トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 車両用灯具
【発明者】 【氏名】渡辺 雅史

【要約】 【課題】オーバーヘッドサインを適正な明るさにすることのできる車両用灯具を提供する。

【解決手段】バルブ14から出射された光束を透過させる前面レンズ13を備え、この前面レンズ13の内面13aにほぼ水平方向に延びる複数のキャラクタラインが形成されている車両用灯具において、バルブ14より上の位置に形成されているキャラクタラインの一部に、上方に向かう標識用の照明光を形成するプリズム20を形成し、後方側に突出したプリズム20の角部をR状の曲面20dに形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルブから出射された光束を透過させる前面レンズを備え、この前面レンズの内面にほぼ水平方向に延びる複数のキャラクタラインが形成されている車両用灯具において、前記バルブより上の位置に形成されているキャラクタラインの一部に、上方に向かう標識用の照明光を形成するプリズムを形成し、このプリズムの後方側の角部をR状に形成したことを特徴とする車両用灯具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バルブから出射された光束を透過させる前面レンズを備え、この前面レンズの内面にほぼ水平方向に延びる複数のキャラクタラインを設けた車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、バルブ1から出射された光束を透過させる前面レンズ2と、前面レンズ2の内壁面2aに突設されるとともに略水平方向に沿って形成されたプリズム3,4とを備えた車両用灯具5がある。
【0003】プリズム3,4は、意匠的なライン(キャラクタライン)を形成する一部となっていて、図5に示すように、意匠的なラインを形成する水平面3a,4aと、傾斜面3b,4bとを有している。
【0004】このプリズム3,4の傾斜面3b,4bは、バルブ1から出射されリフレクタ5で反射した平行光束P1を利用して、上方に向かう標識用の照明光を形成するものであり、この照明光は、図6に示すように、配光のオーバーヘッドサインS1を形成する。また、リフレクタ5によって配光パターン区域S2が形成される。なお、Hは水平方向、Vは垂直方向である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このようなプリズム3,4の傾斜面3b,4bは、所定の幅を有していることにより、オーバーヘッドサインS1と配光パターン区域S2との間にグレア光を形成してしまう。このため、対向車に眩しさを与えてしまうという問題があった。
【0006】この発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、オーバーヘッドサインと配光パターン区域との間に、良好な配光パターンを形成することのできる車両用灯具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を達成するため、バルブから出射された光束を透過させる前面レンズを備え、この前面レンズの内面にほぼ水平方向に延びる複数のキャラクタラインが形成されている車両用灯具において、前記バルブより上の位置に形成されているキャラクタラインの一部に、上方に向かう標識用の照明光を形成するプリズムを形成し、このプリズムの後方側の角部をR状に形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる車両用灯具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】図1において、10はユニット可動式の車両用灯具であり、この車両用灯具10は、前面に開口11aを形成したハウジング11と、前面開口11aを閉成するようにホットメルト材料12を介してハウジング11に保持された前面レンズ13と、ハウジング11の後部に着脱可能に装着されたバルブソケット15に取り付けれているバルブ14とを備えている。ハウジング11の内面11Bはアルミ蒸着によりリフレクタが形成され、このリフレクタによって、バルブ14から出射された光束の一部を前面レンズ13へ反射させて基本配光パターンを形成する。そして、ハウジング11とバルブ14と前面レンズ13等とが車両に対して一体に傾動可能となっている。
【0010】前面レンズ13の内面13aには、図2に示すように、ほぼ水平方向に延びた複数のキャラクタラインL1〜L3が形成されている。
【0011】そして、バルブ14の位置より上方となるキャラクタラインL1上の一部には、プリズム20がキャラクタラインL1に沿って形成されている。
【0012】このプリズム20は、図3に示すように、下面20aと、この下面20aに連続形成された傾斜面20bと、この傾斜面20bに連続形成されR状に形成された曲面20dと、この曲面20dに連続形成された上面20cとを有しており、プリズム20の後方側となる角部がR状に形成されている。また、プリズム20の上下方向の幅Hはこの実施形態では約2mmとなっている。
【0013】このプリズム20の傾斜面20bに入射する光束Q1はプリズム20および前面レンズ13を透過して図3に示すように上方に向かっていくが、この透過光束Q1が水平面Hとほぼ4度の角度をなして上方に向かっていくように、傾斜面20bの角度等が設定されている。
【0014】そして、プリズム20の傾斜面20bを透過した透過光束Q1は、従来と同様に、図6に示すように標識用の照明光となるオーバーヘッドサインS1を形成するものである。
【0015】他方、プリズム20の曲面20dに入射する光束Q2は、R状の曲面20dによりその入射位置によって透過方向が異なり、また、曲面20dでの反射等により、光束Q2は拡散される状態となる。このため、図6に示すオーバーヘッドサインS1と配光パターン区域S2との間に、良好な配光パターンが破線S3で示すように形成される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の車両用灯具にあっては、バルブより上の位置に形成されているキャラクタラインの一部に、上方に向かう標識用の照明光を形成するプリズムを形成し、後方側に突出したプリズムの角部をR状に形成したものであるから、オーバーヘッドサインと配光パターン区域との間に、良好な配光パターンが形成される。
【出願人】 【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月1日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
【公開番号】 特開平11−25706
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−175553