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【発明の名称】 車両用灯具
【発明者】 【氏名】鈴木 三千彦

【氏名】杉山 文彦

【氏名】山▲崎▼ 一廣

【要約】 【課題】数秒で発泡し形状が安定して弾性シール材を構成する熱可塑性発泡エラストマーを合成樹脂製灯具構成部材のシール脚先端部に押出成形により成形一体化することで、組付作業工数の少ない車両用灯具を提供する。

【解決手段】合成樹脂製ランプボディの背面に延出形成されたシール脚16が弾性シール材20を介して車体パネル18に圧接保持された車両用灯具において、弾性シール材20を、シール脚先端16aの一部に係合しシール脚16に沿って走行するダイ40により、シール脚先端部16aを抱持した横断面コ字型に押出成形されてシール脚16に一体化された熱可塑性発泡エラストマーにより構成し、ダイ40がシール脚16を1周することで、シール脚先端部16aに、熱可塑性発泡エラストマーからなる弾性シール材20が成形一体化されるので、ランプの車体への取付けが簡単となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 合成樹脂製灯具構成部材の背面に延出形成された周壁の先端部が弾性シール材を介して周壁被当接部に圧接保持された車両用灯具において、前記弾性シール材は、周壁先端の一部に係合し周壁に沿って走行する押出成形用のダイにより、周壁先端部を抱持した横断面コ字型に押出成形されて周壁に一体化された熱可塑性発泡エラストマーによって構成されたことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】 前記ダイは、発泡エラストマー吐出口が設けられた走行方向前後に開口する断面略コ字型のダイ固定部と、前記ダイ固定部内側において前記発泡エラストマー吐出口を挟み、周壁先端部を抱持する形態に対向配置されて発泡エラストマーの押出口を構成するとともに、互いに離間する方向にスライド可能な一対のダイ可動部とから構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】 前記ダイは、押出機本体から延びるフレキシブルホースの先端に取り付けられるとともに、制動アームに支持されて、その走行速度が発泡エラストマーの押し出し速度に等しくなるように制御されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
【請求項4】 前記周壁はエンドレスに延在し、前記弾性シール材は、ダイが周壁を1周して押し出された発泡エラストマーの最後部に最前部が接合されることで形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用灯具。
【請求項5】 前記周壁は、灯具構成部材である前面レンズの周縁に形成されたシール脚によって構成され、前記周壁被当接部は、ランプボディの前面開口部の周縁に沿って形成されたシール溝によって構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用灯具。
【請求項6】 前記周壁は、灯具構成部材であるランプボディのバルブ交換用の背面開口部を取り囲むようにランプボディ背面に形成されたシール脚によって構成され、前記周壁被当接部は、車体パネルによって構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面レンズのシール脚とランプボディのシール溝間に弾性シール材が介装された車両用灯具や、ランプボディのバルブ交換用の背面開口部を取り囲むシール脚と車体パネル間に弾性シール材が介装された車両用灯具のように、合成樹脂製灯具構成部材に形成した周壁であるシール脚とこの周壁(シール脚)被当接部との間に、弾性シール材を介装して、周壁と周壁被当接部間をシールした構造の車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の灯具としては、図6に示すように、ランプボディ1の前面開口部に沿って形成されたシール溝2に前面レンズ3のシール脚4が弾性シール材5を介して係合されて、シール脚4とシール溝2間係合部がシールされた構造となっている。シール材5は、シール溝2に液体状の熱硬化性発泡シール材を塗布し、加熱乾燥させることで、発泡膨出固化して弾性体となる。また、前面レンズ3とランプボディ1間の固定は、シール脚4をシール溝2に係合させ、シール脚4とシール溝2間を凹凸ランス係合(図示せず)させることで行われ、このとき、シール脚4がシール材5に圧接された状態に保持される。
【0003】一方、ランプボディ1の背面壁には、バルブ挿着孔1aを取り囲むようにシール脚6が形成され、このシール脚6と車体パネル7との間に弾性シール材8が介装されて、車体パネル7とランプボディ1間の隙間からバルブ挿着孔1aの周辺に水や塵が侵入できない構造となっている。符号9は、バルブ挿着孔1aに挿着された光源(バルブ)である。
【0004】シール材8は、図7に示すように、液体状の発泡シール材を受治具aの溝bに塗布し、溝bにシール脚6を挿入した状態でシール材を発泡膨出硬化させることで、シール脚6に成形一体化されるので、シール脚6と一体に受治具aから分離することができる。また、ランプを車体に固定するには、ランプ側のブラケットと車体とを例えばボルト・ナット締結することで行われ、このとき、バルブ挿着孔1aが車体パネル7のバルブ交換用開口部7aに整合した位置となるとともに、シール脚6がシール材8を介して車体パネル7に圧接状態に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシール材5としては、乾燥固化(形状が安定)するまでの時間が長く、それだけ生産性が悪い。また、塗布するシール材は液状であるため、三次元的に変化する形状のシール材としては使用できない。
【0006】また、ランプボディ1の背面側をシールするシール材8としては、受治具aの溝bに液体状のシール材を塗布し、シール脚6が溝bに係合した形態にランプボディ1を保持し、その後、受治具aを外すと言う具合に、作業工数が多いという問題があった。
【0007】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その第1の目的は、大気圧下で数秒のうちに発泡し形状が安定して弾性シール材を構成する熱可塑性発泡エラストマーを合成樹脂製灯具構成部材の周壁先端部に押出成形により形成一体化することで、生産性に優れた車両用灯具を提供することである。また、本発明の第2の目的は、組付作業工数が少なく組付作業に要す時間を短縮できる車両用灯具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1に係わる車両用灯具においては、合成樹脂製灯具構成部材の背面に延出形成された周壁の先端部が弾性シール材を介して周壁被当接部に圧接保持された車両用灯具において、前記弾性シール材を、周壁先端の一部に係合し周壁に沿って走行する押出成形用のダイにより、周壁先端部を抱持した横断面コ字型に押出成形されて周壁に一体化された熱可塑性発泡エラストマーによって構成するようにした。高温高圧下の押出機本体内において溶融状態の熱可塑性未発泡エラストマーが、常温大気圧下では、エラストマー中に分散していた水(液体)が気体となるため発泡する。このため、ダイの吐出口から大気に開放されているダイ内に泡状に吐出された発泡エラストマーは、ダイ内において発泡固化が始まり、ダイから押し出されると、多少膨出するものの、数秒のうちに押し出された形状に略近い形状に固化し形状が安定したタックフリー状態となって、周壁先端部を抱持した形態に密着一体化された弾性体となる。従って、ダイが周壁先端部に係合した形態で周壁に沿って走行することで、ダイの走行方向後方開口部から発泡エラストマー(シール材)が帯状に連続した形状に押出成形される。そして、周壁先端部には、横断面コ字型の熱可塑性発泡エラストマーからなる弾性シール材が成形一体化される。請求項2においては、請求項1に記載の車両用灯具において、前記ダイを、発泡エラストマー吐出口を設けた走行方向前後に開口する断面略コ字型のダイ固定部と、前記ダイ固定部内側において前記発泡エラストマー吐出口を挟み、周壁先端部を抱持する形態に対向配置されて発泡エラストマーの押出口を構成するとともに、互いに離間する方向にスライド可能な一対のダイ可動部とから構成するようにした。ダイ可動部が互いに離間する方向にスライドすることで、ダイ可動部は成形された弾性シール材から離間し、ダイ(ダイ固定部およびダイ可動部)を成形された弾性シール材から分離することができる。請求項3においては、請求項1又は2に記載の車両用灯具において、前記ダイを、押出機本体から延びるフレキシブルホースの先端に取り付けるとともに、制動アームに支持させて、その走行速度を発泡エラストマーの押し出し速度に等しくなるように制御するように構成した。発泡エラストマーの押し出し速度とダイの走行速度が同一のため、ダイから押出成形された発泡エラストマー(シール材)と周壁との接合面には、発泡エラストマー(シール材)の押し出しやダイの走行による負荷が作用せず、発泡エラストマー(シール材)が周壁に密着し易く、かつシール材の外形は周壁に沿って均一な形状となる。請求項4においては、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用灯具において、前記周壁はエンドレスに延在し、ダイが周壁を1周して押し出された発泡エラストマーの最後部に最前部を接合することで前記シール材を形成した。対向するダイ可動部間がダイの走行方向前後に開口している場合(発泡エラストマー(シール材)の押出口がダイの走行方向前後に設けられている場合)には、ダイが周壁を1周することで、押し出された発泡エラストマー(シール材)の最後部に最前部が接合一体化されるので、切れ目のない弾性シール材となる。請求項1〜4のいずれかに記載の車両用灯具において、合成樹脂製灯具構成部材の具体例としては、例えば前面レンズやランプボディがある。そして、請求項5においては、前記周壁を、灯具構成部材である前面レンズの周縁に形成されたシール脚によって構成し、前記周壁被当接部を、ランプボディの前面開口部の周縁に沿って形成されたシール溝によって構成するようにした。また、請求項6においては、前記周壁を、灯具構成部材であるランプボディのバルブ交換用の背面開口部を取り囲むようにランプボディ背面に形成したシール脚によって構成し、前記周壁被当接部を、車体パネルによって構成するようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図5は、本発明の第1の実施例であるクリアランスランプを示すもので、図1はクリアランスランプの縦断面図、図2は一部を破断して示す前面レンズとランプボディの分解斜視図、図3はシール材押出成形装置の概要図、図4はシール脚に係合した状態のダイを示し、(a)はダイの横断面図、(b)はダイの縦断面図、図5はシール材の最前部を最後部に継ぐ様子を説明する図で、(a)はダイが走行する状態を示す図、(b)はダイが周壁を1周した状態を示す図である。
【0011】これらの図において、符号10は、ABS,AAS,BMC,PP等の合成樹脂で形成された容器状のランプボディで、ランプボディ10の内周面には、放物面形状のリフレクター10aが一体に形成されている。符号12は、ランプボディ10の前面開口部に組付けられているPMMA,PC等の合成樹脂で形成された前面レンズ、符号10bは、ランプボディ10の後頂部に形成されているバルブ挿着孔で、このバルブ挿着孔10bには、光源であるバルブ15が挿着されている。
【0012】ランプボディ10の前面開口部には、シール溝11が周設され、一方、前面レンズ12の周縁部には、背面側に延出し、シール溝11と係合するシール脚13が周設されている。シール脚13とシール溝11間係合部には、弾性シール材14が介装されて、前面レンズ12とランプボディ10の係合部(シール脚13とシール溝11間の係合部)がシールされている。
【0013】シール脚13とシール溝11間には、シール脚13側に形成された係合突起(図示せず)とシール溝13の外側壁に形成された係合孔(図示せず)とから構成された凹凸ランス係合部が設けられており、シール脚13をシール溝11に挿入させた時に、シール脚13側の突起がシール溝11側の係合孔に係合(凹凸ランス係合)して、シール脚13がシール溝11に抜け止め固定されるとともに、シール脚13とシール溝11間は、弾性シール材14によって圧接された状態に保持されて、シールされている。
【0014】弾性シール材14は、後述するシール材押出成形装置(図3参照)によって、シール脚13の先端部13aに熱可塑性発泡エラスマーが押出成形により成形一体化されたもので、弾性シール材14は長手方向に切れ目なく連続していることから、シール溝11とシール脚13間のシール性に優れている。
【0015】また、弾性シール材14としては、オレフィン系,スチレン系又はウレタン系の熱可塑性発泡エラストマーの押出成形体が考えられ、弾性シール材14はシール脚13の先端部13aを抱持する形態にシール脚13に密着一体化されているため、簡単にシール脚13から脱落することがなく、前面レンズ12のランプボディ10への組付けも容易である。
【0016】符号16は、ランプボディ10の背面壁から後方に延出し、バルブ挿着孔10bを取り囲むように、延在するシール脚で、シール脚16の先端部16aと車体パネル18間には、弾性シール材20が介装されている。
【0017】ランプは、ランプボディ10に延出形成されているブラケット(図示せず)が、図示しないボルト・ナットによって車体パネル18に固定されている。そして、このランプの車体パネル18への取付固定の際に、ランプボディ10のバルブ挿着孔10bが車体パネル18のバルブ着脱用開口部19と整合した位置となるとともに、シール脚16と車体パネル18間は、弾性シール材20がシール脚16と車体パネル18間で圧接状態に保持されて、シールされている。
【0018】弾性シール材20は、後述するシール材押出成形装置(図3参照)によって、シール脚16の先端部16aに熱可塑性発泡エラストマーが押出成形により成形一体化されたもので、弾性シール材20は長手方向に切れ目なく連続していることから、シール脚16と車体パネル18間のシール性に優れるとともに、シール脚16に一体化されているので、ランプの車体への取付作業も容易である。
【0019】また、弾性シール材20としては、オレフィン系,スチレン系又はウレタン系の熱可塑性発泡エラストマーの押出成形体が考えられるが、PP製のランプボディ10に対しては、シール材20をオレフィン系エラストマーから構成することで、成形されたシール材20のPP製のシール脚16との密着力が特に大きく、シール材20が簡単にシール脚16から脱落することがないので、ランプの車体パネル18への取付固定が容易である。
【0020】さらに、PP製ランプボディ10とオレフィン系エラストマーからなるシール材20は、オレフィン系として共通していることから、両者を分別することはなく一緒にリサイクルに利用できる。
【0021】次に、弾性シール材20をシール脚16に成形一体化する工程を、図3,4に基づいて説明する。
【0022】図3は、シール材押出成形装置の全体構成を示す図で、符号30は、床面等に固設されて、シール材(例えばオレフィン系発泡エラストマー)を溶融して押し出す押出機本体である。
【0023】押出機本体30にはヒータ(図示せず)が周設されるとともに、本体30の内部には、駆動モータ34とギヤ機構36により回転するスクリュー32が設けられている。符号31は材料供給用ホッパー、符号33は水供給機、符号38は押出機本体30から延びるフレキシブルホースで、ホース38の先端部には、ロボットの制動アーム50に支持されたダイ40が取り付けられている。
【0024】ホッパー31内には、例えばオレフィン系熱可塑性エラストマーのペレットが収容されており、このペレットが押出機本体30内に導かれて溶融され、水供給機33から供給された水と共にスクリュー32により攪拌混練されて、フレキシブルホース38を介しダイ40から押し出される。押出機本体30からホース38内における溶融状態の未発泡エラストマー中には、高圧のため液化した水が分散されているが、未発泡エラストマーは、大気に開放されているダイ40内に吐出口40aから吐出される際に、分散されている水が気体となって泡状となり、ダイ40内において発泡固化が始まり、ダイ40から押し出されて後2〜3秒で形状の安定したタックフリー状態となる。
【0025】ダイ40は、図3および図4に示すように、吐出口40aの設けられたコ字型断面のダイ固定部42の内側に、左右一対のダイ可動部43,43が対向配置された構造で、ダイ可動部43,43は、電磁バルブ,エアシリンダ等のスライド駆動機構45,45によって接近離反方向にスライドし、押出成形工程における図4(a)に示す形態と、離型工程における図4(b)に示す形態とをとることができる。図4(a)は、未発泡エラストマーがダイ40の吐出口40aからダイ40内に吐出されて、ダイ可動部43,43内においてエラストマーが発泡している状態を示し、一方、図4(b)は、発泡成形が終了し、ダイ可動部43,43を成形体(シール材20)から離間させた状態を示す。なお、ダイ40の走行およびスライド駆動機構45の駆動並びに吐出口40aからのエラストマーの吐出は、図3に示す制御部52によって制御されている。
【0026】ロボットの制動アーム50の動きは、制御部52によって制御されており、ダイ40は、図4(a)に示すように、ダイ可動部43,43がシール脚16の先端部16aを包囲する形態のまま、シール脚16に沿って走行して再び元の位置まで戻る。この間、ダイ40の吐出口40aからは発泡エラストマーが吐出されており、ダイ40がシール脚16に沿って周回することで、シール脚先端部16aにエンドレスなシール材20が成形一体化される。また、ダイ可動部43内には、ヒータ(図示せず)が内蔵されており、ダイ40がシール脚16を周回して、シール材最後部20aにシール材の最前部20bを接合一体化できる。
【0027】即ち、図5(a),(b)に示すように、ダイ40がシール脚16を周回して元の位置に戻り、シール材最後部20aにシール材最先部20bが重なる位置となると、ダイ可動部43,43内のヒータを発熱させて、ダイ可動部43,43間のシール材20の継ぎ目を溶融し接合一体化するようになっている。シール材20の継ぎ目の接合が終了すると、図4(b)に示すように、ダイ可動部43,43がシール材から離間して、ダイ40が上昇し、シール材20が離型される。
【0028】また、ダイ40の走行速度は、シール材(発泡エラストマー)20の押出速度(シール材20がダイ可動部43,43間から押し出される速度)に一致しており、押し出されたシール材20のシール脚16との接合面には、押出成形に伴う負荷が作用しないことから、押出成形されたシール材(発泡エラストマー)20とシール脚間の密着性が維持されたまま、シール材(発泡エラストマー)20は型くずれを起こすことなく、シール脚先端部16aに略コ字型の均一の大きさに成形一体化される。
【0029】なお、前記した実施例では、ダイ40内に内蔵されたヒータを使ってシール材20の継ぎ目を接合するようになっているが、ヒータの内蔵されていない場合は、ダイ可動部43,43を離間させ、一旦、継ぎ目位置からダイ40を取り外した後、ドライヤー等の加熱手段を使って継ぎ目を溶融させることで接合する。
【0030】また、前面レンズ12のシール脚13に弾性シール材14を押出成形する工程についても、ランプボディ10のシール脚16に弾性シール材20を押出成形する工程と同一であり、その説明は省略する。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項1に係る車両用灯具によれば、熱可塑性発泡エラストマーを押出成形するダイを周壁先端部に係合させかつ周壁に沿って走行させて周壁先端部に簡単にしかも短時間のうちに弾性シール材を成形一体化することができるので、周壁と周壁被当接部間をシールする作業が非常に簡単となる。特に、弾性シール材は押出成形後数秒間で形状が安定するので、周壁先端部が三次元的に変化する場合に対しても適用できる。請求項2によれば、押出成形されたシール材に対し簡単な構成でダイを分離できるので、押出成形工程の自動化が可能となる。請求項3によれば、ダイから押し出された弾性シール材と周壁との接合面には押出成形に伴う負荷が作用しないので、周壁との密着性に優れ、しかも周壁に沿って均一な断面の弾性シール材が成形されて、周壁と周壁被当接面間シール部のシール性能が向上する。請求項4によれば、走行方向前後にシール材押出口が開口するダイを用いて弾性シール材を押出成形した場合には、ダイを周壁に沿って一周させると自ずと周壁先端部に切れ目のない弾性シール材を成形でき、周壁と周壁被当接部間シール部のシール機能が向上する。請求項5によれば、前面レンズのシール脚先端部に短時間のうちに弾性シール材を成形一体化できるので、前面レンズのランプボディへの組付作業が簡単となって、灯具の生産性が著しく向上する。また、従来では適用が困難とされていた、先端部が三次元的に変化するシール脚(シール溝)に対しても、適用することが可能となった。また、前面レンズのシール脚先端部への弾性シール材の成形一体化の自動化が可能で、これを自動化することで、灯具の低コスト量産化を実現できる。請求項6によれば、ランプボディのシール脚先端部に短時間のうちに弾性シール材を一体化できるので、灯具を車体に組付ける際の工数が減少し、組付作業も簡単となる。また、ランプボディのシール脚先端部への弾性シール材の成形一体化の自動化が可能で、これを自動化することで、灯具の低コスト量産化を実現できる。
【出願人】 【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
【出願日】 平成10年(1998)2月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】八木 秀人
【公開番号】 特開平11−250703
【公開日】 平成11年(1999)9月17日
【出願番号】 特願平10−45179