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【発明の名称】 車両用ランプ
【発明者】 【氏名】金井 義文

【要約】 【課題】照射範囲の全体にわたって均一な明るさを得る。

【解決手段】ヘッドランプ10は、ランプハウジング12が断面矩形状に形成してあって、内部にリフレックスリフレクタからなる反射鏡ユニット16が配置してある。反射鏡ユニット16は、リアリフレクタ部18とフロントリフレクタ部20とを有しており、リアリフレクタ部18の前部の内部に一対のランプ支持部22が設けられている。棒状ランプ24は、ランプハウジング12の長手方向に沿って配置され、両端の装着部30がランプ支持部22に装着される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 断面矩形状のハウジング内に配置される棒状ランプと、この棒状ランプの両端を支持するランプ支持部と、前記棒状ランプの後部に配設したリフレックスリフレクタとを有することを特徴とする車両用ランプ。
【請求項2】 請求項1に記載の車両用ランプにおいて、前記棒状ランプは複数の発光部を有し、前記リフレックスリフレクタは前記棒状ランプの各発光部に対応して設けてあることを特徴とする車両用ランプ。
【請求項3】 請求項1または2に記載の車両用ランプにおいて、前記棒状ランプの前部側方に第2のリフレックスリフレクタが配設してあることを特徴とする車両用ランプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のランプに係り、特にヘッドランプや補助ヘッドランプまたはフォグランプ、スポットランプなどに好適な車両用ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のヘッドランプや補助ヘッドランプなどは、車体に合せた形状や見た目の美しさなどから、実開平6−60902号公報に示されているように、正面視矩形に形成されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来のヘッドランプは、光源として白熱電球が使用されており、光源が中央の一点であるため、矩形状のヘッドランプの場合、照射範囲の全体にわたって均一な配光(明るさ)を得るのが困難である欠点を有している。また、白熱電球は、発光効率が低くて明るさも充分でないばかりでなく、寿命も比較的短く、より明るいものにしようとする場合、ランプハウジングの上下方向の幅が大きくなってヘッドランプの大型化を招く。
【0004】本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、照射範囲の全体にわたって容易に均一な明るさを得ることができる車両用ランプを提供することを目的としている。また、本発明は、発光効率に優れ、長寿命の車両用ランプを提供することを目的としている。さらに、本発明は、小型化を図れるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明に係る車両用ランプは、断面矩形状のハウジング内に配置される棒状のランプと、この棒状ランプの両端を支持するランプ支持部と、前記棒状ランプの後部に配設したリフレックスリフレクタとを有する構成にしてある。棒状ランプは、例えばハロゲン化金属ランプ(いわゆるハロゲンランプ)や放電ランプを使用することができ、複数の発光部を有するものであってもよい。そして、発光部を複数有する棒状ランプを使用する場合、リフレックスリフレクタは棒状ランプの各発光部に対応して設けることが望ましい。また、棒状ランプの前部側方には、第2のリフレックスリフレクタが配設することができる。
【0006】
【作用】上記のごとく構成した本発明は、断面矩形状のハウジングの長手方向に棒状ランプを配置することにより、ハウジングの形状に適した光源とすることができ、照射範囲の全体にわたって均一な明るさを得ることができる。そして、反射鏡としてリフレックスリフレクタを使用することにより、棒状ランプから放射された光を効率よく前方に照射することができる。また、ハロゲンランプ等の棒状ランプは、一般に白熱電球より発光効率がよく、長寿命であるとともに、高輝度であるため、発光効率に優れた長寿命のより明るい車両用ランプが得られ、またハウジングの薄型化、小型化を図ることができる。特に、発光部を複数有する棒状ランプを使用し、発光部に対応してリフレックスリフレクタを設けることにより、より明く、より均一な照射光が得ることができ、またハウジングの一層の薄型化が可能となる。さらに、棒状ランプの前部側方に第2のリフレックスリフレクタを配設することにより、棒状ランプの前方側に放射された光も効率よく所定の方向に照射することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る車両用ランプの好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施の形態に係る車両用ランプの断面図であって、同図(2)は同図(1)のA−A線に沿った断面図である。図1において、車両用ランプであるヘッドランプ10は、ランプハウジング12を有している。このランプハウジング12は、図1(2)に示したように、断面が矩形状に形成してあって、前部にレンズ14が装着してある。さらに、ランプハウジング12内には、反射鏡ユニット16が配設してある。この反射鏡ユニット16は、リフレックスリフレクタ(いわゆるRR)から構成してあって、棒状ランプ24の後部に位置するリアリフレクタ部18と、棒状ランプ24の前部側方に位置するフロントリフレクタ部(第2のリフレックスリフレクタ)20とからなっている。そして、リアリフレクタ部18とフロントリフレクタ部20とは、棒状ランプ24が放射した光を前方に所定の角度範囲で照射できるように適宜の曲率をもって形成してある。また、図1(2)の棒状ランプ24の前部上下にもリフレックスリフレクタからなる図示しないリフレクタ(反射)部が設けてある。
【0008】棒状ランプ24は、例えばハロゲンランプからなっており、リアリフレクタ部18の前部に設けた一対のランプ支持部22に、ランプハウジング16の長手方向に沿って配置、支持されている。このランプ支持部22は、反射鏡ユニット16内に設けられていて、棒状ランプ24の前部側方に放射された光を遮らないようにしてある。また、棒状ランプ24は、ガラスチューブ26の中央部に発光点(発光部)28が設けてあるとともに、ガラスチューブ26の両端に装着部30を有し、これらの装着部30を介してランプ支持部22に支持されている。そして、棒状ランプ24から放射された光は、リアリフレクタ部18とフロントリフレクタ部20とによって前方に反射される。
【0009】このように構成した第1実施の形態に係るヘッドランプ10は、棒状ランプ24を矩形状ランプハウジング12の長手方向に配置してあるため、ランプハウジング12の長手方向に比較的均一な発光を得ることができ、照射範囲の全体にわたって均一な明るさを得ることができる。しかも、棒状ランプ24が放射した光を反射する反射鏡がリフレックスリフレクタによって構成してあるため、棒状ランプ24の放射した光を効率よく前方に反射することができる。また、ハロゲンランプからなる棒状ランプ24を使用しているため、発光効率に優れ、長寿命のヘッドランプ10を得ることができるとともに、ランプハウジング12の上下方向の幅を小さくすることが可能で、薄型化、小型化を図ることができる。
【0010】図2は、第2実施形態の主要部の模式図である。この第2実施形態に係るヘッドランプ32は、棒状ランプ24が軸線方向に一対の発光点28a、28bを有している。このように構成したヘッドランプ32は、発光点28が一対設けてあるため、より明るく、また均一な照射光を得ることができ、ランプハウジング12の薄型化を図ることができる。また、ランプ支持部22が反射鏡ユニット16の内部に設けてあるため、発光点28a、28bから斜め前方に放射された光34がランプ支持部22によって遮られることがなく、前方に照射される配光34を均一にすることができる。
【0011】図3は、第3実施の形態の要部を示した斜視図である。本実施の形態に係るヘッドランプ40は、反射鏡ユニット16に2つのリアリフレクタ部18a、18bが設けてある。すなわち、反射鏡ユニット16は、棒状ランプ24の一対に発光点28a、28bに対応したリアリフレクタ部18a、18bを有している。このように構成したヘッドランプ40は、発光点28a、28bに対応してリアリフレクタ部18a、18bが設けてあるため、前方への照射効率をより高めることができる。なお、図3においては、一方のフロントリフレクタ部20が省略してある。
【0012】図4は、第4の実施形態の要部を示した斜視図であって、反射鏡ユニット16の左右のフロントリフレクタ部20がリアリフレクタ部18a、18bと一体に、かつ滑らかに連続して形成してある。このように構成することにより、反射鏡ユニット16の形成が容易であり、工数の低減、部品点数の削減を図ることができる。
【0013】図5は、第5実施の形態の要部を示す斜視図である。この実施の形態の棒状ランプ28は、軸線方向に3つの発光点28a〜28cを備えている。また、反射鏡ユニット16は、各発光点28a〜28cに対応して3つのリアリフレクタ部18a〜18cを有している。
【0014】なお、この実施の形態においても、反射鏡ユニット16の両側部にフロントリフレクタ部を設けることができることはもちろんである。そして、反射鏡ユニット16は、上記したと同様に、棒状ランプ24の発光点の数に対応してリアリフレクタ部を設けることができる。また、前記各実施の形態においては、ヘッドランプについて説明したが、補助ヘッドランプやフォグランプ、スポットランプ等にも適用することができる。さらに、前記実施の形態においては、棒状ランプ24がハロゲンランプである場合について説明したが、棒状ランプは放電ランプであってもよい。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば、断面矩形状のハウジングの長手方向に棒状ランプを配置することにより、ハウジングの形状に適した光源とすることができ、照射範囲の全体にわたって均一な明るさを得ることができる。そして、反射鏡としてリフレックスリフレクタを使用することにより、棒状ランプから放射された光を効率よく前方に照射することができる。また、棒状ランプを使用することにより、発光効率に優れた長寿命のより明るい車両用ランプが得られるとともに、薄型化、小型化を図ることができる。特に、発光部を複数有する棒状ランプを使用し、発光部に対応してリフレックスリフレクタを設けることにより、より明く、より均一な照射光が得ることができ、またハウジングの一層の薄型化が可能となる。さらに、棒状ランプの前部側方に第2のリフレックスリフレクタを配設することにより、棒状ランプの前方側に放射された光も効率よく所定の方向に照射することができる。
【出願人】 【識別番号】391021226
【氏名又は名称】株式会社カーメイト
【出願日】 平成9年(1997)9月4日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一 (外1名)
【公開番号】 特開平11−86610
【公開日】 平成11年(1999)3月30日
【出願番号】 特願平9−256098