| 【発明の名称】 |
自動車用の左側または右側通行用ビ―ムを発することができるヘッドライト |
| 【発明者】 |
【氏名】フィリップ デュッサン
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| 【要約】 |
【課題】同一反射面だけでなく、同一型のランプを、簡単かつ瞬間的に変更して、左側または右側通行用のすれ違い用ビームを構成できる自動車用のヘッドライトを提供する。
【解決手段】ヘッドライトは、ランプ(10)と反射鏡(20)とを含み、ランプの遮光帯(13,14,17,18)がその軸に沿って延び、アークの両側の所定の角方向の間隔を占有する。遮光帯は、軸面に対して対称に配置され、反射鏡(20)は、その軸方向の垂直面に対して対称であり、水平のカットによる第1のビーム部分をなす少なくとも一つの第1の領域(21,22)と、前記第1のビーム部分を個別かつ選択的に補完して異なる2つのビームを形成する第2のビーム部分をなす2個の光の上向き領域(23b、24b)とを含む。ランプとその遮光帯は、光の上向き領域のいずれかを、それぞれ光源に向けられる2個の角方向の位置の一方を選択する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 反射鏡(20)と協働可能な光源(10)と、ガラスと、ランプの軸とほぼ平行に延びる遮光帯(13,14,17,18)を含み、遮光帯は、アークのほぼ両側において、所定の角方向の間隔で配置されている自動車用のヘッドライトであって、遮光帯は、ランプ(10)の軸の通過面に対してほぼ対称に配置され、反射鏡(20)は、反射鏡の軸方向の垂直面に対してほぼ対称であり、また、ほぼ水平のカットにより画定される第1のビーム部分を発生することができる少なくとも一つの第1の領域(21,22)と、異なる2つのタイプのビームをそれぞれ形成するために、前記第1のビーム部分を、個別かつ選択的に補完可能な第2のビーム部分を発生できる、向かい合った2個の光の上向き領域(23b、24b)とを含み、ランプとその遮光帯は、第1の位置では、光の上向き領域の一方だけが光源に向けられ、第2の位置では、光の上向き領域の他方だけが光源に向けられるような、2個の角方向の位置のいずれかを選択的に採りうるようになっていることを特徴とするヘッドライト。 【請求項2】 前記第1の領域は、反射鏡の下方の領域および上方の領域に、それぞれ配置されて、双方とも光源からの光に向けられる第1および第2のゾーン(21,22)と、側面に配置されて、光の各上向き領域(23b、24b)をそれぞれが含む第3および第4のゾーン(23,24)とを含むことを特徴とする請求項1に記載のヘッドライト。 【請求項3】 光の各上向き領域(23b、24b)は、結合する遮光帯(13,14)の一端と協働可能であり、前記ほぼ水平のカットに対してずらしたカットにより画定されるビーム部分を発生することを特徴とする請求項1または2記載のヘッドライト。 【請求項4】 前記ずらしたカットは、前記ほぼ水平のカットに対して、それぞれ両方向に傾斜したカットであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項5】 前記下方および上方のゾーン(21,22)は、前記ほぼ水平のカットの下で、光を側面に広げることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項6】 前記光の上向き領域(23b、24b)の少なくとも一部は、反射鏡の軸に対して、光を側面にずらすことができることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項7】 ランプ(10)は、前記2個の角方向の位置の間で回転するようにして、反射鏡に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項8】 ランプ(10)は、誤操作防止手段により、前記2個の角方向の位置のうちの一方にある反射鏡に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれに記載のヘッドライト。 【請求項9】 2種類のビームは、左側通行および右側通行用のロービームであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項10】 発光アーク(S)は、反射鏡(20)と協働可能である放電ランプ(10)と、ガラスとを含み、ランプは、その軸とほぼ平行に延びる第1の遮光帯(13,14)ならびに、第1の遮光帯よりも前記発光アークから離れたところに配置された第2の遮光帯(17,18)を含み、前記第1および第2の遮光帯は、反射鏡の所定の領域(23b、24b)に対して、アークを選択的に遮蔽するように協働する自動車のヘッドライトであって、第2の遮光帯(17,18)は、前記第1の遮光帯(13,14)によりなされる遮光を、少なくとも下方に延長可能であり、それによって、アークの下に配置される第2の光源(S’)に対して、反射鏡の前記所定の領域を同様に遮蔽するようになっていることを特徴とするヘッドライト。 【請求項11】 ランプの前方に位置する直接光の遮光板(15)を含み、前記第2の遮光帯(17,18)は、前記遮光板の単一の固定手段を構成していることを特徴とする請求項10に記載のヘッドライト。 【請求項12】 前記第2の遮光帯(17,18)は、アークから送られて、各第1の遮光帯(13,14)の上端の上を通る光全体を通過させることができることを特徴とする請求項10または11に記載のヘッドライト。 【請求項13】 反射鏡の前記所定の領域(23b、24b)は、第1の遮光帯(13,14)と協働して、それぞれ特定のカットにより画定されるビーム部分をそれ自体が決定可能であり、ランプおよびその遮光帯は、角方向の位置の一方で、前記領域の一方が、ランプの対応する側に配置された第1および第2の遮光帯により全面的に遮光され、反対側の領域が、向かい合った第1および第2の遮光帯により部分的に遮光され、逆もまた同様に行われるようになっていることを特徴とする請求項10〜12のいずれに記載のヘッドライト。 【請求項14】 第1および第2の遮光板は、ランプの軸を通過する面に対して、対称に構成されていることを特徴とする請求項10〜13のいずれに記載されるヘッドライト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般に自動車のヘッドライトに関し、特に、右側通行方向および左側通行方向に対して、無関係に用いることができる新型のすれ違い用ヘッドライトに関する。 【0002】 【従来の技術】ほぼ楕円形の反射鏡と、集光レンズとの間の光の行程に配置されるシェードまたは遮光板により、ロービームのカットを決定する楕円形型のヘッドライトでは、右側通行用のビームと左側通行用のビームとをそれぞれ発生するために、シェードの形を選択的に変更可能にすることが既に試みられている。 【0003】しかし、これらの方法は、(場合によっては一部遮蔽した)1個の光源、反射鏡、および必要な場合には、閉鎖ガラス上の筋またはプリズムのみを用いて構成されるタイプのヘッドライトに対しては全く使えない。何故なら、このタイプのヘッドライトでは、所定の通行方向に対して、良質のカットを持つビームを形成するために、反射鏡の形が決まっているからである。 【0004】従って、左側通行および右側通行用のすれ違い用ヘッドライトは、一般に、互いに異なる反射面を持たなければならない。 【0005】さらに、今日では、このタイプのヘッドライトに、フィラメントよりも光度がずっと強く、消費電力が少ないことで知られる放電ランプを装備することが試みられている。 【0006】しかし、この型の光源は、光度が強く、発光アークそのものが、ランプの一定領域における塩の蓄積、あるいはまた電極上の反射につながる2次的な光源の近傍にあるので、いくつかの独自の問題を提起しており、その一部は、反射鏡の反射面の全く独特の設計により解決されている。 【0007】従って、このような状況では、左側通行および右側通行用の反射面の特性は、明らかである。 【0008】このような特性のために、二つの通行型に対して、異なる鋳型押し抜き具と、必要な場合には、同じく異なる鋳鍋を用いなければならないので、当然、工具類のコストが高くなる。 【0009】しかも、妨害光の放出を少なくするために、この種のランプに設けられる遮光帯は、ランプが左側通行用のヘッドライトに用いられるか、右側通行用のヘッドライトに用いられるかによって、特別な構成を有し、従って、実際には、右側通行専用または左側通行専用の放電ランプを備えることが必要である。 【0010】英国特許第2296559号明細書は、反射鏡への妨害放射線の放出を最小化することができる2種類の遮光帯を備える放電ランプを記載している。 【0011】しかし、この特許は、それぞれ右側通行用と左側通行用のランプ、および反射鏡(それにおそらくガラス)の特殊な構成に関する問題を少しも解決していない。 【0012】さらに、この特許の遮光帯は、ミラーの特別な反射ゾーン間の移行面を遮蔽することだけを目的としているため、反射鏡の一領域がビームの形成に影響を与えないようにしたい場合、この領域全体を選択的に遮蔽するのには適しない。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来技術のこれらの問題点を解消し、同一反射面だけではなく、同一タイプのランプが、簡単かつ瞬間的な変更により、左側通行用のすれ違い用ヘッドライトと右側通行用のすれ違い用ヘッドライトを等しく構成するために使用可能なヘッドライトを提案することにある。また本発明の目的は、所定の型のビームを形成するために望ましくない反射鏡の一領域全体を遮蔽したい場合に、これを遮光帯により有効に実施できるようにしたヘッドライトを提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】このため、本発明は、その第1の特徴によれば、反射鏡と協働可能な光源と、ガラスと、ランプの軸とほぼ平行に延びる遮光帯を含み、遮光帯は、アーク灯のほぼ両側において、所定の角方向の間隔で配置された自動車のヘッドライトであって、遮光帯は、ランプの軸の通過面に対してほぼ対称に配置され、反射鏡は、反射鏡の軸方向の垂直面に対してほぼ対称であり、ほぼ水平のカットにより画定される第1のビーム部分を発生することができる少なくとも一つの第1の領域と、異なる2つのタイプのビームをそれぞれ形成するために、前記第1のビーム部分を、個別かつ選択的に補完可能な第2のビーム部分を発生できる、向かい合った2個の光の上向き領域とを含み、ランプとその遮光帯は、第1の位置では、光の上向き領域の一方だけが光源に向けられ、第2の位置では、光の上向き領域の他方だけが光源に向けられるような、2個の角方向の位置のいずれかを選択的に採りうるようになっている。 【0015】本発明によれば、2つのタイプのヘッドライトに対して、同一のランプ、および同一の反射鏡を使用可能であるので、こうした2つのヘッドライトの製造に必要な工具類のコストが著しく下がる。特に、左側通行用のヘッドライトと右側通行用のヘッドライトに対して、同一の鋳鍋と同一の鋳型押し抜き具を使用することができ、ランプの補給は、単一基準のランプ(および必要な場合には、結合する遮光板)だけですむ。 【0016】本発明によるヘッドライトの、限定的ではないが、好適な特徴は、以下の通りである。 ・前記第1の領域は、反射鏡の下方の領域および上方の領域に、それぞれ配置されて双方とも光源からの光に向けられる第1および第2のゾーンと、側面に配置されて、光の各上向き領域をそれぞれが含む第3および第4のゾーンとを含む。 ・光の各上向き領域は、結合する遮光帯の一端と協働可能であり、前記ほぼ水平のカットに対してずらしたカットにより画定されるビーム部分を発生する。 ・前記ずらしたカットは、前記ほぼ水平のカットに対して、それぞれ両方向に傾斜したカットである。 ・前記下方および上方のゾーンは、前記ほぼ水平のカットの下で光を側面に広げることができる。 ・前記光の上向き領域の少なくとも一部は、反射鏡の軸に対して光を側面にずらすことができる。 ・ランプは、前記2個の角方向の位置の間で回転するように反射鏡に取り付けられている。 ・ランプは、誤操作防止手段により前記2個の角方向の位置のうちの一方にある反射鏡に取り付けられている。 ・2種類のビームは、左側通行および右側通行用のロービームである。 【0017】第2の特徴によれば、本発明は、反射鏡と協働可能である放電ランプと、ガラスとを含み、ランプは、その軸とほぼ平行に延びる第1の遮光帯ならびに、第1の遮光帯よりもアークから離れたところに配置された第2の遮光帯を含み、前記第1および第2の遮光帯は、反射鏡の所定の領域に対して、ランプの発光アークを選択的に遮蔽するように協働する自動車のヘッドライトを提供し、第2の遮光帯は、前記第1の遮光帯により実施される遮光を少なくとも下方に延長可能であり、それによって、アークの下に配置された第2の光源に対して、反射鏡の前記所定の領域を同様に遮蔽することを特徴とする。 【0018】このヘッドライトの限定的ではないが好適な特徴は、以下の通りである。 ・ランプの前方に配置される直接光の遮光板をさらに含み、前記第二の遮光帯は、前記遮光板の単一の固定手段を構成する。 ・前記第2の遮光帯は、アークから送られて第1の各遮光帯の上端の上を通る光全体を通過させることができる。 ・反射鏡の前記所定の領域は、第1の遮光帯の上端と協働して、それぞれ特定のカットにより画定されるビーム部分をそれ自体が決定可能であり、ランプおよびその遮光帯は、角方向の位置の一方で、前記領域の一方が、ランプの対応する側に配置された第1および第2の遮光帯により全面的に遮光され、反対側の領域が、向かい合った第1および第2の遮光帯により遮光され、逆もまた同様に行われる。 ・第1および第2の遮光帯は、ランプの軸を通過する面に対して対称に構成される。 【0019】本発明の他の特徴、目的および長所は、添付図面に、限定的ではない単なる例として示す本発明の好適な実施形態の以下の詳細な説明を読めば、いっそう明らかになるであろう。 【0020】 【発明の実施の形態】まず最初に、図1(a)、図1(b)、図3,図4に関して、放電ランプ10、およびミラー20を含む、すれ違い用ヘッドライトのランプ/ミラー装置を示した。 【0021】ランプ10は、従来と同様に、アークSの位置に突起を持つほぼ円筒形の第1のバルブ11を含む。第1のバルブ11は、円筒形の第2のバルブ12に囲まれており、2個の長手方向の遮光帯13,14が第2のバルブ12上に形成される。遮光帯13,14は、光源に対して反射鏡の一定ゾーンを遮蔽することにより、これらのゾーンの面の間に断層を含む前記反射鏡が、所望のカットの上に妨害放射線を放出することがないように構成されている。 【0022】同様に、ランプと結合する直接光のシェードまたは遮光板15が設けられ、この遮光板15は、長手方向の2個の遮光脚部17,18を用いて、反射鏡の底の領域に(好適にはランプの支持体に直接)固定される正面遮光部分16を含む。遮光脚部17,18のランプに対する幅と位置は、これらの脚部が、後述するように、第2のバルブ12の遮光帯13,14と協働する同様の遮光帯を形成するように適切に決定される。 【0023】反射鏡は、この場合には、4個のゾーン、すなわち、下方ゾーン21,上方ゾーン22,および2個の側面ゾーン23,24を有する。 【0024】これらのゾーンは、近傍を通る、好適には、反射鏡の光学軸を通る移行面P13,P14およびP23,P24により分割される。 【0025】下方ゾーン21は、ほぼ水平のカットにより上部を画定される非常に幅広で、かつ均質なビーム部分を、光源から発生することができる。 【0026】このため、下方ゾーンは、好適には複数の筋S21から構成されている。これらの筋S21は、光を側面に広げ、また最も上方の領域が、上記のカットとほぼ揃うように、光源の像全体を平らにすることができる。 【0027】これらの筋の具体的な実施形態については後述する。 【0028】ここで、下方ゾーンの面21は、ランプのアークからなる主要光源Sの位置に応じてではなく(図4参照)、有利には、アークのほぼ下で、ランプのバルブ11内の円の蓄積からなる第2の光源S’の位置に応じて構成されている(同じく図4参照)。 【0029】好適には、反射鏡の上方ゾーン22は、下方ゾーン21と同様に構成され、水平カットの下で、適切な均質性を伴って光を広げることができる筋S22を備えている。 【0030】しかしながら、上方ゾーン22に関しては、ランプのアークが構成する主要光源の位置に応じて、これらのさまざまな筋S22を構成する。 【0031】側面ゾーン23,24は、ランプの両側に延び、ランプの角方向の位置、従って反射鏡に対するその遮光帯の位置に応じて、下方ゾーン21および上方ゾーン22が発生するビームを補完できるように構成され、それによって、左(左側通行)または右(右側通行)のカットを選択的に形成する。 【0032】これらの側面ゾーン23,24は、反射鏡の垂直軸面に対して対称に形成されているので、ゾーン23についてのみ詳述する。 【0033】側面ゾーン23は、2個の小ゾーン231,232にそれぞれ分割され、第1の小ゾーンがランプに隣接し、第2の小ゾーンは、第1の小ゾーンと反射鏡の側面端との間に延びている。 【0034】小ゾーン231は、有利には、本出願人名義のフランス国特許公開第2609146号公報に記載された反射面から構成されている。この反射面は、光源の角方向の放射区域を制限する遮光板(標準ランプ《H4》の前方フィラメント型)と協働して、カットの下で、水平または傾斜する光の広がりを確保しながら、回転放物面として作用する特性を有する。 【0035】このような反射面についての詳細に関しては、上記のフランス国特許出願を参照されたい。好適には、放射を収束する面を選択するが、この収束は、ランプの遮光板15が光の量を過度に遮断しないように調整する。 【0036】小ゾーン232は、回転放物面形の基本面から構成され、この基本面の上に、光が広がる筋をカットに沿って投影する。このような投影筋は、本出願人名義のフランス国特許公開第2710393号公報に記載されている。 【0037】好適には、これらの筋は、反射鏡の軸方向の水平面の上に垂直に延びる上方の筋S232hと、前記軸方向の水平面の下に延びて、好適には鉛直線に対して約15゜の傾斜γをもつ下方の筋S232bとを含んでいる。 【0038】従って、上方の筋S232hは、光を水平に広げることができ、下方の筋S232bは、水平光に対して約15゜の傾斜により光を広げることができる。 【0039】ここで、小ゾーン231と、小ゾーン232の筋とのパラメータ化は、これらの面の光の側面方向の広がりが、上記のゾーン21,22よりもずっと小さくなくなるようなものとする。 【0040】既に述べたように、側面ゾーン24は、2個の小ゾーン241,242と、筋S242h、S242bとによりゾーン23と対称に構成されている。 【0041】有利には、ゾーン間を分割する半平面は、次のように傾斜している。P13,P14の半平面:対称に、水平光の下部に28゜(図4の角度β)。P23,P24の半平面:同じく対称に、水平光の上部に25゜(図4の角度α)。 【0042】次に、図4には、ランプ10と、その様々な遮光帯との配置を詳しく示してある。 【0043】ランプの外側のバルブ12は、従来と同様に、2個の長手方向の遮光帯13,14を有する。左側通行のビームに対応する図示の位置では、左に配置された遮光帯13は、その上端が、発光アークの基部を通る垂直面に含まれ、遮光帯14の上端は、発光アークの前記基部を通って下方に15゜傾斜した面にある。 【0044】これらの2つの上端は、標準フィラメントランプ《H4》の遮光キャップの対向する2端と同様の役割を果たす。 【0045】それらの上端から、2個の遮光帯13,14は、バルブ12の軸を中心として、約25゜の角方向の間隔をあけて下方に延び、従って、軸方向の垂直面に対して、7.5゜傾斜した対称面PSに対して対称的に配置されている。 【0046】2個の遮光帯17,18は、遮光帯13,14に対して、次のように位置決めされる角方向の広がりを有する。すなわち、図4の位置で、遮光帯17,18は、それぞれ、その上端が、アークから出て対応する遮光帯13,14の上端の上を通る如何なる光線も遮断しないように配置され、それによって、アークとこれらの上端が、所望の半カットを決定するようにする。さらに、遮光帯17の下端は、ランプからの、また特に円の領域S’からの如何なる光線も、反射鏡の側面ゾーン23に当たらないようなものとする。 【0047】遮光帯17,18の上端と、遮光帯17の下端をこのように決定することによって、遮光帯17,18は、対称面PSに対して対称になるように寸法決定されている。 【0048】かくして、右側通行に合わせたビームを発生するように、角方向に15゜ずらした位置をランプ10が占有する場合、遮光帯18の下端は、前述の例において、遮光帯17の下端と同じ遮光の役割をすることになる。 【0049】何回も述べたように、遮光板15を備えるランプ10は、図1(a)と、図1(b)および図4とに示した2つの安定した配向の一方を取り入れることができるように、反射鏡20に取り付けられる。 【0050】これは、2つの最も端の止め位置の間で回転可能なランプホルダにランプを取り付け、たとえばレバーを用いてランプホルダを移動するか、または、ランプホルダと反射鏡に、相互に協働する誤動作防止の2つの調整遊びを設けて、ランプをいずれかの位置に取り付け可能にすることによって実施できる。 【0051】次に、まず図1(a)に示した位置で、上記のランプ/反射鏡装置の光学的な作動について詳しく説明する。この位置は、図1(b)と図4に示した配向に対し、図において時計の針と反対方向に、15゜傾斜したものに相当する。 【0052】既に記載したように、ゾーン21,22は、水平カットにより、ほぼ均質な幅に広がるビーム成分を発生する。 【0053】反射鏡のゾーン23は、反射鏡の軸方向の水平面の下に配置されるその領域23bの位置で、ゾーン21,22が発生するビーム部分よりも広がり幅が狭いが、水平面に対して、時計の針の方向に15゜傾斜した半カットを決定することを特徴とする一定のビーム部分を発生する。この半カットは、ゾーン23におけるアークSの角方向の照明区域で、遮光帯13の上端により確保される対応値への制限によって引き起こされる。 【0054】ゾーン24が発生するビーム部分は、ゾーン23が発生する幅と同様の幅であるが、遮光帯14の上端の位置により、反射鏡の軸方向の水平面の下に配置される領域24bが遮光されることとなる。このビーム部分は、ゾーン21,22により発生するビーム部分のカットとほぼ合流する水平カットにより画定される。従って、ゾーン24は、水平カットの下で、主に走行軸において、即座に照明を強化する。 【0055】結果として得られるビームを、等光度曲線群により図2(a)に示した。ビームは、特に、非常に幅広で、均質性に優れ、また走行軸に対して右側にずれた実質的なカット集中点により、右側通行用の欧州型ロービームを形成するために特に適していることが分かる。このような右側へのずれは、反射鏡の小ゾーン232に投影される筋S232bの水平輪郭を調整することにより確保される。筋S232bは、ランプのこの配向においてのみ、ビームの形成に関与する。 【0056】さらに、反射鏡が直接発生するビームの様相は、閉鎖ガラスの位置での如何なる介入も不要な構成とし、閉鎖ガラスは、ほぼ滑らかであるか、あるいは装飾要素だけを備えることができる。 【0057】ランプが、図1(b)および図4に示された位置をとる場合、ゾーン23の領域23bは遮光帯13,17により遮光され、反対側のゾーン24の領域24bが、アークに向けられる。従って、形成されるビームは、図2(b)に示したものになることが分かる。これは、左側通行用の欧州規格によるすれ違い用ヘッドライトに特に適合する。左側への集中点のずれは、この場合、反射鏡の小ゾーン242に投影される筋S242bにより確保される。 【0058】ここで留意されたいのは、図2(a)、図2(b)に示したビームは、15゜のところに上がるカットで制限される範囲を特徴とし、米国や日本の自動車の照明規格に適合するために、ほぼそのまま使用できることである。必要な場合には、配向と溝の輪郭S232h、S232b、S242h、S242bとを調整して、主に水平で、高さが互いにずれた2個の半カットにより制限されるビームを発生することができる。 【0059】図5は、遮光板15の側面図であり、その正面遮光部分16と、上記のように遮光帯の役割を同時に果たす2個の保持脚部17,18とを備える。 【0060】正面遮光部分16は、それ自体既知の方法で、反射鏡の高さがその幅よりも明らかに低い場合に、同じく従来の方法で存在する上方および下方側面部を特に除いて、アークSからの光が反射鏡の有効面だけに届くように構成された後端を有する。 【0061】ランプ/遮光板装置の15゜の傾斜では、この後端が、図の2つのケースに必ずしも適合するわけではないことが分かる。しかし、実際には、獲得される2種類のビームの品質を劣化させることなく妥協点を見つけることはたやすい。 【0062】次に、図6および図7を参照して、反射鏡の下方ゾーン21、および上方ゾーン22の筋S21,S22の好適な実施形態について説明する。 【0063】まず第1に図6は、正規直交座標系を示す。0Xは、光学軸に水平および垂直であり、0Yは光学軸、0Zは垂直軸である。 【0064】反射鏡の各ゾーン21,22は、互いに側面方向に並置された、つまり各ゾーンの上端と下端との間に延びる境界線により画定された、複数の反射小ゾーンを個々に決定することにより構成されている。 【0065】小ゾーンZnの反射面Snは、このゾーンの位置で、水平母線GHnを決定することにより発生する。水平母線GHnは、対称または非対称の2個の境界の間に含まれる、側面方向への光の所定の広がりを確保するように構成されている。この水平母線は、特に、双曲線の一部、楕円の一部、さらには線分などとすることができる。 【0066】反射面は、この母線から構成されるので、その垂直断面に非集束部分を有する。ここで、非集束部分とは、アークSの中心から送られる光線が、反射鏡の軸0Yに平行な水平面で反射される場所の位置変化を意味する。かくして、図6では、面Snの上半分は、比較のために点線で示された全く放物線状の断面Pn,Pn’の焦点Fとは異なる「上方の焦点」Fhnを有し、その下半分は、同様に焦点Fとは異なる「下方の焦点」Fbnを有する。「上方の非集束部分」とは、焦点Fと「上方の焦点」Fhとの間で、軸0Yに従って測定される距離を意味し、「下方の非集束部分」は、FとFbとの間の距離に対応する。 【0067】双方とも本出願人名義のフランス国特許公開第2536502号およびフランス国特許公開2356503号公報は、特に、上記の非集束部分を有する面を開示している。 【0068】かくして、ゾーンZnで得られることになる反射面Snは、アークの像を発生可能であり、この像は、全て一つのカットの下に配置され、同時に、このカットの下の像の制御された広がりを確保する。水平母線は、好適には、この広がりがさらに均質になるように選択される。また、非集束部分は、面の上方および下方の垂直断面の上方の焦点Fhnと下方の焦点Fbnが、それぞれ光源Sの後端および前端にあるように構成され、そのとき像は、カットの下でカットとほぼすれすれに揃えられる。 【0069】次に、図7に示す、ゾーン21,22は、連続行程により構成される。まず、先に説明したように、中心の小ゾーンを決定する。好適には、ランプの鉛直線に配置される小ゾーンに関し、パラメータ、主として水平母線の形態と反射面の垂直断面の上方、および下方の非集束部分とを、反射鏡の寸法と、ビームの広幅部分に対する所望の光度測定法とに応じて決定する。 【0070】次いで、基本の小ゾーンの左右に隣接する小ゾーンを、それらの固有のパラメータ(ここでは主に母線の形と、その垂直断面の上方および下方の非集束部分)と共に、これらの小ゾーンにより投影される光の所望の位置決めに応じて、また特にこれらの隣接ゾーンの反射面が、以下の2つの主要特徴を有する移行線に従って、基本の小ゾーンの反射面と交わるように、決定する。・反射面は、考慮されるゾーン21または22の上端および下端の間に、上から下に延びなければならない。・この移行線の位置で、各反射面により実施される側面方向の偏向は、一定であってはならず、反対に、この移行線に沿って規則正しく変わらなければならない。 【0071】図7は、基本の小ゾーンZ1を決定するための反射面S1を最初に決定した場合を明確に示しており、反射面は、適切な上方の非集束部分Fh1と下方の非集束部分Fb1を伴って、水平母線GH1で支持されている。 【0072】次に、小ゾーンZ2の反射面S2を決定する。この面は、水平母線GH2で支持され、上方の非集束部分Fh2と下方の非集束部分Fb2とを有している。 【0073】軸0Yによる水平母線GH2の位置を調整することにより、面X0Yにおいて、この面で、2個の小ゾーンZ1,Z2の共通の境界を決定するために適切に決められた寸法X12を有する1点で、2つの反射面が交わるようにすることができる。小ゾーンZ2の他のパラメータが適切な限界に留まる限り、2個の小ゾーンは、実際には、移行線LT12によりカットされる。この移行線LT12は、カット面X0Yの位置で寸法X12を通り、ゾーン21または22の上端および下端を結合する。 【0074】好適には、小ゾーンZ1とZ2との間で、これらの各ゾーンの上方および下方の非集束部分の値を調整することにより、考慮されたゾーンの高さで、移行線LTの正確な軌道を構成する。 【0075】このために、複数のアプローチ、主に以下の2つが取り入れられた。第1のアプローチは、反射面の上方と下方部分の上方と下方の各焦点Fh、Fbを変化させて、一方の小ゾーンの全体に対して、同じ2つの第1の位置と、他方の小ゾーンの全体に対して、同じである、第1の位置とは異なる2つの第2の位置とを有するようにすることからなる。これにより、垂直面X0Zに投影して移行線LT12を観察するとき、移行線LT12は、面X0Yの上方および下方に、左または右に遠ざかるにつれて、制御により徐々に曲げることができる。第2のアプローチは、同一小ゾーンの中で連続式にではなく、各小ゾーンで、上方および下方の焦点の位置を変えることからなる。このため、隣接する2つのゾーンに対して、小ゾーンの深さを互いに独立してシフト調整することができ、従って、互いに独立して対応する移行線を曲げることができる。好適には、同一小ゾーンの中の上方およびまたは下方の焦点の変化は、非集束部分が、X軸による寸法に応じて線形に変わるようなものとする。 【0076】さらに、小ゾーン間の各移行は、互いにほぼ非接線型の2つの面の交点により形成されるので、2つのゾーンの反射面の間で、ゼロ次の不連続性を形成しないが、その位置で湾曲部が存在する。この湾曲部は、ヘッドライトが消えているときに、観察者が、異なる小ゾーンを適切に区別可能にするものであり、これは、見栄えの面で有効である。 【0077】また、非集束部分に変更を実施することで、小ゾーンZ1とZ2との間の移行線LT12が、一般に、多少とも湾曲かつ蛇行した軌道に従うことになる。この軌道は、ゾーンZ1の側面の等偏向線とも、ゾーンZ2の側面の等偏向線とも合流しない。その結果、各小ゾーンの幅は、Z軸による寸法に応じて徐々に変わり、移行線LT12に沿って移動を行うと、移行線12の位置で確保される側面の最大の広がりが徐々に変わることになる。従って、各小ゾーンから発生されるビーム部分の突然の中断現象が回避される。 【0078】しかも、上方および下方の非集束部分の変化により、投影遮光板上の光源の像の位置が上方または下方にずれる。形成されるビーム部分が、概して水平のカットを保たなければなければならないこの場合は、勿論、このカットが、一定の明晰性を伴って保たれ且つ決定され続けるように、非集束部分の変更を選択する。制御されたこの非集束部分を利用して、後述するようにビームの厚さの方向に光の配分を調節できる。 【0079】各ゾーン21,22の構成は、前述の実施形態と同様に、小ゾーンZ2に隣接する小ゾーンZ3を決定することにより続行される。この小ゾーンZ3は、X0Y面において、所望の寸法Xに延びる湾曲した移行線LT23を得るようにパラメータ化される。 【0080】これらの段階は、反射鏡の左右の部分において、必要なゾーンと同数だけ繰り返すことが可能である。 【0081】ゾーン21とゾーン22で形成された各種の小ゾーンにより発生されるビームの成分は、かくして、水平カットを保つ広幅のビーム部分に、適切な均質性を伴って融合する。 【0082】勿論、本発明は、上記し、かつ図示した実施の形態に制限されるものではなく、当業者は、その技術的範囲内において、あらゆる変形または改変を実施することができると思う。 【0083】以上、本発明を、所定の位置、および幅の2個の遮光帯を組み込んだ放電ランプに関して説明したが、本発明は、反射鏡の構成に適合する遮光帯の他のあらゆる配置を有するランプにも同様に適用しうるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391011607 【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン 【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
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| 【出願日】 |
平成11年(1999)4月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−329010 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−107795 |
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