| 【発明の名称】 |
車両用点灯起動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】幸村 由彦
【氏名】大島 崇文
【氏名】伊藤 利治
【氏名】杉本 典康
【氏名】安田 稔
【氏名】石川 秀樹
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| 【要約】 |
【課題】振動や、衝撃によって、接続不良を生じない構成の車両用点灯起動装置を提供すること。
【解決手段】ソケット10aの内部に形成した絶縁管部12aの内側に貫通孔16を形成すると共に、コイルボビン40の前面に導通管52を突成し、該導通管52の内孔53をボビン40中心に延成して、該内孔53に二次コイル49と接続するリード線54を挿通し、さらに、ソケット10aの貫通孔16に導通管52を内嵌して、内孔53のリード線56を、絶縁管部12a内に保持される高圧端子14と接続するようにしたから、点灯トランスに高圧側接続端子を設けて、これを高圧端子と接続するようにした従来構成に比して、電気的接続が確実となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】磁心部を備えるコア筺体内に、二次コイルを外周に巻装した絶縁材料からなるコイルボビンを磁心部に外嵌して配設し、かつ一次コイルを具備してなる点灯トランスを、本体ケース内に収納して、該本体ケースに設けた車両用放電灯が接続されるソケット内に高圧端子と低圧端子とを保持し、高圧端子を前記二次コイルと接続するようにした車両用点灯起動装置において、ソケットの内部に形成した絶縁管部の内側に貫通孔を形成すると共に、前記コイルボビンの前面に導通管を突成し、該導通管の内孔をボビン中心に延成して、該内孔に二次コイルと接続するリード線を挿通し、さらに、前記ソケットの貫通孔に導通管を内嵌して、その内孔のリード線を、絶縁管部内に保持される高圧端子と接続するようにしたことを特徴とする車両用点灯起動装置。 【請求項2】磁心部を備えるコア筺体内に、二次コイルを外周に巻装した絶縁材料からなるコイルボビンを磁心部に外嵌して配設し、かつ一次コイルを具備してなる点灯トランスを、本体ケース内に収納して、該本体ケースに設けた車両用放電灯が接続されるソケット内に高圧端子と低圧端子とを保持し、高圧端子を前記二次コイルと接続するようにした車両用点灯起動装置において、前記コイルボビンの前面に絶縁管部を突成して、該絶縁管部をソケット内に臨ませ、該絶縁管部内で高圧端子を導電路と共にコイルボビンと一体的に成形保持すると共に、該高圧端子をコイルボビンに埋設された導電路を介して二次コイルと接続するようにしたことを特徴とする車両用点灯起動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドライト等の車両用放電灯が装着される車両用点灯起動装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ヘッドライトに用いられるメタルハライドランプ等の放電灯は、自動車の前部に保持された放電灯用ソケットに、その電極を嵌着して脱着可能に取付けられ、該ソケットの端子から起電力を付与される。この放電灯は、ヘッドライトの場合で、13kV以上の高電圧が印加される。そこで、約400V程度の電圧をトランスにより昇圧して、二次側コイルの出力端に高電圧を生成し、この高電圧をソケットの端子に接続するようにして、前記放電灯に電圧印加するようにしている。かかる構成にあって、旧来は、点灯トランスは、放電灯用ソケットが設けられるランプハウジングの外部に設けられ、該点灯トランスの二次側の出力端に接続された高圧ケーブルをランプハウジング内に導入して、ソケットの端子と接続するようにしている。 【0003】一方、このように点灯トランスと、放電灯用ソケットとを一体化して、その取付け及び取扱いの容易性を確保するようにした車両用点灯起動装置も提案された。この車両用点灯起動装置の従来構成は、かかる本体ケースの前面に接続開口を形成し、磁心部を備えるコア筺体内に、二次コイルを外周に巻装した絶縁材料からなるコイルボビンを磁心部に外嵌して配設し、かつ一次コイルを具備してなる点灯トランスを、本体ケース内に収納し、かつ該接続開口に低圧側接続端子片を、接続開口に臨ませると共に、絶縁材料からなる環状保持片内に高圧端子と低圧端子とを保持してなる車両用放電灯が接続されるソケット片を、前記接続開口に嵌着して、高圧端子を高圧側接続端子片に、低圧端子を低圧側接続端子片に夫々接続してなるものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来構成にあって、ソケットの中心に高圧端子を一体成形すると共に、コイルボビンの中心に内孔を形成して、該内孔に高圧側接続端子を配設し、前記ソケットをケースの開口に嵌着することにより、高圧端子を高圧側接続端子と接続するようにした構成であるため、過大な振動や、衝撃が加わると、前記高圧端子と高圧側接続端子間で接触不良を起こし、放電灯が点灯しなくなる場合があった。本発明は、このような問題点を解決し得る車両用点灯起動装置を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の第一手段に係る車両用点灯起動装置は、磁心部を備えるコア筺体内に、二次コイルを外周に巻装した絶縁材料からなるコイルボビンを磁心部に外嵌して配設し、かつ一次コイルを具備してなる点灯トランスを、本体ケース内に収納して、該本体ケースに設けた車両用放電灯が接続されるソケット内に高圧端子と低圧端子とを保持し、高圧端子を前記二次コイルと接続するようにした車両用点灯起動装置において、ソケットの内部に形成した絶縁管部の内側に貫通孔を形成すると共に、前記コイルボビンの前面に導通管を突成し、該導通管の内孔をボビン中心に延成して、該内孔に二次コイルと接続するリード線を挿通し、さらに、前記ソケットの貫通孔に導通管を内嵌して、その内孔のリード線を、絶縁管部内に保持される高圧端子と接続するようにしたことを特徴とするものである。 【0006】かかる構成にあって、前記ソケット内に保持した高圧端子を導通管の内孔に挿通したリード線を介して点灯トランスの二次コイルと直接接続するようにしたから、点灯トランスに高圧側接続端子を設けて、これを高圧端子と接続するようにした従来構成に比して、電気的接続が確実となる。 【0007】また、前記コイルボビンの前面に絶縁管部を突成して、該絶縁管部をソケット内に臨ませ、該絶縁管部内で高圧端子を導電路と共にコイルボビンと一体的に成形保持すると共に、該高圧端子をコイルボビンに埋設された導電路を介して二次コイルと接続するようにした構成も提案される。かかる構成にあっても、高圧端子はあらかじめコイルボビンと一体化されて、二次コイルと接続されるから、その接続が確保される。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の第一手段にかかる本発明の車両用点灯起動装置1aの実施例を添付図面に従って説明する。この車両用点灯起動装置1aは、図1〜4で示すように、合成樹脂製本体ケース2aと一体成形されたソケット10a及び、点灯トランス30a等から構成される。 【0009】ここで合成樹脂製本体ケース2aは、図1〜3で示すように、主収納部5と、側方へ連成された張り出し収納部6とにより構成され、主収納部5の前面には、円筒形のソケット10aが形成されると共に、該張り出し部6の端縁に、外部リード線95が挿通する導通口7が形成されている。また、本体ケース2aの下底面には外部リード線95の一端と接続するプリント基板90が保持され、この張り出し部6に形成した空部内で、プリント基板90にコンデンサー等の回路部材91を実装するようにしている。またこの本体ケース2aには、その背面に点灯トランス30a,プリント基板90などを装着するための装着開口9が形成され、該開口9を蓋板9aで覆うようにしている。 【0010】一方、前記ソケット10aの内底部11には絶縁管部12aが形成され、その中心に貫通孔16が形成されると共に、絶縁管部12aの周囲に低圧端子15が配設されている。この低圧端子15は、インサート成形又はアウトサート成形により、2a,10aと一体的に成形保持される。低圧端子15の内端は、リード線を介してプリント基板90に設けられた低圧電路(アース電路)と接続するようにしている。また、後述するように、貫通孔16上位置には高圧端子14aが嵌着される。さらに、前記内底部11の下面には沿面距離を確保するための環状突部17が形成される。 【0011】次に、前記点灯トランス30aの構成を図2〜4に従って説明する。この点灯トランス30aは、磁心部35を備えるコア筺体31内に、コイルボビン40を収納してなる。ここでコア筺体31は、フェライト等の磁性材料等で形成され、外径が等しい二片の分割コア片32,分割コア片33を重ね合わせて全体として短円柱状となるように構成され、その外径を本体ケース2aの主収納部5の内径と一致させている。 【0012】このコア筺体31の、一方の分割コア片32は、円板状となっており、該分割コア片32にコイルボビン40が、射出成形等により一体的に形成される。 【0013】また、他方の分割コア片33は、図3で示すように、円筒形の側周壁34と、中央の磁心部35とを基板36を介して連成した構造となっており、中心から偏位した位置に、磁心部35を貫通して、後述するコイルボビン40の肉厚部48が内嵌する嵌装孔37が形成されている。この分割コア片33は別途形成され、後述するように、一体化された分割コア片32,コイルボビン40に対して背部から嵌装される。磁心部35は、分割コア片32側に形成しても良い。 【0014】次に前記分割コア片32に対して一体的に成形されるコイルボビン40の構成につき説明する。コイルボビン40は合成樹脂材料からなり、図3,4で示すように、磁心部35の周囲に密着する基筒部46を備え、基筒部46の周面に複数の鍔片41を周設し、該鍔片41により区画して、分割周溝42,42,42及びその間の中間周溝44,44と、分割周溝45とを夫々形成するようにしている。そして、分割周溝42,42,42及びその間の中間周溝44,44に二次コイル49を連続して巻回し、分割周溝45に一次コイル50を巻回するようにしている。 【0015】このコイルボビン40の前面の分割コア片32を覆う遮蔽部59には導通管52が突成されている。この導通管52の外径は、前記ソケット10aの貫通孔16の内径とほぼ等しくしている。また、該導通管52はボビンの中央位置から延成し、該導通管52の内孔53に二次コイル49の高圧端となるリード線54を挿通している。すなわち、最上部の分割周溝42と、内孔53とを径方向に形成した導通孔56で結んで、分割周溝42の二次コイル49の高圧端となるリード線54を導通孔56から、内孔53に挿通するようにしている。コイルボビン40の遮蔽部59の前面には環状突部17に外嵌する環状突部57が突成され、前記環状突部17,57で、上述したように沿面距離を確保し、沿面放電を防止するようにしている。尚、出力電圧が比較的低い場合や、仕様より、沿面放電が問題とはならない場合もあり、このような場合にはこれら環状突部17,57を省略でき、これにより、後述する第二実施例及び第三実施例のように低背化が可能となる。 【0016】二次コイル49の低圧端となる巻き終り端、及び一次コイル50の両端は点灯トランス30aの背方へ引出すようにし、夫々プリント基板90の所要電路と接続するようにしている。 【0017】さらにコイルボビン40は、前記磁心部35の嵌装孔37に内嵌して、分割コア片32を貫通する肉厚部48を備え、上述した内孔53が、該肉厚部48にコイルボビン40の中心に対して偏心させて形成されている。 【0018】また、導通管52の端部には、高圧端子14aが嵌着される。そして、高圧端となる二次コイル49の巻き始め側のリード線54を介して、肉厚部48に形成した挿入孔56から内孔53内に電気的に導入され、高圧端子14aに電気的に接続されることとなる。この二次コイル49は、中間周溝44を介して分割周溝42,42に順次巻回され、上述したように、その低圧端となる巻き終り端がの基板36の嵌装孔39に嵌入した突部58aの挿通孔から点灯トランス30aの背方へ引出されることとなる。尚、一次コイル50も別の嵌装孔39に嵌入した突部58bの挿通孔から点灯トランス30aの背方へ引出されることとなる。而して、このように組み付け処理を施すことにより、点灯トランス30aが構成される。 【0019】かかる構成からなる点灯トランス30aを本体ケース2aに組みつけるには、装着開口9から、あらかじめプリント基板90上に装着された点灯トランス30aを挿入し、その前面に形成した導通管52を、ソケット10aの貫通孔16に挿入し、該導通管52の内孔53に挿通した二次コイル49の高圧端となるリード線54を引き出し、その引き出し端を高圧端子14aに電気的に接続する。そしてかかる接続処理を行った後、高圧端子14aを、導通管52の突出端に嵌着固定する。そして、前記装着開口9を蓋板9aで覆うことにより、車両用点灯起動装置1aが構成されることとなる。 【0020】而して後、外部リード線95から400V程度の電圧が供給され、プリント基板90上の所要回路を介して一次コイル50に印加され、該一次電圧が二次コイル49で13kV以上に昇圧されて、ソケット10a内の高圧端子14aに印加される。 【0021】かかる構成にあって、前記ソケット10aには、図6で示すように、ランプLが嵌着される。そしてこのランプLの口金mに、低圧端子15が外接し、該口金m内の心電極nに高圧端子14aが咬着する。 【0022】かかる実施例の車両用点灯起動装置1aにあっては、ソケット10aと本体ケース2aとを一体化して形成したから、別部材からなるソケットを用意する必要はなく、このため、本体ケース内に、点灯トランス及びプリント基板90等を収納するだけ、容易に組付けることができる。尚、ソケット10aと本体ケース2aとを別部材としても良い。 【0023】図5,6は本発明の第二手段を具体化した第二実施例の車両用点灯起動装置1bを示す。ここで、上記の第一実施例に係る車両用点灯起動装置1aと同一構成部分は、同じ符号を付して説明を省略する。 【0024】この車両用点灯起動装置1bは、ソケット10bを、本体ケース2bに一体的に設けられて、組み付け容易性を確保すると共に、点灯トランス30bのコイルボビン40の前面に、絶縁管部12bを形成し、その中心に断面コ字状の高圧端子14bを、インサート成形又はアウトサート成形によりコイルボビン40と一体的に形成し、ソケット10bの開口に絶縁管12b及び高圧端子14bを突成するようにしている。また、高圧端子14bは、インサート成形によりコイルボビン40bに埋設した導電片からなる導電路60を介して二次コイル49の高圧端と接続されている。 【0025】かかる第二実施例にあっては、上述の第一実施例が具備していた沿面距離を確保するための環状突部が省略されている。このため、低背化が図れ、薄型とすることができる。すなわち、沿面放電による影響が無視できる仕様に適している。また、この第二実施例では本体ケース2bの一側部にプリント基板90の導電路と接続する針状の接続端子95’を内装するコネクタ7’を突設したが第一実施例と同様に、外部リード線95を導出する構成とすることができる。 【0026】図7は、本発明の第二手段を具体化した第三実施例の車両用点灯起動装置1cを示す。この第三実施例は、前記第二実施例と同様に環状突部が省略されて低背化を実現した構成に係るものである。この車両用点灯起動装置1cは、ソケット10cを、点灯トランス30bのコイルボビン40の前面に、一体成形により形成したものである。かかる構成にあっては、本体ケース2cに前後方向に貫通する孔部98を形成し、ソケット10cを点灯トランス30b,プリント基板90に一体的に連結して、孔部98に下方から嵌着することにより、容易に組み付けられる。その他の構成は、第二実施例と基本構造は同じであり、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。 【0027】而して、各構成にあっては、前記ソケット内に保持した高圧端子14a,14bを点灯トランス30a,30bの二次コイル49と直接接続するようにしたから、点灯トランスに高圧側接続端子を設けて、これを高圧端子と接続するようにした従来構成に比して、電気的接続が確実となると共に、接続機構が簡素化されて、製造が容易となる。また、本体ケース2a,2b,2c内に、装着開口9から、点灯トランス30a,プリント基板90などを装着するだけで、車両用点灯起動装置1a,1bが構成されることとなり、組付けも容易となる。 【0028】かかる各構成からなる車両用点灯起動装置1a,1bは、自動車のエンジンルーム内の前部に取付けられたランプハウジング内に取付けられ、メタルハライドランプLが、ソケット10aまたはソケット部70に嵌着され、該ランプLの口金mに低圧端子15bが接続され、心電極nに高圧端子14aa,14bが接続されて、13kV以上の高電圧が印加され、照光することとなる。 【0029】 【発明の効果】本発明は、上述したように、ソケットの内部に形成した絶縁管部の内側に貫通孔を形成すると共に、前記コイルボビンの前面に導通管を突成し、該導通管の内孔をボビン中心に延成して、該内孔に二次コイルと接続するリード線を挿通し、さらに、前記ソケットの貫通孔に導通管を内嵌して、その内孔のリード線を、絶縁管部内に保持される高圧端子と接続するようにしたから、接続端子と高圧端子との機械的接触により、高圧端子と二次コイルを接続するものではなく、従来構成に比して、振動や、衝撃が加わっても、電気的接続が損なわれることはなく、従来構成に比して、接続不良がない。 【0030】また、前記コイルボビンの前面に絶縁管部を突成して、該絶縁管部をソケット内に臨ませ、該絶縁管部内で高圧端子を導電路と共にコイルボビンと一体的に成形保持すると共に、該高圧端子をコイルボビンに埋設された導電路を介して二次コイルと接続するようにした構成にあっても、高圧端子はあらかじめコイルボビンと一体化されて、二次コイルと接続されるから、その接続が確保され、上述の構成と同様に電気的接続が確実となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004547 【氏名又は名称】日本特殊陶業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松浦 喜多男
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| 【公開番号】 |
特開平11−185504 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−363985 |
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