| 【発明の名称】 |
車両用灯具 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 隆之
【氏名】関 友昭
【氏名】田島 政美
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| 【要約】 |
【課題】従来のこの種の車両用灯具においては、昼間時における灯具面の色彩が車体色などに十分に整合させることができず、又、十分な効果を望むときには夜間の照度低下が著しいという問題点を生じていた。
【解決手段】本発明により、車両用灯具のハウジング内面を赤、車体色又はバンパー色などの光源が非点灯時必要とされる色彩にするとともに、ハウジングの反射壁に部分的に反射処理部を施しているため、光源の点灯時と非点灯時の色彩を異ならすことができ、車体や他の灯具の色彩と十分に整合させることができるものとなる。 又、夜間の照度低下が少なく、光源に輝度の高いものを用いて消費電力を増してしまうようなことがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源と、前記光源を収納し、前記光源の光を反射する反射処理部が形成される反射壁を有するハウジングと、前記ハウジングの前面開口を覆うレンズを有し、前記ハウジングの内面は前記光源が非点灯時必要とされる色彩を有するとともに、前記反射壁には部分的に反射処理部が施されていることを特徴とする車両用灯具。 【請求項2】 前記反射処理部が網目状又は縞目状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。 【請求項3】 前記ハウジングの内面は塗料により前記光源が非点灯時必要とされる前記色彩に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用灯具。 【請求項4】 前記ハウジングは前記光源が非点灯時必要とされる前記色彩を有する材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用灯具。 【請求項5】 光源と、前記光源を収納し、前記光源の光を反射する反射処理部が形成される反射壁を有するハウジングと、前記ハウジングの前面開口を覆うレンズを有し、前記ハウジングの内面に前記光源が非点灯時必要とされる色彩を有する成形体を部分的に設けていることを特徴とする車両用灯具。 【請求項6】 前記成形体は、前記光源と前記レンズの間にも窓部を形成して設けられていることを特徴とする請求項5記載の車両用灯具。 【請求項7】 前記成形体のうち前記反射壁に相当する部分は網目状又は縞目状に設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の車両用灯具。 【請求項8】 前記成形体の表面は塗料により前記光源が非点灯時必要とされる前記色彩に形成されていることを特徴とする請求項5〜請求項7いずれか記載の車両用灯具。 【請求項9】 前記成形体は前記光源が非点灯時必要とされる前記色彩を有する材料により形成されていることを特徴とする請求項5〜請求項7いずれか記載の車両用灯具。 【請求項10】 前記成形体は、ポリカーボネイトにより形成されていることを特徴とする請求項5〜請求項9いずれか記載の車両用灯具。 【請求項11】前記反射処理部は、反射処理を施した反射鏡を前記反射壁又は、前記反射壁近傍に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項10いずれか記載の車両用灯具。 【請求項12】 前記レンズは白色光を透過した際、前記光源が非点灯時必要とされる前記色彩限界に近い白色光を放出する色に着色されていることを特徴とする請求項1〜請求項11いずれか記載の車両用灯具。 【請求項13】 前記光源が非点灯時必要とされている前記色彩は、赤色又は車体色、又はバンパー色であることを特徴とする請求項1〜請求項12いずれか記載の車両用灯具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はリアコンビネーションランプなど信号用の車両用灯具に関するものであり、詳細には発光時と非発光時とを異なった色彩で観視させるようにした車両用灯具に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来この種の車両用灯具50の構成を示すものが図7であり、車両用灯具50は、ハウジング52の開口部にアウターレンズ53、インナーレンズ54を設けるとともに、ハウジング52内部に光源51が配設されるものでる。 【0003】そして、この車両用灯具50が白色の発光を必要とする後退灯として用いられる場合には、前記アウターレンズ53は無色透明材料により形成され、前記インナーレンズ54も無色透明材料により形成されるとともに、前記インナーレンズ54の表面側には赤色又は車体又はバンパーと同色の色彩とした不透明塗料で不透明塗膜55が窓部56を有する網目状又は縞目状に形成され、裏面側には集光型レンズステップ57などを設け、光源51又は反射面58からの光を効率良く前記窓部56から前面に放出するように形成されている。 【0004】このように構成された車両用灯具50においては、光源51の非点灯時には前記不透明塗膜55の色彩が観視され、光源51の点灯時には前記窓部56を光が透過し後退灯としての目的とする無色の信号灯色が得られるものとされている。 【0005】又、この車両用灯具50が方向指示灯として用いられる場合には、前記インナーレンズ54をアンバー色の材料により形成するか、又は光源51にアンバー色のキャップを被せるなどして目的とする信号灯色を得ることができ、他の構成においては、前記の後退灯の場合と同様である。 【0006】そして、この車両用灯具を複数一体的に設けることによりリアコンビネーションランプを形成し、それぞれの車両用灯具の光源が非点灯時には前記不透明塗膜55の色彩が観視され、機能の異なる複数の車両用灯具が設けられているにもかかわらず、それぞれの不透明塗膜55の色彩を同一にすることにより、アウターレンズ全面が同一色になり、又、それぞれの光源を点灯する際には、車両用灯具の機能にあった発色を行なうことができるものとなり、車体色などに整合のとれたリアコンビネーションランプを形成することができるものとなる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記した車両用灯具50においては、前記不透明塗膜55は、光源51からの光を遮蔽しすぎないように窓部56となる部分を十分に広く残して形成する必要があるため発色に十分な効果を得るための面積が確保できないとともに、アウターレンズ53の近傍に設けられるため、前記光源51の非点灯時において車体色などに整合のとれた色彩とすることができず、高い発色効果を得ようとするときには前記不透明塗膜55の面積を増さざるを得ないものとなる。 【0008】このことは、当然に車両用灯具50の夜間の照度低下を招くことになり、このため光源51に高輝度バルブを使用しなければならず、消費電力の増加などの問題点を生ずるものとなりこの点の解決が課題とされるものとなっていた。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解決するために、光源と、前記光源を収納し、前記光源の光を反射する反射処理部が形成される反射壁を有するハウジングと、前記ハウジングの前面開口を覆うレンズを有し、前記ハウジングの内面は前記光源が非点灯時必要とされる色彩を有するとともに、前記反射壁には部分的に反射処理部を施したり、前記ハウジングの内面に前記光源が非点灯時必要とされる色彩を有する成形体を部分的に設けていることを特徴とする車両用灯具を提供するものであり、これらにより課題を解決するものである。 【0010】 【発明の実施の形態】次に本発明に係る車両用灯具を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に示すものは本発明に係る車両用灯具1であり、本実施形態では後退灯として構成したものである。車両用灯具1は無色の光源2と、前記光源2を収納し前記光源2の光を反射する反射処理部5が形成される反射壁4aを有するハウジング4と、このハウジング4の前面開口を覆うレンズ3により構成されている。そして本実施形態ではさらに、前記ハウジング4は前記光源2が非点灯時必要とされる色彩である赤色の不透明材料により形成されており、前記反射壁4aにはアルミ蒸着、銀色塗装などにより部分的に反射処理部5が施されているとともに、レンズ3は白色光を透過した際、前記光源2が非点灯時必要とされる前記色彩限界に近いJIS規格(JIS D 5500及びJIS Z 8701)の色度範囲上の白色光を放出する色に着色している。 【0011】本実施形態では前記光源2が非点灯時必要とされる色彩を赤色としているので、前記レンズ3は赤色限界に近い白色、又はうすいピンク色に形成している。 【0012】次に図2に示すものは前記反射壁4aに形成する反射処理部5のパターンを現わすもので、赤色の不透明材料により形成されたハウジング4にアルミ蒸着、銀色塗装などにより縞状又は網目状に反射処理を施し、ハウジング4の素地部6と反射処理部5が分散されて配置されるものとなっている。なお、本発明においては、この反射処理部5を施すパターンは上記のものに限定されるものものではなく、この反射処理部5により光源2からの光をレンズ3側に反射し、一定の割合で前記素地部6が露出するものであればどのようなものでも良い。 【0013】又、本実施形態ではハウジングの内面に形成される色彩が赤色の例で説明したが、これに限らず車体色やバンパー色にあった黄色や青色を用いても同様に構成することが可能であることはいうまでもない。さらに、反射処理部5は反射処理を施した反射鏡を前記反射壁4a又は前記反射壁4a近傍に設ける構成とすることも可能である。 【0014】以上のような構成による本発明の車両用灯具1の作用及び効果について説明を行なえば、光源2が非点灯時に観視される色彩は、ハウジング4の赤色が認識されるものであり、反射処理部5においてもハウジング4の赤色が写り込み、全体として必要とする赤色に認識させることが可能になるものである。 【0015】又、光源2が点灯時には光源2からの直射光と反射処理部5の反射光により無色の光が放出されるものとなり、車両用灯具1を観視した場合、光源2の点灯時と非点灯時で明らかに異なる色彩となり、非点灯時の色彩を車体色に合わせるなどすることにより、車体色などに整合のとれたものとすることができる。 【0016】さらに本発明においては、反射壁4aの反射処理を施す面積が、反射壁4a全体を反射面として形成したものと比較して少ないものとなるため、灯具全体としての光量は減少するものとなるが、本発明の場合反射壁4aに施す反射処理部5の面積を十分大きくしても、反射壁4aでない部分のハウジング4の色彩が前記反射処理部5に写り込むため、光源2の非点灯時においても必要な色彩が十分に得られ、従来例のように光源2に高輝度のバルブを必要とせず、よって消費電力が増加するようなことがない。 【0017】次に図3に示すものは本発明の第2実施形態であり、本実施形態においても車両用灯具10は光源2と、前記光源2を収納し前記光源2の光を反射する反射処理部5が形成される反射壁4aを有するハウジング4と、前記ハウジング4の前面開口を覆うレンズ3により構成されている点は前記実施形態と同様である。 【0018】又、この第2実施形態の場合には、前記ハウジング4の反射壁4aに凹凸を設けこのうち凸部13に前記実施形態と同様にアルミ蒸着や銀色塗装により反射処理部5を形成するとともに、前記ハウジング4と同一の材料によりハウジング4内面の側壁4bには全面を覆い、反射壁4aに相当する部分にスリット部15を設け、凹部12に相当する部分に嵌合できるよう成形体11を別体に形成し、前記成形体11は赤色を有するように塗料を塗布するか、赤色材料により形成する。 【0019】そして、前記成形体11を前記ハウジング4内面に嵌合することにより側壁4b内面が赤色で、前記反射壁4aには反射処理部5と成形体11の色彩が観視される着色部14が混在する車両用灯具10が完成する。このように、別体の成形体11をハウジング4に嵌合することにより、ハウジング4内面に必要とする色彩と反射処理部5を別の部品に設けることが可能となり、マスキング等の手間の掛かる作業を不要とし簡単に形成することができるものとなる。そしてこのようにして形成された車両灯具の作用、効果は前記実施形態と同様であるので説明は省略する。 【0020】又、図4に示すものは本発明の第3実施形態を示すものであり、本実施形態は前記第2実施形態をさらに変形したものである。 【0021】すなわち本実施形態の場合前記第2実施形態と同様、ハウジング4内面に嵌合する成形体11を別体に形成するものであるが、本実施形態では反射壁4a面には前記成形体11を嵌合せず、光源2とレンズ3との間に複数の窓部22を有する成形壁21を設けている。 【0022】ここで本実施形態における成形体11についてさらに詳細な説明を行なえば、成形体11は前記第2実施形態と同様ハウジング4と同一の材料により、ハウジング4内面の反射壁4a以外の範囲、すなわちハウジング4の側壁4bを覆い、さらに光源2とレンズ3の間にレンズ3面と平行に網目状又は縞目状の窓部22が形成された成形壁21を一体に設け、光源2又は反射処理部5からの光が窓部22を通してレンズ3面へ放出するようにされている。 【0023】又、この成形体11も光源が非点灯時必要とする色彩である赤色を有するように成形体11表面に塗料を塗布するか、赤色材料により形成されている。このようにすることにより、光源2が非点灯時には成形壁21等の成形体11の色彩が観視されるとともに、反射処理部5においてもこの成形体11の色彩が写り込んで同様の色彩が観視されるものとなり、又、光源2の点灯時においては反射壁4aに形成された反射処理部5により光源2の光を着色することなく放出することができ、後退灯として必要とされる無色の発光を行なうことができるものとなる。なお、本実施形態においては反射壁4a全面に反射処理部が露出する構成となっているが、光源2の非点灯時にさらに強い色彩を得ようとする場合には、前記第2実施形態と同様、この反射壁4aを部分的に覆う成形体11を設けても良い。そして前記成形体11は、ハウジング4と別の材料を用いることも当然可能であるが、製造上の手間を考えると同一の材料により構成する方が良い。 【0024】さらに図5に示すものは前記第2実施形態に用いた成形体11を現わすものであり、赤色にされたポリカーボネイトによりハウジング4内面に嵌合できるよう形成された成形体11の反射壁4aに嵌合する部分に打抜きによりスリット部15を形成し、構成したものである。 【0025】このように成形することにより、成形後に塗料を塗布する工程をなくすことができるものとなり、又、容易に色が落ちることがない成形体11を得ることができ、極めて容易に本発明による車両用灯具10を構成することができるものとなる。 【0026】なお、以上の実施形態においては、光源2の点灯時に無色の発光を行なう後退灯であり、光源2の非点灯時に赤色に認識させる車両用灯具について説明を行なってきたが、これに限定され、色彩が決められるものではなく、例えば方向指示灯で、光源の非点灯時白色に観視させる場合には、光源にアンバー色を放つものを用い、ハウジングや成形体を白色のものとすることにより構成することができるものとなる。又、反射処理部5の形成はハウジング4の反射壁4aに直接形成するものとしているが、この反射処理部5には、反射処理を施した反射鏡を前記反射壁4a又は、前記反射壁4a近傍に設ける構成としても同様の効果が得られる。さらにハウジング4は光源2が非点灯時必要とされる色彩を有する材料により形成されるのではなく、形成後に塗料により着色されるものでも良い。 【0027】そして図6に示すものは本発明の第4実施形態であり、本発明の車両用灯具1を用いて構成したリアコンビネーションランプ30を示すもので、符号31は方向指示灯である車両用灯具、符号32は後退灯である車両用灯具、符号33は制動灯である車両用灯具である。 【0028】次に各車両用灯具31、32、33の構成を説明すると、まず方向指示灯である車両用灯具31は光源2aにアンバー色のキャップを被せた電球が用いられており、ハウジング4内面は赤色に構成され、後退灯である車両用灯具32は光源2bに無色の電球が用いられ、ハウジング4内面は赤色に構成され、さらに制動灯である車両用灯具33は光源2cに無色の電球が用いられ、ハウジング4内面は赤色に構成されている。そして車両用灯具31、32の反射壁4aは部分的に反射処理部5が設けられ、車両用灯具33の反射壁4aには全面に反射処理部5が形成されるとともに、前記車両用灯具31、32の前面のレンズ3a、3bは、白色光を透過した際、前記光源2が非点灯時必要とされる前記色彩限界に近いJIS規格(JIS D 5500及びJIS Z 8701)の色度範囲上の白色光を放出する色に着色している。本実施形態でも前記光源2が非点灯時必要とされる色彩を赤色としているので、前記レンズ3a、3bは赤色限界に近い白色、又はうすいピンク色に形成している。又、車両用灯具33の前面レンズ3cには赤色のものが用いられている。 【0029】以上のようにすることにより、昼間時など各車両用灯具31、32、33の光源が非点灯時にはリアコンビネーションランプ全面が同一の赤色に観視され一体感のあるものとすることができ、光源の点灯時には各機能の発光すなわち車両用灯具31はアンバー色に、車両用灯具32は無色に、車両用灯具33は赤色に発光できるものとなり、車体色に整合させることのできる優れたリアコンビネーションンランプ30を構成することができる。 【0030】なお、本実施形態のように本発明による車両用灯具をリアコンビネーションランプ30に用いる場合には、複数の車両用灯具31、32、33のハウジング4やレンズ3をそれぞれ多色成形などにより一体的に形成することが製造工程の簡略化のうえで望ましいものとなる。 【0031】 【発明の効果】以上に説明したように本発明により、車両用灯具の光源の点灯時と非点灯時の色彩を異ならすことができ、車体やバンパー又は他の灯具の色彩と整合させ一体感のあるデザインにすることが可能となる。 又、本発明によれば車両用灯具自体の照度低下が少ないため、光源に輝度の高いものを用いて消費電力を増してしまうようなことがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002303 【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月11日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−176211 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−361659 |
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