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【発明の名称】 装飾照明装置
【発明者】 【氏名】櫻井 正武

【要約】 【課題】本発明は、特にかがり火に似せた場合は、本物のかがり火を焚いているように見せることが出来、またかがり火以外の装飾に使用しても効果的な装飾照明装置の提供を目的とする。

【解決手段】霧発生装置2の加湿器8によって霧を発生させ、発生した霧をカップ状部材3内の吹出しノズル15からファン4に向けて吹出して、ファン4の送風によって拡散させ、カップ状部材3の内部に設けた光照射手段5の赤色ランプ17の赤色光を反射カバー16で上方に反射させて、霧の拡散部によってコロナ状の紅炎部Fが形成されるようにする。この紅炎部Fは実際のかがり火の炎のような様相を呈する反面、実際に火を焚かないため安全でしかも環境保護が図られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水を霧化する霧発生手段と、発生した霧をカップ状部材の上部で拡散させる拡散手段と、霧の拡散部に向けてカップ状部材の内部から上方に着色光を照射する光照射手段を備え、この着色光の照射によって前記カップ状部材の上部にコロナ状の彩色部を形成することを特徴とする装飾照明装置。
【請求項2】 請求項1に記載の装飾照明装置において、前記光照射手段は、下面側が半球状の反射カバーで覆われる着色ランプを備え、前記拡散手段による霧の拡散時に、霧の少なくとも一部を前記反射カバーの外面に向けて吹付けるようにすることを特徴とする装飾照明装置。
【請求項3】 請求項2に記載の装飾照明装置において、前記カップ状部材の内面又は反射カバーの内面の少なくとも一方を凹凸面形状にすることを特徴とする装飾照明装置。
【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の装飾照明装置において、前記着色光を赤色系とし、前記コロナ状の彩色部によってかがり火の炎を模擬することを特徴とする装飾照明装置。
【請求項5】 請求項4に記載の装飾照明装置において、前記カップ状部材の内面に、前記霧発生手段と拡散手段と光照射手段を作動させる太陽電池を設けることを特徴とする装飾照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば実際に火を焚くことなく、かがり火に似せた装飾効果を発揮する装飾照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば食堂等の装飾において建物の外廻りとか室内等を実際のかがり火を用い、またはかがり火に似せた光等で装飾することがあり、特に建物の外の場合は夜間等において目立ちやすい効果があり、また室内等では団欒的な効果をあげることが出来る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このようなかがり火を実際に火を焚いて装飾しようとすると、資源を無駄に消費すると同時に、環境の悪化を招き、しかも安全上の問題がある。またかがり火を光等で模擬する場合は、炎のゆらぎ等を表現出来ないため迫力に欠け、一見して偽物であることが判るとともに、かがり火以外の装飾に用いることが出来ない。
【0004】そこで本発明は、特にかがり火に似せた場合は、本物のかがり火を焚いているように見せることが出来、またかがり火以外の装飾に使用しても効果的な装飾照明装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明は、請求項1において、水を霧化する霧発生手段を設け、発生した霧を拡散手段によってカップ状部材の上部で拡散させるとともに、下方の光照射手段から霧の拡散部に向けて着色光を照射し、この照射によってカップ状部材の上部にコロナ状の彩色部を形成するようにした。
【0006】このようにカップ状部材の上部で霧を拡散させて下方から着色光を照射すれば、カップ状部材の上部で拡散した霧が着色されてコロナ状の幻想的な彩色部が形成される。この際、霧発生手段は、例えば粒径が10μm以下の霧を発生する加湿器等を使用すれば効果的であり、また拡散手段としては、例えば送風ファン等が適用出来る。そして例えば霧の発生部とか、拡散手段をカップ状部材のカップ内に収容すれば、外部から視認することが出来ないため、装飾効果を高めることが出来る。また水を霧化して着色光を照射するため、安全で且つ環境に悪影響を与えることがなく、室内等で使用すれば、室内の乾燥防止にも効果がある。ここで、光照射手段の着色光としては任意の色が適用出来る。
【0007】また請求項2では、前記光照射手段を、下面側が半球状の反射カバーで覆われる着色ランプで構成し、拡散手段で霧を拡散させる際、霧の少なくとも一部を反射カバーの外面に吹付けるようにした。このように霧を拡散させる際、霧を反射カバーの外面に吹付ければ、気流が乱れて霧の拡散効果が高まり、しかも反射カバーによって着色ランプに霧がかかるのを防止することが出来る。また半球状の反射カバーによって着色ランプの照射方向を上方に向けることが出来る。
【0008】また請求項3では、前記カップ状部材の内面又は反射カバーの内面の少なくとも一方を凹凸面形状にした。このように凹凸面形状にすれば、光が乱反射して彩色効果を高めることが出来、また炎のゆらぎ等を効果的に表現出来る。
【0009】また請求項4では、前記着色光を赤色系とし、コロナ状の彩色部によってかがり火の炎を模擬するようにした。このように着色光を赤色系とすれば、コロナ状の彩色部が赤色となってカップ状部材の中で炎が発生しているような状態を現出することが出来、また霧の拡散状態等によって炎のゆらぎ等も表現出来るため、あたかも実際のかがり火であるような装飾が可能である。
【0010】また請求項5では、前記カップ状部材の内面に、霧発生手段と拡散手段と光照射手段を作動させる太陽電池を設けるようにした。このような太陽電池は、例えば屋外でスタジアムの聖火台等に似せるような時に適用すれば、クリーンなエネルギーとして環境保護の面からも好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。ここで図1は本装飾照明装置の構成例図、図2は図1の要部拡大断面図、図3は彩色部の現出状態の説明図である。
【0012】本発明に係る装飾照明装置1は、特にかがり火に似せた装飾照明装置として適用すれば好適な装置として構成され、図1に示すように、下方の霧発生装置2で発生させた霧を上方に導いてカップ状部材3の内部から吹出させ、これを拡散手段としてのファン4で拡散して、霧の拡散部に向けて光照射手段5から赤色系の光を照射することで、カップ状部材3の上部にコロナ状の紅炎部Fを形成するようにしている。
【0013】この際コロナ状の紅炎部Fは、あたかも本物の火を焚いているような状態で現出させることが出来るが、実際に火を焚いていないためクリーンで環境に優しく、しかも室内等で使用すれば、室内の乾燥防止等を図ることが出来る。
【0014】前記霧発生装置2はケース6内に収容されており、実施形態では、水を貯溜する水タンク7と、この水タンク7内の水から霧を生成する加湿器8から構成している。またケース6には、加湿器8を一般家庭用の電源から作動させるためトランス10、及び漏電等を防止するブレーカ11を設けている。そしてこの加湿器8によって、粒径が10μm程度以下の細かい霧を発生させるようにしている。
【0015】前記カップ状部材3は、下端部がケース6に取付けられるパイプ状の支持筒12によって支持され、この支持筒12の筒内には、図2に示すように、発生した霧を上方に導く霧通路管13、及び後述する排水管14、その他の不図示の電気コード類が収容されている。因みに、支持筒12の材料は、樹脂製、金属製、木製等任意であり、またケース6に対する取付位置も任意である。
【0016】またカップ状部材3の内部には、前記霧通路管13に接続される吹出しノズル15と、この吹出しノズル15を挟んで配置される複数の光照射手段5、5と、前記ファン4が設けられ、吹出しノズル15の上端は横方向に折れ曲げられてファン4に向けて霧を吹出すことが出来るようにされている。
【0017】前記ファン4は、小型の駆動モータを内蔵した防水型タイプのものが使用され、前記吹出しノズル15から吹出される霧をカップ状部材3の上部に拡散させ得るよう、カップ状部材3の内面に斜め方向に傾いて取付けられるとともに、ファン4の送風方向には、後述する光照射手段5の反射カバー16を臨ませ、気流を乱すことが出来るようにされている。また、このファン4が取付けられるカップ状部材3の背面側には、空気を吸引するため空気穴eが設けられ、この空気穴eにはネット18が張られている。因みに、実施形態におけるファン4の取付角度は垂直姿勢から約30度傾いた傾斜姿勢である。
【0018】前記光照射手段5は、下面側が半球状になった反射カバー16と、この反射カバー16内の赤色ランプ17を備え、赤色ランプ17から発光する光が上方に向けて照射されるようにするとともに、前述のように、反射カバー16は、前記ファン4から送られる送風の少なくとも一部に干渉する位置に設けられている。そして、ファン4から送られる霧を反射カバー16によって拡散するとともに、赤色ランプ17に直接霧がかかるのを遮るようにしている。
【0019】また、反射カバー16に霧が吹付けられると、反射カバー16の外面に水滴が付着するようになり、この水滴が滴下してカップ状部材3の内部に溜まるようになる。このため、カップ状部材3の中央部附近に排水孔3hが設けられ、この排水孔3hに前記排水管14が接続されている。またこの排水孔3hにはフィルタ20が取付けられ、このフィルタ20は上方が凸部となる凸面形状にされている。そしてこのように凸面形状にすることで、埃、ゴミ等によるフィルタ20の目の閉塞が起こりにくくなり、水の流通性が確保されやすくなる。
【0020】以上のように構成した装飾照明装置1において、加湿器8で生成した霧が吹出しノズル15から吹出されると同時に、ファン4が駆動される。すると吹出しボズル15から吹出された霧は、ファン4によって斜め上方に吹き上げられ、そのうち一部の風が反射カバー16にあたって攪乱されるため、霧はカップ状部材3の上部で均一に拡散する。
【0021】この時、光照射手段5の赤色ランプ17を点灯させると、反射カバー16によって赤色光が上方に向けて照射され、これが拡散した霧にあたって散乱し、図3に示すようなコロナ状の紅炎部Fとなって視認される。この際、霧の拡散状況によって炎のゆらぎに似た状態を現出させることが出来、あたかも本物のかがり火を焚いているように見せることが出来る。
【0022】ところで、図4に示すように、前記カップ状部材3の内面に、凹凸面dを形成して光を乱反射させるようにしても良い。このような凹凸面dは、例えばアルミフォイル等を無作為に折畳んで細かいシワを造り、このアルミフォイルをカップ状部材3の内面に貼り付ける等によって簡単に成形することが出来る。またこのような凹凸面dは、反射カバー16の内面に設けるようにしても良く、またカップ状部材3内面と反射カバー16内面の両方に設けるようにしても良い。
【0023】また、このような装飾照明装置1を屋外のスタジアムの聖火台等に適用する場合、図5に示すように、カップ状部材3の周縁内部に太陽電池21を設け、この電源で霧発生装置とか、拡散手段とか、光照射手段を作動させるようにしても良い。この場合は、カップ状部材3の大きさに応じて複数の吹出しノズル15及び複数のファン4及び不図示の光照射手段5を設けるようにする。この場合は、クリーンなエネルギーを使用するため、環境保護に一層適した装置とすることが出来る。
【0024】ところで、前記カップ状部材3の形態は、図6に示すように、二重カップ式にしても良い。この場合は、外カップ部材3Aの内側にクリアランスを持たせて内カップ部材3Bを設け、上面の接合部を網部材22にして内外のカップ部材3A、3B間のクリアランス内に空気が導入されるようにするとともに、ファン4を内カップ部材3Bに取付け、この内カップ部材3Bに空気穴eを設けることで、外カップ部材3Aに空気穴を設ける必要がなくなり、外観性を向上させることが出来る。この際、カップ状部材3に凹凸面dを形成する場合、内カップ部材3Bの内面に設けることが出来る。
【0025】また同様な考え方で、図7に示すように、外カップ部材3Aの内側にクリアランスを持たせて金網等の剛性のある網23を配設し、この網23にファン4を取付けても良い。この場合も、外カップ部材3Aに空気穴を形成する必要がなくなり、外観性の向上が図れるが、カップ状部材3に凹凸面dを形成する場合は、網23の内面に空気の流通を阻害しない範囲でシワのあるアルミフォイル等を貼り付けることが出来る。
【0026】尚、演出効果を高めるため、本装飾照明装置1と一緒に、火が燃える時のはじけるような音、木の香り等を併用すると一層効果がある。
【0027】尚、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば、光照射手段5の赤色ランプ17を赤色以外の着色光として、かがり火を模擬する以外の装飾用に用いても良く、また、カップ状部材3の形状等も任意である。更に、水タンク7も必須の要件ではなく、水源が近い時は直接水道の蛇口等から霧発生装置に導くようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明に係る装飾照明装置は、請求項1のように、霧発生手段によって発生する霧を拡散手段で拡散させ、この拡散部に着色光を照射してカップ状部材の上部にコロナ状の彩色部を形成するようにしたため、幻想的な彩色部を形成することが出来、この際環境を悪化させることなく、しかも安全な装置とすることが出来る。また室内等で使用すれば、室内の乾燥を防止することも出来る。そして請求項2のように、光照射手段を、下面側が半球状の反射カバーで覆われる着色ランプで構成し、霧の少なくとも一部を反射カバーの外面に吹付けるようにすれば、気流が乱されて霧の拡散効果が高まり、しかも反射カバーによって着色ランプに霧がかかるのを防止することが出来る。
【0029】また請求項3のように、カップ状部材の内面又は反射カバーの内面の少なくとも一方を凹凸面形状にすれば、光を散乱させて彩色効果を高めることが出来る。また請求項4のように、着色光を赤色系とし、かがり火の炎を模擬するようにすれば、カップ状部材の中で実際に火が燃えているような状態を現出することが出来、あたかも本物のかがり火であるような装飾が可能である。そして請求項5のように、カップ状部材の内面に太陽電池を設ければ、例えば屋外で装飾用として用いる場合に、クリーンなエネルギーであるため環境保護面から好ましい。
【出願人】 【識別番号】598005719
【氏名又は名称】有限会社 アポロン工房
【出願日】 平成9年(1997)12月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 修
【公開番号】 特開平11−185501
【公開日】 平成11年(1999)7月9日
【出願番号】 特願平9−364591