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【発明の名称】 連結形照明器具
【発明者】 【氏名】渡邉 裕之

【要約】 【課題】本発明は、器具本体の連結が容易にできるとともに、連結した照明器具の全長寸法のバラッキが少ない連結形照明器具を提供する。

【解決手段】被取付面15に器具本体を直線状に配列し隣合う器具本体の端板同士を連結部材により密着させて連結する連結形照明器具において、前記連結部材18は、前記隣合う器具本体20の端板22にそれぞれ対向して設けた連結用孔23に挿入され長手方向に送り配線コード35が挿通可能な貫通孔28を有する中空のボルト25と、この中空のボルトのねじ部27に螺着し前記隣合う器具本体の端板同士を密着させて連結するナット30とからなるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】被取付面に器具本体を直線状に配列し隣合う器具本体の端板同士を連結部材により密着させて連結する連結形照明器具において、前記連結部材は、前記隣合う器具本体の端板にそれぞれ対向して設けられた連結用孔に挿入され長手方向に送り配線コードが挿通可能な貫通孔を有する中空のボルトと、この中空のボルトのねじ部に螺着し前記隣合う器具本体の端板同士を密着させて連結するナットとからなることを特徴とする連結形照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、器具本体の端板同士を連結部材により密着させて長手方向に連結する連結形照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、隣合う箱状の器具本体の端板同士を連結部材で連結する手段として図3に示すものが一般的に知られている。
【0003】連結部材9は、断面略コ字状の連結金具10と締結部材としての4ケのねじ14とからなり、当該連結金具10は、4隅にねじ14が螺合されるねじ孔11を有する連結金具主部12と、この連結金具主部12の両側から下方に向けて直角にそれぞれ折曲げられた一対の立下り片部13,13とから構成している。
【0004】上記連結部材9で連結される器具本体2は、下方開口した長尺状の箱状をなし、平板状の背面部3とこの背面部3の両側から下方に向けて直角にそれぞれ形成された側面部6,6と、この背面部3の両端から下方に向けて直角にそれぞれ形成され図示しない貫通孔を有する端板5,5とから構成している。さらに、前記器具本体の両端近傍の背面部3両側には、長孔状の連結用孔4,4がそれぞれ穿設されている。
【0005】なお、前記連結金具10を器具本体2の端部背面部6に被せたとき、連結金具の一対の立下り片部13,13は、器具本体2の両側面部6,6に当接する形状になっており、当該一対の立下り片部13,13は、当該連結金具10を使用して連結した器具本体が直線状に配列する案内部材としての機能を有している。
【0006】連結部材9を使用して隣合う器具本体2,2同士を連結する場合には、最初に、隣合う器具本体の端板5,5同士を密着させたのち、連結金具10を隣合う器具本体を跨いで背面部3,3上に被せる。それから、連結金具10のねじ孔11を器具本体の背面部3に設けた連結用孔4に合わせたのち、器具本体の下方からねじ14を連結用孔4に挿入し、当該ねじ14を連結金具10のねじ孔11に螺着することにより、隣合う器具本体2,2同士を連結する。
【0007】実際に照明器具を連結施工する場合には、先に取付ける第1の器具本体2aの背面部3端部に連結金具10を被せ、この器具本体2aの連結用孔4,4に連結金具10のねじ孔11,11を合わせる。それから、器具本体2aの連結用孔4の下方からねじ14を挿入し、当該ねじ14を連結金具のねじ孔11に螺着して、連結金具10を器具本体2aにねじ止めする。それから、この器具本体2aを天井(図示せず)に図示しないねじなどで固定する。
【0008】次に、先に取付けた第1の器具本体2aの隣に後から取り付ける第2の器具本体2bを天井(図示せず)に仮止めするとともに、当該第2の器具本体2bの端板5を先に取付けた器具本体2aの端板5に密着させつつ、ねじ14を後から取り付けた器具本体の連結用孔4に挿入し、連結金具のねじ孔11にそれぞれねじ止めする。最後に、後から取り付けた第2の器具本体2bを天井(図示せず)に図示しないねじなどで固定する。
【0009】なお、器具間の送り配線コード(図示せず)は、器具本体の端板5に穿設した貫通孔(図示せず)を通して配線される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の照明器具の連結は、隣合う器具本体2a,2bの背面部3に跨がるように連結金具10を被せたのち、器具本体2の下方からねじ14を当該器具本体の背面部3に設けた連結用孔4に挿入し、連結金具のねじ孔11に螺着することにより、隣合う器具本体同士を4本のねじを使用することにより連結金具で連結していた。
【0011】このため、隣合う器具本体を連結するために4本のねじを使用していることから、施工に手間がかかり、施工性が悪いという問題があった。
【0012】また、隣合う器具本体同士を密着させつつ、連結部材としての連結金具とねじにより、器具本体の背面部同士で連結している。このことから、当該隣合う器具本体の端板同士を密着させることが難しく、連結した照明器具の全長寸法にバラッキが生じ、外観上問題があった。
【0013】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、器具本体の連結が容易にできるとともに、連結した照明器具の全長寸法のバラッキが少ない連結形照明器具を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するために、本発明の連結形照明器具は、被取付面に器具本体を直線状に配列し隣合う器具本体の端板同士を連結部材により密着させて連結する連結形照明器具において、前記連結部材は、前記隣合う器具本体の端板にそれぞれ対向して設けられた連結用孔に挿入され長手方向に送り配線コードが挿通可能な貫通孔を有する中空のボルトと、この中空のボルトのねじ部に螺着し前記隣合う器具本体の端板同士を密着させて連結するナットとからなることを特徴とするものである。
【0015】上記の構成において、器具本体の端板に連結用孔を設け、当該連結用孔に中空のボルトを挿入し、当該中空のボルトのねじ部にナットを螺合し、当該ナットを締め付けることにより当該隣合う器具本体の端板同士を密着した状態で連結される。このため、連結した照明器具の全長寸法は、所定の寸法内での取付作業を容易に行うことが可能である。
【0016】また、送り配線コードは、中空のボルトの貫通孔を通して配線されるので、当該貫通孔で送り配線コードを傷付けることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、従来技術と同一構成部品は同一番号を付して説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施の形態に係る連結形照明器具の全体構成を示すもので、当該連結形照明器具は、隣合う器具本体の端板同士を密着させて連結部材により長手方向に照明器具を連結するものである。
【0019】照明器具は、下方開口した長尺状の箱状をした器具本体20と、当該器具本体の下方両端に直管形蛍光ランプ(図示せず)が着脱可能に挿着されるランプソケット21,21が対向してそれぞれ取付けられている。
【0020】上記器具本体20の両端には、端板22,22が対向してそれぞれ形成され、当該端板22の中心上部には、比較的大きめの丸形状の連結用孔23が対向してそれぞれ穿設されている。当該隣合う器具本体の連結用孔23,23は、器具本体の端板22,22同士を連結したとき、それぞれの連結用孔23,23は同一位置に形成されている。
【0021】照明器具を連結する連結部材18は、一方に六角形状頭部26を有し他方にねじ部27を有するとともに長手方向に沿って貫通する貫通孔28を有する中空のボルト25と、当該中空のボルト25のねじ部27に螺合する六角形をしたナット30とから構成されている。なお、中空のボルトのねじ部27は、器具本体の端板22に設けた連結用孔23に係合して挿入可能な形状になっている。このため、中空のボルトのねじ部27は、連結用孔23と係合することにより、隣合う器具本体を上下左右に殆どガタなく連結することが可能である。
【0022】照明器具を被取付面である天井に連結して取付ける方法を説明する。
【0023】最初に、被取付面としての天井15の所定の位置に器具本体20の端板22同士が対向するとともに、長手方向に沿って器具本体20が多少動く程度に取付ねじ31で被取付面としての天井15に器具本体20,20を仮固定する。
【0024】それから、中空のボルトのねじ部27を器具本体20bの端板22に設けた連結用孔23に挿入し、当該ボルトのねじ部27を他方の器具本体20a側に突出させる。突出したボルトのねじ部27にナット30を螺合させる。
【0025】さらに、当該ナット30を締め付けることにより、隣合う器具本体20a,20bの端板同士を密着させて照明器具を連結することができる。
【0026】最後に、仮固定している取付ねじ31を締め付けて、器具本体20を天井15に固定する。また、両器具間の間に送り配線コード35を配線する場合には、中空のボルト25の長手方向に沿って設けられている貫通孔28に当該送り配線コード35を通して送り配線する。
【0027】実施の形態の作用を説明する。
【0028】照明器具20,20同士を連結する連結部材18としては、中空のボルト25と、この中空のボルトのねじ部27に螺合するナット30とから構成され、この中空のボルト25を器具本体20bの端板22に穿設した連結用孔23に挿入し、隣合う器具本体20aの端板22同士を中空のボルトのねじ部27に螺合するナット30で締め付けることにより、器具本体の端板同士を密着して連結することができる。
【0029】被取付面としての天井15に照明器具を長手方向に連結する場合には、最初に、天井15の所定の位置に器具本体20の端板22同士が対向するとともに、長手方向に沿って器具本体が多少動く程度に取付ねじ31で天井15に器具本体20,20を仮固定する。
【0030】それから、器具本体20bの端板に穿設された連結用孔23に中空のボルト25を挿入するとともに、隣の器具本体20aに突出した中空のボルトのねじ部27にナット30を螺合させ、このナット30を締め付けることにより、隣合う器具本体の端板同士を密着した状態で連結される。
【0031】上記のように、器具本体の端板同士を対向して取付ねじなどの取付部材で被取付面に器具本体を仮固定し、仮固定した器具本体の端板に設けられた連結用孔に中空のボルトを挿入するとともに、隣の器具本体に突出した当該中空のボルトのねじ部にナットを螺着するだけで、器具本体の端板同士を密着して連結することができるので、取付に要する手間がかからず、施工性が向上する。
【0032】さらに、器具本体の端板の設けた連結用孔に中空のボルトを挿入し、当該ボルトのねじ部に螺合したナットを締め付けることにより、隣合う器具本体の端板同士を密着して照明器具を長手方向に連結できるので、連結した照明器具の全長寸法のバラッキが少なく、所定の寸法内で照明器具を連結して天井に取付ることができる。
【0033】また、両器具間の間に送り配線コードを配線する場合には、送り配線コードを中空のボルトの貫通孔に通すだけで配線できるとともに、当該送り配線コードが当該ボルトの貫通孔に接触しても鋭角な部分がないので、送り配線コードを傷付ける恐れはない【0034】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、連結形照明器具において、一対の器具本体の連結に連結部材としての中空のボルトとこのボルトのねじ部に螺合するナットより構成しているので、連結作業に時間を要せず、施工性が向上する。
【0035】また、器具本体の端板同士を中空のボルトとこのボルトのねじ部に螺合させたナットを締め付けることにより、当該器具本体の端板同士を密着して連結することができることから、連結した照明器具の全長寸法のバラツキが少なく、連結した照明器具の取付寸法が安定する。
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】株式会社テック
【出願日】 平成9年(1997)6月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
【公開番号】 特開平11−25724
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−174708