| 【発明の名称】 |
自動車用ヘッドライト |
| 【発明者】 |
【氏名】アレクシス、デュブロバン
【氏名】ジェラール、ビーヨ
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| 【要約】 |
【課題】放電ランプと、特にランプのアークのところに設けられた構造および製造が簡単な改良電磁シールド手段とが装着された自動車用ヘッドライトを提供する。
【解決手段】自動車用ヘッドライトは、放電ランプ(10)が取り付けられた鏡(20)と、放電ランプ(10)の前方に配置されたマスク(30)と、鏡(20)の後側に延在する導体製のシールドプレート(40)とを有している。マスク(30)は導体製でかつ放電ランプ(10)から前方に放射された寄生電磁界を捕捉する固定電位に接続されている。本発明によれば、シールドプレート(40)は、鏡(20)に沿って鏡(20)の後側に延在するとともに固定電位に接続されたカバーとして構成されている。本発明は、放電ランプのヘッドライトについて電磁的適合性を確保するように適用できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】放電ランプ(10)が取り付けられた鏡(20)と、前記放電ランプ(10)の前方に配置されたマスク(30)と、前記鏡(20)の後側に延在する導体製のシールドプレート(40)とを有し、前記マスク(30)は導体製でかつ前記放電ランプ(10)から前方に放射された寄生電磁界を捕捉する固定電位に接続されている自動車用ヘッドライトにおいて、前記シールドプレート(40)は、前記鏡(20)に沿って前記鏡(20)の後側に延在するとともに前記固定電位に接続されたカバーとして構成されていることを特徴とする自動車用ヘッドライト。 【請求項2】前記シールドカバー(40)は、前記マスク(30)によってカバーされていない前記放電ランプ(10)のアークに中心を置く立体放射角度の略全てをカバーするような寸法になっていることを特徴とする請求項1記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項3】前記シールドカバー(40)は、前記鏡(20)の後側に押し付けられた導電性薄板金によって形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項4】前記シールドカバー(40)は、前記鏡(20)の後面にコーティングを施すことによって形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項5】前記シールドカバー(40)は前記鏡(20)に組み込まれ、前記鏡(20)は前記シールドカバー(40)上で被せ成形によって形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項6】前記鏡(20)の後側に前記放電ランプ(10)の近くで固定された電気的リンク要素(50)をさらに有し、前記シールドカバー(40)および前記マスク(30)は前記電気的リンク要素(50)に電気的に接続され、前記電気的リンク要素(50)は自動車の接地に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項7】前記電気的リンク要素(50)にランプ保持手段(70)が取り付けられていることを特徴とする請求項6記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項8】前記放電ランプ(10)に電力を供給するための高電圧コネクタ(80)をさらに有し、前記コネクタ(80)はこのコネクタを所定の場所に配置したときに前記電気的リンク要素(50)と接触するのに適した少なくとも1つの導体要素(82)を含むことを特徴とする請求項6または7記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項9】前記電気的リンク要素(50)は、少なくとも1つの導体要素(82)、および前記コネクタ(80)に接続されたランプ用電源ケーブル(92)のシールドを介して前記自動車の接地に接続されていることを特徴とする請求項8記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項10】前記コネクタ(80)と前記放電ランプ(10)のカラー(13)との間の隙間に配置された略環状の導体要素(85)をさらに有することを特徴とする請求項8または9記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項11】前記導体要素(85)は可撓性であることを特徴とする請求項10記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項12】前記導体要素(85)は、前記シールドカバー(40)と一体成形されたタブ(43)によって前記シールドカバー(40)に接続されていることを特徴とする請求項10または11記載の自動車用ヘッドライト。 【請求項13】前記マスク(30)は、このマスクの少なくとも1つの導電性取り付けタブ(32)を介して前記シールドカバー(40)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか記載の自動車用ヘッドライト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、概括的には、放電ランプが装着された自動車用ヘッドライトに関する。 【0002】 【従来の技術】このようなヘッドライトの光源として、放電ランプ、特にハロゲン化金属(代表的にはヨウ化ナトリウム)型放電ランプが益々頻繁に用いられている。 【0003】これらの放電ランプには、比較的低い電力消費量で、従来のハロゲンフィラメントランプよりもかなり強力な光線を供給できるという大きな利点がある。 【0004】それにもかかわらず、放電ランプには、アーク(arc)のところで電磁界が発生するという欠点がある。電磁界は、送信および受信の両方につき、電磁的適合性(electromagnetic compatibility)の条件に関する重大な問題をもたらす。これに関しては、車輛内にて様々な安全機能を実行するために電子回路が用いられることが多くなってきているので、これらの条件が、現在では、益々重大になっていることが分かる。 【0005】放電ランプおよびその電源には可能な限りのシールドが施されているが、このようなシールドの配置は自動車用ヘッドライトに特有の状況に対して全体として適合していない。すなわち、例えば、ガラスを通して光線を放出する領域に何も配置されていない状態にする必要があるので、ヘッドライト全体をファラデーケージに入れて全体を包囲するようなことはできない。 【0006】ドイツ国特許第197 03 233 A号には、後方に及ぼされる影響が最小になるように放電ランプをシールドするため、放電ランプを受け入れる鏡の裏側に位置するシールドプレート(14)がヘッドライトのハウジングに取り付けられた自動車用ヘッドライトが開示されている。ここで、シールドプレートは、ハウジングと鏡との間のハウジングの内部空間内を自由な状態で延びている。 【0007】しかしながら、この解決手段には幾つかの欠点がある。まず、反射器の取り付け前にプレートを所定位置に配置してこれをハウジングに固定する必要があるので、ヘッドライトの組み立てが複雑になるということである。また、上記特許の簡略な図面(特に図3および図4)には、鏡をハウジングに取り付けるための手段や、光線ビームの位置を決定するために鏡の向きを手作業または自動で調節するための手段等についての詳細が示されてない。図5には、このような点についての詳細が示されているが、後方のシールドプレートが示されていない。このようなシールドプレートを上述した手段と同時に実装することは困難であり、ヘッドライトを大型化する必要が生じるという危険、および/またはシールドプレートに隙間を残すことによりシールドの品質が劣化するという危険があることが理解されよう。 【0008】さらに、上記特許に記載されたプレートは、ランプに近付くために比較的大きな中央開口部を備えていなければならない。このため、ヘッドライトの後方のキャップ(7)を金属化して完全なシールドを提供しなければならない。これは、価格をさらに押し上げ、キャップがエラストマー等からなる可撓性キャップの場合には実現することが困難である。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、放電ランプと、特にランプのアークのところに設けられた、構造および製造が簡単な改良電磁シールド手段とが装着された、上述したような欠点がない自動車用ヘッドライトを提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明は、放電ランプが取り付けられた鏡と、前記放電ランプの前方に配置されたマスクと、前記鏡の後側に延在する導体製のシールドプレートとを有し、前記マスクは導体製でかつ前記放電ランプから前方に放射された寄生電磁界を捕捉する固定電位に接続されている自動車用ヘッドライトにおいて、前記シールドプレートは、前記鏡に沿って前記鏡の後側に延在するとともに前記固定電位に接続されたカバーとして構成されていることを特徴とする自動車用ヘッドライトを提供する。 【0011】本発明の自動車用ヘッドライトの好ましい非限定的な特徴は次のとおりである。 【0012】前記シールドカバーは、前記マスクによってカバーされていない前記放電ランプのアークに中心を置く立体放射角度の略全てをカバーするような寸法になっている。 【0013】前記シールドカバーは、前記鏡の後側に押し付けられた導電性薄板金によって形成されている。 【0014】前記シールドカバーは、前記鏡の後面にコーティングを施すことによって形成されている。 【0015】前記シールドカバーは前記鏡に組み込まれ、前記鏡は前記シールドカバー上で被せ成形によって形成されている。 【0016】前記鏡の後側に前記放電ランプの近くで固定された電気的リンク要素をさらに有し、前記シールドカバーおよび前記マスクは前記電気的リンク要素に電気的に接続され、前記電気的リンク要素は自動車の接地に電気的に接続されている。 【0017】前記電気的リンク要素にランプ保持手段が取り付けられている。 【0018】前記放電ランプに電力を供給するための高電圧コネクタをさらに有し、前記コネクタはこのコネクタを所定の場所に配置したときに前記電気的リンク要素と接触するのに適した少なくとも1つの導体要素を含む。 【0019】前記電気的リンク要素は、少なくとも1つの導体要素および前記コネクタに接続されたランプ用電源ケーブルのシールドを介して前記自動車の接地に接続されている。 【0020】前記コネクタと前記放電ランプのカラーとの間の隙間に配置された略環状の導体要素をさらに有する。 【0021】前記導体要素は可撓性である。 【0022】前記導体要素は、前記シールドカバーと一体成形されたタブによって前記シールドカバーに接続されている。 【0023】前記マスクは、このマスクの少なくとも1つの導電性取り付けタブを介して前記シールドカバーに電気的に接続されている。 【0024】本発明の他の特徴、目的および利点は、単なる例である本発明の好ましい実施の形態についての以下の詳細な説明を図面を参照して読むことによってさらに明らかになるであろう。 【0025】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。 【0026】既存の方法として、自動車用ヘッドライトは、前部がガラスで閉鎖されて内部空間を構成するハウジングを有している。図1では、図面の簡略化を図るため、これらの要素は省略してある。 【0027】ハウジングの内部空間には、放電ランプ10が従来の方法で取り付けられた鏡20が受け入れられている。 【0028】放電ランプ10は、電球11内に受け入れられた2つの電極を有し、外部電流戻し導体(external current-return conductor )12をさらに有している。放電ランプ10は、半径方向に延びるカラー13を介して鏡20の後側に当接し、また電源に接続するためのベース14によって後方に延びている。 【0029】鏡20はランプ穴21を有し、このランプ穴21は放電ランプ10をその軸線に対して横方向に保持するための軸線方向に延びるカラー22によって取り囲まれている。 【0030】鏡20の後面には、ヘッドライトの軸線と平行に延びる複数のねじ受け入れポスト23が、例えば鏡20と一体成形されることによって形成されている。 【0031】既存の方法として、光を直接遮蔽すること、およびランプ10のアークによって放射された電磁界が鏡20の作用領域だけに到達するよう制限することの両方で役立つマスク30がさらに設けられている。 【0032】マスクは一種のベル状部材31からなり、このベル状部材31は、鏡20のうち放電ランプ10の近くに形成されたオリフィスまたはノッチを通過する少なくとも1つのアーム32により、以下に詳細に説明する方法によって固定されている。 【0033】マスク30およびその支持アーム32は、薄板金を折り畳むことによって形成されている。 【0034】放電ランプ10、特にアークによって放射された電磁放射線をシールドする手段を以下に詳細に説明する。 【0035】これらの手段は、本質的には、上述した導電性材料(導体)製のマスク30を、同様に導電性材料(導体)製のシールドプレート(シールドカバー)40と組み合わせることによって形成される。シールドカバー40は、鏡20の反射面の裏側にわたって延びている。 【0036】シールドカバー40の外形は、好ましくは、マスク30の外形と組み合わせることによって、これらの要素が、放電ランプ10のアークに中心を置く立体放射角度をカバーするように設計されている。 【0037】第1の実施の形態では、型押し加工を施した薄板金によってシールドカバー40を形成する。シールドカバー40は、組み立て中に実質的に鏡20の後面に取り付けられる。 【0038】第2の実施の形態では、シールドカバー40を鏡20に組み込む。鏡20は、熱硬化性材料をシールドカバー40上で被せ成形(overmolding)することによって製造される。 【0039】第3の実施の形態では、シールドカバー40は、スパッター等によって鏡20の後面に吹き付けられた導体フィルムであることが好ましく、とりわけアルミニウムやニクロム、銅等をベースとした導電性塗料であることが好ましく、また適宜保護ワニスでコーティングされる。 【0040】いずれの場合においても、シールドカバー40には、ランプ10を鏡20に挿入できるようにする中央開口部が設けられている。 【0041】シールドに関連した様々な要素間の電気的な接続は、鏡20のねじ受け入れポスト23に装着された全体としてリング状の導電性プレート(電気的リンク要素)50によって提供される。このため、本実施の形態において、型押し加工を施した薄板金によって形成されたシールドカバー40はタブ41を有している。また、このタブ41の自由端42は、鏡20のポスト23の1つに受け入れられるねじ60によってプレート50に押し付けられるように設計された端子を形成している。 【0042】プレート50は、放電ランプ10のベース14および関連した高電圧コネクタ80を通すための中央開口部を有する。 【0043】変形例として、シールドカバー40をプレート50に連結するための特別の導電性部品を設けることができ、またシールドカバー40およびプレート50を単一の部品として形成することもできる。 【0044】高電圧コネクタ80は既存の型のコネクタである。その周囲には、コネクタを所定位置に配置したときにプレート50の後面と接触するように設計された1つまたはそれ以上の導体製の可撓性タブ82が設けられている。 【0045】マスク30用の支持タブ32は、その自由端33が折り曲げられ、1つのポスト23のプレート50の前面と接触する。その結果、このポスト23に受け入れられたねじ60は、プレート50および折曲げ部33を互いに接触した状態に保持するのに役立つ。 【0046】好ましくは、コネクタ80と放電ランプ10の半径方向カラー13との間の略環状の隙間をシールドするための手段もまた設けられている。 【0047】具体的には、この手段は好ましくは、可撓性でかつ導体製の環状ビード、例えば上述した隙間を実質的に充填するように選択された寸法の編組体(導体要素)85によって構成されている。 【0048】編組体85は例えば、シールドカバー40と一体であるとともにシールドカバー40から半径方向内方に編組体85まで延びるタブ43によって接地されている。 【0049】変形例として、環状の導体要素85と、接地された様々な部品のうちの一方または他方との間で任意の他の種類の接続を行うことができる。 【0050】このようにして、第1にシールドカバー40を、第2にマスク30を、第3にコネクタ80を互いに電気的に接触させ、これにより放電ランプ10が放射する電磁場を捕捉するためのアッセンブリを互いに構成する。このアッセンブリは、自動車の接地、この場合にはコネクタ80を安定化回路(シールドが施されたハウジング100に収容されている)に接続する高電圧ケーブル92のシールドに接続されている。 【0051】この時点で、高電圧電源ケーブル92のシールドが、コネクタ80内で、コネクタ80に設けられた1つまたはそれぞれの導体要素82と接触していることが分かる。変形例として、ケーブル92のシールドおよびプレート50の両方と接触した、またはシールドカバー40と直接接触した導体製の蓋によりコネクタ80を覆うようにしてもよい。 【0052】リング状のプレート50はさらに、フィラメントランプにおいて用いられたのと同様の方法でランプ10を固定する機械的な機能を提供する。 【0053】すなわち、プレート50には、固定用ばねクリップ70をヒンジ取り付けして受け入れるための継手51および52が既存の方法で設けられ、固定用ばねクリップ70により放電ランプ10のカラー13の後面に中央部分が弾性的に当接するようになっている。 【0054】当然のことながら、ねじ60による固定は、プレート50を鏡20の後側に固定するための任意の他の手段、具体的にはクリンピング、爪またはバヨネット機構等によって行うようにしてもよい。 【0055】最後に、高電圧導体92のシールドが接続された安定化ハウジング100、すなわち特定の接地編組体が自動車の機内ネットワーク110の接地に接続されている。 【0056】当然のことながら、本発明は、図面を参照して説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の精神の範疇で様々な変形および変更を行う方法を知ることができるであろう。 【0057】詳細には、本発明は、パラボラ型ヘッドライト、すなわち鏡自体がガラスと協働してビームを発生するヘッドライト、および鏡の第2焦点に形成された集中した光スポットを投影するためのレンズを含む楕円形ヘッドライトの両方にも同様にして適用することができる。 【0058】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、構造および製造が簡単で、小型化が容易で、かつシールドの品質に優れた自動車用ヘッドライトを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391011607 【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン 【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)9月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−162205 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−273499 |
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