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【発明の名称】 ランプ及び自動車用照明装置並びに前記ランプや自動車用照明装置に使用される光散乱部材
【発明者】 【氏名】小林 秀▲あき▼

【要約】 【課題】

【解決手段】ランプ本体(1)と、ランプ本体(1)に装着された発光素子(2)と、ランプ本体(1)に装着され且つ前記発光素子(2)を内蔵した透光性カバー部材(3)と、前記透光性カバー部材(3)内に充填された光散乱部材(4)とで構成された事を特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプ本体と、ランプ本体に装着された発光素子と、ランプ本体に装着され且つ前記発光素子を内蔵した透光性カバー部材と、前記透光性カバー部材内に充填された光散乱部材とで構成された事を特徴とするランプ。
【請求項2】 ランプ本体と、ランプ本体に装着された発光素子と、ランプ本体に装着され且つ前記発光素子を内蔵した透光性カバー部材と、前記透光性カバー部材の外周面に付着された光散乱部材とで構成された事を特徴とするランプ。
【請求項3】 ランプ本体と、ランプ本体に装着された発光素子と、ランプ本体に装着され且つ前記発光素子を内蔵した透光性カバー部材と、前記透光性カバー部材の内周面に付着された光散乱部材とで構成された事を特徴とするランプ。
【請求項4】 器具本体と、器具本体に装着された発光素子と、器具本体に装着され且つ前記発光素子を内蔵した透光性カバー部材と、前記透光性カバー部材内に充填された光散乱部材とで構成された事を特徴とする自動車用照明装置。
【請求項5】 器具本体と、器具本体に装着された発光素子と、器具本体に装着され且つ前記発光素子を内蔵した透光性カバー部材と、前記透光性カバー部材の外周面に付着された光散乱部材とで構成された事を特徴とする自動車用照明装置。
【請求項6】 器具本体と、器具本体に装着された発光素子と、器具本体に装着され且つ前記発光素子を内蔵した透光性カバー部材と、前記透光性カバー部材の内周面に付着された光散乱部材とで構成された事を特徴とする自動車用照明装置。
【請求項7】 請求項1〜3に記載のランプを器具本体に装着したことを特徴とする自動車用照明装置。
【請求項8】 請求項1〜6の光散乱部材が、透明柱状体或いは透明矩形体又は透明粒状体、透明片状体の少なくともいずれか1つで構成されている事を特徴とする光散乱部材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプ及びサイドマーカー、車内灯具、チェンジレバー用照明部材や電飾板などの動車用照明装置並びに前記ランプや自動車用照明装置に使用される光散乱部材に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックの側面や背面に取り付けられるサイドマーカを例に取ると、従来のサイドマーカ(X)では、図12に示すように、器具本体(31)に透光性カバー部材(32)を装着し、前記装着部位の周囲を防水リング部材(34)で覆い、内部に小型白熱電球(33)を収納したものが一般的であった。この小型白熱電球(33)は、光源としてフィラメント(35)を使用しているため、点灯・消灯の繰り返しによるサグ(フィラメント(35)の垂れ下がり)や、トラックの走行中の振動によるフィラメント(35)の断線などのトラブルがあり、その寿命は内蔵した小型白熱電球(33)によるため比較的短いものであった。小型白熱電球(33)が切れるとその場合、消耗品としてサイドマーカ(X)そのものを廃棄してしまうこともあれば、分解して小型白熱電球(33)だけを交換する事もあり、一般的には後者の場合に備えて分解可能な構造にしておかねばならなかった。
【0003】サイドマーカ(X)は前述のようにトラックの荷台の側面或いは背面に装着して使用されるため、雨天での走行或いは駐車の時、又は水溜まり中を走行して水を撥ね上げた場合、水がサイドマーカに掛かる事があるが、サイドマーカは通電用品であるため、防水構造には特に気を使っているものの、内部の小型白熱電球(33)が切れると交換しなければならないため、防水リング部材(34)を用いたとしても万全でなく、水が内部に侵入する事は避けられなかった。
【0004】また、小型白熱電球(33)を用いると、その消費電力は一般的にはこの用途の場合、10〜12Wのものが使用され、自動車のバッテリに少なからぬ負荷を与えていた。そこで、小型白熱電球(33)に代えてLEDのような小電力発光素子を使用しようとしても出光角度が15〜30°と非常に狭く、この角度を外れると光を外部から視認する事ができずマーカ用光源としての用をなさなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明のランプ及び自動車用照明装置では、光源としてLEDのような発光素子を用いることで、■電力消費量の低減を図り、バッテリの負担を下げる事、■球きれをなくして長寿命化を図ること、■完全防水を図る事などをその解決課題とし、本発明の光散乱部材は前記課題を容易に達成できるような素材とする事をその解決課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のランプ(A)はその第1実施例(A1)で『ランプ本体(1)と、ランプ本体(1)に装着された発光素子(2)と、ランプ本体(1)に装着され且つ前記発光素子(2)を内蔵した透光性カバー部材(3)と、前記透光性カバー部材(3)内に充填された光散乱部材(4)とで構成された』事を特徴とする。
【0007】請求項2のランプ(A)はその第2実施例(A2)で『ランプ本体(1)と、ランプ本体(1)に装着された発光素子(2)と、ランプ本体(1)に装着され且つ前記発光素子(2)を内蔵した透光性カバー部材(3)と、前記透光性カバー部材(3)の外周面に付着された光散乱部材(4)とで構成された』事を特徴とする。
【0008】請求項3のランプ(A)はその第3実施例(A3)で『ランプ本体(1)と、ランプ本体(1)に装着された発光素子(2)と、ランプ本体(1)に装着され且つ前記発光素子(2)を内蔵した透光性カバー部材(3)と、前記透光性カバー部材(3)の内周面に付着された光散乱部材(4)とで構成された』事を特徴とする。
【0009】これによれば、発光素子(2)から出た光りは、出光角度(θ)が狭くとも光散乱部材(4)にて全方向に略均等に散乱され、透光性カバー部材(3)全体をある程度均等に光らせる事になり、どの方向からも光を視認する事ができるようになる。また、光源として発光素子(2)を使用しているので、消費電力も極めて少なく、自動車のバッテリの負担とならない。更に、発光素子(2)は、フィラメント(35)を使用した白熱電球(33)と異なり、耐振性に優れ、自動車用光源として最適であり、ランプ(A)の長寿命化を達成する。しかも、発光素子(2)は、電子素子であるから白熱電球(33)と異なり球切れなどがないので透光性カバー部材(3)をランプ本体(1)に嵌め殺しにて水密装着する事ができ完全防水も可能となる。
【0010】請求項4の自動車用照明装置(B)はその第1実施例(B1)で『器具本体(11)と、器具本体(11)に装着された発光素子(2)と、器具本体(11)に装着され且つ前記発光素子(2)を内蔵した透光性カバー部材(13)と、前記透光性カバー部(13)材内に充填された光散乱部材(4)とで構成された』事を特徴とする。
【0011】請求項5の自動車用照明装置(B)はその第2実施例(B2)で『器具本体(11)と、器具本体(11)に装着された発光素子(2)と、器具本体(11)に装着され且つ前記発光素子(2)を内蔵した透光性カバー部材(13)と、前記透光性カバー部材(13)の外周面に付着された光散乱部材(4)とで構成された』事を特徴とする。
【0012】請求項6の自動車用照明装置(B)はその第3実施例(B3)で『器具本体(11)と、器具本体(11)に装着された発光素子(2)と、器具本体(11)に装着され且つ前記発光素子(2)を内蔵した透光性カバー部材(13)と、前記透光性カバー部材(13)の内周面に付着された光散乱部材(4)とで構成された』事を特徴とする。
【0013】これによれば、請求項1〜3に記載のランプ(A)同様、発光素子(2)から出た光りは、出光角度(θ)が狭くとも光散乱部材(4)にて全方向に略均等に散乱され、透光性カバー部材(13)全体をある程度均等に光らせる事になり、どの方向からも光を視認する事ができるようになる。また、光源として発光素子(2)を使用しているので、消費電力も極めて少なく、自動車のバッテリの負担とならない。更に、発光素子(2)は、フィラメント(35)を使用した白熱電球(33)と異なり、耐振性に優れ、自動車用光源として最適であり、ランプ(A)の長寿命化を達成する。しかも、光源として使用される発光素子(2)は、電子素子であるから白熱電球(33)と異なり球切れなどがないので、透光性カバー部材(13)をランプ本体(1)に嵌め殺し或いはモールド一体成形にて水密装着する事ができ完全防水も可能となる。なお、図1は光散乱部材(4)を透光性カバー部材(13)内に充填されている場合であり、図2の実線は内側に配設されている例であり、図3の仮想線は外側に配設されている例である。
【0014】請求項7の自動車用照明装置(B4)は、『請求項1〜3に記載のランプ(A)を器具本体(11)に装着した』ことを特徴とする。この場合、透光性カバー部材(13)は、光散乱部材(4)を充填或いは接着していないもの、或いは光散乱部材(4)を充填或いは接着しているものを使用する事になる。光散乱部材(4)を充填或いは接着していない透光性カバー部材(13)を使用している自動車用照明装置(B4)《図3参照》は、ランプ(A)に充填或いは接着した光散乱部材(4)を光が通過して略全方向に出光し、透光性カバー部材(3)全体を略均一に光らせる。そしてこの光は、透光性カバー部材(13)全体から略均一に出光し、夜間、どの方向からでも自動車用照明装置(B4)を視認する事ができるようになる。
【0015】光散乱部材(4)を充填或いは接着している自動車用照明装置(B4)《図示せず》も同様であるが、ランプ(A)の透光性カバー部材(13)全体から略均一に出た光は更に、透光性カバー部材(13)に充填或いは付着させた光散乱部材(4)にて散乱させられて透光性カバー部材(13)全体から略均一に出光し、夜間、どの方向からでも自動車用照明装置(B4)を視認する事ができるようになる。
【0016】請求項8は、請求項1〜6の光散乱部材(4)に関し『透明柱状体或いは透明矩形体又は透明粒状体、透明片状体の内の少なくとも1つで構成されている』事を特徴とする。光散乱部材(4)は、例えば図10(a)〜(c)、図11(a)〜(c)に示すように断面が正方形或いは円形又は三角形、図示していないが菱形、星形、多角形などの各種柱状体、或いはサイコロ状の立方体、又は直方体など幾何学的な形状のものから、破砕片或いは破砕粒状体のような形状の一定していないもの、球形物、ラグビーボール状のものなど、各種形状のものが使用される。材質は透明アクリル樹脂やガラス、スチロール樹脂を始め透明材料であれば利用できる。大きさは特段限定されるものではないが、円柱状体の場合、直径0.1〜2mm、長さ0.5〜5mm程度のもの、粒状体の場合は直径0.1〜2mm程度のものが使用される。また、光散乱性の向上のために図11(a)〜(c)のように内部に微細な気泡(4a)を充填してもよい。
【0017】発光素子(2)から狭い範囲で出光すると、その光が透光性カバー部材(3)(13)の内或いは外又はその両方に配設されている光散乱部材(4)の一部を照射する。前記照射光は光散乱部材(4)に入り、光散乱部材(4)内を反射して光散乱部材(4)の各面からあらゆる方向に向けて出光する。この時、光散乱部材(4)の形状によっては出光面からの出光量が相違するが、光散乱部材(4)は、ランダムに且つ密に透光性カバー部材(3)(13)の内或いは外又はその両方に配設されているので、前記のように1つの光散乱部材(4)では、出光量が方向によって相違するとしても全体としては均一化され、透光性カバー部材(3)(13)の頂点部分が幾分周囲部分に比べて明るいとしても透光性カバー部材(3)(13)全体を夜間においていずれの方向からでも視認する事ができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明は、■LEDのような発光素子(2)を使用した球切れのないランプ(A)、■前記ランプ(A)或いはLEDのような発光素子(2)を直接使用した自動車用照明装置(B)、■並びに前記ランプ(A)や自動車用照明装置(B)に使用される光散乱部材(4)に関するものである。
【0019】まず、請求項1のランプ(A)《第1実施例(A1)》を説明し、以下、請求項2、3のランプ(A)《第2、3実施例(A2)、(A3)…》というように説明する。第2、3実施例(A2)(A3)…では、繁雑さを避ける意味で同一部分を同じ番号で示して同一部分の説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
【0020】第1実施例のランプ(A1)は、図5に示すように、ランプ本体(1)と、ランプ本体(1)に装着され且つ前記発光素子(2)を内蔵した透光性カバー部材(3)と、前記透光性カバー部材(3)内に充填された光散乱部材(4)とで構成されている。ランプ本体(1)は、上端開口の有底円筒状の金属ケースで、底部にランプ本体(1)と絶縁を保つアイレット(1b)が配設されている。また、ランプ本体(1)の開口端には接着或いはかしめその他の適当な固着手段で好ましくは水密的或いは気密的に後述する透光性カバー部材(3)が装着されている。ランプ本体(1)の側面には係止突起(1a)がかしめ固定により突設されており、例えば、図1のようなソケット(9)に固着される場合に用いられる。勿論、ランプ本体(1)は、前記のような形状のものに限られる事はなく、図示しないが例えばエジソンベースのような周囲にネジが刻設されているようなもの、或いは2本のピンが突設され、ソケットのピン孔に差し込まれるようなものでもよい。
【0021】透光性カバー部材(3)は、底部が開口した円筒状、断面が三角、四角以上の多角形の異形角筒状、頂部が球状に丸められたもの、或いは全体が球状に膨れているもの、その他あらゆる形状のものが適用可能である。材質としては、光が通過するものであれば良く、透明体は言うに及ばず、半透明体のものでもよい。また、無色のものでも良いし、有色のものでもよい。材質はポリカーボネートのようなプラスチックス、或いはガラスなどが一般的に使用される。表或いは内面又はその両方に凹凸模様を施し、光の散乱を促進させるようにする事が好ましい。
【0022】使用される発光素子(2)は、LEDのような半導体発光素子で、赤、青、緑、だいだい色など各種の色を発光するものが使用される。(7)は、絶縁基板で、発光素子(2)がその上に配置され、外部リード線(1c)と半田つけ(6)にて結線され、アイレット(1b)やランプ本体(1)の内周面に半田づけ(6a)にて固定されるようになっている。(勿論、固定方法は、半田つけに限られるものでなく、カシメやロウ付け、溶着その他適宜方法が使用される。)
本実施例では、絶縁基板(7)はカシメによってランプ本体(1)の開口部近傍に固定されるようになっている。勿論、別の固着手段により絶縁基板(7)をランプ本体(1)の開口部近傍に固着するようにしてもよい。
【0023】光散乱部材(4)は、透明柱状体或いは矩形体で構成されており、例えば図10(a)〜(c)、又は図11(a)〜(c)に示すように断面が正方形或いは円形又は三角形、図示していないが菱形、星形、多角形などの各種柱状体、或いはサイコロ状の立方体、又は直方体など幾何学的な形状のものから、破砕片或いは破砕粒状体のような形状の一定していないもの、球形物、ラグビーボール状のものなど、各種形状のものが使用される。これらは、単一で使用される事もあれば、複数種類を混ぜても使用してもよい。材質は透明アクリル樹脂やガラス、スチロール樹脂を始め透明材料であれば利用できる。大きさは特段限定されるものではないが、円柱状体の場合、直径0.1〜2mm、長さ0.5〜5mm程度のものが使用され、粒状体の場合は直径0.1〜2mm程度のものが使用される。この光散乱部材(4)は、図5の場合、透光性カバー部材(3)内に密に充填されており、その方向はランダムに向いている。
【0024】いま、発光素子(2)を点灯すると、15〜30°程度の狭い範囲(θ)で出光するが、その光の進行方向に配設されている光散乱部材(4)を照射する。前記照射光は光散乱部材(4)に入り、光散乱部材(4)内を反射して光散乱部材(4)の各面からあらゆる方向に向けて出光する。この時、光散乱部材(4)の形状によっては出光面からの出光量が相違するが、光散乱部材(4)は、ランダムに且つ密に透光性カバー部材(13)の内或いは外又はその両方に配設されているので、前記のように1つの光散乱部材(4)では、出光量が方向によって相違するとしても全体としては均一化され、透光性カバー部材(13)の頂点部分が幾分周囲部分に比べて明るいとしても透光性カバー部材(13)全体を夜間においていずれの方向からでも視認する事ができるようになる。
【0025】次に、請求項2のランプ(A)《第2実施例(A2)》について説明する。《図6参照》この場合は、光散乱部材(4)の透光性カバー部材(3)への取り付け方が相違するだけで、他は第1実施例(A1)の場合と同じである。即ち、光散乱部材(4)が透光性カバー部材(3)の外周面に付着されている場合で、付着の方法は問わないが、一般的には透明接着剤を使用して接着される事になる。この場合、光散乱部材(4)の光散乱性を損なわないようにするためにできるだけ接着剤の使用は少なくして略接触部分だけで接着されているようにする方がよく、接着剤内に光散乱部材(4)が埋没しないようにすることが好ましい。
【0026】請求項3のランプ(A)《第3実施例(A3)》は、逆に、光散乱部材(4)が透光性カバー部材(3)の内周面に付着されている場合で、付着の方法などは、第2実施例(A2)と同じである。
【0027】次に、請求項4〜6に示す自動車用照明装置(B)に付いて説明する。基本的構造は、前記ランプ(A)と同じである。第1実施例(B1)〜第4実施例(B4)は、トラック用サイドマーカに関するものであり、第5実施例(B5)はトラック用の電飾文字板である。勿論、実施例はこれだけに限られず、例えばトラック用チェンジレバーに装着される照明握り部や車内灯具その他あらゆる表示器具或いは照明器具に使用される。まず、その第1実施例(B1)に付いて説明し、以下、請求項2、3の自動車用照明装置(B)《第2、3実施例(B2)、(B3)、…》というように説明する。第2、3実施例(B2)(B3)…では、繁雑さを避ける意味で同一部分を同じ番号で示して同一部分の説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
【0028】第1実施例(B1)〜第4実施例(B4)はトラック用サイドマーカで、トラック等の運搬用車両において、荷台の側部や後部に取り付けられ、これを発光させる事で、夜間にトラックの幅や後端を外方から視認させ、側方を走行している車両との接触事故や後方を走行しているトラックの追突の防止を図るものである。又、トラックの側面や後部の電飾(デコレーション)としての機能も有している。
【0029】サイドマーカに使用される透光性カバー部材(13)はドーム状に形成されており、開口部に外鍔(13a)が突設されている。材質的にはガラス或いはポリカーボネート製の透明なものを用いている。透光性カバー部材(13)は内・外面共に平坦な曲面としてもよいが、内側にはダイヤカットと呼ばれる多面カットを施してもよい。そして、透光性カバー部材(13)は、浅い皿状の器具本体(11)の開口部分に載置されるようになっている。
【0030】器具本体(11)は、外周部分にネジが螺設されており、防水リング(10)が螺着され、外鍔(13a)を覆うようになっている。更に、器具本体(11)の内面側にはソケット(9)が突設されており、内部に接触板(17)とコイルスプリングにて形成された弾性体(16)とが収納されており、中央に穿設された通孔(21)からコード(18)が導出されている。前記コード(18)は接触板(17)の中央に設けられた端子(17a)に接続されている。
【0031】(14)は補強金具で、ソケット(9)に合わせて挿入孔(14a)が穿設されており、その挿入孔(14a)の孔縁から舌片(15)が立ち上がっている。補強金具(14)の脚部(14b)は、取付ネジ(19)を介して器具本体(11)に取り付けられており、ナット(20)にて締結されるようになっている。
【0032】図9にソケット(9)部分の一例の斜視図を示す。これによれば、ソケット(9)の内周にランプ本体(1)の係止突起(1a)が入る縦方向の凹溝(22)が形成されており、その凹溝(22)内に補強金具(14)の挿入孔(14a)から折曲された折曲片部(23)が配設されている。
【0033】図1(図2、4の場合も同様)の実施例において使用される光源は、ランプ(A)の場合と同様LEDのような発光素子(2)であり、オレンジ色、黄色、赤色、青色、緑色など各種のものが適宜使用される事になる。前記発光素子(2)は、絶縁基板(7)を介してケーシング(12)に装着されている。ケーシング(12)はランプ本体(1)と略同一物である。
【0034】ケーシング(12)《ランプ本体(1)の場合も同様であり、説明は省略する》をソケット(9)に装着する場合を説明する。まず、前記凹溝(22)に係止突起(1a)を合わせ、ケーシング(12)の底部をソケット(9)内に挿入すると、弾性体(16)に抗して接触板(17)が押し下げられる。係止突起(1a)が折曲片部(23)より下にいった処でケーシング(12)を回転させると前記係止突起(1a)が折曲片部(23)を越え、折曲片部(23)の懐側に移動する。ここでケーシング(12)から手を離すと、弾性体(16)の弾発力によりケーシング(12)が押し上げられて折曲片部(23)の懐側に押圧される。その結果、係止突起(1a)は補強金具(14)と接触し、ケーシング(12)のアイレット(1b)が接触板(17)の端子(17a)に接触して発光素子(2)の通電を可能にする。
【0035】しかして、発光素子(2)を点灯させると発光素子(2)から出た光りは、出光角度(θ)が狭くとも光散乱部材(4)にて全方向に略均等に散乱され、透光性カバー部材(13)全体をある程度均等に光らせる事になり、夜間、どの方向からも光を視認する事ができるようになる。
【0036】図2は、図1と光散乱部材(4)の取り付け方が相違するのみで、他は同一である。図2の実線は外側に光散乱部材(4)を配設する場合であり、仮想線は外側に配設する場合である。図2、3の場合、接着剤を使用しなければならないが、前述同様、接着剤の使用量は極力少なくして、接触部分だけが接着されるようにする事が光の拡散を良好にする上で好ましい。ただし、外部からの衝撃荷重が加わった場合に光散乱部材(4)の接着が破壊されない程度の強度が必要である。
【0037】図3は、前述のランプ(A)を光源として使用する場合で、■透光性カバー部材(13)に光散乱部材(4)を充填或いは接着していない場合と、■光散乱部材(4)を充填或いは接着している場合とがある。いずれの場合でもランプ(A)から出た光は透光性カバー部材(13)を通って外部に出光するが、■の場合、ランプ(A)の透光性カバー部材(3)全体が自動車用照明装置(B)の透光性カバー部材(13)を介して略均等に光って見え、自動車用照明装置(B)の透光性カバー部材(13)全体が光って見える訳ではない。透光性カバー部材(13)にダイヤカットが施されている場合にはその限りにおいて散乱して見える。■の場合は、自動車用照明装置(B)の透光性カバー部材(13)に充填或いは接着されている光散乱部材(4)が更に光るので、自動車用照明装置(B)の透光性カバー部材(13)自体が光る事になる。しかしながら、光の散乱により、夜間、どの方向からでも自動車用照明装置(B4)を視認する事ができるようになる。
【0038】図4は、更に他の実施例(B4)で、透光性カバー部材(13)の外鍔(13a)に器具本体(11)の外縁部(11a)を一体的成形し、完全な水密性を確保した例である。取り付け用のネジ(19)もインサートにより一体成形されるし、コード(18)も一体的にて成形される。
【0039】図8は、更に他の実施例(B5)で、例えばトラック用の電飾文字板の例である。箱型のカバー部材(13)の表面に文字或いは図形を切り抜き、その部分に透光性部材(13b)を装着したものである。内部には光散乱部材(4)が収納されており、照明装置本体(11)には光源としての発光素子(2)或いは発光素子(2)を使用したランプ(A)が収納されており、光源から出光された光は均等に散乱して透光性部材(13b)から出光し、夜間、該文字或いは図形が浮き出して見えるようになる。また、図示していないが、トラックやバスなど大型自動車のチェンジ・レバーに装着する照明付き握り部材のようなものその他各種のものが本発明の照明装置に含まれる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のランプ及び自動車用照明装置によれば、光散乱部材を使用することにより出光角度の狭い発光素子であっても広く散乱させる事ができて、どの方向からも光を視認する事ができるようになり、発光素子をサイドマーカを始め各種照明器具に使用出来るようになった。また、光源として発光素子を使用しているので、消費電力も極めて少なく、自動車のバッテリの負担とならない。更に、発光素子は、フィラメントを使用した白熱電球と異なり、耐振性に優れ、自動車用光源として最適であり、ランプや自動車用照明装置の長寿命化を達成する。しかも、発光素子は、電子素子であるから白熱電球と異なり球切れなどがないので透光性カバー部材をランプ本体に嵌め殺しにて水密装着する事ができ完全防水も可能となる。
【出願人】 【識別番号】000114709
【氏名又は名称】ヤック株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月21日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】森 義明
【公開番号】 特開平11−162209
【公開日】 平成11年(1999)6月18日
【出願番号】 特願平9−338181