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【発明の名称】 駐車場若しくは駐機場用誘導装置
【発明者】 【氏名】石原田 稔

【氏名】杉山 秀夫

【氏名】寺浜 龍雄

【要約】 【課題】自動二輪、車、飛行機等の乗物の操縦者に駐車位置若しくは駐機位置を夜間等でも容易に確認をさせることができ、乗物の進入時に車止めや隣の乗物に衝突するのを有効に防止するとともに、駐車位置若しくは駐機位置を正確に誘導して駐車若しくは駐機させることができ、換言すれば、安全でスムースな駐車若しくは駐機を行うことができる。

【解決手段】乗物の操縦者が気付きやすい波長の光を発光若しくは点灯する光源2と、光源2から出射された光をライン状に発光若しくは点滅するライン発光手段1とを路面内若しくは路上側に備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動二輪、車、飛行機等の乗物の操縦者に駐車位置若しくは駐機位置の存在を確認させ、乗物の進入時に車止めや隣接する乗物に接触するのを防止するとともに、駐車位置若しくは駐機位置へ乗物を正確に誘導する駐車場若しくは駐機場用誘導装置であって、光を発光若しくは点灯する光源及びこの光源から出射された光をライン状に発光若しくは点滅するライン発光手段とを路面内若しくは路上側に備えたことを特徴とする駐車場若しくは駐機場用誘導装置。
【請求項2】 ライン発光手段が、乗物の車輪が接触して駐車位置の境界を示すブロック体に設置されたことを特徴とする請求項1に記載の駐車場若しくは駐機場用誘導装置。
【請求項3】 ライン状発光手段が、駐車場若しくは駐機場の路面に埋設され透明板若しくは光拡散板を介して外部に発光若しくは点滅するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の駐車場若しくは駐機場用誘導装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪、車、飛行機等の乗物の操縦者に駐車位置若しくは駐機位置の存在を確認させ、乗物の進入時に車止めや隣接する乗物に接触するのを防止するとともに、駐車位置若しくは駐機位置へ乗物を正確に誘導する駐車場若しくは駐機場用誘導装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両が駐車場に駐車する場合、昼間は駐車位置が目で簡単に確認できるから車止めに衝突したり、各車両の駐車区域を示すラインをはみ出したりすることはあまりない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、夜間は駐車位置が余りよく見えないので、車止めに衝突したり、隣の車両に衝突したりする事故を起こすことがある。また、駐車区域を示すラインがよく見えないから、駐車区域をはみ出す場合があり、このため隣の駐車区域に跨がって駐車してしまい、所定の駐車収容台数まで一杯に駐車させることができないケースが頻発している。
【0004】そこで、従来は、街路灯などで照明させ駐車位置を分かりやすくしているが、照明器具を多く必要とし、その分消費電力も嵩みばかにならないものであった。
【0005】また、車止めに反射テープや反射板を取り付けることも行われているが、このような反射板はヘッドライトの光で反射し、運転者に車の位置を認識させるものであるが、バックで進入する場合には光を反射させるものではないから効果がない。
【0006】そこで、この発明は、自動二輪、車、飛行機等の乗物の操縦者に駐車位置若しくは駐機位置を夜間等でも容易に確認をさせることができ、乗物の進入時に車止めや隣の乗物に衝突するのを有効に防止するとともに、駐車位置若しくは駐機位置を正確に誘導して駐車若しくは駐機させることができ、換言すれば、安全でスムースな駐車若しくは駐機を行うことができる駐車場若しくは駐機場用誘導装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、自動二輪、車、飛行機等の乗物の操縦者に駐車位置若しくは駐機位置の存在を確認させ、乗物の進入時に車止めや隣接する乗物に接触するのを防止するとともに、駐車位置若しくは駐機位置へ乗物を正確に誘導する駐車場若しくは駐機場用誘導装置であって、光を発光若しくは点灯する光源及びこの光源から出射された光をライン状に発光若しくは点滅するライン発光手段とを路面内若しくは路上側に備えたものである。
【0008】また、この請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ライン発光手段が、乗物の車輪が接触して駐車位置の境界を示すブロック体に設置されたものである。
【0009】また、この請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ライン状発光手段が、駐車場若しくは駐機場の路面に埋設され透明板若しくは光拡散板を介して外部に発光若しくは点滅するように構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参照しながら説明する。図1は、この発明に係る駐車場用誘導装置を示すものであり、この駐車場用誘導装置は、ライン発光手段1と、光源2と、駆動装置3とから構成されている。なお、この実施例では駐車場に使用してあるが、これ以外に空港の駐機場等での使用も可能である。
【0011】ライン発光手段1は、光源2から出射された光をライン状に発光(若しくは点滅)するようになっており、図2に示すように、地中に埋設して路面に設けた透明板4(又はすりガラスのような光拡散板)を介して光を外部へ発光させている。また、このライン発光手段1としては、図3及び図4に示すように、車止めとなるブロック体5に一部が埋設するように接着剤50等で取り付けてもよい。
【0012】なお、このライン発光手段1は、図5に示す光伝送チューブ10から構成されており、即ち、図6に示すように、透明な管状クラッド11と、この管状クラッド11より高屈折率の透明コア12と、クラッド11の他側部側の内面とコア12との間に設けた光反射層13とから構成されている。また、さらに、この光反射層13を覆ってクラッド11の他側部外表面には反射性保護層14を形成しており、さらに反射効率を高めている。なお、この光伝送チューブ10のコア径は特に制限されないが、例えば光源2として1個のLEDを使用する場合には2〜30mm程度であるが特に4〜15mm、また長さは0.1〜5m程度特に0.2〜2mが好ましい。なおまた光反射層としては、コア表面から若干内部に侵入した状態で光反射層をクラッドの長さ方向に帯状に形成してもよい。
【0013】ここで、上記管状クラッド11を形成する材料(クラッド材)としては、プラスチックやエラストマーなどのように可撓性を有し、チューブ状に成形可能で、屈折率の低い材料を用いることが好ましい。その具体例としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、EPDM、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、フッ素ゴム、シリコーンゴムなどが挙げられる。
【0014】この中でも屈折率が低いシリコーン系ポリマーやフッ素系ポリマーが特に好ましく、具体的にはポリジメチルシロキサンポリマー、ポリメチルフェニルシロキサンポリマー、フルオロシリコーンポリマー等のシリコーン系ポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、四フッ化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド、フッ化ビニリデン−三フッ化塩化エチレン共重合体、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン−四フッ化エチレン三元共重合体、四フッ化エチレンプロピレンゴム、フッ素系熱可塑性エラストマーなどが挙げられ、とりわけフッ素系ポリマーが好ましい。これらの材料は単独で又は2種以上をブレンドして用いることができる。
【0015】一方、透明コア12を形成する材料(コア材)としては、固体状のものが好ましく、(メタ)アクリル系ポリマー、ポリカーボネート、エチリデンノルボルネンポリマー、SEBS(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロックポリマー)などが挙げられ、中でも(メタ)アクリル系ポリマーが好ましい。
【0016】(メタ)アクリル系ポリマーとしては、アクリル酸及びメタクリル酸並びにこれらの一価アルコールとのエステルから選ばれる1種のモノマーを重合してなるホモポリマー、或いは2種以上のモノマーを共重合してなるコポリマーが挙げられる。この場合、一価アルコールとしては、炭素数1〜22のものを挙げることができる。中でも、アクリル酸及びメタクリル酸並びにこれらと低級アルコール(炭素数1〜5、好ましくは1〜3、最も好ましくは1)とのエステルから選ばれるモノマーと、下記一般式(1)で示されるモノマーとの共重合体を用いることが、柔軟性乃至は可撓性に優れ、光透過性にも優れたものであることから好ましい。
【0017】
【化1】

【0018】式中、R1 は水素原子又はメチル基、R2 は炭素数8〜20、好ましくは10〜16、より好ましくは12〜14のアルキル基であり、これら高級アルキル基は、単独アルキル基であっても混合アルキル基であってもよいが、最も好ましくは炭素数12と13との混合アルキル基である。この場合、炭素数12のアルキル基のものと炭素数13のアルキル基のものとの割合は、重量比として通常20:80〜80:20、特に40:60〜60:40であることが好ましい。上記アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの低級アルコールエステルから選ばれるモノマーと、上記式(1)のモノマーとの共重合割合は適宜選定されるが、重量比として5:95〜79:21、特に30:70〜65:35であることが好ましい。
【0019】なお、上記コア12の直径は特に制限されないが、通常2〜30mm、特に5〜15mmである。
【0020】上記光反射層13は、光を散乱する散乱性粒子より形成することが好ましい。この場合、散乱性粒子としては、例えばシリコーン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子等の有機ポリマー粒子、Al2 3 、TiO2 、SiO2 等の金属酸化物粒子、BaSO4 等の硫酸塩粒子、CaCO3 等の炭酸塩粒子などが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上併用して使用することができる。
【0021】上記粒子の平均粒径は、0.1〜30μm、特に1〜15μmが好ましく、30μmより大きいと後述する光伝送チューブの製造方法に従った場合、コア液をクラッドチューブに注入する途中で沈殿し易く、不利を伴う場合がある。
【0022】上記光反射層13の厚さは特に制限されないが、10〜200μm、特に50〜100μmとすることが好適である。薄すぎると反射される光が少なくなるため輝度が低くなり、厚すぎると反射される光が多くなり輝度が高くなるが、これは光源から近距離の場合で、更に光源から離れた所では逆に輝度が低くなる不利を伴う場合がある。
【0023】反射性保護層14は、上記光反射層13から光が漏れた場合において、この光を外部に透過させないものであればよく、またこの場合、この漏れた光を吸収せず、反射させるものが好ましく、具体的には、銀、アルミニウム等の金属箔や金属シート、反射テープ、蒸着テープ或いは光を散乱する上記したような散乱性粒子を分散した塗膜などを用いることができる。
【0024】この場合、この反射性保護層14は、図7に示したように、光反射層3を覆うだけでもよく、或いは図8に示すように、光反射層3より大きく一側部側に延出して光放射部5を残すようにクラッド11の外面に形成してもよい。
【0025】上記光伝送チューブ10は、上記モノマーを含むコア形成用溶液中に上記散乱性粒子を分散させ、これをクラッド11を形成すべきクラッドチューブに入れ、両端を封止した状態でクラッドチューブをほぼ30分〜48時間水平に置いて、上記コア12形成用溶液に分散した粒子を沈降させる。また場合により、遠心分離等を行ってもよい。その後、粒子が沈降した状態のまま上記モノマーを重合、硬化することにより、この粒子からなる光反射層13がクラッド11とコア12との間、場合によっては更にコア表面からコア内部に若干侵入した状態に形成された光伝送チューブ10が得られるものである。
【0026】この場合、モノマーの重合法は特に制限されないが、一般的にはt−ブチルヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジミリスチルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、クミルパーオキシオクトエートなどの有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンニトリルなどのアゾ化合物等の重合開始剤を添加し、50〜120℃で1〜20時間重合させる方法を採用することができる。この際、上記クラッドチューブの一端又は両端から上記コア形成用溶液を加圧しながら重合することが、コアに気泡等を生じさせないことから推奨される。なお、このライン発光手段1としては、光伝送チューブ以外に、例えばPMMAやPS等の透明ポリマーをロッド状に押し出したものに散乱層を印刷したもの、ブラスト処理したもの、切削等により傷を付けたものなどを使用してもよい。
【0027】光源2は、光伝送チューブ10の長さ方向の少なくとも一端部に配設されており(この実施例では両端部にある)、LED(発光ダイオード)が使用されている。この発光ダイオードの発光色は、赤、青、緑、黄、橙、白等であるが、目的に応じて適宜選択使用することができる。また、このLEDの設置個数は、1個でもよいし、複数個設置して光量を増大させてもよい。この場合、一方側端部から入射させてもよいし、両端部から入射させてもよい。両端部から入射させれば、より均一に高輝度に発光させることができる。また、このLEDの発光色についても同様であり、単色でもよいし、複数色で発光させてもよい。例えば、線状発光体を踏切の停止線に設置する場合には、通常の色を、電車が通過する直前及び通過中には通過者に注意を喚起させるように発光色を変更可能に構成してもよい。このLEDの発光方式は常時点灯でも、点滅でもよい。
【0028】なお、構造的には、光伝送チューブ10は、一端部が適宜のジョイント部材20(図5参照)に接着若しくは加締めによって固定される。また、LEDを用いた光源2もジョイント部材20を介してこの光伝送チューブ10と一体に固定される。なお、光源2側と駆動装置3との間は、ゴム、ビニール、ポリエチレンなど被覆された図5に示す配線コード30で配線されている。またジョイント部材20は、配線コード30と光源2との接続個所での絶縁を図るために、及び水や水蒸気、或いは可燃性ガスや液体の侵入を防ぐために、ポッテイング材21、例えばエポキシ樹脂、シリコーンゴム等の材料で充填される。なお、配線コードには、保護や防水のために、金属や樹脂製のフレキシブル管、或いはゴムやプラスチックパイプ中に通すこともできる。
【0029】また、このような光伝送チューブの構造としては、この他に例えばチューブ保護の目的で、透明な樹脂パイプ等に挿入したり、光伝送チューブの保護と線条発光体全体のシールのために、透明な熱収縮チューブを被せることも可能である。さらに、光伝送チューブの外周面の一部に、例えばステンレスや金、銀などの金属材料を蒸着したり、スパタリング、メッキした反射テープを取り付けたり、反射塗料を塗布したり、金属箔を設けたり、酸化チタンなどの反射粒子をコーテイングしたり、顔料を含有したビニルテープを使用して光反射層を設けてもよい。また、光伝送チューブに固定用チャンネルを取り付けるとともに、このチャンネルに反射機能(反射性保護層として機能する)を設けてもよい。このチャンネルには、アルミニュム、ステンレス等の金属材料で形成したり、高反射性微粒子(粉体)を充填・混練した発砲プラスチック又はエラストマーを使用してもよい。なお、この光源には、自動車等の運転者が夜間等に素早くその存在に気付くことができる最適な波長の光を出射するものが使用されているが、ランプの種類は特に制限されるものではない。即ち、例えばメタルハロイドランプ、水銀灯、ナトリウム灯、キセノンランプ等の放電灯や、無電極放電管、ハロゲンランプ、白熱灯、LED、レーザ、蛍光灯等が例示されるが、消費電力や雨水等による漏電・故障が起こりにくく、コンパクトな点から、LEDが好適である。
【0030】駆動装置3は、光源への給電を行うためのものであり、この実施例では太陽電池を使用しているが、この他に、例えばバッテリ若しくはDC/AC電源等の電源からLEDを点灯するための直流電流を発生する電気回路(抵抗やトランジスタ、定電流ダイオードなどからなる)を設けており、雨天時にはバッテリ等からの給電で作動するようになっている。なお、この駆動装置自体に、太陽電池や2次電源(バッテリ)を付設せずに別に分けてもよい。また、この駆動装置3の配線コード30引出し部分は適宜のシール材を設けており、十分に防水性を持たせてある。
【0031】従って、この実施例によれば、太陽電池を使用しているから、晴天時にはバッテリやDC/AC電源を使用せずに済むから、消費電力を最小限におさえることができる。
【0032】
【発明の効果】以上、説明してきたように、この発明によれば、乗物の操縦者が気付きやすい波長の光を発光若しくは点灯する光源と、この光源から出射された光をライン状に発光若しくは点滅するライン発光手段とを路面若しくは路上側に備えたから、このライン発光手段の線状発光によって自動二輪、車、飛行機等の乗物の操縦者が駐車位置若しくは駐機位置を夜間等でも容易に確認することができ、乗物の進入時に車止めや隣の乗物に衝突するのを有効に防止できるとともに、駐車位置若しくは駐機位置を正確に誘導して駐車若しくは駐機させることができ、換言すれば、安全でスムースな駐車若しくは駐機を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000005278
【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
【出願日】 平成9年(1997)8月22日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】増田 竹夫
【公開番号】 特開平11−66919
【公開日】 平成11年(1999)3月9日
【出願番号】 特願平9−241891