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【発明の名称】 照明スタンド
【発明者】 【氏名】大野 徹

【氏名】谷口 修一

【要約】 【課題】セードを支柱部に対して確実に固定できると共に、コンパクトに梱包できるようにする。

【解決手段】支柱部10の上端部に円筒状の取付部21を形成する。セード31の下部中央には、内周が取付部21の外周とほぼ同径の係合部36を形成する。取付部21の外周に形成したほぼL字形状の係合溝23に、係合部36の内周に形成した係合突起を係合させて、取付部21に係合部36を取り付ける。これにより、支柱部10にセード31を確実に固定できる。前述のような取付部21および係合部36の構造から、この係合部36は、取付部21に上下両方から取り付けられる。図示のように、セード31を使用時とは上下逆に取り付ければ、コンパクトに梱包できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基部と、該基部に立設される支柱部と、該支柱部の先端部に設けられるソケットと、該ソケットに着脱自在に取り付けられる光源と、該光源を覆って支柱部の先端部に着脱自在に取り付けられかつ上部に前記支柱よりも径大な貫通孔を形成したセードとを有する照明スタンドにおいて、前記支柱部の先端部に取付部を形成し、前記セードに前記取付部と係合する係合部を形成すると共に、前記係合部が前記取付部に対して上下両方から取付自在であることを特徴とする照明スタンド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セード付きの照明スタンドに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の照明スタンドとしては、例えば特開平7−220511号公報や特開平8−203307号公報に記載されているような構造のものが一般的である。前記特開平7−220511号公報に記載の照明スタンドは、底部(基部)に支柱を立設し、この支柱の上部に光源を着脱自在に取り付け、反射体(セード)をフレームによって支柱または光源に支持させたものである。また、前記特開平8−203307号公報に記載の照明スタンドは、ベース部(基部)に支柱を立設し、この支柱の上端近傍にランプ(光源)を取り付けるソケットを装着し、支柱の上端近傍でソケットの下側に、ランプを避けるようにこのランプの上方へ延出されるセード支持部材を固着し、このセード支持部材の上端部にセードを支持したものである。
【0003】しかしながら、これらの従来の照明スタンドにおいては、以下のような問題があった。すなわち、前記特開平7−220511号公報に記載の照明スタンドでは、セードを光源に支持した場合、使用者が無意識にセードに接触してしまうと、セードが動いたり、光源から簡単に外れてしまうという問題があった。そして、このとき動いたセードを光源に接触したままの状態にしておくと、特にセードが布製あるいは紙製である場合、焦げたり発火したりするという虞があった。また、前記特開平8−203307号公報に記載の照明スタンドでは、セードの内側が空洞であるため、製品を箱などに梱包するとき、箱内の空間が無駄になるのみならず、梱包用の箱が大きくなってしまい、輸送費や倉庫代などのコストアップを来たすという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しようとするもので、セードを支柱部に対して確実に固定できると共に、コンパクトに梱包できる照明スタンドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基部と、該基部に立設される支柱部と、該支柱部の先端部に設けられるソケットと、該ソケットに着脱自在に取り付けられる光源と、該光源を覆って支柱部の先端部に着脱自在に取り付けられかつ上部に前記支柱よりも径大な貫通孔を形成したセードとを有する照明スタンドにおいて、前記支柱部の先端部に取付部を形成し、前記セードに前記取付部と係合する係合部を形成すると共に、前記係合部が前記取付部に対して上下両方から取付自在であるものである。
【0006】本発明は、以上のように構成することにより、梱包時には、セードが支柱部に対して使用時とは上下逆になるように、支柱部の取付部にセードの係合部を取り付けて梱包しておく。そして、梱包を解いて使用する場合には、セードを支柱部から取り外し、光源をソケットに取り付け、取り外したセードが上下正しくなるように、支柱部の取付部にセードの係合部を取り付ける。
【0007】
【発明の実施形態】以下、本発明の照明スタンドの第1実施例について、図1から図6を用いて説明する。1は基部である。この基部1は、上側の枠体2と下側の底板3とにより構成されている。この底板3には、転倒時に電源を切るための安全スイッチ4が設けられている。また、基部1の外周部には、給電用の電源コード5が設けられている。さらに、枠体2のほぼ中央部には、下方へ窪んだ形で取付孔6が形成されている。
【0008】そして、枠体2には支柱部10が立設されているが、この支柱部10は、下端部が前記取付孔6にビス11により固定されている。この支柱部10は、ビス12により互いに固定された一対の支柱半体13,14およびソケットホルダー15により構成されている。この支柱部10の先端部たる上端部のソケットホルダー15にソケット16が取り付けられている。このソケット16は、図示していないビスなどによりソケットホルダー15に固定されている。また、このソケットホルダー15は、前記両支柱半体13,14の上端部間に挟み込まれ、前記ビス12により共締めされている。なお、このビス12は、ソケットホルダー15から下方へ垂下した垂下片15a を貫通している。また、前記ソケット16には、光源たる白熱電球17が着脱自在に取り付けられている。なお、図示していないが、前記電源コード5は、前記基部1および支柱部10内の配線により前記ソケット16に電気的に接続されている。
【0009】また、前記ソケットホルダー15の上部外周側には取付部21が形成されている。この取付部21は、上下方向を軸方向とする短円筒状になっており、下部外周側に水平な鍔部22を有している。また、取付部21の外周には、一対の係合溝23が互いに 180°離れた位置に形成されている。この係合溝23は、上下方向に延び取付部21の上面へ抜ける垂直部23a と、この垂直部23a の下端部から取付部21の周方向へ屈曲した水平部23b とからなっている。これらの水平部23b は、取付部21においてその全高の半分の高さに位置している。さらに、両水平部23b の奥部には、係止凸部24がそれぞれ形成されている。
【0010】31は前記白熱電球17を覆って支柱部10の上端部に着脱自在に取り付けられるセードで、このセード31は、上下方向を軸方向とし下部の方が径が大きいほぼ円錐台状の傘部32と、この傘部32の下部に取り付けられた支持部33とにより構成されている。傘部32には、前記支柱部10よりも径大な貫通孔34が形成されている。また、前記支持部33は、前記傘部32に固定されたほぼ円環状の固定部35と、前記支柱部10に係合する係合部36と、これら固定部35と係合部36とを連結する複数の梁部37から構成されている。前記係合部36は、上下方向を軸方向とし内周が前記取付部21の外周とほぼ同径に形成された短円筒状であり、その内周面には、前記取付部21の両係合溝23にそれぞれ対応する一対の係合突起38が形成されている。これら係合突起38は、係合部36においてその全高の半分の高さに位置している。さらに、両係合突起38には、前記係合溝23の係止凸部24に係合する係止凹部39がそれぞれ形成されている。以上の構成により、係合部36は、取付部21に対して上下両方から取付自在になっている。
【0011】次に、本第1実施例の作用について説明する。梱包時には、図2に示すように、セード31を支柱部10に対して使用時とは上下逆に取り付ける。すなわち、セード31の貫通孔34側を下側にし、この貫通孔34に支柱部10を通して、この支柱部10の取付部21にセード31の係合部36を取り付ける。取付部21に係合部36を取り付けるには、まず、係合部36の両係合突起38を取付部21の両係合溝23の垂直部23a にそれぞれ合わせ、支柱部10に対しセード31を下降させて、垂直部23a から係合溝23内に係合突起38を導入すると共に、取付部21の外周側に係合部36を嵌める。ついで、支柱部10に対しセード31を所定角度回して、係合突起38を係合溝23の水平部23b の奥へ移動させる。最終的には、図5に示すように、係合突起38の係止凹部39が係合溝23の係止凸部24に係合して、支柱部10に対してセード31が固定される。このようにして支柱部10にセード31を固定すると、図2に示すように、セード31の上端がソケット16とほぼ同じ高さになり、照明スタンド全体をコンパクトにできる。したがって、梱包用の箱を小さくすることもできる。なお、このとき白熱電球17はソケット16から取り外されており、梱包用の箱内の適宜の空間部に収納されている。
【0012】また、梱包を解いて使用できるようにする場合、支柱部10の取付部21の係合溝23とセード31の係合部36の係合突起38との係合を解いて、セード31を支柱部10から取り外す。係合溝23と係合突起38との係合を解くには、まず支柱部10に対しセード31を所定角度回して、係合突起38を係合溝23の水平部23b における垂直部23a の下方位置に移動させる。ついで、支柱部10に対しセード31を上昇させ、垂直部23a を通して係合溝23から係合突起38を抜き取る。このようにしてセード31をいったん外した後、ソケット16に白熱電球17を取り付け、さらに、図1に示すように、セード31が上下正しくなるように、支柱部10の取付部21にセード31の係合部36を取り付ける。すなわち、セード31の貫通孔34側を上側にし、白熱電球17をセード31で覆うようにして、取付部21の係合溝23と係合部36の係合突起38とを係合させて、支柱部10にセード31を固定する。なお、係合溝23と係合突起38とを係合させる方法は、前記梱包時の場合と同じである。そして、前記電源コード5の中間に設けた図示していない電源スイッチを操作して、白熱電球17を適宜点灯、消灯する。
【0013】この使用時においては、前述のような支柱部10の取付部21とセード31の係合部36との係合により、支柱部10にセード31を確実に固定できるので、セード31に触れたりしても、このセード31が外れたりずれたりすることがない。
【0014】次に、本発明の照明スタンドの第2実施例について、図7および図8を用いて説明する。なお、前記第1実施例と共通する部分については同一符号を付して、その説明を省略する。ソケットホルダー15の上部外周には、やはり短円筒状の取付部21が形成されているが、本第2実施例においては、取付部21の外周に雄ねじ41が形成されている。また、セード31の係合部36の内周面には、前記雄ねじ41と螺合する雌ねじ42が形成されている。
【0015】次に、本第2実施例の作用について説明する。梱包時には、図8に示すように、セード31を支柱部10に対して使用時とは上下逆に取り付ける。すなわち、セード31の貫通孔34側を下側にし、この貫通孔34に支柱部10を通して、この支柱部10の取付部21の雄ねじ41とセード31の係合部36の雌ねじ42とを螺合させることにより、支柱部10にセード31を固定する。このようにして支柱部10にセード31を固定すると、図8に示すように、セード31の上端がソケット16とほぼ同じ高さになり、照明スタンド全体をコンパクトにできる。したがって、梱包用の箱を小さくすることもできる。なお、このとき白熱電球17はソケット16から取り外されており、梱包用の箱内の適宜の空間部に収納されている。
【0016】また、梱包を解いて使用できるようにする場合、支柱部10の取付部21の雄ねじ41とセード31の係合部36の雌ねじ42との係合を解いて、セード31を支柱部10から取り外す。そして、ソケット16に白熱電球17を取り付けた後、図7に示すように、セード31を上下正しくなるように支柱部10に取り付ける。すなわち、セード31の貫通孔34側を上側にし、白熱電球17をセード31で覆うようにして、取付部21の雄ねじ41と係合部36の雌ねじ42との螺合させることにより、支柱部10にセード31を固定する。なお、係合溝23と係合突起38とを係合させる方法は、前記梱包時の場合と同様である。そして、前記電源コード5の中間に設けた図示していない電源スイッチを操作して、白熱電球17を適宜点灯、消灯する。
【0017】この使用時においては、前述のような支柱部10の取付部21とセード31の係合部36との係合により、支柱部10にセード31を確実に固定できるので、セード31に触れたりしても、このセード31が外れたりずれたりすることがない。
【0018】なお、本発明は、以上の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の要旨内で種々の適宜変形が可能である。
【0019】例えば、前記第1実施例では、支柱部にセードを取り付けるために、支柱部側に係合溝、セード側に係合突起を形成したが、逆に、支柱側に係合突起、セード側に係合溝を形成してもよい。
【0020】また、前記実施例では、光源として白熱電球を用いたが、光源はこれに限定されるものではなく、適宜選択が可能である。
【0021】さらに、セードの形状も、前記実施例のような円錐形に限定されるものではなく、上部に適当な大きさの貫通孔が形成されているものであれば、適宜選択が可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、セードの係合部が支柱部の取付部に対して上下両方から取付自在なので、梱包時には、セードが支柱部に対して使用時とは上下逆になるように取付部に係合部を取り付けて梱包しておくことができる。これにより、梱包時においては、照明スタンド全体をコンパクトにすることができるようになり、梱包用の箱を小さくすることもできる。そして、梱包を解いて使用する場合には、セードを支柱部から取り外し、光源をソケットに取り付け、取り外したセードが上下正しくなるように取付部に係合部を取り付けることにより、セードに触れてもセードが外れたりずれたりすることがなく、確実にセードを固定できる。
【出願人】 【識別番号】000109325
【氏名又は名称】ツインバード工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護
【公開番号】 特開平11−66921
【公開日】 平成11年(1999)3月9日
【出願番号】 特願平9−228395