| 【発明の名称】 |
車両用灯具 |
| 【発明者】 |
【氏名】林 秀幸
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| 【要約】 |
【課題】配線コードに水がたまるのを防止して、バルブソケットに水が浸入するのを回避できる車両用灯具を提供する。
【解決手段】ランプハウジング21には、バルブの口金を保持するバルブソケット28〜30が設けられ、バルブソケット28〜30の上方及び下方には、該バルブソケット28〜30への水の浸入を阻止するための遮水壁35〜40が背面から突出して形成されている。そして、遮水壁36,38,40の両端側に、配線コード43〜45を係止する係止部(例えば、切欠)を設けるとともに、該係止部のうち車両外側に近い係止部で配線コード43〜45の接続端部側を係止し、その係止した配線コード43〜45の途中を、遮水壁36,38,40の下側にたるみを持たせて通してから車両内側に近い係止部(例えば、切欠)で係止する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプハウジングにバルブの口金を保持する保持部材が設けられ、前記保持部材の上方及び下方には該保持部材への水の浸入を阻止するための遮水壁が前記ランプハウジング背面に突出して形成され、かつ前記保持部材のコード接続面に配線コードの接続端部が接続された車両用灯具において、前記配線コードを係止する係止部を前記下方の遮水壁の両端側に設けるとともに、前記係止部のうち車両外側に近い係止部で前記配線コードの接続端部側を係止し、その係止した配線コードの途中を、前記遮水壁の下側にたるみを持たせて通してから車両内側に近い係止部で係止したことを特徴とする車両用灯具。 【請求項2】 請求項1に記載の車両用灯具において、前記係止部は、前記遮水壁に形成された切欠であることを特徴とする車両用灯具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は車両用灯具に係り、特に、バルブソケットへの水の浸入を阻止するために、ランプハウジング背面に遮水壁が突出して形成された構造の車両用灯具に関する。 【0002】 【従来の技術】リヤコンビネーションランプ等の車両用灯具は、通常、その背面が図5のようになっている。図5に示した車両用灯具は、車体に取り付けられたとき、上方が上側に、下方が下側に、右方が車両外側に、左方が車両内側になる。リヤコンビネーションランプには複数のバルブが搭載されており、例えばバルブの個数が3個であれば、ランプハウジング1の背面には、図5に示すように3個のバルブソケット2,3,4が設けられている。 【0003】リヤコンビネーションランプ等の車両用灯具を車体に取り付けた際、車両用灯具と車体との間には僅かな隙間が存在している。このため、雨天走行時や洗車時にランプハウジングの背面側には多少の水が入り込む。ランプハウジングの背面側に入り込んだ水が、万一、バルブソケットへ浸入すると、バルブの点灯不良等の恐れがある。 【0004】そこで、従来の車両用灯具においては、バルブソケット2の上下には遮水壁5,6が、バルブソケット3の上下には遮水壁7,8が、バルブソケット4の上下には遮水壁9,10が各々設けられている。各遮水壁5〜10はランプハウジング1の背面から突出して設けられ、中央部が高く両端部が低く形成された山形形状をなしており、ランプハウジング1の背面側に入り込んだ水がバルブソケット2,3,4へ浸入するのを防いでいる。 【0005】また、バルブソケットに接続された配線コードは、図6のように配線される。例えば、バルブソケット2に接続された配線コード11は、バルブソケット2下方の遮水壁6の上側に束ねて横方向に配線される。図には示してないが、バルブソケット3,4に接続された配線コードも、各バルブソケット下方の遮水壁8,10の上に束ねて横方向に配線される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のように、配線コードが遮水壁の上側に束ねて横方向に配線されていると、ランプハウジングの背面側に入り込んだ水が配線コードに付着したときに流れにくく、遮水壁上の配線コード(図6のイの部分)にたまり易い。たまった水は車両の振動などによって飛びはね、バルブソケットに浸入する可能性がある。 【0007】本発明の目的は、ランプハウジング背面側の配線コードに水がたまるのを防止して、バルブソケットに水が浸入するのを回避できる車両用灯具を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ランプハウジングにバルブの口金を保持する保持部材が設けられ、前記保持部材の上方及び下方には該保持部材への水の浸入を阻止するための遮水壁が前記ランプハウジング背面に突出して形成され、かつ前記保持部材のコード接続面に配線コードの接続端部が接続された車両用灯具において、前記配線コードを係止する係止部を前記下方の遮水壁の両端側に設けるとともに、前記係止部のうち車両外側に近い係止部で前記配線コードの接続端部側を係止し、その係止した配線コードの途中を、前記遮水壁の下側にたるみを持たせて通してから車両内側に近い係止部で係止したことを特徴としている。 【0009】上記構成によれば、配線コードは遮水壁の上側ではなく、遮水壁の下側に略U字状にたるみを持たせて通されているので、配線コードに付着した水(水滴)は配線コードに沿って下方に流れ易くなり、配線コードにたまることはない。下方に流れた水(水滴)は、係止部や略U字状の最下位位置から滴下する。 【0010】また、上記構成では配線コードの接続端部側を車両外側に近い方の係止部で係止している。水は車両外側からランプハウジング背面側に入り込むので、このように構成すれば、配線コードに付着した水(水滴)を効果的に下方へ流すことができる。 【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記係止部が前記遮水壁に形成された切欠であることを特徴としている。切欠であれば、配線コードを切欠に引っ掛けるだけで配線コードを遮水壁に係止できるので、車両用灯具を組み立てる際の作業性が良くなる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用灯具の実施の形態を、リヤコンビネーションランプに適用し、図面に従って説明する。図1は本発明に係るリヤコンビネーションランプの背面を、図2は図1のA−B−C−D−E−F線に沿った断面をそれぞれ示している。このリヤコンビネーションランプは、車体に取り付けられたときには、上方が上側に、下方が下側に、右方が車両外側に、左方が車両内側になる。 【0013】図1及び図2において、リヤコンビネーションランプ20には、その背面側に合成樹脂製のランプハウジング21が設けられている。ランプハウジング21は隔壁21a,21bを有し、こららの隔壁21a,21bによって、ランプハウジング21の前面側は前面開口22,23,24に区画されている。そして、前面開口22にはレンズ25が、前面開口23にはレンズ26が、前面開口24にはレンズ27が各々設けられている。また、ランプハウジング21には保持部材としてバルブソケット28,29,30が設けられている。これらのバルブソケット28,29,30はレンズ25,26,27に対応して設けられ、バルブソケット28にはバルブ31が、バルブソケット29にはバルブ32が、バルブソケット30にはバルブ33がそれぞれ取り付けられている。なお、レンズ25とバルブ31はターンシグナルランプ用、レンズ26とバルブ32はバックアップランプ用、レンズ27とバルブ33はストップランプ用である。 【0014】ランプハウジング21の上下両端部には溝部21c,21dが形成され、溝部21cにはレンズ25に設けられた脚部25aの先端が、溝部21dにはレンズ27に設けられた脚部27aの先端がそれぞれ係合している。溝部21c,21dの内部にはシール部材34が充填されており、溝部21c,21dに脚部25a,27aがそれぞれ係合することにより、ランプハウジング21及びレンズ25,26,27で画成される空間内(すなわち、バルブ31,32,33が設けられた空間内)は、外部から遮蔽された構造となっている。 【0015】また、ランプハウジング21の背面側には、バルブソケット28の上下に遮水壁35,36が、バルブソケット29の上下に遮水壁37,38が、バルブソケット30の上下に遮水壁39,40が各々設けられている。これらの遮水壁35〜40はランプハウジング21の背面から突出して設けられ、図1に示したように中央部が高く両端部が低く形成された山形形状をなしている。 【0016】遮水壁35〜40のうち、各バルブソケット28,29,30の下側に設けられた遮水壁36,38,40は、図3に示すように、両端側に係止部として切欠41,42が形成されている。切欠41,42は入口は狭く、奥は前記入口より広い円形に形成されている。これらの切欠41,42は、バルブソケット28,29,30のコード接続面に接続された配線コード43,44,45を係止するためのものである。例えば、バルブソケット28のコード接続面28aに接続された配線コード43は、図4に示すように、その接続端部側が遮水壁36の右側端部の切欠41に係止されている(切欠41は車両外側に近い方の切欠である)。これによって、配線コード43は、コード接続面28aと切欠41間では直線的に配線される。そして、切欠41に係止された配線コード43は、遮水壁36の下側に略U字状にたるまされてから、遮水壁36の左側端部の切欠42に係止されている(切欠42は車両内側に近い方の切欠である)。配線コード44及び45も、図4と同様に配線されている。 【0017】配線コード43を上記のように配線すれば、ランプハウジング21の背面側に水が入り込んで配線コード43に付着しても、その水(水滴)は、バルブソケット28のコード接続面28aから切欠41までの間では配線コード43に沿って下方に流れ、切欠41の所に達する。切欠41の所に達した水は、一定量になれば下へ滴下する。このとき、滴下した水が、遮水壁36の下側にある遮水壁37上に落下する可能性があるが、遮水壁は全て山形形状に形成されているので、水は遮水壁37の上面に沿って流れてしまい、バルブソケット29に浸入することはない。切欠41の所から滴下せずに、配線コード43に沿って更に下方に流れた水は、配線コード43が略U字状にたるみを持って配線されているので、この略U字状の最下位位置Gにたまる。たまった水は、一定量になれば下へ滴下する。配線コード44,45に付着した水(水滴)も、上記と同様に作用する。 【0018】水は、通常、車両外側からランプハウジング21の背面側に入り込む。そこで本実施の形態では、配線コード43,44,45の接続端部側を車両外側に近い方の切欠41で係止する構成としている。このようにすれば、配線コード43,44,45に付着した水(水滴)を効果的に下方へ流すことができる。 【0019】なお、本実施の形態では、係止部として切欠41,42を設けた例を示したが、これに限定されず、係止部としてはクランプなど配線コードを係止できるものであればよい。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、配線コードが遮水壁の下側に略U字状に配置されるので、配線コードに付着した水は配線コードに沿って下方に流れ易くなり、配線コードにたまることはない。その結果、バルブソケットに水が浸入するのを回避することができる。 【0021】また、配線コードの接続端部側が係止部で係止されているので、保持部材のコード接続面への配線コードの接続が強固なものとなり、仮に外部から配線コードに無理な力が掛かっても、配線コードがコード接続面から外れるのを防ぐことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月4日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】西脇 民雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−25717 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−179499 |
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