| 【発明の名称】 |
照明装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮川 靖
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| 【要約】 |
【課題】建物内の照明を単に行うのみならず、非常時であっても、建物内の非常口等の所定箇所への所定通路を容易にかつ正確に視認することができ、しかも、設備コストが低いとともに既存の建物にも容易に装備することができる、照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具12a…12a,12b…12bを備える。複数の照明器具12a…12a,12b…12bのうちの非常口14への所定通路13aに沿って配設された一群の照明器具12a…12aが、残りの照明器具12b…12bに対して異なる種類の照明を行なう。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具を備えた照明装置において、前記複数の照明器具のうちの所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が、前記複数の照明器具のうちの残りの照明器具に対して異なる種類の照明を行なうことを特徴とする照明装置。 【請求項2】 前記一群の照明器具の発光色が、前記残りの照明器具の発光色と異なることを特徴とする請求項1記載の照明装置。 【請求項3】 前記一群の照明器具の発光強度が、前記残りの照明器具の発光強度と異なることを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。 【請求項4】 前記一群の照明器具が蓄光式照明器具であり、前記残りの照明器具が非蓄光式照明器具であることを特徴とする請求項2又は3記載の照明装置。 【請求項5】 建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具を備えた照明装置において、前記複数の照明器具のうちの所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が蓄光式照明器具であり、前記複数の照明器具のうちの残りの照明器具が非蓄光式照明器具であることを特徴とする照明装置。 【請求項6】 誘導開始指令に応答して、前記複数の照明器具が消灯するように前記複数の照明器具を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の照明装置。 【請求項7】 建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具と、前記複数の照明器具を制御する制御手段とを備えた照明装置において、前記制御手段は、誘導開始指令に応答して、前記複数の照明器具のうちの所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具と、前記複数の照明器具のうちの残りの照明器具とが、異なる照明状態となるように、前記複数の照明器具を制御することを特徴とする照明装置。 【請求項8】 前記制御手段は、前記誘導開始指令に応答して、前記一群の照明器具が点滅するように前記一群の照明器具を制御することを特徴とする請求項7記載の照明装置。 【請求項9】 前記制御手段は、前記誘導開始指令に応答して、前記所定箇所に向かって光が流れるよう前記一群の照明器具が点滅するように、前記一群の照明器具を制御することを特徴とする請求項8記載の照明装置。 【請求項10】 前記制御手段は、前記誘導開始指令に応答して、前記残りの照明器具が点灯するかあるいは消灯するように前記残りの照明器具を制御することを特徴とする請求項8又は9記載の照明装置。 【請求項11】 前記制御手段は、前記誘導開始指令に応答して、前記一群の照明器具が点灯するとともに前記残りの照明器具が消灯するように前記複数の照明器具を制御することを特徴とする請求項7記載の照明装置。 【請求項12】 建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具と、前記複数の照明器具を制御する制御手段とを備えた照明装置において、前記制御手段は、誘導開始指令及び誘導路選択指令に応答して、前記複数の照明器具のうちの、複数の所定箇所への所定通路のうちの前記誘導路選択指令に応じた所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具と、前記複数の照明器具のうちの残りの照明器具とが、異なる照明状態となるように、前記複数の照明器具を制御することを特徴とする照明装置。 【請求項13】 前記所定箇所への人の誘導の必要性を検出し、その検出時に前記誘導開始指令を発生する検出手段を備えたことを特徴とする請求項6乃至12のいずれかに記載の照明装置。 【請求項14】 前記検出手段が、火災及び地震のうちの一方又は両方を検出し、その検出時に前記誘導開始指令を発生することを特徴とする請求項13記載の照明装置。 【請求項15】 管理者等の所定操作に応じて前記誘導開始指令を発生する操作手段を備えたことを特徴とする請求項6乃至14のいずれかに記載の照明装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、百貨店等のビルなどの建物内の照明を行う照明装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ビル等の建物内の照明を行う従来の照明装置は、建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具を備えているが、単に建物内の照明を行うのみであり、非常口等の所定箇所への所定通路を表示する機能は有していなかった。 【0003】一方、従来、ビル等の建物内には、前述した照明装置とは別個に、例えば非常口を示す非常灯が設けられており、これらの非常灯は、緑色と白色によってデザイン化された絵と、非常口の方向を示す矢印を備えている。これにより、非常灯は、内部に備えられた蛍光灯等の照明器具によって、前記絵及び矢印がバック照明されて、非常口の場所を知らせるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記非常灯は、非常口までの通路の見易い位置に設けられているので、非常口に向かって移動する場合、いずれの方向に移動すればよいかが具体的にわかりやすくなっているが、建物内のパーティション、各種機器等によって仕切られた通路が、交差点のようになっている場所においては、非常口への方向に関する表示が曖昧になることがあり、火災や地震発生時などの非常時の避難の際に、迷ってしまうことがあり、安全とは言い難い。 【0005】また、非常灯の見落としによって、本来曲がるべき箇所にて、そのまま真っ直ぐ行き過ぎてしまった場合であっても、即座に行き過ぎに気がつくことは殆どないことから、迅速な避難ができなくなってしまう。 【0006】このようにして、非常時の避難の際には、通常は冷静に行動できる人であっても、非常時ということで慌てたり、気が動転することにより、非常灯を確実に視認して、迅速かつ正確に避難することは困難になってしまい、生命に危険が及ぶ場合もある。 【0007】そこで、本発明者は、前記照明装置とは別個に、建物の天井に、非常口等の所定箇所への所定通路に沿って誘導灯を配設することを考えた。 【0008】しかしながら、この場合、誘導灯の分だけコストが増大するとともに、既存の建物に誘導灯を新たに設置することは困難である。 【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、建物内の照明を単に行うのみならず、非常時であっても、建物内の非常口等の所定箇所への所定通路を容易にかつ正確に視認することができ、しかも、設備コストが低いとともに既存の建物にも容易に装備することができる照明装置を提供することも目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による照明装置は、建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具を備えた照明装置において、前記複数の照明器具のうちの所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が、前記複数の照明器具のうちの残りの照明器具に対して異なる種類の照明を行なうものである。 【0011】この第1の態様によれば、所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が、残りの照明器具に対して異なる種類の照明を行なうので、所定箇所への所定通路が視覚的に即座に認識でき、迷うことなく、安全かつ確実に非常口等の所定箇所への避難等が行なわれる。 【0012】また、前記所定箇所が複数ある場合、天井で点灯している一群の照明器具を認識することにより、各所定箇所までの距離が容易に把握できることから、所定箇所への迅速な移動が可能となる。 【0013】さらに、前記複数の照明器具は、既設の照明器具をそのままあるいは管球等を交換するのみで使用することができるので、当該照明装置の設備コストは低いとともに、当該照明装置を既存の建物にも容易に装備することができる。 【0014】本発明の第2の態様による照明装置は、前記第1の態様による照明装置において、前記一群の照明器具の発光色が、前記残りの照明器具の発光色と異なるものである。 【0015】本発明の第3の態様による照明装置は、前記第1又は第2の態様による照明装置において、前記一群の照明器具の発光強度が、前記残りの照明器具の発光強度と異なることを特徴とするものである。 【0016】前記第2及び第3の態様によれば、所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具の発光色又は発光強度が、残りの照明器具とは異なることから、前記通路が視覚的に容易に認識できる。 【0017】この場合、例えば、既設の照明器具のうちの前記一群の照明器具に関して、発光色又は発光強度の異なる蛍光灯又は白熱灯等に交換することにより、既設の照明器具自体はそのまま利用できる。 【0018】本発明の第4の態様による照明装置は、前記第2又は第3の態様による照明装置において、前記一群の照明器具が蓄光式照明器具であり、前記残りの照明器具が非蓄光式照明器具であるものである。 【0019】この第4の態様によれば、停電等により前記複数の照明器具に給電されなくなっても、前記残りの照明器具は消灯するのに対し、所定箇所例えば非常口への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が、その蓄光作用によって点灯状態を継続していることから、所定箇所への所定通路が視覚的に容易に認識できることになる。 【0020】本発明の第5の態様による照明装置は、建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具を備えた照明装置において、前記複数の照明器具のうちの所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が蓄光式照明器具であり、前記複数の照明器具のうちの残りの照明器具が非蓄光式照明器具であるものである。 【0021】この第5の態様によれば、火災や地震などによる停電等により前記複数の照明器具に給電されなくなると、前記残りの照明器具は消灯するのに対し、所定箇所例えば非常口への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が、その蓄光作用によって点灯状態を継続していることから、所定箇所への所定通路が視覚的に容易に認識できることになる。 【0022】この場合、既設の照明器具のうちの前記一群の照明器具に関して、蓄光式の蛍光灯又は白熱灯等に交換することにより、既設の照明器具自体はそのまま利用できる。 【0023】本発明の第6の態様による照明装置は、前記第5の態様による照明装置において、誘導開始指令に応答して、前記複数の照明器具が消灯するように前記複数の照明器具を制御する制御手段を備えたものである。 【0024】この第6の態様によれば、停電等が起きなくても、誘導開始時には、制御手段により強制的に前記複数の照明器具が消灯するように制御されるので、前記残りの照明器具は消灯するのに対し、所定箇所例えば非常口への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が、その蓄光作用によって点灯状態を継続していることから、所定箇所への所定通路が視覚的に容易に認識できることになる。 【0025】本発明の第7の態様による照明装置は、建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具と、前記複数の照明器具を制御する制御手段とを備えた照明装置において、前記制御手段は、誘導開始指令に応答して、前記複数の照明器具のうちの所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具と、前記複数の照明器具のうちの残りの照明器具とが、異なる照明状態となるように、前記複数の照明器具を制御するものである。 【0026】この第7の態様によれば、誘導時(誘導開始指令を受けた後)には、所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が、残りの照明器具に対して異なる照明状態となるので、所定箇所への所定通路が視覚的に即座に認識でき、迷うことなく、安全かつ確実に非常口等の所定箇所への避難等が行なわれる。 【0027】また、前記複数の照明器具は、既設の照明器具をそのまま使用することができるとともに制御手段の構成を若干変更すればよいので、当該照明装置の設備コストは低いとともに、当該照明装置を既存の建物にも容易に装備することができる。 【0028】なお、第7の態様では、通常時(誘導開始指令を受ける前)には、前記一群の照明器具と前記残りの照明器具とは同じ照明を行ってもよいし、発光色や発光強度等の異なる照明を行ってもよい。 【0029】本発明の第8の態様による照明装置は、前記第7の態様による照明装置において、前記制御手段は、前記誘導開始指令に応答して、前記一群の照明器具が点滅するように前記一群の照明器具を制御するものである。 【0030】この第8の態様によれば、誘導時には、所定箇所例えば非常口への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が点滅することにより、所定箇所への所定通路が視覚的に容易に認識できることになる。 【0031】本発明の第9の態様による照明装置は、前記第8の態様による照明装置において、前記制御手段は、前記誘導開始指令に応答して、前記所定箇所に向かって光が流れるよう前記一群の照明器具が点滅するように、前記一群の照明器具を制御するものである。 【0032】この第9の態様によれば、所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が、所定箇所に向かって流れるように点滅されることから、前記通路のみならず所定箇所への方向が視覚的に容易に認識できる。 【0033】本発明の第10の態様による照明装置は、前記第8又は第9の態様による照明装置において、前記制御手段は、前記誘導開始指令に応答して、前記残りの照明器具が点灯するかあるいは消灯するように前記残りの照明器具を制御するものである。 【0034】前記第8及び第9の態様では、誘導時には、前記一群の照明器具が点滅されるので、この第10の態様のように、前記残りの照明器具は点灯されても消灯されてもよい。 【0035】本発明の第11の態様による照明装置は、前記第7の態様による照明装置において、前記制御手段は、前記誘導開始指令に応答して、前記一群の照明器具が点灯するとともに前記残りの照明器具が消灯するように前記複数の照明器具を制御するものである。 【0036】この第11の態様によれば、非常時等の誘導時において、所定箇所例えば非常口への所定通路に沿って配設された一群の照明器具のみが点灯することにより、所定箇所への所定通路が視覚的に容易に認識できることになるとともに、電力供給量が不足している場合に、積極的に残りの照明器具を消灯させることによって電力使用量を節減することができる本発明の第12の態様による照明装置は、建物内の天井に配設され前記建物内の照明を行う複数の照明器具と、前記複数の照明器具を制御する制御手段とを備えた照明装置において、前記制御手段は、誘導開始指令及び誘導路選択指令に応答して、前記複数の照明器具のうちの、複数の所定箇所への所定通路のうちの前記誘導路選択指令に応じた所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具と、前記複数の照明器具のうちの残りの照明器具とが、異なる照明状態となるように、前記複数の照明器具を制御するものである。 【0037】この第12の態様は前記第7の態様と基本的には同様であるが、この第12の態様では、誘導時には、複数の所定箇所への所定通路のうちの前記誘導路選択指令に応じた所定箇所への所定通路に沿って配設された一群の照明器具が、残りの照明器具と異なる照明状態となるので、例えば、火災発生時などにおいて、複数の非常口のうちのより安全な非常口に誘導することが可能となり、一層好ましい。 【0038】なお、前記第7の態様が前記第8乃至第11の態様を具体例として含んでいたのと同様に、前記第12の態様は、前記第8乃至第11の態様とそれぞれ対応する態様を含むものである。 【0039】本発明の第13の態様による照明装置は、前記第6乃至第12のいずれかの態様による照明装置において、前記所定箇所への人の誘導の必要性を検出し、その検出時に前記誘導開始指令を発生する検出手段を備えたものである。 【0040】本発明の第14の態様による照明装置は、前記第13の態様による照明装置において、前記検出手段が、火災及び地震のうちの一方又は両方を検出し、その検出時に前記誘導開始指令を発生するものである。 【0041】本発明の第15の態様による照明装置は、前記第6乃至第14のいずれかの態様による照明装置において、管理者等の所定操作に応じて前記誘導開始指令を発生する操作手段を備えたものである。 【0042】前記第6乃至第12の態様において、前記第13乃至第15の態様のように、誘導の開始が自動的になされるように検出手段を用いて誘導開始指令を発するようにしてもよいし、誘導の開始が管理者等の操作に応じてなされるように操作手段を用いて誘導開始指令を発するようにしてもよいし、両者を組み合わせてもよい。 【0043】 【発明の実施の形態】以下、本発明による照明装置について、図面を参照して説明する。 【0044】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1の実施の形態による照明装置について、図1及び図2を参照して説明する。 【0045】図1は、本実施の形態による照明装置10を構成する複数の照明器具12a…12a,12b…12bの配置例を示す図であり、建物としての百貨店の1つのフロア11における通路13a,13bと照明器具12a…12a,12b…12bとの位置関係を示している。 【0046】図1に示すように、照明装置10は、百貨店の各フロア11の天井に整列して配列され当該フロア11の照明を行う複数の照明器具12a…12a,12b…12bを備えている。 【0047】このフロア11には、商品陳列用ショーケース等により画成された図1中の縦横に延びる複数の通路13a,13bが備えられているとともに、当該フロア11の周囲の壁面には、誘導すべき所定箇所としての複数の非常口14,14,14が設けられている。 【0048】前記複数の照明器具12は、例えば蛍光灯又は白熱灯等であって、前記非常口14,14,14への所定通路13a(図1において斜線を付している)に沿って配設された一群の照明器具12a…12aと、残りの照明器具12b…12bとに分類される。 【0049】図2は、本実施の形態による照明装置10の電気的な構成を示すブロック図である。 【0050】図2に示すように、本実施の形態による照明装置10は、前記複数の照明器具12a…12a,12b…12bを制御する制御部15と、使用者が照明装置10に対してオン・オフ指令を与える照明用操作部16とを備えている。制御部15は、照明用操作部16からのオン・オフ指令に応答して、各照明器具12a…12a,12b…12bを点灯又は消灯させる。制御部15は、点灯させる場合には当該照明器具に対して給電を行い、消灯させる場合には当該照明器具に対する給電を停止させる。勿論、必要に応じて、操作部16を複数の照明器具12a…12a,12b…12bのうちの任意のグループ毎にオン・オフ指令を与えることができるように構成し、制御部15を当該グループ毎のオン・オフ指令に応答して各グループ毎に点灯又は消灯させるように構成してもよい。 【0051】以上の構成は、従来から提供されている通常の照明装置と同様である。 【0052】本実施の形態による照明装置10では、従来の照明装置と異なり、前記一群の照明器具12a…12aと前記残りの照明器具12b…12bとが異なる種類の照明を行うように構成されている。 【0053】例えば、一群の照明器具12a…12aとして、残りの照明器具12b…12bに対して、発光色及び発光強度のうちの少なくとも一方が異なる蛍光灯又は白熱灯が使用されている。 【0054】本実施の形態によれば、操作部16からオン指令が与えられることにより、制御部15から各照明器具12a…12a,12b…12bに給電が行われ、各照明器具12a…12a,12b…12bが点灯する。これにより、前記フロア11が照明される。このとき、一群の照明器具12a…12aは、残りの照明器具12b…12bとは異なる発光強度又は発光色で点灯することから、図1のフロア11において、非常口14,14,14への所定通路13aに沿って並んでいる一群の照明器具12a…12aが視覚的に容易に認識できることになる。これにより、フロア11にいる人は、容易に非常口14への通路13aがわかり、火災発生時や地震発生時等の非常時に迷うことなく避難ができる。 【0055】また、フロア11全体の天井を見回すことによって、各通路13aの非常口14までの距離が容易に把握できるので、最も近い非常口14へ迅速にかつ確実に避難できることになる。 【0056】さらに、本実施の形態においては、残りの照明器具12b…12bは、既設のものを基本的にそのまま使用して、一群の照明器具12a…12aの管球のみを交換すればよい。このため、本実施の形態による照明器具の設備コストは非常に低いとともに、当該照明装置10を既存の建物にも容易に装備することができる。 【0057】なお、本実施の形態において、一群の照明器具12a…12aとして、蓄光式照明器具、例えば蓄光式蛍光灯(いわゆる蓄光顔料を塗布した蛍光灯)用いた照明器具を使用することもできる。この場合、通常時は、一群の照明器具12a…12a及び残りの照明器具12b…12bは同様に点灯するが、非常時等において停電したときには、残りの照明器具12b…12bは消灯する一方、一群の照明器具12a…12aのみが蓄光作用によって点灯状態を継続する。したがって、停電したとしても、非常口14までの通路13aが容易に認識できる。 【0058】このように、一群の照明器具12a…12aとして蓄光式照明器具を用いるとともに、残りの照明器具12b…12bとして非畜光式照明器具(通常の照明器具)を用いた場合には、両者の発光色及び発光強度が同一であってもよい。この場合であっても、非常時等において停電した場合には、非常口14までの通路13aが容易に認識できる。 【0059】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態による照明装置について、図3を参照して説明する。 【0060】図3は、本発明の第2の実施の形態による照明装置20の電気的な構成を示すブロック図である。図3において、図1及び図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複した説明は省略する。 【0061】本実施の形態による照明装置20が前記第1の実施の形態による照明装置10と異なる所は、管理者等の所定操作に応答して誘導開始指令を発生する誘導用操作部17が追加されている点と、外部からも誘導開始指令を受ける点と、制御部15の動作のみである。ただし、本実施の形態では、前記一群の照明器具12a…12aと前記残りの照明器具12b…12bとは、前記第1の実施の形態と同様に発光色及び発光強度のうちの少なくとも一方が異なっていてもよいが、発光色及び発光強度が同じであってもよい。すなわち、本実施の形態では、前記一群の照明器具12a…12aと前記残りの照明器具12b…12bとは、全く同じものを使用してもよい。 【0062】本実施の形態では、制御部15は、通常時(誘導開始指令を受けない場合)には、照明用操作部16からのオン・オフ指令に応答して、各照明器具12a…12a,12b…12bを点灯又は消灯させる。 【0063】一方、制御部15は、誘導用操作部17又は外部から誘導開始指令を受けると、これに応答して、前記オン・オフ指令に関わらず、前記一群の照明器具12a…12aと前記残りの照明器具12b…12bとが異なる照明状態となるように、前記複数の照明器具12a…12a,12b…12bを制御する。 【0064】例えば、制御部15は、誘導開始指令を受けると、前記一群の照明器具12a…12aを点滅させるとともに、前記残りの照明器具12b…12bを点灯又は消灯させる。この場合、制御部15は、一群の照明器具12a…12aを同時に点滅させてもよいが、非常口14,14,14に向かって光が流れるように、一群の照明器具12a…12aを順次に点滅させると、非常口14,14,14への所定通路13aを容易に認識することができるのみならず、非常口14,14,14への方向を容易に認識することができるので、好ましい。 【0065】あるいは、制御部15は、誘導開始指令を受けると、前記一群の照明器具12a…12aを点灯させるとともに、前記残りの照明器具12b…12bを消灯させてもよい。 【0066】前記誘導用操作部17は、例えば、当該百貨店の各フロア11等をモニタ等で集中監視する監視室に設置することができる。また、外部からの誘導開始指令は、例えば、非常口14,14,14への人の誘導の必要性を検出し、その検出時に前記誘導開始指令を発生する検出部(図示せず)からのものであってもよい。この検出部としては、例えば、地震や火災等を自動的に検出する検出器や手動の火災報知器等であってもよい。本実施の形態では、誘導用操作部17と前記検出部の両方から誘導開始指令が与えられるようになっているが、そのうちの一方を除去してもよい。 【0067】本実施の形態によれば、照明用操作部16からオン指令が与えられることにより、制御部15から各照明器具12a…12a,12b…12bに給電が行われ、各照明器具12a…12a,12b…12bが点灯する。これにより、前記フロア11が照明される。そして、地震や火災等が発生して前記誘導開始指令が与えられると、前記一群の照明器具12a…12aと前記残りの照明器具12b…12bとが異なる照明状態となる。このため、図1のフロア11において、非常口14,14,14への所定通路13aに沿って並んでいる一群の照明器具12a…12aが視覚的に容易に認識できることになる。これにより、フロア11にいる人は、容易に非常口14への通路13aがわかり、火災発生時や地震発生時等の非常時に迷うことなく避難ができる。また、フロア11全体の天井を見回すことによって、各通路13aの非常口14までの距離が容易に把握できるので、最も近い非常口14へ迅速にかつ確実に避難できることになる。 【0068】さらに、本実施の形態においては、残りの照明器具12b…12bは、既設のものをそのまま使用することができ、制御部15の動作等を若干変更すればよいので、設備コストは非常に低いとともに、当該照明装置20を既存の建物にも容易に装備することができる。 【0069】なお、本実施の形態において、一群の照明器具12a…12aとして蓄光式照明器具を用いるとともに、残りの照明器具12b…12bとして非畜光式照明器具(通常の照明器具)を用い、制御部15は、誘導開始指令を受けた場合、前記複数の照明器具12a…12a,12b…12bの全てを消灯させてもよい。この場合、非常時等においては、停電しても停電しなくても、残りの照明器具12b…12bは消灯する一方、一群の照明器具12a…12aのみが蓄光作用によって点灯状態を継続する。したがって、非常時等には、停電しても停電しなくても、非常口14までの通路13aが容易に認識できる。 【0070】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3の実施の形態による照明装置について、図4を参照して説明する。 【0071】図4は、本発明の第3の実施の形態による照明装置30の電気的な構成を示すブロック図である。図4において、図1及び図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複した説明は省略する。 【0072】本実施の形態による照明装置30が前記第2の実施の形態による照明装置20と異なる所は、以下の点のみである。 【0073】すなわち、本実施の形態では、複数の非常口14,14,14への所定通路13aに沿って配設された一群の照明器具12a…12aが、各非常口14,14,14への所定通路に沿ったもの毎に分類され、具体的には、非常口14が3つあることから、第1群の照明器具12a−1…12a−1と、第2群の照明器具12a−2…12a−2と、第3群の照明器具12a−3…12a−3とに分類されている。 【0074】また、本実施の形態では、誘導用操作部17が誘導路選択指令も発生し、外部からも誘導路選択指令を受けるようになっている。 【0075】さらに、本実施の形態では、制御部15は、通常時(誘導開始指令を受けない場合)には、照明用操作部16からのオン・オフ指令に応答して、各照明器具12a−1…12a−1,12a−2…12a−2,12a−3…12a−3,12b…12bを点灯又は消灯させる。一方、制御部15は、誘導用操作部17又は外部から誘導開始指令及び誘導路選択指令を受けると、これに応答して、前記オン・オフ指令に関わらず、前記第1群乃至第3群の照明器具のうちの一群の照明器具(例えば、第2群の照明器具12a−2…12a−2)と、残りの照明器具(例えば、第1群の照明器具12a−1…12a−1、第3群の照明器具12a−3…12a−3及び照明器具12b…12b)とが異なる照明状態となるように、前記複数の照明器具12a−1…12a−1,12a−2…12a−2,12a−3…12a−3,12b…12bを制御する。この異なる照明状態の組み合わせとしては、前記第2の実施の形態において説明した、点滅と消灯、点滅と点灯、点灯と消灯を挙げることができる。 【0076】外部からの誘導路選択指令としては、例えば、検出手段として火災検出器や火災報知器を用いた場合、火災の発生位置を示す信号をそのまま又は適宜変換して用いることができ、制御部15は、例えば、火災の発生位置から最も遠い非常口14への所定通路に対応する群の照明器具を他の照明器具と異なる照明状態にすればよい。なお、誘導開始指令と誘導路選択指令とは同一信号で兼用してもよいことは、言うまでもない。 【0077】本実施の形態によれば、前記第2の実施の形態と同様に、フロア11にいる人は、容易に非常口14への通路13aがわかり、火災発生時や地震発生時等の非常時に迷うことなく避難ができ、設備コストが低いとともに当該照明装置30を既存の建物にも容易に装備することができる。その上、本実施の形態によれば、複数の非常口14への通路のうち最適な通路を選択的に表示することができるので、例えば、火災発生時などにおいて、複数の非常口14のうちのより安全な非常口14に誘導することが可能となり、一層好ましい。 【0078】以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。 【0079】例えば、本発明では、百貨店のフロア11に設置された照明装置について説明したが、これに限らず、不特定多数の人が出入りする公共的な建物やその他の種々の建物の照明装置に適用することができる。 【0080】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、建物内の照明を単に行うのみならず、非常時であっても、建物内の非常口等の所定箇所への所定通路を容易にかつ正確に視認することができ、しかも、設備コストが低いとともに既存の建物にも容易に装備することができる照明装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010054 【氏名又は名称】小糸工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月4日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】四宮 通
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| 【公開番号】 |
特開平11−86615 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−256044 |
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