| 【発明の名称】 |
スチ―ムトラップ |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 剛士
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| 【要約】 |
【課題】多量の復水を素早く排出したり流体をブロ―できると共に、故障しても尚トラップ機能を維持できるスチ―ムトラップを提供する。
【解決手段】入口1に連通する流入通路10と出口2に連通する流出通路11を対設する。流入通路10と流出通路11の軸に直交する入口連通路12を設ける。入口連通路12の両端に第1弁室8と第2弁室9を設ける。第1及び第2弁室8,9を夫々出口2に連通する出口連通路17,20を設ける。第1及び第2弁室8,9に夫々弁手段としてのディスク弁体23,26を配置する。流入通路10と流出通路11及び入口連通路12の交差部にL字状通路28を有するボ―ル弁体27を回動自在に配置する。ボ―ル弁体27を回動して入口1を第1弁室8に連通させたり、第2弁室9に連通させたり、第1弁室8と第2弁室9の両方に連通させたり、第1弁室8あるいは第2弁室9と流出通路11の両方に連通させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入口に連通する流入通路と出口に連通する流出通路を対設し、流入通路と流出通路の軸に直交する入口連通路を設け、入口連通路の両端に第1弁室と第2弁室を設け、第1及び第2弁室を夫々出口に連通する出口連通路を設け、第1及び第2弁室に夫々弁手段を配置し、流入通路と流出通路及び入口連通路の交差部にL字状通路を有するボ―ル弁体を回動自在に配置し、ボ―ル弁体を回動して入口を第1弁室あるいは第2弁室に切換えてあるいは入口を第1弁室と第2弁室の両方あるいは第1弁室と流出通路の両方あるいは第2弁室と流出通路の両方に切換えて連通せしめることを特徴とするスチ―ムトラップ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気配管や蒸気使用装置に取り付けられて蒸気の凝縮水としての復水だけを自動的に排出するスチ―ムトラップに関し、特に、故障して閉弁あるいは開弁不能に陥ってしまってもスチ―ムトラップとしての機能を維持できるものに関する。 【0002】 【従来の技術】故障して閉弁あるいは開弁不能に陥ってしまってもスチ―ムトラップとしての機能を維持できるものとしては、例えば特開平9−112795号公報に示されたものがある。これは、入口に連通する流入通路と両端に第1及び第2弁室が設けられる入口連通路をT字状に連結し、第1及び第2弁室を夫々出口に連通する出口連通路を設け、第1及び第2弁室に夫々弁手段を配置し、流入通路と入口連通路の連結部にL字状通路を有するボ―ル弁体を回動自在に配置し、ボ―ル弁体を回動して入口を第1弁室あるいは第2弁室に切換えて連通せしめるようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】通常時はボ―ル弁体を回動して、入口と第1弁室を連通し入口と第2弁室を遮断する位置で使用する。そして、第1弁室に配置した弁手段が故障して開弁あるいは閉弁不能に陥った場合には、ボ―ル弁体を回動して入口と第1弁室を遮断し入口と第2弁室を連通する。これにより、第2弁室に配置した弁手段によってスチ―ムトラップ機能を維持できるものである。 【0004】しかしながら、上記従来のものでは、単独の弁手段で開閉可能な通路面積が限られているので、蒸気使用装置の初期立上がり時のように多量の復水が発生する場合には、復水排出に時間が掛かると言う問題があった。また、入口の流体を出口にブロ―する機能がないと言う問題があった。 【0005】従って本発明の技術的課題は、多量の復水を素早く排出したり流体をブロ―できると共に、故障して開弁あるいは閉弁不能に陥ってしまっても尚トラップ機能を維持できるスチ―ムトラップを提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、入口に連通する流入通路と出口に連通する流出通路を対設し、流入通路と流出通路の軸に直交する入口連通路を設け、入口連通路の両端に第1弁室と第2弁室を設け、第1及び第2弁室を夫々出口に連通する出口連通路を設け、第1及び第2弁室に夫々弁手段を配置し、流入通路と流出通路及び入口連通路の交差部にL字状通路を有するボ―ル弁体を回動自在に配置し、ボ―ル弁体を回動して入口を第1弁室あるいは第2弁室に切換えてあるいは入口を第1弁室と第2弁室の両方あるいは第1弁室と流出通路の両方あるいは第2弁室と流出通路の両方に切換えて連通せしめることを特徴とするスチ―ムトラップにある。 【0007】 【発明の実施の形態】蒸気使用装置の初期立上がり時のように多量の復水が発生する場合には、ボ―ル弁体を回動して、入口を第1弁室及び第2弁室の両方に連通させ流出通路を遮断する。これにより、入口の復水を第1弁室と第2弁室の両方を通して出口に排出でき、多量の復水を素早く排出することが可能となる。また入口の流体を出口にブロ―する場合には、ボ―ル弁体を回動して、入口を第1弁室と流出通路の両方に連通させ第2弁室を遮断する。あるいは入口を第2弁室と流出通路の両方に連通させ第1弁室を遮断する。これにより、流入通路と流出通路をL字状通路で直結することができ、入口の流体を出口にブロ―することが可能となる。 【0008】多量の復水の排出や流体のブロ―が完了すると、ボ―ル弁体を回動して、入口と第1弁室を連通させ第2弁室及び流出通路を遮断する。これにより、第1弁室に配置した弁手段によってスチ―ムトラップ機能を果す。そして、第1弁室に配置した弁手段が故障して開弁あるいは閉弁不能に陥った場合には、ボ―ル弁体を回動して、入口と第2弁室を連通させ第1弁室及び流出通路を遮断する。これにより、第2弁室に配置した弁手段によってスチ―ムトラップ機能を維持する。 【0009】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する。入口1と出口2を有する本体3に弁座部材4,5を介して蓋6,7を締結することにより弁ケ―シングを形成し、弁座部材4と蓋6の内部に第1弁室8を、弁座部材5と蓋7の内部に第2弁室9を形成する。入口1と出口2は、本体3に同一軸上に形成した流入通路10と流出通路11を介して連通する。 【0010】流入通路10と流出通路11の軸に直交して入口連通路12を形成する。入口連通路12の一端は弁座部材4に形成した噴出孔13を介して第1弁室8に連通し、入口連通路12の他端は弁座部材5に形成した噴出孔14を介して第2弁室9に連通する。第1弁室8と出口2は弁座部材4に形成した環状溝15から排出孔16と本体3に形成した出口連通路17を介して連通し、第2弁室9と出口2は弁座部材5に形成した環状溝18から排出孔19と本体3に形成した出口連通路20を介して連通する。 【0011】弁座部材4の噴出孔13と環状溝15の間に内輪弁座21を形成し、環状溝15の外側に外輪弁座22を形成する。内外輪弁座21,22は同心円状でその上面は同一平面の弁座面に形成する。第1弁室8内に内外輪弁座21,22の弁座面に離着座して噴出孔13と環状溝15を開閉する弁手段としてのディスク弁体23を配置する。また弁座部材5の噴出孔14と環状溝18の間に内輪弁座24を形成し、環状溝18の外側に外輪弁座25を形成する。内外輪弁座24,25は同心円状でその上面は同一平面の弁座面に形成する。第2弁室9内に内外輪弁座24,25の弁座面に離着座して噴出孔14と環状溝18を開閉する弁手段としてのディスク弁体26を配置する。 【0012】流入通路10と流出通路11及び入口連通路12の交差部に球形のボ―ル弁体27を配置する。ボ―ル弁体27は、図示はしないが図面の手前側に設けたハンドルにより時計方向あるいは反時計方向に回動自在に配置し、内部にL字状通路28を有するものである。本体3とボ―ル弁体27の間にはリング状の弁座29,30,31,32を介在して気密を維持する。 【0013】図1に示す状態は、ボ―ル弁体27のL字状通路28の一方が流入通路10に連通し、他方が第1弁室8に連通し、第2弁室9及び流出通路11が遮断された状態を示している。入口1の復水は、第1弁室8に配置したディスク弁体23の弁座部材4への離着座作用によって出口2に排出される。 【0014】ディスク弁体23や弁座部材4の摩耗や破損等によって開弁あるいは閉弁不能に陥った場合は、図1に示す状態からボ―ル弁体27を反時計方向に約90度回転させて図2に示す状態にする。即ちL字状通路28の一方が第2弁室9に連通し、他方が流入通路10に連通し、第1弁室8及び流出通路11が遮断された状態にする。これにより、入口1の復水は、第2弁室9に配置したディスク弁体26の弁座部材5への離着座作用によって出口2に排出される。 【0015】蒸気使用装置の初期立上がり時のように多量の復水を素早く排出する場合は、図1に示す状態からボ―ル弁体27を反時計方向に約45度回転させて図3に示す状態にする。即ちL字状通路28の一方が流入通路10と第2弁室9の両方に連通し、他方が流入通路10と第1弁室8の両方に連通し、流出通路11が遮断された状態にする。これにより、入口1の復水は、ディスク弁体23及びディスク弁体26によって出口2に排出される。 【0016】また入口1の流体を出口2にブロ―する場合は、図1に示す状態からボ―ル弁体27を時計方向に約45度回転させて、L字状通路28の一方が流入通路10と第1弁室8の両方に連通し、他方が第1弁室8と流出通路11の両方に連通し、第2弁室9が遮断された状態にする。あるいは、図1に示す状態からボ―ル弁体27を反時計方向に約135度回転させて、L字状通路28の一方が第2弁室9と流出通路11の両方に連通し、他方が流入通路10と第2弁室9の両方に連通し、第1弁室8が遮断された状態にする。これにより、流入通路10と流出通路11がL字状通路28によって直結され、入口1の流体が出口2にブロ―される。 【0017】本実施例においては、ディスク弁体を用いたディスク式のトラップを用いた例を示したが、本発明はこの様なトラップに限定されるものではなく、例えば温度応動式トラップ等、従来から用いられているトラップに適用することができるものである。 【0018】 【発明の効果】上記の様に本発明によるスチ―ムトラップは、第1弁室に配置した弁手段と第2弁室に配置した弁手段の両方を同時に機能させることによって多量の復水を素早く排出でき、また流入通路と流出通路を直結させることによって流体をブロ―でき、また第1弁室に配置した弁手段が故障して開弁あるいは閉弁不能に陥っても第2弁室に配置した弁手段によってトラップ機能を維持できると言う、優れた効果を生じるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000133733 【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月15日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−118097 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−299349 |
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