| 【発明の名称】 |
車両用灯具 |
| 【発明者】 |
【氏名】花咲 真吾
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| 【要約】 |
【課題】安価で且つデザイン上の制約を受け難く、しかも、シール性の向上並びに解体の容易化を実現することができる車両用灯具を提供する。
【解決手段】レンズ脚部係合溝12bがランプハウジング12の前面開口12aの開口縁部に沿って形成され、エア抜き孔12dがランプハウジング12の後壁12cに形成され、シール材13がレンズ脚部係合溝12bに設けられ、レンズ脚部係合溝12bと係合する脚部15aが前面開口12aを閉成することによってランプハウジング12と協同して灯室14を形成するレンズ15に形成され、バルブ16が灯室14内に設けられると共に、エア抜き孔12dから灯室14内の空気を吸引して灯室14を真空状態とすることによってレンズ15をランプハウジング12に保持させたまま蓋体17によってエア抜き孔12dを閉成して灯室内14の真空状態を維持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ランプハウジングの前面開口の縁部に沿ってレンズ脚部係合溝が形成され、前記ランプハウジングの後壁にエア抜き孔が形成され、前記レンズ脚部係合溝にシール材が設けられ、前記前面開口を閉成することによって前記ランプハウジングと協同して灯室を形成するレンズに前記レンズ脚部係合溝に挿入される脚部が形成され、前記灯室内にバルブが設けられると共に、前記エア抜き孔から前記灯室内の空気を吸引して前記灯室を真空状態とすることによって前記レンズを前記ランプハウジングに保持させたまま前記灯室内の真空状態を維持することを特徴とする車両用灯具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ランプハウジングとレンズ並びにバルブから構成される車両用灯具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、図2に示す車両用灯具1にあっては、前面開口2aを有するランプハウジング2と、前面開口2aの開口縁部に沿って形成されたレンズ脚部係合溝2bに充填されたシール材3と、前面開口2aを閉成すると共にシール材3に先端が当接するようにレンズ脚部係合溝2bに係合する脚部4aを一体に備えたレンズ4と、ランプハウジング2とレンズ4との協同によって形成された灯室5内に位置するようにランプハウジング2に保持されたバルブ6とを備えたものが知られている。 【0003】レンズ4は、例えば、ランプハウジング2と脚部4aとに跨る複数のクリップ7や、脚部4aの外壁から突出されたランス4bをランプハウジング2の係合孔2cに係合させるなどによってランプハウジング2に保持されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く構成された車両用灯具1にあっては、ランプハウジング2に対するレンズ4の保持を、クリップ7やランス4cの係合によって行っているため、例えば、クリップ7を用いた場合には複数のクリップ7を用いることと相俟って、部品コストや作業コストが高騰し、ランス4cの係合とした場合には係合孔2cを形成するための金型構造が複雑化(スライドコアの使用)して製造コストが高騰するといったようなコスト面での問題が生じていた。 【0005】また、クリップ7の係合部分やランス4bの係合部分は、ある程度の直線性を確保しないと係合状態が解除されたりガタが発生してしまうため、車両用灯具1のデザインに制約ができてしまうという問題が生じていた。 【0006】さらに、このようなクリップ7やランス4bの係合は、バルブ6の点灯に伴う灯室5内の熱膨張によって係合部分にガタが発生してしまいシール性が損なわれるといった問題も生じていた。 【0007】しかも、車両用灯具1の解体に手間を要するため、近年のリサイクル化への対応がコスト的に困難であるという問題があった。 【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、安価で且つデザイン上の制約を受け難く、しかも、シール性の向上並びに解体の容易化を実現することができる車両用灯具を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】その目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ランプハウジングの前面開口の縁部に沿ってレンズ脚部係合溝が形成され、前記ランプハウジングの後壁にエア抜き孔が形成され、前記レンズ脚部係合溝にシール材が設けられ、前記前面開口を閉成することによって前記ランプハウジングと協同して灯室を形成するレンズに前記レンズ脚部係合溝に挿入される脚部が形成され、前記灯室内にバルブが設けられると共に、前記エア抜き孔から前記灯室内の空気を吸引して前記灯室を真空状態とすることによって前記レンズを前記ランプハウジングに保持させたまま前記灯室内の真空状態を維持することを特徴とすることを要旨とする。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、本発明の車両用灯具の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0011】図1において、車両用灯具11は、前面開口12aを有するランプハウジング12と、前面開口12aの開口縁部に沿って形成されたレンズ脚部係合溝12b内に設けられたシール材13と、前面開口12aを閉成することによってランプハウジング12と協同して灯室14を形成するレンズ15と、灯室14内に位置するようにランプハウジング12の後壁12cに保持されたバルブ16とを備えている。 【0012】ランプハウジング12は、リサイクルが可能な樹脂、例えば、PP或いはABS/PCやPET/PCなどのブレンドからなるプラスチックアロイによって成形されている。また、後壁12cにはエア抜き孔12dが形成されている。尚、このエア抜き孔12dは、常時は蓋体17によって閉成されている。 【0013】シール材13は、弾性を有すると共に気密性・密着性に優れたゴムやエラストマーから形成されている。 【0014】レンズ15には、透明でリサイクルが可能な樹脂、例えば、PC(ポリカーボネート)が使用され、その用途に応じた着色処理が施されている。また、レンズ15の周縁部からはレンズ脚部係合溝12bに挿入される脚部15aが一体に形成されている。尚、脚部15aの先端寄りの外壁からはフランジ15bが突出形成されている。 【0015】蓋体17は、シール材13と同様に弾性を有すると共に気密性・密着性に優れたゴムやエラストマーから形成されている。 【0016】上記の構成において、車両用灯具11を組み付ける場合には、レンズ脚部係合溝12bにシール材13を設けると共にバルブ16を後壁12cに装着する。なお、バルブ16は公知のバルブソケットやパッキンを用いて後壁12cに対して気密に設けられている。 【0017】次に、前面開口12aをレンズ15によって閉成するようにランプ脚部係合溝12bに脚部15aを挿入した後に、エア抜き孔12dから灯室14内の空気を吸引して灯室14内を真空状態とすると同時に、その圧力によってレンズ15をランプハウジング12に保持させる。 【0018】この際、脚部15aがシール材13に圧接するため、灯室14内の真空度が確保される。 【0019】そして、灯室16内がある程度真空状態となった時点で蓋体17によってエア抜き孔12dを閉成することによってレンズ15の保持状態が維持される。 【0020】一方、車両用灯具11を解体する場合には、エア抜き孔12dから蓋体17を取り外すだけで灯室16内に大気が吸引されて真空状態が解除され、ランプハウジング12からレンズ15を取り外すことができる。 【0021】このように、本発明の車両用灯具11にあっては、クリップ7やランス4dによる係合、換言すれば、機械的な締結が不要となるため、部品代や金型費、或いは加工費等を削減して安価な車両用灯具11とすることができる。 【0022】また、レンズ脚部12bと脚部15aとの形状が一致してさえいれば密閉性が確保されるため、車両用灯具11の外観上のデザインに制約ができてしまうこともない。 【0023】さらに、バルブ16の点灯に伴って灯室14内に熱膨張が発生しても、係合部分にガタが発生し難いため、シール性が損なわれることもない。 【0024】しかも、車両用灯具11の解体時には蓋体17を取り外すだけで良いため、近年のリサイクル化に容易に対応することができる。 【0025】なお、蓋体17によってエア抜き孔12dを閉成したまま蓋体17に針等を貫通させ、この針を介して灯室14内の空気を抜いて真空状態とした後に、針を引き抜いても良い。この際、蓋体17の弾性によって針貫通部分が埋まるため、空気漏れが発生せず、灯室14内の真空度は維持される。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用灯具にあっては、ランプハウジングの前面開口の縁部に沿ってレンズ脚部係合溝が形成され、前記ランプハウジングの後壁にエア抜き孔が形成され、前記レンズ脚部係合溝にシール材が設けられ、前記前面開口を閉成することによって前記ランプハウジングと協同して灯室を形成するレンズに前記レンズ脚部係合溝に挿入される脚部が形成され、前記灯室内にバルブが設けられると共に、前記エア抜き孔から前記灯室内の空気を吸引して前記灯室を真空状態とすることによって前記レンズを前記ランプハウジングに保持させたまま前記灯室内の真空状態を維持することにより、安価で且つデザイン上の制約を受け難く、しかも、シール性の向上並びに解体の容易化を実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】西脇 民雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−273418 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−71720 |
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