| 【発明の名称】 |
特に車両用に適する可変ビ―ムを備えたヘッドライト、及びこの種のヘッドライト装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】エリク ブリュソー
【氏名】ピエール アルブー
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| 【要約】 |
【課題】単一の光源を用いて、異なる光配分のハイビームを発生できる、特に車両用の可変ビーム付きヘッドライトを提供する。
【解決手段】ヘッドライトは、ほぼ凹面の第1のリフレクタ(31)と、第1のリフレクタ(31)に固定可能に取り付けられて光源を支持するランプ(33)と、第1のリフレクタ(31)の凹部に受容される第2のリフレクタ(32)とを含んでいる。第2のリフレクタ(32)は、第1のリフレクタ(31)の軸(X)を中心として、2つの位置の間を回転移動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ほぼ凹面の第1のリフレクタ(11,21,31)と、第1のリフレクタ(11,21,31)に固定的に取り付けられて、光源(13,23)を支持するランプ(33)と、第1のリフレクタ(11,21、31)の凹部に受容される第2のリフレクタ(12,22,32)とを含む、車両用のヘッドライトであって、第2のリフレクタ(12,22,32)は、第1のリフレクタ(11,21,31)の軸(X)を中心として、2つの位置の間を回転移動しうるようになっていることを特徴とするヘッドライト。 【請求項2】 第2のリフレクタ(12,22,32)は、角度90゜の回転により、2つの位置の一方から他方へ移りうることを特徴とする請求項1に記載のヘッドライト。 【請求項3】 第2のリフレクタ(12,22,32)は、2つの位置の一方で、第1のリフレクタ(11,21,31)の長い方の方向と直交して、また2つの位置の他方で、第1のリフレクタ(11,21,31)の長い方の方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載のヘッドライト。 【請求項4】 第2のリフレクタ(12,22,32)は、2つの位置の一方で、光学軸(X)とは異なる中間方向の水平直線(M)に沿って、非対称のビームを発生するようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項5】 第2のリフレクタ(12,22,32)は、2つの位置の一方で、光学軸(X)とは異なる中間方向の水平直線(M)に沿う非対称のビームを、2つの位置の他方で、上向きの中間方向(M’)のビームを発生するようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項6】 第2のリフレクタ(32)は、第1のリフレクタ(31)のランプ孔(43)を中心として延びる軸受(40)に、回転可能に取り付けられたリング(35)により支持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項7】 すれ違い用のヘッドライトを補完するものとして用いられるようになっており、各ヘッドライトの光学軸(X)とは異なる中間方向(M)の水平直線に沿った非対称のビームが、対向車線側に配向されていることを特徴とする、請求項4または5に記載の構成によるヘッドライトを2個備えるヘッドライト装置。 【請求項8】 各ヘッドライトの水平直線に沿う非対称のビームは、光学軸(X)を含む垂直面に対してほぼ対称であることを特徴とする、請求項4または5に記載の構成によるヘッドライトを2個備えるヘッドライト装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特に車両用に適する可変ビーム付きヘッドライトに関する。 【0002】特に本発明は、単一の光源を用いて、異なる光配分のハイビームを発生することができるプロジェクタに関する。 【0003】 【従来の技術】このタイプのプロジェクタは、フランス国特許出願第2727497号において既に提案されている。このようなプロジェクタの主な長所は、それらが発生する光の配分が、車両の運転条件に適合することにある。一般に、光配分は車両の速度と共に変化し、低速車では、近間の領域を照らし(広幅のビーム)、高速では、できるだけ遠い道路を照らしうる先細のビームとなっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光学性能に優れ、かつ堅牢な構成の上記の種類のプロジェクタを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】このために、本発明は、光学軸を有するほぼ凹面の第1のリフレクタと、第1のリフレクタに固定可能に取り付けられて光源を支持するランプと、第1のリフレクタの凹部に受容される第2のリフレクタとを含み、第2のリフレクタが、第1のリフレクタの光学軸を中心として、2つの位置の間を回転移動しうるようになっていることを特徴とする、特に車両用のヘッドライトを提案する。 【0006】本発明は、さらに以下の特徴を備えている。 ・第2のリフレクタは、角度90゜の回転により、2つの位置の一方から他方へ移りうる。 ・第2のリフレクタは、2つの位置の一方で、第1のリフレクタの長い方の方向と直角に、また2つの位置の他方で、第1のリフレクタの長い方の方向に延びている。 ・第2のリフレクタは、2つの位置の一方で、光学軸とは異なる中間方向の水平直線に沿って非対称のビームを発生する。 ・第2のリフレクタは、2つの位置の一方で、光学軸とは異なる中間方向の水平直線に沿った非対称のビームを、また2つの位置の他方で、上向きの中間方向のビームを発生する。 ・第2のリフレクタは、第1のリフレクタのランプ孔を中心として延びる軸受に回転可能に取り付けられるリングにより支持されている。 【0007】本発明はまた、すれ違い用のヘッドライトを補完するものとして用いられ、各ヘッドライトの光学軸とは異なる中間方向の水平直線に沿った非対称のビームを対向車線側に配向した、2個のヘッドライト装置を提案するものである。 【0008】本発明はさらに、各ヘッドライトの水平直線に沿った非対称のビームが、光学軸を含む垂直面に対して、ほぼ対称である2個のヘッドライト装置を提案する。 【0009】次に、本発明を添付図面を参照して説明する。 【0010】 【発明の実施の形態】説明全体において、垂直および水平という表現は、本発明によるヘッドライトを取り付けた車両に対しての意味である。 【0011】図1は、本発明によるヘッドライトの光学要素、すなわち第1のリフレクタ11、第2のリフレクタ12および光源13を示している。光源13は、ここでは、H1型ハロゲンランプのフィラメントである。光源は、放電ランプのアークを備えてもよい。 【0012】一般に光学要素は、透明ガラス(図示せず)により前方を閉鎖されたケース内に収容されている。 【0013】第1の実施形態では(図1〜図4)、ヘッドライトは水平型であり、その広い方の面が、水平直線に沿って延びている。第1のリフレクタ11もまた、水平型である。通常、軸方向の光源13を、このタイプのリフレクタとともに用いる。 【0014】第1のリフレクタ11は、回転放物面形であり、その焦点は、光源13と一致し、その軸は走行用の軸である(水平)。従って、第1のリフレクタ11により発生するビームは、走行用の軸(光学軸X)に沿って配向されるビームであり、その角方向の広がりは、光源13の空間の広がりから直接生じる。 【0015】第1のリフレクタは、またフランス国特許出願第2664677号の開示に従って構成され、ビームのわずかな水平方向の広がりを、それ自体で発生する。 【0016】第2のリフレクタ12は、第1のリフレクタの凹部に配置されている。第2のリフレクタ12は、軸X(光学軸)を持つ回転放物面形であり、その焦点は、光源13と一致している。従って、第2のリフレクタ12の焦点は、第1のリフレクタ11の焦点よりも短い。 【0017】第2のリフレクタ12は、光学軸Xに対して対称な2つの部分12a,12bからなっている。 【0018】第2のリフレクタ12は、第1のリフレクタ11において、2つの位置の間で光学軸Xを中心として回転移動する。 【0019】図1および図3に示す位置、いわゆる「広幅ビーム」位置では、第2のリフレクタ12は、水平方向に延びている。すなわち、第2のリフレクタ12の各部分12a,12bは、光源13を含む水平面の位置に延びている。 【0020】この第2のリフレクタ12の位置は、第2のリフレクタ12が第1のリフレクタ11の長い方の方向に延びるものであり、光学面において、次の2つの主要な特性を有する。 ・第1のリフレクタ11で、その水平方向の端に配置されるゾーン(光源13の小さい像つまり先細のビームを発生する光達ゾーン)は、第2のリフレクタにより遮蔽される。 ・第2のリフレクタ12は、前記ゾーンに対応する光束を遮断し、光源13と第2のリフレクタ12とが近いことから、著しい広がりを伴って、この光束を反射する。この広がりは、主に、第2のリフレクタ12の位置が水平直線上にあるために、水平直線上で行われる。 【0021】これらの2つの結果が結合して、広幅ビームを構成する。 【0022】図2および図4に示す「先細ビーム」の位置では、第2のリフレクタ12は、光源13の直角方向に延びている。第2のリフレクタ12は、第1のリフレクタ11の長い方の方向と直角に延びている。 【0023】かくして、第2のリフレクタ12は、光源から出て、第1のリフレクタ11に向けられる光線を遮断しない(あるいは遮断してもわずかである)。 【0024】従って、第1のリフレクタ11で、その水平方向の端に配置されるゾーン(光達ゾーン)は、「先細ビーム」位置で光学的に動作する。これらのゾーンが、光学軸において発生する小さい像(光源13から光達ゾーンを隔てる距離が比較的長いために小さい)は、先細ビームを形成する。 【0025】第2のリフレクタ12は、光学軸Xを中心として角度90゜だけ回転することにより、「広幅ビーム」位置から「先細ビーム」位置に移る。 【0026】かくして、第2のリフレクタ12により発生するビームは、90゜回転する。「先細ビーム」位置で、第2のリフレクタ12は、垂直方向に角方向に広がっているが、水平方向に角方向に狭いビームを形成する。 【0027】図5〜図10は、本発明の第2の実施形態を示す。先の実施形態と同様に、光学的な作動要素だけを図に示してある。 【0028】図5、図6に示す第1のリフレクタ21は直交型であり、すなわち、その長い方の方向が直角方向に沿って延びている。従って、第2の実施形態は、垂直型のヘッドライトまたは垂直位置に置かれるヘッドライトに特に適合する。 【0029】好適には、ヘッドライトの光学軸に、水平および垂直方向に延びる光源23(一般に横方向の光源と称される)を、このタイプのリフレクタと共に用いる。これは例えば、第1のリフレクタ21の頂部に、従来方式で取り付けられるH3型ランプのフィラメントに関する。 【0030】第1のリフレクタ21は、それ自体で、先細ビーム、つまり角方向に殆ど広がらないビームを発生可能である。これは例えば、焦点が光源23と一致する回転放物面か、または角方向にわずかな広がりを形成するように構成されたフランス国特許出願第2664677号に記載されている一定面のものである。 【0031】第1のリフレクタ21の垂直端に配置されるゾーン、従って、光源23から最も離れたゾーンは、角方向の広がりが少ない光束を発生する(すなわち、投影スクリーン上の像が小さい)。これらのゾーン、いわゆる光達ゾーンは、先細ビームを形成する傾向がある。 【0032】第2のリフレクタ22は、第1のリフレクタ21の凹部に配置されている。 【0033】光学軸Xに対する垂直面への投影において、第2のリフレクタ22の形は長方形である。第2のリフレクタ22の方向を、前記長方形の長い方の方向と揃える。 【0034】従って、第2のリフレクタ22が水平(垂直)であるというのは、光学軸の垂直面に投影する第2のリフレクタ22の長い方の方向が水平(垂直)であることを意味する。 【0035】第2のリフレクタ22は、第1のリフレクタ21において、光学軸Xを中心として、2つの位置の間で回転移動する。2つの位置は、角方向に90゜隔てられているのが好ましい。 【0036】図5,7,9に示されたいわゆる「先細ビーム」位置では、第2のリフレクタ22は水平である。従って、第2のリフレクタ22は、第1のリフレクタ21の長い方の方向に対して直角に延びている。 【0037】「先細ビーム」位置では、第2のリフレクタ22は、第1のリフレクタ21の光達ゾーンを遮蔽せず、従って、第1のリフレクタ21が先細ビームを形成する(前述の実施形態参照)。 【0038】「広幅ビーム」位置では(図6,図8,図10)、第2のリフレクタ22は垂直であり、従って第1のリフレクタ21の長い方の方向に沿って延びている。 【0039】この位置において、第1のリフレクタ21の光達ゾーンは遮蔽される。角方向にわずかに広いビームを発生する第1のリフレクタ21の中央ゾーンは、反対に遮蔽されず、従って光学的に動作する。 【0040】光源23から第1のリフレクタ21の光達ゾーンの方向に出る光線は、第2のリフレクタ22により遮断され、第2のリフレクタ22は、水平に広がったビームを発生する。 【0041】これら全てにより、広幅ビームが形成される。 【0042】「広幅ビーム」位置で、第2のリフレクタ22により形成される水平方向の角方向の広がりは、図8から分かるように非対称である。従って、この位置で、第2のリフレクタ22により発生する(水平面に投影される)ビームは、光学軸Xとは異なる中間方向Mを有する。 【0043】このような特性を有するリフレクタを構成するには、例えばフランス国特許出願第2732446号を参照すればよい。 【0044】従って、「先細」ビーム位置で、第2のリフレクタ22により発生されるビームの平均方向M’は、光学軸Xと平行ではない。この中間方向M’は上向きであるのが好ましい。そのようにすると、ドライバーにとっては邪魔になる車両前方の車道における光斑の形成が回避される。 【0045】「広幅ビーム」位置から出て、回転方向(図のAH)を選択するだけで、第2のリフレクタ22が中間上向きビームを発生できることが分かる。 【0046】上記のヘッドライト(非対称ビームを構成する)は、場合に応じて、様々に使用可能である。 【0047】第1の場合では、たとえばフランス国特許出願第2750375号に記載されているように、非対称にカットされるビームを持つすれ違い用ヘッドライトを補完するものとして、走行用ヘッドライトを用いる。 【0048】この場合、本発明による一つ(または複数の)ヘッドライトを用いる。このヘッドライトの第2のリフレクタ22が「広幅ビーム」位置で発生するビームの中間方向Mは、対向車側に向けられる。かくして、すれ違い用ヘッドライトのビームを自然に補うことができる。 【0049】もう一つの解決法は、本発明によるヘッドライトを2個だけ用いることである。各ヘッドライトにおいて、第2のリフレクタ22が、「広幅ビーム」位置で非対称のビームを発生する。 【0050】この場合、各ヘッドライトの第2のリフレクタ22は、「広幅ビーム」位置で、第2のリフレクタにより発生される2個のビームが、光学軸を含む垂直面に対してほぼ対称になるように構成する。 【0051】上記のように、各ヘッドライトで、第2のリフレクタ22の回転方向を選択する。第2のリフレクタ22は、「先細ビーム」位置で、上向きビームを得ることを可能にする。 【0052】このようにして、「先細ビーム」位置でも「広幅ビーム」位置でも、走行が快適な、適切に光度測定したビームが得られる。 【0053】横方向の光源により、ビームの厚み(垂直方向の広がり)を、先細ビームと広幅ビームで最小化し、水平方向の広がりを最大にできる。何故なら、考慮に入れるべき光源の寸法は、フィラメントの長さであり、この長さは、その直径よりもずっと長いからである。 【0054】図11は、第2のリフレクタ32を回転駆動する機構を示すものである。 【0055】この図に示された第1のリフレクタ31は、ランプホルダ41の位置で、ランプ33を収容し、ランプ33は、光源を支持している。 【0056】ランプホルダ41の近傍で、ランプホルダと一体成型されて延びる軸受40は、光学軸Xを中心として、リング35を回転可能に支持する。軸受40は、第1のリフレクタ31に設けたランプ孔43を中心として延びている。このランプ孔43には、ランプ33が嵌入されている。アーム34は、リング35と対向する端で、第2のリフレクタ32を支持している。 【0057】回転出力を有するモータ36は、第1のリフレクタ31の後方に固定されている。モータ36は、駆動システム37を介して、リング35を回転駆動する。 【0058】より詳しくは、モータ36は、歯車38を回転駆動し、歯車38は、伝動要素39を回転駆動する。第1のリフレクタ31を通る伝動要素39の回転により、リング35の歯付きの外周と係合する歯車42が回転駆動される。 【0059】本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、これらの実施形態は、本発明の好適な実施形態を例示したものにすぎない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391011607 【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン 【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
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| 【出願日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−329013 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−112329 |
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