| 【発明の名称】 |
発光装飾装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅田 利次
|
| 【要約】 |
【課題】紐状の発光体の利点を有効に利用して、あらゆる場所に容易に設置できる発光装飾装置を提供する。
【解決手段】対の電極を備え、これら対の電極間に交流電圧を印加することにより発光する、屈曲自在な紐状の発光体1と、発光体1の対の電極間に交流電圧を供給する電源装置11とを有する発光装飾装置であって、電源装置11に、対の電極間への交流電圧の供給を周期的に断続させるインバータ制御回路14およびタイマ回路15と、使用者の操作に基づいてインバータ制御回路14およびタイマ回路15による断続周期を可変させるボリューム20とを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 対の電極を備え、これら対の電極間に交流電圧を印加することにより発光する、屈曲自在な紐状の発光体と、前記発光体の前記対の電極間に交流電圧を供給する電源装置とを有する発光装飾装置であって、前記電源装置に、前記対の電極間への交流電圧の供給を周期的に断続させる出力断続手段と、使用者の操作に基づいて前記出力断続手段による断続周期を可変させる断続周期可変手段とを備えたことを特徴とする、発光装飾装置。 【請求項2】 対の電極を備え、これら対の電極間に交流電圧を印加することにより発光する、屈曲自在な紐状の発光体と、前記発光体の前記対の電極間に交流電圧を供給する電源装置とを有する発光装飾装置であって、前記電源装置に、スピーカに供給される音声信号から所定の情報を抽出する情報抽出手段と、前記情報抽出手段により抽出された情報に基づいて前記対の電極間への交流電圧の供給を断続させる出力断続手段とを備えたことを特徴とする、発光装飾装置。 【請求項3】 対の電極を備え、これら対の電極間に交流電圧を印加することにより発光する、屈曲自在な紐状の発光体と、前記発光体の前記対の電極間に交流電圧を供給する電源装置とを有する発光装飾装置であって、前記電源装置に、前記対の電極間への交流電圧の供給を許可するための第1の出力許可信号を周期的に出力する第1の出力許可信号生成手段と、使用者の操作に基づいて前記第1の出力許可信号生成手段からの前記第1の出力許可信号の出力周期を可変させる第1の出力許可周期可変手段と、スピーカに供給される音声信号から所定の情報を抽出する情報抽出手段と、前記情報抽出手段により抽出された情報に基づいて、前記対の電極間への交流電圧の供給を許可するための第2の出力許可信号を出力する第2の出力許可信号生成手段と、前記第1および第2の出力許可信号生成手段から前記第1および第2の出力許可信号が双方共に出力されている期間にのみ、前記対の電極間に交流電圧を供給する出力手段とを備えたことを特徴とする、発光装飾装置。 【請求項4】 前記情報抽出手段は、前記音声信号から所定周波数範囲内でかつ所定レベル以上の信号を抽出する、請求項2または請求項3に記載の発光装飾装置。 【請求項5】 使用者の操作に基づいて、前記情報抽出手段によって抽出される音声信号の所定周波数範囲および/または所定レベルを可変させる抽出情報可変手段を有する、請求項4に記載の発光装飾装置。 【請求項6】 自動車の車内を装飾するための発光装飾装置であって、前記電源装置は、前記自動車のエンジンにより発電機が駆動され、かつ前照灯が点灯されているときに、前記発電機により充電される蓄電池から直流電力を供給されて、その直流電力を交流電力に変換して前記対の電極間に供給する、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発光装飾装置。 【請求項7】 前記電源装置は、切換スイッチを有し、この切換スイッチを使用者が操作することにより、作動状態と非作動状態とに切り換わる、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の発光装飾装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、対の電極を備え、これら対の電極間に交流電圧を印加することにより発光する、屈曲自在な紐状の発光体と、発光体の対の電極間に交流電圧を供給する電源装置とを有する発光装飾装置に関する。 【0002】 【従来の技術】最近、エレクトロルミネセンス光源として、線状の芯電極と、この芯電極の外周面に所定間隔をあけて外嵌する円筒状の透明電極と、これら芯電極と透明電極との間の円筒状空間に充填された電界発光層とを有する、紐状の発光体が開発されている(特開平6−236797号公報参照)。 【0003】この発光体は、直径が小さく軽量、屈曲自在、任意の長さに切断して使用可能、発熱がない、および消費電力が小さいなどの多くの利点を有している。 【0004】しかしこの発光体は、現状では、警察、消防、海上保安などの特定の目的で、保安用のロープに組み込まれて使用されているに過ぎず、その使用方法においても、連続点灯させるか、あるいは固定された一定の点滅周期で点滅させるかのいずれかであった。 【0005】 【発明の開示】本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、紐状の発光体の利点を有効に利用して、あらゆる場所に容易に設置できる発光装飾装置を提供することを、その課題とする。 【0006】上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。 【0007】本願発明の第1の側面によれば、対の電極を備え、これら対の電極間に交流電圧を印加することにより発光する、屈曲自在な紐状の発光体と、発光体の対の電極間に交流電圧を供給する電源装置とを有する発光装飾装置であって、電源装置に、対の電極間への交流電圧の供給を周期的に断続させる出力断続手段と、使用者の操作に基づいて出力断続手段による断続周期を可変させる断続周期可変手段とを備えたことを特徴とする、発光装飾装置が提供される。 【0008】電源装置としては、インバータを用いることができるが、これに限るものではない。インバータを用いる場合、直流電力が供給されるのであれば、その直流電力を直接インバータにより交流電力に変換し、昇圧トランスなどを介して対の電極に供給すればよく、商用の交流電力が供給されるのであれば、その交流電力を整流平滑回路などにより一旦直流電力に変換し、その直流電力をインバータにより交流電力に変換して、昇圧トランスなどを介して対の電極に供給すればよい。 【0009】出力断続手段としては、たとえばインバータをオン・オフさせるタイマ回路を用いることができ、断続周期可変手段としては、たとえば使用者がつまみを操作することによりタイマ回路の設定時間を可変させるボリュームを用いることができる。 【0010】本願発明の第2の側面によれば、対の電極を備え、これら対の電極間に交流電圧を印加することにより発光する、屈曲自在な紐状の発光体と、発光体の対の電極間に交流電圧を供給する電源装置とを有する発光装飾装置であって、電源装置に、スピーカに供給される音声信号から所定の情報を抽出する情報抽出手段と、情報抽出手段により抽出された情報に基づいて対の電極間への交流電圧の供給を断続させる出力断続手段とを備えたことを特徴とする、発光装飾装置が提供される。 【0011】スピーカに供給される音声信号から抽出する情報としては、周波数や信号レベルが考えられるが、これに限るものではなく、ディジタル処理を行うのであれば、音階やリズムなどを容易に抽出できる。 【0012】情報抽出手段としては、所定周波数範囲の信号を抽出する場合、フィルタを用いることができ、所定レベル以上の信号を抽出する場合、レベル検出器を用いることができる。 【0013】本願発明の第3の側面によれば、対の電極を備え、これら対の電極間に交流電圧を印加することにより発光する、屈曲自在な紐状の発光体と、発光体の対の電極間に交流電圧を供給する電源装置とを有する発光装飾装置であって、電源装置に、対の電極間への交流電圧の供給を許可するための第1の出力許可信号を周期的に出力する第1の出力許可信号生成手段と、使用者の操作に基づいて第1の出力許可信号生成手段からの第1の出力許可信号の出力周期を可変させる第1の出力許可周期可変手段と、スピーカに供給される音声信号から所定の情報を抽出する情報抽出手段と、情報抽出手段により抽出された情報に基づいて、対の電極間への交流電圧の供給を許可するための第2の出力許可信号を出力する第2の出力許可信号生成手段と、第1および第2の出力許可信号生成手段から第1および第2の出力許可信号が双方共に出力されている期間にのみ、対の電極間に交流電圧を供給する出力手段とを備えたことを特徴とする、発光装飾装置が提供される。 【0014】好ましい実施の形態によれば、情報抽出手段は、音声信号から所定周波数範囲内でかつ所定レベル以上の信号を抽出する。 【0015】所定周波数範囲内とは、バンドパスフィルタで抽出できるような、第1の周波数と第2の周波数との間の周波数という意味だけではなく、ローパスフィルタで抽出できるような、所定の周波数以下の全ての周波数という意味や、ハイパスフィルタで抽出できるような、所定の周波数以上の全ての周波数という意味も含む。 【0016】好ましい他の実施の形態によれば、使用者の操作に基づいて、情報抽出手段によって抽出される音声信号の所定周波数範囲および/または所定レベルを可変させる抽出情報可変手段を有する。 【0017】抽出情報可変手段としては、たとえば使用者がつまみを操作することによりフィルタ特性や検出レベルを可変させるボリュームを用いることができる。 【0018】好ましい他の実施の形態によれば、自動車の車内を装飾するための発光装飾装置であって、電源装置は、自動車のエンジンにより発電機が駆動され、かつ前照灯が点灯されているときに、発電機により充電される蓄電池から直流電力を供給されて、その直流電力を交流電力に変換して対の電極間に供給する。 【0019】前照灯は、メインランプであってもよいが、メインランプの点灯時には必ず点灯し、かつメインランプの消灯時にもエンジンキーの設定位置に応じて独自に点灯するスモールランプを備えている場合は、そのスモールランプが好ましい。 【0020】好ましい他の実施の形態によれば、電源装置は、切換スイッチを有し、この切換スイッチを使用者が操作することにより、作動状態と非作動状態とに切り換わる。 【0021】本願発明によれば、屈曲自在な紐状の発光体を用いたので、発光体を任意の物の任意の位置に任意の形状にして装着でき、装飾効果を自在に発揮させることができる。しかも、発光体は屈曲自在かつ軽量であるので、装着に特別な技術が不要であり、たとえば両面接着テープなどを用いて誰でも容易かつ迅速に装着作業を行える。 【0022】また、電源装置に、使用者の操作に基づいて出力断続手段による断続周期を可変させる断続周期可変手段を設ければ、使用者が発光体の点滅周期を任意に選択できることから、使用者の好みに応じた装飾効果を発揮させることができるとともに、適宜点滅周期を変更することにより、装飾効果が変化し、興味が薄れ難い。 【0023】また、電源装置に、スピーカに供給される音声信号から所定の情報を抽出する情報抽出手段と、情報抽出手段により抽出された情報に基づいて対の電極間への交流電圧の供給を断続させる出力断続手段とを備えれば、スピーカから出力される音の特徴に応じて発光体を点滅させることができることから、周期的な点滅とは異なる装飾効果を発揮させることができ、使用者は互いに連動した音による刺激と光による刺激との双方を同時に楽しむことができる。 【0024】また、電源装置に、対の電極間への交流電圧の供給を許可するための第1の出力許可信号を周期的に出力する第1の出力許可信号生成手段と、使用者の操作に基づいて第1の出力許可信号生成手段からの第1の出力許可信号の出力周期を可変させる第1の出力許可周期可変手段と、スピーカに供給される音声信号から所定の情報を抽出する情報抽出手段と、情報抽出手段により抽出された情報に基づいて、対の電極間への交流電圧の供給を許可するための第2の出力許可信号を出力する第2の出力許可信号生成手段と、第1および第2の出力許可信号生成手段から第1および第2の出力許可信号が双方共に出力されている期間にのみ、対の電極間に交流電圧を供給する出力手段とを備えれば、所定の周期毎にスピーカから出力される音の特徴に応じて発光体を点滅させることができることから、スピーカから出力される音がどのような種類であったとしても、発光体が長期にわたって事実上連続的に点灯を継続するという事態を生じることがなく、一層興味深い装飾効果を発揮させることができる。 【0025】また、情報抽出手段が、音声信号から所定周波数範囲内でかつ所定レベル以上の信号を抽出するようにすれば、スピーカから所定周波数範囲内でかつ所定レベル以上の音が出力されるときに発光体を発光させることができる。 【0026】また、抽出情報可変手段が、使用者の操作に基づいて、情報抽出手段によって抽出される音声信号の所定周波数範囲および/または所定レベルを可変させるようにすれば、スピーカから所望の所定周波数範囲内でかつ所望の所定レベル以上の音が出力されるときに発光体を発光させることができる。 【0027】また、電源装置が、自動車のエンジンにより発電機が駆動され、かつ前照灯が点灯されているときに、発電機により充電される蓄電池から直流電力を供給されて、その直流電力を交流電力に変換して対の電極間に供給するようにすれば、自動車の蓄電池を電源として発光体を発光させて車内を装飾することができ、しかも蓄電池への充電中にのみ発光体が電力を消費することから、蓄電池の過放電を生じることがない。さらには、前照灯が点灯されているときにのみ発光体が発光するので、発光体の発光が明確に視認できない昼間などの明るい雰囲気中における無駄な発光を自動的に防止できる。 【0028】また、切換スイッチを使用者が操作することにより、電源装置が作動状態と非作動状態とに切り換わるようにすれば、発光体の発光の有無を使用者が任意に選択できる。 【0029】本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。 【0031】図2は、本願発明に係る発光装飾装置に備えられた発光体の一部切欠斜視図であって、この発光体1は、線状の芯電極2と、この芯電極2の外周面を覆う発光層3と、この発光層3の外周面を覆う透明電極4と、この透明電極4の外周面を覆う内側被覆層5と、この内側被覆層5の外周面を覆う外側被覆層6と、透明電極4の外周面に螺旋状に巻回された2本の付加電極7a,7bとを備えている。 【0032】発光体1は、直径2mm程度で、長さは任意であって、屈曲自在であり、芯電極2と透明電極4との間に、300V以下、50〜20000Hz程度の交流電圧を印加することにより発光する。芯電極2は、たとえば銅の単線からなり、透明電極4との間に交流電界を発生させる。発光層3は、たとえばエポキシ樹脂に電界発光体粉末を分散させたものであって、芯電極2と透明電極4との間の交流電界によって青緑色に発光する。この発光の輝度は、芯電極2と透明電極4との間に印加される交流電圧が高いほど、またその周波数が高いほど大きくなるが、輝度を大きくし過ぎると寿命が短くなる。また、周波数が高くなるにしたがって、青味が強くなるように見える。透明電極4は、導電性および可視光に対する透光性を有しており、発光体1との間に交流電界を発生させる。内側被覆層5および外側被覆層6は、透明な合成樹脂からなり、透明電極4を保護し、かつ絶縁する。付加電極7a,7bは、細い銅線からなり、透明電極4に電気的に導通している。 【0033】図1は、本願発明に係る発光装飾装置の回路ブロック図であって、この実施形態では、自動車に搭載されているものとする。この発光装飾装置は、発光体1と、電源装置11と、コネクタ12とを備えている。電源装置11は、インバータ回路13、インバータ制御回路14、タイマ回路15、閾値回路16、フィルタ17R,17L、昇圧トランス18、電源スイッチ19、ボリューム20、および端子21a〜21fを備えている。 【0034】電源装置11は、コネクタ12を介して発光体1の芯電極2と透明電極4との間に交流電圧を印加する。コネクタ12は、発光体1と電源装置11とを電気的および機械的に接続する。インバータ回路13は、バッテリからスモールランプのスイッチ(図示せず)と端子21aと電源スイッチ19とを介して供給される12ボルトの直流電力をたとえば500Hzの交流電力に変換する。インバータ制御回路14は、タイマ回路15および閾値回路16からの出力許可信号に基づいてインバータ回路13を制御し、インバータ回路13を動作状態と非動作状体とに切り替える。タイマ回路15は、ボリューム20によって設定された周期でインバータ制御回路14に出力する出力許可信号をオン・オフさせる。すなわち、ボリューム20の抵抗値に応じて、出力許可信号の周期を変化させるが、デューティー比は変化させない。もちろん、ボリューム20の抵抗値に応じて、出力許可信号の周期を変化させずにデューティー比を変化させるように構成してもよい。閾値回路16は、フィルタ17R,17Lからの信号のレベルを検出し、少なくとも一方の信号が所定のレベル以上であればインバータ制御回路14に出力する出力許可信号をオンさせる。 【0035】フィルタ17Rは、オーディオ装置の右側のスピーカに供給される音声信号から所定の周波数範囲の信号を抽出して閾値回路16に出力する。フィルタ17Lは、オーディオ装置の左側のスピーカに供給される音声信号から所定の周波数範囲の信号を抽出して閾値回路16に出力する。昇圧トランス18は、インバータ回路13の出力をたとえば50ボルトに昇圧し、コネクタ12を介して発光体1の芯電極2と透明電極4との間に交流電圧を印加する。電源スイッチ19は、使用者により操作されて、端子21aに入力された直流電力をインバータ回路13に入力させる状態と入力させない状態とに切り替わる。ボリューム20は、使用者により操作されて、タイマ回路15の設定時間を可変させる。端子21aは、スモールランプのスイッチを介してバッテリの正極に接続されている。端子21bは、バッテリの負極に接続されている。端子21cは、オーディオ装置の右側のスピーカに音声信号を出力するアンプのR出力端子に接続されている。端子21dは、オーディオ装置の左側のスピーカに音声信号を出力するアンプのL出力端子に接続されている。端子21eは、コネクタ12を介して発光体1の芯電極2に接続されている。端子21fは、コネクタ12を介して発光体1の付加電極7a,7bに接続されている。 【0036】なお発光体1は、自動車の車内に設置された、ルームミラー、オーディオ装置のスピーカ、センターコンソール、フロアマット、ダッシュボード、あるいはフロントガラスを除く各種ガラスなどの使用者の所望の位置に、両面接着テープなどにより使用者の所望の形状で装着されている。この発光体1は、屈曲自在でかつ軽量であるので、使用者が両面接着テープにより容易に任意の位置に任意の形状で装着できる。また、装着時に長さが長過ぎる場合、余分の部分を目立ち難い所に隠してもよいし、余分の部分を切断してもよい。切断箇所には、防水や絶縁のために絶縁テープなどを巻回しておくのが好ましい。 【0037】次に動作を説明する。使用者が電源スイッチ19をオンさせておけば、夜間の走行時などに前照灯のスモールランプやメインランプを点灯させたときに、バッテリーからスモールランプのスイッチと端子21aと電源スイッチ19とを介してインバータ回路13に12ボルトの直流電力が入力される。この12ボルトの直流電力は、インバータ回路13により500Hzの交流電力に変換され、昇圧トランス18によって50Vに昇圧されて、端子21e,21fとコネクタ12とを介して発光体1の芯電極2と透明電極4との間に印加される。透明電極4は付加電極7a,7bを介してコネクタ12との電気的導通が図られている。この50V、500Hzの交流電圧により、発光層3の内部に交流電界が発生し、発光層3が発光する。 【0038】このとき、インバータ制御回路14によってインバータ回路13が制御され、発光体1が点滅する。すなわち、インバータ制御回路14は、タイマ回路15からの出力許可信号と閾値回路16からの出力許可信号とが双方共にオンのときに、インバータ回路13を動作状態にする。そして、タイマ回路15は、ボリューム20の抵抗値に応じた周期でオン・オフする出力許可信号をインバータ制御回路14に出力する。このタイマ回路15からの出力許可信号は、デューティー比が1であって、ボリューム20の操作に応じて、オン・オフ周期がたとえば4秒から0.1秒程度までの範囲で連続的に変化する。また、閾値回路16は、オーディオ装置のR出力端子から出力される音声信号のうちフィルタ17Rによって抽出された所定周波数範囲の信号のレベルと、オーディオ装置のL出力端子から出力される音声信号のうちフィルタ17Lによって抽出された所定周波数範囲の信号のレベルとを検出し、少なくとも一方の信号が所定レベル以上であれば、インバータ制御回路14に出力している出力許可信号をオンさせる。 【0039】したがって、発光体1は、オーディオ装置のスピーカから出力される楽音に含まれる所定周波数範囲の音の強弱に応じて点滅することになる。もちろん、オーディオ装置のスピーカから出力される楽音に含まれる所定周波数範囲の音が長時間にわたって所定レベル以上の大きさになっても、タイマ回路15により強制的に点滅させられるので、発光体1が所定時間以上連続的に発光することはない。なお、オーディオ装置のスピーカから出力される楽音に含まれる所定周波数範囲の音が長時間にわたって所定レベル未満になると、発光体1が消灯したままになるので、このようなことがないように、フィルタ17R,17Lの通過周波数帯域幅や閾値回路16の検出閾値を適切に設定するのが好ましい。 【0040】また、電源スイッチ19がオフの状態のときには、インバータ回路13に直流電力が供給されないので、発光体1が発光することはない。 【0041】なお、上記実施形態においては、フィルタ17R,17Lの通過周波数帯域幅や閾値回路16の検出閾値を固定にしたが、これらの値を可変させるためのボリュームなどを設けて、使用者が任意に設定できるように構成してもよい。 【0042】また、上記実施形態においては、タイマ回路15と閾値回路16との双方を設けたが、これらのうちのいずれか一方のみを設けてもよい。もちろん、タイマ回路15のみを設ける場合にはフィルタ17R,17Lや端子21c,21dは不要であり、閾値回路16のみを設ける場合にはボリューム20は不要である。 【0043】また、上記実施形態においては、フィルタ17R,17Lを設けたが、フィルタ17R,17Lは必ずしも設けなくてもよい。すなわち、オーディオ装置のスピーカが高音用、中音用、低音用などというように周波数帯域に応じて独立に複数個設けられている場合、たとば低音用のスピーカに入力される音声信号を閾値回路16に直接入力させてもよい。また、スピーカが周波数帯域に応じて独立に複数個設けられていない場合であっても、フィルタ17R,17Lを設けることなく、全帯域幅の音声信号を閾値回路16に直接入力させてもよいが、この場合には、閾値回路16の検出閾値をある程度高くしないと、閾値回路16を設けた意味が殆ど無くなってしまう。 【0044】また、上記実施形態においては、電源スイッチ19を設けたが、スモールランプのスイッチなど、他のスイッチを介して電源装置11に電源が供給される場合、電源スイッチ19を必ずしも設ける必要はない。 【0045】また、上記実施形態においては、本願発明の発光装飾装置を自動車の車内に設置したが、たとえば居室内のスピーカに発光体1を装着してもよく、本願発明の発光装飾装置の設置場所は任意である。 【0046】また、上記実施形態においては、直流電力により電源装置11を駆動したが、たとえば商用の交流電力により電源装置11を駆動してもよい。この場合、交流電力を直流電力に変換してインバータ回路13に供給する整流平滑回路などを電源装置11内に設ければよい。 【0047】また、上記実施形態においては、電源装置11から出力される交流電力の電圧および周波数を固定にしたが、これらを可変させてもよい。可変の方法としては、たとえば、オーディオ装置のスピーカに入力される音声信号のレベルに応じて可変させたり、あるいは、タイマー回路などにより周期的に可変させることが考えられる。このようにすれば、発光体1の発光の明るさが変化するので、装飾効果を一層高めることができる。しかも、周波数を変化させれば、発光色の色味が微妙に変化するので、異なる面白みが得られる。 【0048】また、上記実施形態においては、発光体1の内側被覆層5および外側被覆層6を透明にしたが、着色した内側被覆層5や外側被覆層6を用いてもよい。 【0049】また、上記実施形態においては、単色の発光体1を用いたが、たとえば赤、緑、青各色を相互に独立に発光させることができる多色の発光体を用いてもよい。この場合、各色毎に電源装置11を設けるなど、構成が複雑になるが、使用者は赤、緑、青各色の混合比に応じたあらゆる色を視認でき、装飾効果が飛躍的に向上する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】397059364 【氏名又は名称】株式会社加美タイヤ
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月6日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 稔 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−111021 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−272686 |
|