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【発明の名称】 車両用ランプの取付け装置
【発明者】 【氏名】水野 利昭

【要約】 【課題】車両のフロントバンパに取り付けられたオーバライダを取り外すことなく、フォグランプの着脱が可能となるようにする。

【解決手段】車両のフロントバンパ1に取り付けられたオーバライダ2の開口部3内にフォグランプ10が配置され、フォグランプ10は相互に係合された表面カバー14及び裏面カバー16により前後に挟持されている一方、裏面カバー16の背面側にボルト17が埋め込まれていて、フロントバンパ1に固着されたステー5を挿通するボルト17にナット18がねじ込まれることにより、フォグランプ10がフロントバンパ1へ着脱自在に取り付けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 背面からバルブが着脱自在なランプの表面周縁に当接する表面カバーと、同表面カバーと着脱自在に係合して上記ランプの裏面を覆い背面に車体側への取付け部をそなえた裏面カバーとを有し、上記ランプを挟持した上記表面カバー及び上記裏面カバーが上記車体の表面側に取り付けられた車両部品における略車両前後方向の開口部内を挿通可能なように、上記取付け部により上記裏面カバーが上記車体へ着脱自在に取り付けられた車両用ランプの取付け装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォグランプ等のランプを車体に取り付けるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両における従来のフォグランプは、特開平6−94018号公報に例示されているように、フロントバンパに形成された孔内にフォグランプを配置して、車体側へ固定するようにしているが、この場合には、フォグランプを装備しない車両用としてフォグランプ配置用孔が形成されていないフロントバンパと、上記のようにフォグランプ装備車両用としてフォグランプ配置用孔が形成されたフロントバンパとの2種を準備する必要があって、フロントバンパのコストアップを招く不具合があり、また、オーバライダにフォグランプを取り付ける場合には、フォグランプの取り換え時にフロントバンパからオーバライダ自体を脱着する必要があって、工数がかさむ等の欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、車体表面に取り付けられた車両部品を取り外すことなくランプの着脱が可能であり、また、車体表面をランプ装備の有無に関係なく共通化できるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかかる車両用ランプの取付け装置は、背面からバルブが着脱自在なランプの表面周縁に当接する表面カバーと、同表面カバーと着脱自在に係合して上記ランプの裏面を覆い背面に車体側への取付け部をそなえた裏面カバーとを有し、上記ランプを挟持した上記表面カバー及び上記裏面カバーが上記車体の表面側に取り付けられた車両部品における略車両前後方向の開口部内を挿通可能なように、上記取付け部により上記裏面カバーが上記車体へ着脱自在に取り付けられている。
【0005】従って、裏面カバーの背面における取付け部を車体側から取り外し、表面カバー及び裏面カバーがランプを挟持した状態のまま、車両部品における略車両前後方向の開口部内を通して車両部品の外方へ両カバー及びランプを引き出し、両カバーの係合を外してランプを取り出すことにより、ランプの背面から容易にバルブを着脱させることができ、このとき、車体表面に取り付けられた車両部品を車体側から取り外す必要はなく、また、ランプの裏面を覆う裏面カバーの背面に車体側への取付け部が設けられていて、この取付け部により裏面カバーを車体側へ取り付けることができるので、車体表面にはランプを配置するための孔等を予め形成しておく必要がない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施形態例について説明する。車両におけるフロントバンパ1の前面側にオーバライダ2が取り付けられ、オーバライダ2に形成された車両前後方向の開口部3の後方に位置するフロントバンパ1の前面に、脚部4がフロントバンパ1に溶接もしくはねじ止め等により固着された板金製ステー5が設置され、ステー5の前面に3個のボルト孔6が形成されている。
【0007】フォグランプ10は、相互に組み合わされたレンズ11及びリフレクタ12と、周知のように背面からリフレクタ12を挿通してリフレクタ12に着脱自在なバルブ13等とから構成されており、他方、表面カバー14の頂部突起15が裏面カバー16の頂部に係合し、かつ、表面カバー14の下端部が裏面カバー16の下端部にねじ止めされて、表面カバー14及び裏面カバー16が相互に組み立てられ、表面カバー14がレンズ11の表面周縁に当接していると共に、裏面カバー16がランプ10の裏面を覆って、表面カバー14及び裏面カバー16がフォグランプ10を車両前後方向に挟持している。
【0008】また、裏面カバー16の背面には、フォグランプ10の軸心を中心として相互にそれぞれ等距離の点で、それぞれ背面側へ突出するように3本のボルト17が埋め込まれており、ステー5のボルト孔6をそれぞれ挿通した各ボルト17に車両後方からナット18がねじ込まれることにより、裏面カバー16がステー5に固定される結果、フォグランプ10及び両カバー14、16がオーバライダ2の開口部3内壁と小隙を隔てて、開口部3内に取り付けられている。
【0009】さらに、フロントバンパ1には、ステー5のボルト孔6後方及びフォグランプ10の軸心部後方にそれぞれ孔部19、20が形成され、フォグランプ10に接続された配線21が孔部20を挿通して、車両後方へ延びている。
【0010】上記装置において、フォグランプ10を取り出す場合には、フロントバンパ1の車両後方から孔部19内に挿入された適当な工具により、各ボルト17にねじ込まれたナット18をゆるめて取り外し、フォグランプ10が表面カバー14及び裏面カバー16により挟持された状態のまま、それらを車両前方へ引き出して、ステー5のボルト孔6と各ボルト17との係合を外すと共に、開口部3内を通ってオーバライダ2の前方へ変位させ、さらに、表面カバー14及び裏面カバー16下端部のねじ止めを外してから、表面カバー14の頂部突起15を裏面カバー16の頂部から取り外せば、フォグランプ10を取り出すことができるので、リフレクタ12の背面からバルブ13を容易に脱着して取り替える等の操作を適宜行うことができ、また、フロントバンパ1にフォグランプ10を取り付ける場合には、上記と逆の作業を行えばよい。
【0011】すなわち、表面カバー14と共にフォグランプ10を挟持する裏面カバー16の背面側に、ステー5へ係止する各ボルト17が固定されていて、各ボルト17に対しフロントバンパ1の車両後方から孔部19を経て簡単にナット18を着脱することができ、また、各ボルト17等の取付け部がフォグランプ10や表面カバー14及び裏面カバー16の外周側に突出することがないため、開口部3内を通ってフォグランプ10及び両カバー14、16を車両前方へ取り出し、あるいは、両カバー14、16を介してフォグランプ10をステー5へ固定させることができ、それらの際にフロントバンパ1からオーバライダ2を取り外す必要が全くないので、非常に便利である。
【0012】また、フロントバンパ1に対するフォグランプ10の取付けは、フロントバンパ1の前面側にステー5を固着すると共に、ナット18の着脱用工具を挿入できる比較的小さい孔部19及び配線21を挿通させる比較的小さい孔部20を明ければよいので、フォグランプ10を装備しない車両のフロントバンパにも、必要に応じて容易にオーバライダ2の開口部3内を通してフォグランプ10を装着させることができ、従って、フロントバンパの共用化により、フォグランプ10を装備する車両専用のフロントバンパを予め準備しておく必要がなくなるため、フロントバンパの製造コストを容易に低減させることが可能となる。
【0013】なお、上記実施形態例では、表面カバー及び裏面カバーの下端部をねじ止めしているが、これらを弾力的に係止できるようにしてもよく、また、裏面カバーの背面側にナットを埋め込み、これにボルトをねじ込んで裏面カバーをフロントバンパ等の車体表面に取り付けるようにしても、それぞれ上記実施形態例と同様な作用効果を奏することができ、さらに、フォグランプ以外の車両用ランプを車両部品の開口部内を通して車体表面に取り付ける場合にも上記各実施形態例をそのまま転用できることはいうまでもない。
【0014】
【発明の効果】本発明にかかる車両用ランプの取付け装置では、裏面カバーの背面における取付け部を車体側から取り外し、表面カバー及び裏面カバーがランプを挟持した状態のまま、車両部品の開口部内を通して車両部品の外方へ両カバー及びランプを引き出し、両カバーの係合を外してランプを取り出すことにより、ランプの背面から容易にバルブを着脱させることができ、このとき、車体表面に取り付けられた車両部品を車体側から取り外す必要がないため、バルブの着脱作業等が非常に簡単となり、また、ランプの裏面を覆う裏面カバーの背面に車体側への取付け部が設けられていて、この取付け部により裏面カバーを車体側へ取り付けることができるので、車体表面にはランプを配置するための孔等を予め形成しておく必要がなく、従って、車体表面へのランプ装備の有無に関係なく車体表面を容易に共通化させることが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】日昔 吉武
【公開番号】 特開平11−66905
【公開日】 平成11年(1999)3月9日
【出願番号】 特願平9−236566