオードを用いることにより、調光装置を小形にできるが、本発明は半波整流できれば、どのような整流手段によってもよい。
【0056】そうして、本発明においては、交流電源を半波整流して発光体に供給すると、ほの暗い明るさの照明になるので、蝋燭を点灯しているときのような光度であるとともに、段調光時に明るさのちらつきが生じ、これがあたかも蝋燭の炎のような揺らぎに感じられるので、雰囲気のある照明を行うことができる。
【0057】請求項10の発明の照明具は、請求項1ないし9のいずれか一記載の照明具において、発光体は、柱状部が先端が閉鎖した透光性チューブから構成され、発光部が直列接続されるとともに透光性チューブ内において長さ方向に沿って配列された複数の発光素子から構成されていることを特徴としている。
【0058】本発明は、発光部が透光性チューブの長さ方向に沿って長くなるので、瓶のような細長い中空体に内装して用いる場合に中空体のほぼ全体を明るくして雰囲気のある照明を演出することができる。
【0059】また、透光性チューブを透明なガラスチューブで構成することにより、個々の発光素子がきらめきながら発光する様子が見える照明を行うことができる。
【0060】さらに、透光性チューブにより発光素子が保護されるとともに、瓶のような透光性中空体への照明具の挿入が透光性チューブによりガイドされるために容易になる。
【0061】さらにまた、発光素子相互および電源との間の接続部分が露出していても透光性チューブ内にあるため、絶縁保護されるので、接続が簡単になる。
【0062】請求項11の発明の照明装置は、一端に小径開口を形成したネック部、およびネック部に連続して中間部から他端部にわたって形成された中空膨出部を備えてなる透光性中空体と;発光体を透光性中空体内に挿入するとともに、スカート部がネック部の端部を外側から包囲し、かつ、固定手段によって絶縁性支持部を透光性中空体のネック部に固定してなる請求項1ないし10のいずれか一記載の照明具と;を具備していることを特徴としている。
【0063】本発明において、透光性中空体としてはウイスキー、ワインなどの空き瓶を用いることができる他に、空き瓶風にガラスまたは合成樹脂で成形して製作したものや、布、紙、合成樹脂シートなどの材料を適宜切断や折り曲げて製作したものを用いることができる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0065】図1は、本発明の照明具の第1の実施形態を示す断面図である。
【0066】図2は、同じく平面図である。
【0067】図において、1は絶縁性支持部、2は発光体、3は制御回路である。以下各部分について詳細を説明する。
【0068】絶縁性支持部1について絶縁性支持部1は、電源導入部1a、スカート部1b、固定手段1cおよび吊持部1dからなる。
【0069】電源導入部1aは、合成樹脂を成形して形成されており、基体部1a1、蓋体部1a2、ボス部1a3および一対のタッピングねじ1a4、1a4からなる。
【0070】基体部1a1は、上端が開放された箱状をなし、底部に通線孔1a11、側面にスイッチ操作部挿通孔1a12および電源導入孔1a13を備えている。電源導入孔1a13には絶縁ブッシュ1a14が装着されている。
【0071】蓋体部1a2は、基体部1a1の上部の開放端を閉塞する。これにより、電源導入部1aの内部にほぼ閉じられた空間が形成される。
【0072】ボス部1a3は、基体部1a1の内面の対向する位置に配設され、基体部1a1の底部から開放端まで延在して、基体部1a1と一体成形されている。
【0073】タッピングねじ1a4は、蓋体部1a2を基体部1a1に固着するもので、蓋体部1a2に形成したねじ挿通孔を介してボス部1a3にねじ込まれている。
【0074】スカート部1bは、筒状をなして電源導入部1aの底部から一体に突出している。
【0075】固定手段1cは、スカート部1bの先端部近傍に装着された複数の押しねじからなる。
【0076】吊持部1dは、鍔部1d1、くびれ部1d2、ねじ部1d3および吊り孔1d4からなる。すなわち、鍔部1d1の下面に同心的にくびれ部1d2が、くびれ部1d2の下面にねじ部1d3が、それぞれ一体成形され、ねじ部1d3を蓋体部1a2の中央に形成したねじ孔にねじ込み、かつ、接着することにより、蓋体部1a2に固着されている。
【0077】吊り孔1d4は、鍔部1d1およびくびれ部1d2との境界部近傍を横方向に貫通して形成されている。
【0078】発光体2について発光体2は、柱状部2aおよび発光部2bからなる。
【0079】柱状部2aは、先端が閉塞された硬質ガラス管からなり、絶縁性支持部1のスカート部1bのほぼ中心において電源導入部1aの底部から延在している。すなわち、柱状部2aの基端部は、基体部1a1の底部に固着されている。
【0080】発光部2bは、直列接続された4個の発光素子2b1からなり、柱状部1b内に挿入状態で配設されている。
【0081】各発光素子2b1は、両端封止形の無口金小形電球からなる。この無口金小形電球は、前述した表1に示す使用例の1と同じ仕様であり、ガラスバルブ2b11、フィラメント2b12およびリード線2b13からなり、ガラスバルブ2b11内にはキセノンが封入されている。
【0082】リード線2b13は、ガラスバルブ2b11の両端の封止部において半円状をなしている。
【0083】そうして、隣接する無口金小形電球のリード線2b13同志を溶接することにより、4個の無口金小形電球を直列に接続しており、その直列接続体の両端に絶縁被覆した導線2b2、2b3を接続し、この導線2b2、2b3を電源導入部1aの基体部1a1の底部に形成した通線孔1a11に挿通して電源導入部1a内に導入している。
【0084】また、各無口金小形電球のリード線2b13には、さらに横振れ防止体2b4を溶接している。横振れ防止体2b4は、その外縁がガラスバルブ2b11の内面に近接していることにより、発光体2の外部から衝撃が加えられた場合に、発光素子2b1がガラスバルブ2b11に衝突して破損するのを防止する。
【0085】制御回路3について次に、さらに図3を参照して制御回路3を説明する。
【0086】図3は、本発明の照明具の第1の実施形態における制御回路を示す回路図である。
【0087】図において、2b1は発光素子、3は制御回路、4は交流電源である。
【0088】制御回路3は、電源スイッチ3a、調光装置3bおよび電源表示装置3cからなる。
【0089】電源スイッチ3aは、スライドスイッチからなり、交流電源4と発光素子2b1との間に介在して、発光素子2b1を全光、調光およびオフの制御を選択するのに用いる。全光の切り換え位置においては、発光素子2b1を直接交流電源4に接続する。調光の切り換え位置においては、発光素子2b1を調光装置3bを介して交流電源4に接続する。オフの切り換え位置においては、発光素子2b1を交流電源4から開放する。
【0090】調光装置3bは、半導体ダイオードからなる半波整流手段からなる。すなわち、発光素子2b1が調光装置3bを介して交流電源4に接続されると、発光素子2b1にはダイオードの順方向の半波のときにのみしか電流が流れ得ないので、発光素子2b1の発光量は全光時に比較して数分の1に減少した調光状態となる。
【0091】電源表示装置3cは、グロー放電ランプ3c1および限流抵抗器3c2の直列回路からなり、電源スイッチ3aの両端間に接続されていて、電源スイッチ3aがオフ状態のとき、電源電圧によりグロー放電ランプ3c1が発光して電源が生きていることを示す。
【0092】再び図1に戻って説明すると、制御回路3は、電源導入部1a内に収納されていて、電源スイッチ3aの操作部3a1は電源導入部1aを貫通して形成したスイッチ操作部挿通孔1a12から外部に露出するように配設されている。
【0093】電源表示装置3cのグロー放電ランプ3c1は、図示しないが、電源スイッチ3aの操作部3a1の近傍において、電源導入部1aを貫通する窓孔からグロー放電による発光が外部に導出されるように配設されている。
【0094】制御回路3は、配線基板3dに実装され、発光体2の発光素子2b1の導線2b2、2b3も配線基板3dを介して所要に回路接続されている。
【0095】図4は、本発明の照明装置の第1の実施形態を示す正面図である。
【0096】図において、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0097】5は透光性中空体である。この透光性中空体5は、ウイスキーの空き瓶からなり、一端に瓶口を形成したネック部5aを備えるとともに、ネック部5aに連続して中間部から他端部にわたって形成された中空膨出部5bを備えている。
【0098】そうして、透光性中空体5に照明具を内装するには、発光体2をネック部5aから透光性中空体5内に挿入して、ネック部5aの瓶口に絶縁性支持部1の電源導入部1aの底部が当接したら、その状態でスカート部2bがネック部の端部を包囲するので、固定手段1cの押しねじをねじ込んでネック部5aに当接させればよい。この状態で、ネック部5aのキャップ用ねじ溝に固定手段1cの押しねじが係止するから、照明具は透光性中空体5に確実に装着される。
【0099】図5は、本発明の照明装置の第2の実施形態を示す正面図である。
【0100】図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0101】本実施形態は、透光性中空体5内に多数のガラス球6を充填した点で異なる。
【0102】ガラス球は、いわゆるビー玉と称されるものを使用することができるが、発光素子2b1から放射される光が多数のガラス球6により複雑な屈折と反射を行う結果、幻想的な雰囲気を醸し出す。
【0103】図6は、本発明の照明装置の第3の実施形態を示す一部切欠正面図である。
【0104】図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0105】本実施形態は、電源コード7を介して照明具に電源を導入するようにしたもので、電源コード7の取扱いを容易にするために、電源コード7の中間に吸盤8を装着している。
【0106】そうして、吸盤8を透光性中空体5の側面に吸着させることにより、電源コード7を透光性中空体5に固定するように構成している。
【0107】図7は、本発明の照明装置の第4の実施形態を示す一部断面正面図である。
【0108】図8は、同じく平面図である。
【0109】図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0110】本実施形態は、壁面取付灯として使用できるようにした点で異なる。
【0111】すなわち、壁面に取り付けるハンガー9を設けて、ハンガー9に照明具の吊持部1dを吊持するように構成したものである。
【0112】ハンガー9は、垂直に延在する壁面取付部9a、壁面取付部9aの上端から湾曲して壁面から離間方向へ延在する照明具取付部9bを備えている。
【0113】壁面取付部9aには、取付孔9a1を適当数形成して、適当な固着具によって壁面に固着できるようにしている。
【0114】照明具取付部9bは、フォーク状部分9b1および落下防止縁9b2を備えている。
【0115】そうして、照明具の吊持部1dのくびれ部1d2をハンガー9のフォーク状部分9b1に挿入すると、鍔部1d1がフォーク状部分9a1によって支持されるので、照明具および照明具に支持された透光性中空体5は自重によってハンガー9に吊持される。フォーク状部分9a1の先端が上方に折り曲げられて落下防止縁9a2を形成しているので、照明具が不用意に落下することはない。
【0116】図9は、本発明の照明装置の第5の実施形態を示す一部中央断面正面図である。
【0117】図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0118】本実施形態は、セードを装着してペンダントや壁面取付灯などとして用いることができるように構成している点で異なる。
【0119】すなわち、発光体2を包囲する細長いセード10をスカート部1bおよび固定手段1cにより絶縁性支持部1に装着するために、瓶のネック部とサイズが同様な係止縁10aをセード本体10bの上部に形成する。そして、瓶のときと同様な手順でセード10に照明具を内装すればよい。
【0120】図10は、本発明の照明装置の第6の実施形態を示す正面図である。
【0121】図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0122】本実施形態は、反射板11を装着し、かつ、支柱12を付設して電気スタンドとして用いることができるように構成している点で異なる。
【0123】すなわち、反射板11は、照明具の発光体2とほぼ同心で断面半円形をなすとともに、発光体2の全長にわたる長さで基端が絶縁性支持部1に跨った反射面を備えた反射板本体11aおよび反射板本体11aの内面に固着したばね性のホルダー11aを備えている。
【0124】支柱12は、基端が基台12aに植立され、先端が絶縁性支持部1の電源導入孔に接続して、照明具を横置きに支持する。電源線は、基台12aから支柱12内を挿通して照明具に導入することができる。
【0125】図11は、本発明の照明具の第2の実施形態を示す正面図である。
【0126】図において、図1と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0127】本実施形態は、発光素子2b1’が異なる。
【0128】すなわち、発光素子2b1’としてT10形のウエッジベース電球と称される片封止形の無口金小形電球を4個直列接続したものである。この片封止片の無口金小形電球は、T形バルブ2b11’、フィラメント2b12’、リード線2b13’、ビードガラス2b14およびアンカーワイヤ2b15からなる。一対のリード線2b13’、2b13’、フィラメント2b12’およびアンカーワイヤ2b15は、ビードガラス2b14によりまとめられている。T形バルブ2b11’の一端に形成されたピンチシール部2b16からリード線2b13’が外部に導出されている。
【0129】導線2b2の先端は、図において最下部の発光素子2b1’の左側のリード線2b13’に接続され、右側のリード線2b13’は隣接する発光素子2b1’の左側のリード線に接続される。以下同様に順次隣接する発光素子2b1’に接続して、最後の発光素子2b1’の左側のリード線は導線2b3に接続することにより、4個の発光素子2b1’が直列接続されている。
【0130】図12は、本発明の照明具の第3の実施形態を示す断面図である。
【0131】図において、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0132】本実施形態は、発光体2’が異なる。
【0133】すなわち、発光体2’は、非透光性の合成樹脂チューブからなる柱状部2a’と、柱状部の先端に配設したソケット2cを介して着脱自在に装着したベビー電球と称される小形電球からなる発光素子2b1”を備えた発光部2b’とからなる。
【0134】発光素子2b1”は、ガラスバルブが透明または光拡散性のいずれであってもよい。
【0135】図13は、本発明の照明具の第4の実施形態および照明装置の第7の実施形態を示す正面図である。
【0136】図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0137】本実施形態は、細長い膨出部5b’を備えた透光性中空体5’に適合するように照明具を構成した点で異なる。
【0138】すなわち、柱状部2aの部分を図1より長く構成したものである。したがって、ワイン、ビール、ウイスキーなどの瓶に適合する。
【0139】図14は、本発明の照明具の第5の実施形態および照明装置の第8の実施形態を示す正面図である。
【0140】図4および図13と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0141】本実施形態は、発光素子2b10としてガラスバルブの両端からガラスバルブと同軸にリード線を導出した構造の無口金小形電球を用いた点で異なる。この無口金小形電球は、ガラスバルブ2b11’、フィラメント2b12’およびリード線2b13’からなり、隣接する無口金小形電球のリード線2b13’同志を加締め金具2b4お用いて直列接続してなり、その定格はたとえば定格電圧28V、定格電流80mA、定格消費電力2.24W、定格寿命10000hである。
【0142】
【発明の効果】請求項1ないし10の各発明によれば、箱状の電源導入部の底部から一体的に突出した筒状のスカート部を形成、スカート部に固定手段を備えた絶縁性支持部と、絶縁性支持部のほぼ中心において電源導入部の底部から柱状部を延在させるとともに柱状部を経由して発光部を電源導入部に接続した発光体とを具備したことにより、ウイスキー、ワインなどの空き瓶その他の透光性中空体に内装して雰囲気に優れた照明装置を構成できるのを始め、好みに応じて所望の透光性中空体を適宜交換可能であり、さらに物流および取扱いが容易であるとともに、細長いセードや反射板などの制光部材を組み合わせて種々の照明装置を構成し得る照明具を提供することができる。
【0143】請求項2の発明によれば、加えて一端に小径開口を形成したネック部およびネック部に連続して中間部から他端部にわたって形成された中空膨出部を備えてなる透光性中空体に内装するように構成した照明具を提供することができる。
【0144】請求項3の発明によれば、加えて絶縁性支持部の電源導入部を箱状の基体部および基体部の開口端を閉塞する蓋体部により構成したことにより、電源導入部の組立および電源と発光体との接続が容易な照明具を提供することができる。
【0145】請求項4の発明によれば、加えて基体部および蓋体部を基体部に形成したボス部と固着具とにより固着したことにより、簡単な構造の電源導入部を備えた照明具を提供することができる。
【0146】請求項5の発明によれば、加えて電源導入部に吊持部を備えていることにより、ペンダント、壁面取付灯などとして吊持する形式の照明装置を構成しやすい照明具を提供することができる。
【0147】請求項6の発明によれば、加えて吊持部がくびれ部およびくびれ部の先端に形成された鍔部を備えていることにより、吊持が容易な照明具を提供することができる。
【0148】請求項7の発明によれば、加えて電源導入部内に制御回路を収納していることにより、電源、制御回路および発光体の間の接続が容易な照明具を提供することができる。
【0149】請求項8の発明によれば、加えて制御回路が電源スイッチおよび調光装置を含んでいることにより、少なくとも絶縁性支持部の部分で発光体の点滅および調光の操作を行える照明具を提供することができる。
【0150】請求項9の発明によれば、加えて半波整流手段からなる調光装置を備えていることにより、蝋燭を点灯しているときのような明るさで、しかも揺らぎを感じられる照明具を提供することができる。
【0151】請求項10の発明によれば、先端が閉鎖した透光性チューブからなる柱状部および柱状部内において長さ方向に沿って配列された複数の発光素子からなる発光部を備えていることにより、透光性中空体のほぼ全体を明るくして雰囲気のある照明を行うことができるとともに、透光性中空体への挿入が容易な照明具を提供することができる。
【0152】請求項11の発明によれば、請求項1ないし10の効果を有する照明装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】591229299
【氏名又は名称】森山産業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月10日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】小野田 芳弘
【公開番号】 特開平11−176213
【公開日】 平成11年(1999)7月2日
【出願番号】 特願平9−339677