| 【発明の名称】 |
レンズを有する車両用外装品 |
| 【発明者】 |
【氏名】小原 仁
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| 【要約】 |
【課題】段差状突起部への水滴の滞留を防止することができ、しかも、成形時のヒケの発生や重量の増大を防止することができるレンズを有する車両用外装品を提供する。
【解決手段】前面に開放する樹脂製ハウジング14の開放端がレンズ15に覆われ、ハウジング14の後壁14bに車体取付用のボルト17を保持する段差状突出部14cが一体に形成され、段差状突出部14cの上部に後壁14bの一部を隆起させ且つその内部にガスインジェクションによって形成された空間部14fを有する傾斜部14gが一体に形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】前面に開放する樹脂製ハウジングと、該ハウジングの開放端を覆うレンズとを備え、前記ハウジングの後壁に車体取付用の固定手段を保持する段差状突出部を一体に形成したレンズを有する車両用外装品において、前記段差状突出部の上部に、前記後壁の一部を隆起させ且つその内部にガスインジェクションによって形成された空間部を有する傾斜部を一体に形成したことを特徴とするレンズを有する車両用外装品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両用灯具や車両用リヤフィニッシャー等のように、前面に開放する樹脂製ハウジングと、ハウジングの開放端を覆うレンズとを備えたレンズを有する車両用外装品に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、図3(A),(B)に示すように、車体後面には、車体左右に位置するリヤコンビネーションランプ1,2の間に位置すると共にトランクリッド3に固定された車両用リヤフィニッシャー4を設けたのが知られている。 【0003】また、このような車両用リヤフィニッシャー4には、前面開口5aを有するハウジング5と、このハウジング5の前面開口5aを閉成するようにハウジング5に保持されるレンズ6とを備えている。 【0004】ハウジング5の後壁5bには、トランクリッド3に車両用リヤフィニッシャー4を固定するためのボルト7を保持する段差状突出部5cが一体に形成されている。また、ハウジング5の開放端には、前面開口5aの開口縁部に沿って延びる係合溝5dが段差状フランジ5eによって形成されている。尚、係合溝5d内には、レンズ6から突出された脚部6aが係合するホットメルト材料等のシール剤8が充填されている。 【0005】段差状フランジ5eは、上述した係合溝5dを形成すると共に、レンズ6の周縁部を取り巻く意匠部材を兼ねており、これにより、複数段の段差状となっている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く構成されたレンズを有する車両用外装品としての車両用リヤフィニッシャー4にあっては、トランクリッド3と車体上部(図示上部)の段差状フランジ5eとの間から水滴(例えば、雨水や洗車水)が侵入すると、後壁5bとトランクリッド3との間に跨る段差状突出部5cの上部に水滴が滞留してしまうという問題が生じていた。 【0007】このような水滴の滞留は、特に、上述したトランクリッド3等に設けられた車両用リヤフィニッシャー4の場合、トランクリッド3を開放しようとする際に滞留した水滴が開放操作した人に垂れ落ちてしまうため、好ましいものではなかった。 【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、段差状突起部への水滴の滞留を防止し得て、しかも、成形時のヒケの発生や重量の増大を防止することができるレンズを有する車両用外装品を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】その目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、前面に開放する樹脂製ハウジングと、該ハウジングの開放端を覆うレンズとを備え、前記ハウジングの後壁に車体取付用の固定手段を保持する段差状突出部を一体に形成したレンズを有する車両用外装品において、前記段差状突出部の上部に、前記後壁の一部を隆起させ且つその内部にガスインジェクションによって形成された空間部を有する傾斜部を一体に形成したことを要旨とする。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、本発明のレンズを有する車両用外装品の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0011】(実施の形態1)図1は本発明のレンズを有する車両用外装品の実施の形態1を示し、車両用リヤフィニッシャーに適用したものである。 【0012】図1(A)において、車両用リヤフィニッシャー11は、車体左右のリヤコンビネーションランプ12,13の間に位置している。 【0013】また、車両用リヤフィニッシャー11は、前面開口14aを有するハウジング14と、このハウジング14の前面開口14aを閉成するようにハウジング14に保持されるレンズ15とを備えている。 【0014】ハウジング14の後壁14bには、トランクリッド16に車両用リヤフィニッシャー11を固定するためのボルト17を保持する段差状突出部14cが一体に形成されている。また、ハウジング14の開放端には前面開口14aの開口縁部に沿って延びる係合溝14dが段差状フランジ14eによって形成されている。尚、係合溝14d内には、レンズ15から突出された脚部15aが係合するホットメルト材料等のシール剤18が充填されている。 【0015】段差状突出部14cの上部には、後壁14bの一部を隆起させ且つその内部にガスインジェクションによって形成された空間部14fを有する傾斜部14gが一体に形成されている。尚、この傾斜部14gは、後壁14bの上端から段差状突出部14cのトランクリッド16に当節する部分に跨って形成されている。 【0016】段差状フランジ14eは、係合溝14dを形成すると共に、レンズ15の周縁部を取り巻く意匠部材を兼ねるために複数段の段差状となっている。 【0017】上記の構成において、ハウジング14を形成する際には、ガスインジェクション工法によって段差状突出部14cの上部に空間部24fを形成すると同時に傾斜部14gを形成する。この際、ハウジングの後壁14bの内壁面側には、空間部14fの存在によって段差状突出部14cの周辺の肉厚が薄肉化されていることにより、ヒケの発生のないハウジング14とすることができる。 【0018】一方、車両用リヤフィニッシャー11をボルト17よってトランクリッド16に装着した際に、トランクリッド16と車体上部の段差状フランジ14eとの間から雨水や洗車水等の水滴が侵入した場合、その水滴は傾斜部14gに案内されて車体下方へと滴下、若しくは後壁14bを伝わって落下するため、段差状突出部14cの上部に水滴の滞留がなく、トランクリッド16を開放した際に、その操作者に水滴が滴下することがない。 【0019】尚、段差状フランジ14eの車体上部側段差部においても、空間部14f並びに傾斜部14gと同様のものを形成することによって、寄り一層水滴の滞留防止を図ることができる。 【0020】(実施の形態2)図2は本発明のレンズを有する車両用外装品の実施の形態2を示し、車両用リヤフィニッシャーに適用したものである。 【0021】図2(A)において、車両用リヤフィニッシャー21は、車体左右のリヤコンビネーションランプ22,23の間に位置している。 【0022】また、車両用リヤフィニッシャー21は、前面開口24aを有するハウジング24と、このハウジング24の前面開口24aを閉成するようにハウジング24に保持されるレンズ25とを備えている。 【0023】ハウジング24の後壁24bには、トランクリッド26に車両用リヤフィニッシャー21を固定するためのボルト27を保持する段差状突出部24cが一体に形成されている。また、ハウジング24の開放端には、前面開口24aの開口縁部に沿って延びる係合溝24dが段差状フランジ24eによって形成されている。尚、係合溝24d内には、レンズ25から突出された脚部25aが係合するホットメルト材料等のシール剤28が充填されている。 【0024】段差状突出部24cには、段差状突出部24cの周囲を取り巻くように、後壁24bの一部を隆起させ且つその内部にガスインジェクションによって形成された環状の空間部24fを有する傾斜部24gが一体に形成されている。尚、この傾斜部24gの少なくとも車体上部に位置する部分は後壁24bの上端から段差状突出部24cのトランクリッド26に当節する部分に跨って形成されている。また、傾斜部24gの上下には、空間部24fに連通する吸水孔24h及び排水孔24iが形成されている。 【0025】段差状フランジ24eは、係合溝24dを形成すると共に、レンズ25の周縁部を取り巻く意匠部材を兼ねるために複数段の段差状となっている。 【0026】上記の構成において、ハウジング24を形成する際には、ガスインジェクション工法によって段差状突出部24cの周囲に空間部24fを形成すると同時に傾斜部24gを形成する。この際、ハウジングの後壁24bの内壁面側には、空間部24fの存在によって段差状突出部24cの周辺の肉厚が薄肉化されていることにより、ヒケの発生のないハウジング24とすることができる。 【0027】一方、車両用リヤフィニッシャー21をボルト27よってトランクリッド26に装着した際に、トランクリッド26と車体上部の段差状フランジ24eとの間画か雨水や洗車水等の水滴が侵入した場合、その水滴は傾斜部24gに案内されて車体下方へと滴下、若しくは吸水孔24hで吸水して空間部24fを経由した後に排水孔24iから抜けて後壁24bを伝わって落下するため、段差状突出部24cの上部に水滴の滞留がなく、トランクリッド26を開放した際に、その操作者に水滴が滴下することがない。 【0028】尚、段差状フランジ24eの車体上部側段差部においても、空間部24f並びに傾斜部24gと同様のものを形成することによって、寄り一層水滴の滞留防止を図ることができる。 【0029】ところで、上記各実施の形態では、レンズを有する車両用外装品として車両用リヤフィニッシャー11,21を開示したが、車両用リヤコンビネーションランプ12,13に適用することも可能であり、特に、トランクリッド16など可動部材に装着されたレンズを有する車両用外装品への適合が有用である。 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズを有する車両用外装品にあっては、段差状突出部の上部に、後壁の一部を隆起させ且つその内部にガスインジェクションによって形成された空間部を有する傾斜部を一体に形成したことにより、段差状突起部への水滴の滞留を防止し得て、しかも、成形時のヒケの発生や重量の増大を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】西脇 民雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−25708 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−174647 |
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