| 【発明の名称】 |
丸形ランプにおける装飾リングの取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】茂木 健司
|
| 【要約】 |
【課題】簡素な構造の取付スペーサの採用によって、コンビネーションランプ全体を取り外さずとも、装飾リングのみの装着、交換を可能とし、組合せの自由度も高く、補修も容易な丸形ランプにおける装飾リングの取付構造を提供することを目的とする。
【解決手段】電球2を丸形のレンズ4によってカバーするとともに該レンズ4の外周を装飾リング6によって装飾した丸形ランプにおいて、互いに対向する前記レンズ4の外周と装飾リング6の内周とに螺子部(15、16)を刻設するとともに、これらの各螺子部に螺合する内外螺子部11、10を内外周部に刻設したリング状の取付スペーサ8を前記レンズ4の外周と装飾リング6の内周とに螺合させることによって、装飾リング6をレンズ4に固定するように構成したことを特徴とするものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電球を丸形のレンズによってカバーするとともに該レンズの外周を装飾リングによって装飾した丸形ランプにおいて、互いに対向する前記レンズの外周と装飾リングの内周とに螺子部を刻設するとともに、これらの各螺子部に螺合する内外螺子部を内外周部に刻設したリング状の取付スペーサを前記レンズの外周と装飾リングの内周とに螺合させることによって、装飾リングをレンズに固定するように構成したことを特徴とする丸形ランプにおける装飾リングの取付構造。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両の隅部に配置された前照灯あるいは尾灯を構成する丸形ランプにおける装飾リングの取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】通常、車両の隅部に配置された前照灯あるいは尾灯を構成するランプ部は、コンビネーションランプとして車体に取外し自在なアウターカバーにランプや該ランプをカバーするレンズ、および該レンズの外周部を装飾する装飾リング等が設置されて構成されている。特に、前記レンズが丸い形式のもの、すなわち丸形ランプにあっては、図5や図6に示したような装飾リングによってレンズの外周部が装飾されていた。図5に示したものでは、アウターカバー21と装飾リング26とを成型時に一体成型していた。そして、アウターカバー21に対して適宜の方法にてレンズ24を装着していた。 【0003】図6に示したものでは、装飾リング36における突起部をアウターカバー31の適宜の孔に挿入係止させた後、前記突起部を熱加締め部37によって加締めることによって、丸形レンズ34の外周部に装飾リング36を設置していた。あるいは、図示はしないが、丸形ランプのレンズが丸いことを利用して、アウターカバー等に刻設した螺子部に装飾リングを螺合させるように構成したものも知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このように構成された従来構造において、前記図5に示した第1従来例のものでは、万一、装飾リング26のみが破損した場合には、装飾リングがアウターカバーと一体に形成されていることから、コンビネーションランプとして全体を取り替えねばならず、不経済であった。また、図6に示した第2従来例のものでは、熱加締め部37によって装飾リング36がアウターカバー31に取り付けられていることから、装飾リング36のみを交換することが可能となったものの、コンビネーションランプとしてのアウターカバー31そのものを取り外す必要があって、手間を要した。さらに、前述のアウターカバー等に刻設した螺子部に装飾リングを螺合させるように構成したものでは、本発明として後述する図4に示すように、車両の隅部に位置するコンビネーションランプが傾斜した曲面を有する場合、装飾リングを回転させて螺合させる構成を採用することは不可能であった。 【0005】このため本発明は、従来型の丸形ランプにおける装飾リングの取付構造の諸課題を解決して、簡素な構造の取付スペーサの採用によって、コンビネーションランプ全体を取り外さずとも、装飾リングのみの装着、交換を可能とし、組合せの自由度も高く、補修も容易な丸形ランプにおける装飾リングの取付構造を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】このため本発明は、電球を丸形のレンズによってカバーするとともに該レンズの外周を装飾リングによって装飾した丸形ランプにおいて、互いに対向する前記レンズの外周と装飾リングの内周とに螺子部を刻設するとともに、これらの各螺子部に螺合する内外螺子部を内外周部に刻設したリング状の取付スペーサを前記レンズの外周と装飾リングの内周とに螺合させることによって、装飾リングをレンズに固定するように構成したことを特徴とするもので、これを課題解決のための手段とするものである。 【0007】 【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明の1実施の形態を示すもので、図1(A)は本発明の装飾リングの取付構造が採用された丸形コンビネーションランプの平断面図、図1(B)は要部拡大図、図1(C)は取付スペーサおよび工具の拡大斜視図、図2はコンビネーションランプの正面図、図3は装飾リングの取付構造の分解斜視図、図4はコンビネーションランプが配置された車体隅部付近の斜視図である。 【0008】図1(A)および図4に示したものは丸形2灯式コンビネーションランプに採用された本発明の装飾リングの取付構造の1実施の形態であるが、これらの図にて理解されるように、車両の隅部に位置するコンビネーションランプのアウターカバー1は傾斜した曲面を有しており、該傾斜した曲面上に設置される装飾リング6や7は、車体外方に比較して車体内方に位置する部分のレンズ4からの車体前後方向の距離が大きく形成されている。このため、装飾リング6や7の回転螺合によってレンズ4やアウターカバー1への取付けは不可能となっている。そこで、本発明では、図1(C)に示すような螺子部を内外周部に刻設したリング状の取付スペーサを介在体として採用することによって、非回転形状の装飾リングであってもコンビネーションランプのアウターカバーの傾斜面へ容易に取り付けることを可能にしたものである。なお、図示の実施の形態のものは2灯式コンビネーションランプに採用された装飾リングの取付構造を示しているが、単灯式あるいは2灯以上のコンビネーションランプにも採用され得ることは言うまでもない。 【0009】図4のA−A断面図である図1(A)に示すように、コンビネーションランプにおけるアウターカバー1は適宜の固定手段によって車体に固定され、アウターカバー1の電球取付部開口にはそれぞれ一対の電球2、3が装着される。これらの電球2、3の車体前後方向の外方に防護を兼ねたプラスチックやガラスからなる散光用のレンズ4、5がそれぞれ適宜の固定手段によってアウターカバー1のレンズ固定部に固定される。説明の簡略化のために電球2側のみについて詳述すると、第1レンズ4の外周部と該レンズ4の周囲に配置されるメッキリング等の装飾リング6(第1)との間に所定の隙間を設け、該隙間に介在体としての取付スペーサ8(第1)を装着するものである。図3の装飾リングの取付構造の分解斜視図にて示すように、前記第1レンズ4の外周部には外螺子部15が刻設され、前記第1装飾リング6の内周部には内螺子部16が刻設される。そして、これらの第1レンズ4と第1装飾リング6との間に装着される第1取付スペーサ8の内外周部には、互いに対向する前記第1レンズ4と第1装飾リング6の各螺子部15、16にそれぞれ螺合する内外螺子部11、10が刻設される。 【0010】以上のように配置構成された各部材において、互いに対向する前記第1レンズ4の外周部と第1装飾リング6の内周部との間の隙間に対して前記第1取付スペーサ8を装着するのに、図1(C)に示したように、取付スペーサ8の端面に穿設された一対の工具孔12、12に適宜の回転工具13の挿入部14、14を挿入して前記取付スペーサ8を回転して螺合進入させることによりこれを行うものである。これら第1レンズ4の外螺子部15、第1装飾リングの内螺子部16および第1取付スペーサ8の内外螺子部11、10に関しては、各部の螺子の螺合開始位置を揃えて形成することは無論のこと、内外螺子部の直径が異なるところからこれら、一回転における螺子ピッチすなわちリードを等しく形成するために内外螺子部における螺子のリード角は異なって形成される。図2は、このようにして装飾リングが装着された2灯式コンビエーションランプの正面図を示すものである。 【0011】以上、本発明の1実施の形態について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、レンズの形状および材質、レンズのアウターカバーへの固定形態、装飾リングの形状および材質、取付スペーサの形状および材質、取付スペーサにおける螺子部形状、工具孔の形状、位置および数等は適宜採用できる。 【0012】 【発明の効果】以上詳細に述べてきたように、本発明によれば、互いに対向するレンズの外周と装飾リングの内周とに螺子部を刻設するとともに、これらの各螺子部に螺合する内外螺子部を内外周部に刻設したリング状の取付スペーサを介在体として前記レンズの外周と装飾リングの内周とに螺合させることによって、装飾リングをレンズに固定するようにしたので、車両の隅部に位置して傾斜した曲面を有するコンビネーションランプであっても、該傾斜に対応させて設置される非回転形状の装飾リングであっても、リング状の取付スペーサを採用することによって、単独の部品として容易に後付けにてもコンビネーションランプに装着することができる。したがって、万一、事故等によって装飾リングのみが破損した場合でも、コンビネーションランプ全体を車体から取り外すことなく装飾リングのみを取り外して交換したり修理することが可能となる。また、取付スペーサの螺子部に対応する螺子部を共通部分として種々の規格、塗装色、材質の装飾リングを準備しておき、これらの装飾リングを選択して取り付けることで、オプション要望に対応できるコンビネーションランプの装飾リングデザインにおけるバリエーションの自由度を増大させることも可能となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005348 【氏名又は名称】富士重工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】永嶋 和夫 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−273417 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−77137 |
|