| 【発明の名称】 |
自動車用照明モジュール |
| 【発明者】 |
【氏名】フィリップ ビュアル
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| 【要約】 |
【課題】光ガイドを正確に位置決めすることにより、照明モジュールから放出されるビームが所望の形状となるように、光ガイド内のファセットの照明を適切に制御する。
【解決手段】光ガイドは、共に積み重ねられた1組の透明ストリップ(1110)(1120)(1130)を備え、光モジュールは、水平基準平面を構成する第1部分(1210)(1220)と、垂直基準平面を構成する第2部分(1230)とを備える基準部材(1200)を含む。重ねられた透明ストリップは、光ガイドの長手方向軸線上の所定位置において、基準部材のこれら2つの部分に当接し、光ガイドのファセットは、これらファセットに対応する光像を発光方向(E)に投射するよう、レンズと協働する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 実光源と、発光方向(E)に平行な軸線上に位置する複数の相同ジオプタ要素(1111a)(1121a)(1122a)(1131a)と協働する複数の斜め反射ファセット(1111)(1121)を有する光ガイド(1100)の端部に、前記光源からの光線を集光するための手段(1001)とを含む、自動車用照明モジュール(1000)において、光ガイド(1100)が積層体として並置され、前記光ガイドの長手方向軸線(XX)に沿って延びる複数の透明ストリップ(1110)(1120)(1130)を備え、各透明ストリップの少なくとも実光源から最も遠い端部には、斜め反射ファセット(1111)が形成されており、また照明モジュールが、前記光ガイド(1100)を内部に取り付けるための基準部材(1200)を含み、この基準部材が、水平のほぼ平らな第1部分(1210)(1220)を備え、該第1部分が、光ガイド(1100)の長手方向軸線(XX)に沿って延び、垂直基準平面を構成する垂直なほぼ平らな第2部分(1230)と共に水平基準平面を構成し、前記光ガイドの並置された透明ストリップの積層体が、前記光ガイド(1100)の長手方向軸線(XX)に沿う所定位置にて、前記基準部材(1200)の前記第1および第2部分(1210)(1220)(1230)に当接するように取り付けられており、よって前記平らな反射ファセット(1111)(1121)が、前記ジオプタ要素(1111a)(1121a)と光学的に協働し、発光方向(E)にジオプタ要素によって投射されたファセットの光像が、所定の態様で位置決めされるようになっていることを特徴とする照明モジュール。 【請求項2】 基準部材(1200)の前記水平第1部分(1210)(1220)が、光ガイド(1100)の上部表面の少なくとも一部が当接する上部部分であり、基準部材の前記垂直第2部分(1230)が、前記ストリップの光ガイド(1100)の透明ストリップ(1110)(1120)(1130)のうちの発光のための出力面が当接する切り欠かれた正面部分であることを特徴とする、請求項1記載の照明モジュール(1000)。 【請求項3】 圧縮により、透明ストリップ(1110)(1120)(1130)を基準部材(1200)の前記第1および第2部分(1210)(1220)(1230)に係合した状態に維持するよう、前記基準部材(1200)に固定され、光ガイド(1100)の背面および下面に係合する係止部材(1300)を更に含むことを特徴とする、請求項1または2記載の照明モジュール(1000)。 【請求項4】 光ガイド(1100)の背面と前記係止部材(1300)との間に、作動的に挟持された圧縮自在な可撓性要素(1330)を含むことを特徴とする、請求項3記載の照明モジュール(1000)。 【請求項5】 光ガイドと基準部材の前記第1部分(1210)(1220)との間に位置する弾性圧力要素を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の照明モジュール(1000)。 【請求項6】 基準部材の前記第1部分に直接係合する光ガイド(1100)の最上部の最も短い透明ストリップ(1110)の端部に、楕円反射器(1001)の第2焦点が位置するよう、前記基準部材(1200)が実光源を支持する楕円反射器(1001)を内部に取り付けるためのフレーム(1240)を一端に有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の照明モジュール(1000)。 【請求項7】 基準部材(1200)の前記水平第1部分が、平らな上部部品(1210)および平らな下部部品(1220)を備え、前記上部および下部部品が互いに平行であり、段部(1250)を介して共に接合された水平平面にあり、水平な上部部品(1210)が、斜め終端エッジ(1211)を有し、前記第1部分が、前記基準部材(1200)の前記上部部品(1210)に直接係合する透明ストリップ(1110)を、光ガイドの長手方向軸線(XX)に対して位置決めするための位置決め要素(1212)を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の照明モジュール(1000)。 【請求項8】 カットオフビームを発生するためのマスクが設けられており、該マスクが、適当な透明ストリップの正面と関連するジオプタ要素との間にて反射ファセットの少なくとも一部からの所定の基本ビーム路内に配置されており、該マスクが、モジュールの前方にて取り付け部材(1400)に固定され、取り付け部材が、基準部材に対する所定位置にて基準部材(1200)に固定されており、前記取り付け部材(1400)が、取り付け部材内にジオプタ要素(1111a)(1121a)(1122a)(1131a)を取り付けるための手段(1401)を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の照明モジュール(1000)。 【請求項9】 前記マスクと取り付け部材とが、単一部品として組み合わされていることを特徴とする、請求項8記載の照明モジュール(1000)。 【請求項10】 マスクが、締結手段により前記取り付け部材に固定された別個の部材であることを特徴とする、請求項8記載の照明モジュール(1000)。 【請求項11】 前記透明ストリップ(1110)(1120)(1130)が、ガラス製であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の照明モジュール(1000)。 【請求項12】 基準部材(1200)が、アルミニウム鋳造品であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の照明モジュール(1000)。 【請求項13】 前記係止部材(1300)が、アルミニウム鋳造品であることを特徴とする、請求項3または4、もしくは請求項3に記載の場合の請求項5〜12のいずれかに記載の照明モジュール(1000)。 【請求項14】 前記取り付け部材(1400)が、アルミニウム鋳造品であることを特徴とする、請求項8〜10のいずれか、または請求項8に記載の場合の請求項11〜13のいずれかに記載の照明モジュール(1000)。 【請求項15】 ジオプタ要素が、ポリ−N−メチルメタクリルイミド製のフレンネルレンズ(1111a)(1121a)(1122a)(1131a)であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の照明モジュール(1000)。 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかに記載の照明モジュールを含むことを特徴とするヘッドライト。 【請求項17】 照明モジュールが長距離ビーム反射器に固定されており、前記照明モジュールが短距離機能照明機能を提供することを特徴とする、請求項16記載のヘッドライト。 【請求項18】 請求項3または4、もしくは請求項3に記載の場合の請求項5〜12のいずれかに記載の照明モジュール(1000)を製造する方法において、(a)取り付けプレート(2000)の長手方向軸線上の所定位置に設けられた位置決め要素(2001)(2002)(2003)を支持する取り付けプレート(2000)に、前記係止部材(1300)を位置決めし、光ガイドの長手方向軸線(X−X)上に、前記透明ストリップ(1130)(1120)(1110)の少なくとも一部を位置決めし、(b)斜め反射ファセット(1131)(1121)(1111)のうちの1つが、前記取り付けプレート(2000)のうちの対応する位置決め要素(2001)(2002)(2003)に係合するように、透明ストリップ(1130)(1120)(1110)の少なくとも一部が位置決めされ、長さが短くなる順に、一方が他方の頂部に載った状態となるよう、前記係止部材(1300)に前記照明ガイドの透明ストリップ(1130)(1120)(1110)を載せ、(c)光ガイド(1100)の上部表面に前記水平第1部分(1110)(1120)が載り、前記透明ストリップの正面、すなわち出力面に前記垂直な第2部分(1230)が載るように、重ねられた透明ストリップ(1130)(1120)(1110)の積層体に基準部材(1200)を位置決めし、(d)前記係止部材が互いに重ねられた前記透明ストリップを、圧縮により基準部材の前記第1および第2部分(1210)(1220)(1230)に係合した状態に保持するように、基準部材(1200)に係止部材(1300)を固定することを特徴とする、照明モジュール(1000)を製造する方法。 【請求項19】 工程(c)において、前記水平第1部分が最上部の最も短い透明ストリップ(1110)の上部表面に一部が載り、この最上部透明ストリップのすぐ下に位置する透明ストリップ(1120)の上部表面の露出した部分に一部が載るように、重ねられた透明ストリップ(1130)(1120)(1110)の積層体に基準部材(1200)を位置させることを特徴とする、請求項18記載の方法。 【請求項20】 工程(c)において、光ガイドの長手方向軸線(XX)への前記最上部透明ストリップ(1110)の位置決めを保証するように、基準部材(1200)の前記第1部分によって支持された位置決め要素(1212)に、最上部の最も短い透明ストリップ(1110)の終端ファセット(1111)を係合させることを特徴とする、請求項7記載の、または請求項7に記載の場合の請求項8〜15のいずれかに記載の光モジュールを製造するための、請求項19記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には自動車用ヘッドライトに関する。より詳細には、本発明は、実光源(例えば電球)と、光源から放射される光を、光からの最終ビームの放射方向に平行な軸線上の複数の相同ジオプタ要素と協働する複数の斜め反射ファセットを有する光ガイドの端部に集中させるための手段とを備える照明モジュールを含むタイプのヘッドライト、かかるモジュール自体、およびこのモジュールを製造する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】フランス国 ヴァレオ ビジョン(VALEO VISION)社のフランス国特許明細書第2,514,105号から、光ガイドが発光方向に対し水平かつ横方向に配置された単一の透明バレルから成り、バレルの正面が発光用の垂直出口面を有し、バレルの背面が一連の斜め反射ファセットを構成する,限られた高さの1組のカットアウトを含む、上記タイプのヘッドライトを設けることが知られている。これらファセットは、レンズが発光方向にファセットに対応する光像を放出するように、発光方向に平行な光軸を有するレンズと光学的に協働する状態に配置されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるヘッドライトは、単一光バレル内で光線が何回も反射するので、単一の光バレルのファセットの各々に到達する光束の量を制限することができないという欠点を有する。これに関連し、バレル内での光線の何回もの反射を制御できないことにより、バレルのうちの1つ以上のファセットが、極めて微弱にしか照明されない事態も生じ得る。そのため、最終光ビームの質が変わってしまう。 【0004】またかかるヘッドライトでは、透明バレルの厚み内の光の分散にも拘わらず、所定位置において、発光方向にファセットに対応する光像をレンズが投射するように、レンズに対して斜め反射ファセット、および光ガイドの出力面の正確な位置決めを保証するための取り付け手段は設けられていない。更に、光源自体に対する光ガイドの入力面の正しい位置決めを保証するための手段も設けられていない。 【0005】上記欠点を克服するために、本発明は、ファセットの照明を制御でき、最終の所望する光ビームが得られるように、実光源と光ガイドの各ファセットとの間の光束の伝達を個別化し、光ビーム内の良好に位置決めされたファセットに対応する光像を、発光方向にジオプタ要素が投射するよう、ジオプタ要素に対して、ファセットおよびこれらファセットの出力面の正確な位置決めのみならず、光源に対する光ガイドの入力面を良好に位置決めも保証するように、光ガイドを取り付けるための手段が設けられた新規な照明モジュールを提供しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によれば、実光源と、発光方向に平行な軸線上に位置する複数の相同ジオプタ要素と協働する複数の斜め反射ファセットを有する光ガイドの端部に、前記光源からの光線を集光するための手段とを含む、自動車用照明モジュールは、光ガイドが積層体として並置され、前記光ガイドの長手方向軸線に沿って延びる複数の透明ストリップとを備え、各透明ストリップの少なくとも実光源から最も遠い端部には斜め反射ファセットが形成されており、また照明モジュールが、前記光ガイドを内部に取り付けるための基準部材を含み、この基準部材が水平のほぼ平らな第1部分を備え、該第1部分が光ガイドの長手方向軸線に沿って延び、垂直基準平面を構成する垂直なほぼ平らな第2部分と共に水平基準平面を構成し、前記光ガイドの並置された透明ストリップの積層体が、前記光ガイドの長手方向軸線に沿う所定位置にて、前記基準部材の前記第1および第2部分に当接するように取り付けられており、もって、前記平らな反射ファセットが前記ジオプタ要素と光学的に協働し、発光方向にジオプタ要素によって投射されたファセットの光像が、所定の態様で位置決めされるようにしてあることを特徴とする。 【0007】従って、本発明は、光ガイドを構成する透明ストリップが、基準部材の平らな第1および第2部分によって構成される2つの水平および垂直基準平面と係合するという利点を有する。これにより、透明ストリップ内の製造公差に関連する光学的な問題が解消される。その理由は、前記ストリップの反射面は、水平基準平面に対して所定の態様で位置決めされ、出力面も、垂直平面に対して同様に位置決めされるからである。 【0008】本発明の好ましい特徴によれば、基準部材の前記水平第1部分は、光ガイドの上部表面の少なくとも一部が載る上部部分であり、基準部材の前記垂直第2部分は、前記ストリップの光ガイドの透明ストリップのうちの発光のための出力面が載る切り欠かれた正面部分である。 【0009】本発明の別の好ましい特徴によれば、モジュールは、圧縮により、透明ストリップを基準部材の前記第1および第2部分に係合した状態に維持するよう、前記基準部材に固定され、光ガイドの背面および下面に係合する係止部材を更に含んでいる。この実施例では、モジュールは光ガイドの背面と前記係止部材との間に作動的に挟持された圧縮自在な可撓性要素も含むことが好ましい。従って、本発明の好ましい形態のモジュールでは、透明ストリップは光ガイドの長手方向を横断する2つの方向、すなわち垂直方向と水平方向に圧縮された状態に保持される。光ガイドの種々の透明ストリップの面の間の圧縮力および摩擦力は、これらストリップを長手方向に固定した状態に維持するのに充分であるので、光ガイドの長手方向には、別の係止部品は設けられていない。 【0010】好ましくはモジュールは、光ガイドと基準部材の前記第1部分との間に設けられた弾性圧力要素を含んでいる。 【0011】本発明の更に好ましい特徴によれば、前記基準部材は、基準部材の前記第1部分に直接係合する光ガイドの最上部の最も短い透明ストリップの端部に、楕円反射器の第2焦点が位置するよう、前記基準部材が実光源を支持する楕円反射器を内部に取り付けるためのフレームを一端に含んでいる。 【0012】本発明の更に別の好ましい特徴によれば、基準部材の前記水平第1部分は、平らな上部部品および平らな下部部品を備え、前記上部および下部部品は互いに平行であり、段部を介して共に接合された水平平面にあり、水平な上部部品が、斜め終端エッジを有し、前記第1部分が、前記基準部材の前記上部部品に直接係合する透明ストリップを光ガイドの長手方向軸線に対して位置決めするための位置決め要素を有する。 【0013】好ましくは、本発明によれば、カットオフビームを発生するためのマスクが設けられており、該マスクは、適当な透明ストリップの正面と関連するジオプタ要素との間において、反射ファセットの少なくとも一部からの所定の基本ビーム路内に配置されており、該マスクはモジュールの前方にて取り付け部材に固定され、取り付け部材が、基準部材に対する所定位置において基準部材に固定されており、かつ前記取り付け部材が、取り付け部材内にジオプタ要素を取り付けるための手段を含んでいる。 【0014】従って、本発明は、モジュールの正面、すなわち出力側に設けられた取り付け部材により、透明ストリップの正面、すなわち出力面に対するジオプタ要素(例えばフレンネルレンズ)およびマスクの正確な位置決めを保証できるという利点を有する。更に、マスクおよびジオプタ要素は同じ取り付け部材に固定されているので、これらは起こり得る分散および拡散効果により誘導されるずれにも拘わらず、それらの相対的位置を維持する。この場合、ずれるのは、互いに固定されたマスクとジオプタ要素から成る組立体である。従って、マスクの相対的光像は変化せず、ビームのカットオフも同じままである。 【0015】好ましくは、このような構造により、前記マスクと取り付け部材とは単一部品として組み合わされている。これとは異なり、マスクは、前記取り付け部材に当接され、締結手段によって、これに固定された別個の部品であってもよい。 【0016】本発明の更に別の特徴によれば、前記透明ストリップはガラス製である。基準部材、係止部材および取り付け部材はアルミ鋳造品として製造することが好ましい。好ましくは、ジオプタ要素はポリ−N−メチルメタクリルイミド製のフレンネルレンズである。 【0017】本発明の第2の特徴としての、自動車用ヘッドライトは、本発明の第1の特徴によるモジュールを含んでいる。 【0018】好ましくは、照明モジュールは長距離ビーム反射器に固定されており、この照明モジュールは、短距離機能照明機能を提供する。 【0019】本発明の第3の特徴としての、本発明の特徴を含む照明モジュールを製造する方法は、(a)取り付けプレートの長手方向軸線上の所定位置に設けられた位置決め要素を支持する取り付けプレートに、前記係止部材を位置決めし、光ガイドの長手方向軸線上に前記透明ストリップの少なくとも一部を位置決めし、(b)斜め反射ファセットのうちの1つが前記取り付けプレートのうちの対応する位置決め要素に係合するように、透明ストリップの少なくとも一部が位置決めされ、長さが短くなる順に一方が他方の頂部に載った状態となるよう、前記係止部材に前記照明ガイドの透明ストリップを載せ、(c)光ガイドの上部表面に前記水平第1部分が載り、前記透明ストリップの正面すなわち出力面に前記垂直な第2部分が載るように、重ねられた透明ストリップの積層体に基準部材を位置決めし、(d)前記係止部材が、互いに重ねられた前記透明ストリップを圧縮により基準部材の前記第1および第2部分に係合した状態に保持するように、基準部材に係止部材を固定することを特徴とする。 【0020】本発明の方法によると、透明ストリップを基準部材の平らな水平および垂直部分に係合する前に(ジグを構成する)取り付けプレートを用いることにより、透明ストリップを積み重ね、光ガイドの長手方向に透明ストリップを割り出し、基準部材によって構成される水平および垂直基準平面に対して、反射ファセットおよび光出力面を位置決めする。 【0021】基準部材に透明ストリップを取り付けると、この透明ストリップは、空間内の3つのすべての方向において、正しい所定位置に位置決めされる。 【0022】本発明による方法のある実施例では、工程(c)において、前記水平第1部分が最上部の最も短い透明ストリップの上部表面に一部が載り、この最上部透明ストリップのすぐ下に位置する透明ストリップの上部表面の露出した部分に一部が載るように、重ねられた透明ストリップの積層体に基準部材を位置させる。 【0023】本発明の他の変形例では、工程(c)において、光ガイドの長手方向軸線への前記最上部透明ストリップの位置決めを保証するように、基準部材の前記第1部分によって支持された位置決め要素に、最上部の最も短い透明ストリップの終端ファセットが係合する。 【0024】従って、本発明のこの形態の方法では、光ガイドの長手方向軸線上で、光ガイドの短い最上部透明ストリップを割り出すためのジグの取り付けプレートに位置決め要素を設ける必要はない。その理由は、基準部材自体に設けられた割り出し要素によって、この割り出しが行われるからである。 【0025】本発明の方法によると、係止部材と基準部材とを共に組み立てる際に生じる水平方向と垂直方向の双方の圧縮により重ねられた透明ストリップの積層体の係止が得られる。この光ガイドは、圧縮された透明ストリップの連続する重なった面の間に生じる摩擦力により、光ガイドの長手方向軸線に沿って移動しないように光ガイドが保持される。この摩擦力は、ストリップを移動しないように保証するのに充分大きい。 【0026】添付図面を参照し、単なる非限定的実施例として示した本発明の好ましい実施例の次の説明を読めば、本発明の上記以外の特徴および利点がより明らかとなろう。 【0027】 【発明の実施の形態】図1は、実光源、すなわち給電されると光を発生する光源と、光ガイドの一端に光源からの光線を集光するための手段1001とを備える自動車用照明モジュール1000を示す。 【0028】光源から放出される光線を集光するための集光手段は、基本的には、反射器すなわち楕円ミラー1001から成る。この光源自体(図では見ることができない)は、自動車用ランプのフィラメントから成り、この自動車用ランプは、図1の左端部に示されたハウジングに取り付けられており、好ましくは、楕円反射器1001の光軸上の反射器の焦点のうちの1つに配置することが好ましい。光源からの光束は、反射器1001により1組の光線として反射され、この光線は、楕円反射器の第2焦点の焦点ゾーンに収束する。 【0029】光を光モジュール1000内でガイドするための光ガイド1100は、複数の斜め反射ファセット1111、1121、1122および1131を備えている。これらファセットの関係については、特に図5を参照されたい。これらのファセットは、複数の光学的要素1111a、1121a、1122aおよび1131aと協働する。これらの要素は、本例ではフレンネルレンズから成り、相同関係にあり、モジュール1000からの発光方向Eに対して平行な軸線を有する。 【0030】特に図5から判るように、光ガイド1100は、複数の透明ストリップ1110、1120および1130を備え、これら透明ストリップは、本例では異なる長さであり、少なくとも一方向に並置され、積層体として重ねられている。各透明ストリップは、発光方向Eに対してほぼ横方向に光ガイド1100の長手方向軸線XXに沿って延びている。 【0031】この実施例では、光ガイドの長手方向軸線は水平である。当然ながら、この長手方向軸線は水平ではなく、垂直平面で若干傾けてもよい。 【0032】図1に示す実施例では、光ガイド1100は、これら透明ストリップのうちの3つのストリップ1110、1120および1130を有し、これらストリップは、光ガイドの長手方向軸線に対し、かつ発光方向Eに対し、横方向かつ垂直方向に重ねられている。本例では、これら透明ストリップは、ガラスで製造されている。 【0033】各透明ストリップ1110、1120、1130は、光源から最も離れた端部に斜めの終端反射ファセット1111、1122、1131をそれぞれ含んでいる。中間ストリップ1120は、このストリップの後部部分に形成された切り欠き部分によって構成された別の反射ファセット1121も有する。 【0034】4つの斜め反射ファセット1111、1121、1222および1131は、発光方向Eに対して傾斜している。この傾斜度は、発光方向Eに対する光ガイドの長手方向軸線の位置決めに従って、35度〜55度の間の範囲内にある。 【0035】各透明ストリップは、このストリップの終端ファセットと反対側に光を受けるための入力面を含み、この入力面は、光ガイドの長手方向軸線に対して横方向に延びている。透明ストリップのこれら入力面のすべては、光ガイドの入力面自体を構成する。各透明ストリップは光出力面も有し、この光出力面は、本例では出力面の垂直方向の幅をもって、発光方向Eに対してほぼ直角に透明ストリップの2つの長手方向の辺のうちの長いほうの辺に沿って延びる面となっている。 【0036】照明モジュール1000は、光ガイド1100を取り付けるための基準部材1200も含んでいる。図2および図3から特に判るように、基準部材1200は、水平のほぼ平らな第1部分1210、1220を備え、この第1部分は、光ガイド1100の長手方向軸線XXに沿って延び、水平の基準平面を構成している。この基準部材1200は、第1部分1210、1220に対して直角に延び、垂直な基準平面を構成する垂直なほぼ平らな第2部分1230も有する。 【0037】光ガイド内に並置された透明ストリップ1110、1120および1130は、それらの斜め反射ファセットが関連するフレンネルレンズ1111a、1121a、1122a、1131aと協働し、これらレンズが、照明ビーム内の所定位置でファセットに対応する光像を発光方向Eに投射するよう、光ガイド1100の長手方向軸線XXに対し所定位置において、基準部材1200の第1および第2の平らな部分1210、1220、1230に係合した状態に取り付けられている。 【0038】ヘッドライトのような自動車用ライトにおいて、透明ストリップを有する光ガイドを用いると、透明ストリップの入力面に対して所望の高さで光を導入することを保証する装置は設けられていないことを指摘したい。光ガイドの入力面における照明プロフィルは均一ではないが、ほぼ円形で、かつ直径が数mmのゾーンに高度に集中できる。このゾーンは、ストリップ1110と1120との境界部を中心にすべきである。ストリップを製造するのに使用される平らなガラスにおける製造公差に関連して、ストリップの厚みにわたって光の分散が生じるので、照明レベルの高いこのようなゾーンを、この境界部に対して正しく位置決めすることをアプリオリに保証することはできない。従って、これにより最終的に得られる光ビームの質が損なわれることとなる。 【0039】本発明に係わるモジュールでは、後により詳細に説明するように、光ビームの中間透明ストリップ1120の上部面は、基準部材1200の水平で平らな第1部分1210、1220の内側(最も下方の)面に対して位置決めするが、上部透明ストリップ1110は中間ストリップ1120に載る。従って、これら2つのストリップの境界部は、基準部材1200に対し完全に所定の態様で位置決めされ、基準部材に対する反射器の割り出しされた取り付けにより、上記欠点を緩和することが可能となる【0040】図2および図3から判るように、基準部材1200はモノブロック部品である。ほぼ水平で平らな第1部分1210、1220は、上部部品1210と下部部品1220から成る部材の上部部分であり、上部部品と下部部品は水平であり、互いに平行であって、段部1250を介して共に接合されている。 【0041】光ガイド1200の頂部表面は、基準部材のこの水平でほぼ平らな第1部分の内側面に当接している。より詳細には、最も短い透明なストリップ1110の上部面は、基準部材の水平で平らな部分の上部部品1210の内側面(下面)に当接し、最も短い透明ストリップを越えて延びる中間透明ストリップ1120の部分の上部表面は、基準部材1200の水平第1部分の下部部品1220の下面に当接している。基準部材の水平の平らな第1部分の上部部品1210は、長手方向軸線XXに対して傾斜し、段部1250から反射器に最も近い部材1200の端部まで延びる斜めエッジ1211を有する。 【0042】図2に示す実施例では、この斜めエッジ1211は、光ガイドに向かって突出する位置決め要素1212を支持している。一般的には、基準部材の第1部分1210、1220は基準部材1200の平らな上部部品1210に直接係合する透明ストリップを、長手方向軸線XXに対して位置決めさせることができる1212のような位置決め要素を有する。本例では、当該ストリップは最も短い透明ストリップ1110である。図1では、この位置決め要素は下部部品1220のコーナーとなっている。 【0043】基準部材1200の垂直な平らな第2部分1230は、透明ストリップの斜め反射ファセットの長さ、および位置に応じて決まる特殊な切り欠き状に形成された正面部分である。この部分1230には、光ガイドの透明ストリップの正面出力面が当接している。 【0044】基準部材1200は、本例ではほぼ円形となっているフレーム1240を含んでいる。このフレームには、光源を支持する楕円反射器1101が取り付けられている。光ガイドの最も短い最上部のストリップ1110の長さは、円形フレーム1240内に取り付けられた楕円反射器の第2焦点が、斜め反射ファセット1111が形成されたこの最上部ストリップの端部に位置し、発光ビームの到達距離を決める集光度が、この反射ファセットで得られるような値となっている。 【0045】図2および図3に示されるように、基準部材1200の後部および反射器から最も離間した基準部材の端部に、基準部材1200に対して係止部材1300を締結するための孔1201、1202、1203および1204が設けられている。これに関連し、照明モジュール1000は係止部材1300を含み、この係止部材は、光ガイド1100の後部面および下面に係合した状態となるよう、基準部材1200に固定され、圧縮により、基準部材1200の第1および第2の平らな部分1210、1220、1230に係合した状態に、透明ストリップ1110、1120および1130を保持するようになっている。 【0046】図4に示されているように、係止部材1300は、基準部材の水平な平らな部分1210、1220によって構成された水平基準平面に平行な水平平面において光ガイドの長手方向軸線XXに沿って延びるベース1310を含んでいる。水平ベース1310の後部長手方向エッジに沿って、垂直立ち上がり部1320が延びており、この立ち上がり部は、光ガイドの背面に係合するようになっている。光ガイドの背面を向くこの垂直立ち上がり部1320の内側面には、圧縮可能な可撓性要素1330が設けられている。基準部材1200にこの係止部材1300を固定すると、光ガイドの背面と係止部材1300の間に位置するこの圧縮可能な可撓性要素1330は、基準部材の平らな第2の垂直部分1230の内側面、すなわち背面に対する透明ストリップの正面、すなわち出力面の圧縮による維持に寄与する。係止部材1300は、ベース1310の正面上の孔1304、1305と共に垂直の立ち上がり部に、孔1301、1302、1303を有し、これらの孔は、ネジにより基準部材1200に係止部材1300を締結するための基準部材に設けられた孔1201、1202、1203および1204と整合している。 【0047】照明モジュール1000は、光ガイドと基準部材の平らな第1部分1210、1220との間に板バネのような弾性圧力要素(図示せず)も含むことができる。この弾性圧力要素は、基準部材の平らな第1部分の上部部品1210の内側面と最も短い透明ストリップ1110の上部表面との間に設けてもよい。この弾性圧力要素は、基準部材の第1部分に対する圧縮により透明ストリップの係止を補助する。 【0048】照明モジュール1000は、更にその正面端部に取り付け部材1400(図1)を有する。この取り付け部材1400は、平行に、かつ互いに向き合うように配置された2つの水平プレート1410と1420とを含んでいる。これらプレート1410と1420とは、垂直立ち上がり部を介して共に接合されている。取り付け部材1400のこれら垂直立ち上がり部からは、取り付けブラケット1430が延び、これらブラケットは基準部材1200の各端部に固定されている。取り付け部材1400のベースプレート1410および1420側を向く内側面には、内部にフレンネルレンズ1111a、1121a、1122aおよび1131aを取り付けるためのスライドを構成する溝が形成されている。フレンネルレンズを取り付けるためのこれら溝は、発光方向Eに対し特定の向きを有し、基準部材1200に固定された取り付け部材1400と共に、フレンネルレンズをこれら溝に取り付けると、フレンネルレンズが基準部材に係合した状態で取り付けられている透明ストリップの斜め反射ファセットと光学的に協働し、発光方向Eにこれらファセットに対応する光像を投射するよう、基準部材1200の垂直で平らな第2部分1230に対して位置している。 【0049】照明モジュール1000は、カットオフビームを形成するために、当該透明ストリップの正面と関連するジオプタ要素との間に反射ファセットの少なくとも一つの所定の基本ビームの光路内に配置されたマスク(図示せず)を含んでいてもよい。このマスクは、取り付け部材1400に対して固定され、取り付け部材1400自体は、基準部材に対する所定の位置にて、基準部材に固定される。これらマスクと正面部材1400とは、単一部品として組み合わせてもよいし、マスクを前記取り付け部材1400に支持された別個の部品とし、取り付け部材1400を、適当な締結部材によりマスクに固定してもよい。 【0050】基準部材1200、係止部材1300および取り付け部材1400は、アルミニウム鋳造品として製造することが好ましい。フレンネルレンズ1111a、1121a、1122aおよび1131aは、ポリ−N−メチルメタクリルイミドから製造できる。 【0051】図5は、本発明の方法に従い、図1に示された照明モジュール1000の取り付け要領を示す。 【0052】この方法では、図5に示されたジグの取り付けプレート2000に、係止部材1300を設ける。取り付けプレート2000は、光ガイドの長手方向軸線XX上に透明ストリップ1130、1120および1110を割り出し位置決めするための位置決め要素2001、2002および2003を支持する側方立ち上がり部を有する。この位置決めのために、これら位置決め要素は、取り付けプレート2000の長手方向軸線上の所定位置に位置する。 【0053】このように、係止部材1300を一旦位置決めすると、光ガイドの透明ストリップ1110、1120および1130は、長さが短くなる順に、係止部材1300上に積み重ねられる。この場合、透明ストリップ1130、1120、1110は取り付けプレート2000のそれぞれの位置決め要素2001、2002または2003に斜め反射ファセット1131、1121および1111が係合するように位置決めされる。中間透明ストリップ1120に関連し、取り付けプレート2000の対応する位置決め要素2002に係合する、ストリップ1120の背面に形成されるのは、第1の斜め反射ファセット1121である。 【0054】最初に、上部の最も短いストリップ1110の頂部表面およびストリップ1110を越えて突出する中間透明ストリップ1120部分の露出した頂部表面に、水平な平らな第1部分1210、1220が載るように、重ねられた透明ストリップ1130、1120および1110の積層体に、基準部材1200(図5には示されず)が設けられる。次に、基準部材1200の垂直な平らな第2部分1230が、透明ストリップの正面すなわち出口面に載る。 【0055】次に、係止部材が透明ストリップを共に圧縮状態にし、基準部材1200の第1および第2の平らな部分に係合した状態に保持するよう、ネジにより、基準部材に係止部材1300が固定される。次に取り付けプレート2000(ジグ)を引き出すことができる。 【0056】この方法の別の変形例では、光ガイドのうちの最も短い透明ストリップを位置決めするための位置決め要素を、取り付けプレート2000が有しないようにすることも可能である。この場合、この最も短い透明ストリップすなわち最上部の透明ストリップは、中間ストリップ上に位置するだけである。基準部材を所定位置に設ける間、この短い上部ストリップの終端ファセットは、基準部材の水平で平らな第1部分の上部部分の斜め終端エッジ上の位置決め要素、例えば要素1212に係合する。これにより、光ガイドの長手方向軸線に短い最上部の透明ストリップが正しく位置決めされる。この位置決め要素は、短いストリップの枢動も防止できる。 【0057】従って、ジグの取り付けプレート上の所定位置にある位置決め要素により、光ガイドを組み立てる際に、光ガイドの長手方向軸線上に光ガイドの透明ストリップの割り出しによる位置決めが行われる。基準部材に圧縮可能な係止部材が固定されると、光ガイドの透明ストリップは、基準部材1300によって構成された2つの基準平面に対して、圧縮により保持される。光ガイドの長手方向軸線XXの方向への透明ストリップのずれを防止するための補助部材は不要である。基準部材の平らな部分に対して、透明ストリップを保持する圧縮力は、透明ストリップの間に摩擦力を発生させ、これにより、透明ストリップが長手方向軸線XXに移動するのを防止するのに充分な大きさとなっている。 【0058】照明モジュール1000内に光ガイドを取り付けるこのようなシステムにより、透明ストリップの出力面を、正確に位置決めすることが可能となる。このシステムは、2つの基準平面に対し、透明ストリップの端部(および適当な場合には背面)における斜め反射ファセットの良好な位置決めも保証するので、ファセットはフレンネルレンズと光学的に協働し、発光方向にレンズによって投射されるファセットからの光像は、標準化された光ビームを形成するように、所定の態様で位置決めされる。2つの基準平面に対するこのような位置により、個々の透明ストリップの製造公差に起因する誤差を解消できる。 【0059】更に、基準部材に対し所定の態様に位置決めされた共通取り付け部材に対し、上記フレンネルレンズおよびマスクが固定されているため、照明モジュールの作動中に生じ得る分散および拡散に拘わらず、レンズとマスクとの間の良好な相対的な位置決めが得られる。これらレンズおよびマスクは、透明ストリップの出力面および斜め反射ファセットに対しても、良好に位置決めされる。いずれのケースでも、モジュールの正面に設けられた取り付け部材により、レンズおよびマスクの相対的な位置を維持することが可能であり、これにより、発光ビーム内の良好なカットオフが得られる。 【0060】本発明は、図示し、上に説明した実施例のみに限定されるものでなく、当業者であれば、本発明の要旨内にある変形例を本発明に適用できよう。 【0061】例えば、光ガイドを4つ以上の透明ストリップから構成できる。この場合、ジグの取り付けプレートは、対応する数の位置決め要素を有する。更に、斜め反射ファセットの数を変えることもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391011607 【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン 【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)7月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−86608 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−204620 |
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