| 【発明の名称】 |
位置座標特定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川島 寿一
【氏名】吉田 稔
【氏名】福井 栄一
【氏名】萩尾 健一
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| 【要約】 |
【課題】目標位置の最初の位置座標を精度良く特定するとともに、目標位置の位置座標の2回目以降の測定結果を確実に得ることができるようにする。
【解決手段】目標位置への向きをあらわす向き情報を検出する検知手段1と、この検知手段で得る向き情報(ln ,mn ,nn )を基にして目標位置の位置座標を特定する位置特定手段2とを備える位置座標特定装置10において、検知手段は、複数設けられて、少なくとも最初の向き情報を検出する際には、それぞれの検知手段ごとに目標位置への向きを求めるものであり、位置特定手段は、最初の向き情報を基にして目標位置の最初の位置座標を特定するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 目標位置への向きをあらわす向き情報を検出する検知手段と、この検知手段で得る向き情報を基にして前記目標位置の位置座標を特定する位置特定手段とを備える位置座標特定装置において、前記検知手段は、複数設けられて、少なくとも最初の向き情報を検出する際には、それぞれの前記検知手段ごとに目標位置への向きを求めるものであり、前記位置特定手段は、前記最初の向き情報を基にして目標位置の最初の位置座標を特定するものであることを特徴とする位置座標特定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、目標の存在する方向を検出することを基にして、目標の位置を特定する位置座標特定装置、特に、宴会場やホール及び舞台等の会場において、照射すべき出演者の位置を正確に求める機能が要求されるスポット誘導装置などに使用される位置座標特定装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図6を用いて従来の位置座標特定装置を説明する。図6は従来の位置座標特定装置の説明図である。 【0003】位置座標特定装置10は、検知手段1と、位置特定手段2とを備える。検知手段1は、例えば撮像方向を可変にさせる駆動手段と、該駆動手段の現状の向きを検出する角度センサなどの撮像向き検出手段とを備えた撮像カメラであって、目標位置への向きをあらわす向き情報を、撮像向き検出手段によって検出する。位置特定手段2は、例えば計算機であって、検知手段1で得る向き情報を基にして、目標位置の位置座標を、算出することにより特定する。 【0004】位置座標特定装置10は、検知手段1が1台のみ使用される場合には、予め床面から目標位置の高さ情報Zh が入力されて保持しており、1台の検知手段1で得る向き情報を基にして、床面からの目標位置の高さと、検知手段1から目標位置までに至る1直線との交点として、目標位置の位置座標を算出する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のような従来の位置座標特定装置においては、目標位置が移動するときなどを考慮して、前回の目標位置を基にして目標位置の次回の移動結果を予め予測する機能が付加されるケースがある一方、検知手段1が1台のみ使用される場合には、ノイズ等によって目標を誤認識する場合も考えられ、第1回目の位置特定を行う際に床面から目標位置の高さ情報Zh を活用すると、実際には床面の起伏などによって目標位置の高さが少々なりとも変化することがあり、目標の誤認識をしてしまい、第2回目以降の位置特定結果がまちがった結果となるおそれがあった。 【0006】本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、目標位置の最初の位置座標を精度良く特定するとともに、目標位置の位置座標の2回目以降の測定結果を確実に得ることのできる位置座標特定装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあっては、目標位置への向きをあらわす向き情報を検出する検知手段と、この検知手段で得る向き情報を基にして前記目標位置の位置座標を特定する位置特定手段とを備える位置座標特定装置において、前記検知手段は、複数設けられて、少なくとも最初の向き情報を検出する際には、それぞれの前記検知手段ごとに目標位置への向きを求めるものであり、前記位置特定手段は、前記最初の向き情報を基にして目標位置の最初の位置座標を特定するものであることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】図1乃至図5を用いて本発明の位置座標特定装置の一実施の形態を説明する。図1は位置座標特定装置の動作を説明するフローチャートである。図2は検知手段における目標位置への向きを求める考え方を説明する斜視図である。図3は検知手段の取り付け位置と目標位置とを説明する平面図である。図4は図3の検知手段の取り付け位置と目標位置とを説明する側面図である。図5は向き情報の説明図である。 【0009】位置座標特定装置10は、2台の検知手段1と、位置特定手段2とを備える。検知手段1は、例えば撮像方向を可変にさせる駆動手段(不図示)と、該駆動手段の現状の向きを検出する角度センサなどの撮像向き検出手段(不図示)とを備えて取り付け面に回動可能に取り付けられた撮像カメラであって、目標位置への向きをあらわす向き情報を、撮像向き検出手段によって検出する。なお、以下では、各符号の添え字n(小文字のnも含む)は、2台の検知手段1にそれぞれ与えられたアドレスをあらわし、n=1、2である。 【0010】図2は、検知手段1の撮像画像内に目標を捉えた画面を示しており、CCD撮像素子の寸法が、2SW(横)×2SH(縦)[mm]、レンズの焦点距離がf[mm]、画像認識における有効画素数が2DW(横)×2DH(縦)とする。また、図2に示すように、検知手段1における座標系、すなわち各検知手段1ごとに固定される3次元直交座標系を考え、この3次元直交座標系に関して、基準ベクトル(0,1,0)なるものを考え、画像処理の結果識別される目標を、検知手段1の撮像画像内の2次元位置をあらわす画素座標で(Xdn ,Ydn )と表現する。すると、基準ベクトル(0,1,0)に対して画素座標の中心から目標までの方向ベクトル(Xen ,Yen ,Zen )は次式(1)で求められる。 【0011】 【数1】
【0012】また、図3および図4に示すように、検知手段1は、2台の検知手段1のそれぞれの動作開始前の撮像方向をあらわす取り付け向き(Pn ,Tn )が、予め記憶されている。この取り付け向き(Pn ,Tn )は、施工空間の座標をあらわすためのXYZ直交座標系の座標をあらわす値ではなく、検知手段1の2回動軸に関して水平方向の回動(パン)角度Pと垂直方向の回動(チルト)角度Tとをあらわす値である。取り付け向き(Pn ,Tn )は、ここでは、検知手段1を天井面など取り付け面に施工する際に、測定して記憶しておくものとする。 【0013】ここで、(1)式における、基準ベクトル(0,1,0)を考えると、基準ベクトル(0,1,0)は、施工場所に関して鉛直上方をZ軸正の向きとするXYZ直交座標系における(0,1,0)と比較して、取り付け向き(Pn ,Tcn)だけ余計に回転していることになる。従って、実際の施工空間における検知手段1から目標までの方向ベクトル(ln ,mn ,nn )は、(2)式であらわされる。なお、方向ベクトル(ln ,mn ,nn )は、各検知手段1によって最終的に算出される値であり、各検知手段1から目標位置への向きをあらわす向き情報である。各検知手段1は、算出式に関しては、(1)式と(2)式とを合わせて最終的に整理した結果得られる算出式のみを記憶していればよい。 【0014】 【数2】
【0015】位置特定手段2は、例えば計算機であって、施工場所に関して鉛直上方をZ軸正の向きとするXYZ直交座標系の存在を前提にして、検知手段1で得る向き情報(ln ,mn ,nn )を基にして、目標位置の位置座標を、算出することにより特定する。すなわち、位置特定手段2は、2台の検知手段1のそれぞれの取り付け位置をあらわす取り付け座標(Xn ,Yn ,Zn )が、予め記憶されており、(3)式を用いて、2台の検知手段1のそれぞれから目標までを結ぶ直線を、検知手段1のn数にあわせて計2本求めることができる。なお、tn は、それぞれの直線内での1点を決めるための、媒介変数である。 【0016】 【数3】
【0017】位置特定手段2は、(3)式で得られる2本の直線から、該2本の直線の交点を求める。この交点こそが、目標位置の位置座標であり、位置特定手段2は、目標位置の位置座標を特定するのである。また、位置特定手段2は、検知手段1が1台のみ使用される場合に対処可能なように、床面からの目標位置の高さ情報Zh も従来例同様に予め入力されて保持している。 【0018】このような位置特定手段2の動作フローを、図1を用いて、以下に説明する。まず、位置特定手段2は、各検知手段1から方向ベクトル(ln ,mn ,nn )を入力される(ステップ100)と、以前に別の方向ベクトルすなわち別の向き情報が入力されていなかったかを、内蔵する座標特定カウンタを読み出して確認する(ステップ110)。ステップ110は、最初の向き情報を既に入力されてしまっているか否かを知るためのステップである。 【0019】ステップ110にて、座標特定カウンタが0ならば、最初の向き情報を未だ入力されていないので、ステップ100で入力された複数の方向ベクトル(ln ,mn ,nn )を基にして、目標位置の位置座標の算出を試みる(ステップ120)。ステップ120においては、各検知手段1の角度計測の誤差や、画像処理における目標位置の識別に関する誤差などによって、複数の直線が1交点を持たない場合が考えられる。このような場合、ステップ100の直前に処理を戻し、各検知手段1に方向ベクトル(ln ,mn ,nn )を再度求めさせる。要するに、最初の向き情報に関しては、複数の直線が1交点を持つまで、正確に算出するようにするのである。 【0020】ステップ120にて、位置特定手段2は、最初の向き情報に関して複数の直線が1交点を持つという結果を算出できたら、座標特定カウンタをインクリメントする(ステップ130)ことによって、目標位置の最初の位置座標を特定できた旨を記録しておく。また、ステップ110にて、座標特定カウンタが0でなく正の数値などが記録されていれば、目標位置の最初の位置座標を既に特定できているので、この場合は、床面からの目標位置の高さ情報Zh も従来例同様に活用できる。すなわち、位置特定手段2は、目標位置の最初の位置座標を特定できた後は、検知手段1が1台だけでも目標位置の位置座標を求めることが可能な、演算モードとなる(ステップ140)。このようにして、複数台の検知手段1が同一の目標を捕捉することができない場合が生じても、目標位置の位置座標を算出できるようにするのである。勿論、ステップ140においては、複数の直線の1交点を求める方法も行える。また、複数の直線が交点を持たないならば、複数の直線の中間点などに代表される近似点を、目標位置の位置座標として算出するようにしてもよい。 【0021】上記ステップ130を行った後、位置特定手段2は、例えば、別設置の表示手段などに目標位置の位置座標を出力し、目標位置を知りたい人は、表示手段を眺めれば、目標位置の現在位置を知ることができるのである(ステップ150)。また、目標位置の位置座標を求める回数の上限を予め決めていれば、ステップ150の次段階のステップにて、目標位置の位置座標を求めた回数をチェックし(ステップ160)、目標位置の位置座標を所定回数求めた後に、位置座標特定装置の動作を終了できる。 【0022】従って、目標位置への向きをあらわす向き情報を検出する検知手段1と、この検知手段1で得る向き情報を基にして目標位置の位置座標を特定する位置特定手段2とを備える位置座標特定装置10において、検知手段1は、複数設けられて、少なくとも最初の向き情報を検出する際には、それぞれの検知手段1ごとに目標位置への向きを求めるものであり、位置特定手段2は、最初の向き情報を基にして目標位置の最初の位置座標を特定するものであるようにしたため、目標位置が移動するときなどを考慮して前回の目標位置を基にして目標位置の次回の移動結果を予め予測する機能が付加される場合があっても、第1回目の位置特定を行う際に複数の検知手段1の交点として目標位置の座表を求めるので、目標位置の最初の位置座標を精度良く特定でき、検知手段1が1台のみ使用される場合に比べて、ノイズ等によって目標を誤認識するおそれが少なく、目標の誤認識をせずに、第2回目以降の位置特定結果がまちがった結果となるおそれも抑えられる。 【0023】また、第2回目以降の位置特定結果を得る際に撮像方向が変化して、複数台の検知手段1が同一の目標を捕捉することができない場合が生じても、1台の検知手段1によって、目標位置の高さ情報Zh を活用して、目標位置の位置座標を算出することができて、目標位置の位置座標の2回目以降の測定結果を確実に得ることができる。 【0024】なお、上記実施の形態においては、検知手段1を撮像カメラとして例示したが、本発明はこれに限らず、検知手段は、目標位置への向きをあらわす向き情報を検出するものであれば、どのようなセンサであってもよい。 【0025】 【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、検知手段は、複数設けられて、少なくとも最初の向き情報を検出する際には、それぞれの検知手段ごとに目標位置への向きを求めるものであり、位置特定手段は、最初の向き情報を基にして目標位置の最初の位置座標を特定するものであるため、目標位置が移動するときなどを考慮して前回の目標位置を基にして目標位置の次回の移動結果を予め予測する機能が付加される場合があっても、第1回目の位置特定を行う際に複数の検知手段をとおる直線群の交点として目標位置の座表を求めるので、目標位置の最初の位置座標を精度良く特定でき、検知手段が1台のみ使用される場合に比べて、ノイズ等によって目標を誤認識するおそれが少なく、目標の誤認識をせずに、第2回目以降の目標位置の特定結果がまちがった結果となるおそれも抑えられる。 【0026】また、第2回目以降の位置特定結果を得る際に、複数台の検知手段による目標位置の特定手法と、1台の検知手段による目標位置の特定手法とを併用するようにしたため、目標位置の位置座標の2回目以降の測定結果を確実に得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−339508 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−144916 |
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