| 【発明の名称】 |
耐震用支持体 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤原 正章
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| 【要約】 |
【課題】設置品の底面の形状によらず設置品を支持可能で、且つ着脱性能に優れた耐震用支持体を提供することにある。
【解決手段】L字体状の台板の垂直部の正面に、粘着力及び粘弾性を有する衝撃吸収材を配する耐震用支持体において、複数の抜き孔を有し、少なくとも該抜き孔の1つを端面付近に配した該台板と、該水平部の底面に該衝撃吸収材とを配してなるなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数の抜き孔を有し、少なくとも該抜き孔の1つを端面付近に配した台板と、その底面に粘着力及び粘弾性を有する衝撃吸収材とを配してなる耐震用支持体。 【請求項2】L字体状の台板の垂直部の正面に、粘着力及び粘弾性を有する衝撃吸収材を配する耐震用支持体において、複数の抜き孔を有し、少なくとも該抜き孔の1つを端面付近に配した該台板と、該水平部の底面に該衝撃吸収材とを配してなる耐震用支持体。 【請求項3】台板の底面に、粘着力及び粘弾性を有する衝撃吸収材を配してなる耐震用支持体において、該耐震用支持体によって支持されるキャスターの複数の部分を円周に接する抜き孔を中央に有する台板が、該台板の底面に該衝撃吸収材を有してなる耐震用支持体。 【請求項4】前記抜き孔と、該抜き孔よりも小さい複数の抜き孔を有し、少なくとも小さな該抜き孔の1つを端面付近に配した台板が、該台板の底面に前記衝撃吸収材を有してなる請求項3記載の耐震用支持体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ、冷蔵庫、パーソナルコンピュター等の電気製品、タンス、ピアノ等の家具類、花瓶、彫刻品等の工芸美術品等の設置品の地震、振動等による転倒や移動を防止する耐震用支持体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、金具、棒材、ベルト等の固定具を設置品に釘打ちしたり、接着材により固着することなく、設置品の転倒や移動を防止する耐震用支持体として図6〜図9に示すような物があった。 【0003】従来の耐震用支持体30は、L字型で水平面の中央に抜き孔35を有する台板31に、衝撃吸収材40と側面衝撃吸収材41を貼付している。 【0004】耐震用支持体30を家具50の転倒防止用に用いる場合、図7に示すように、耐震用支持体30を家具壁材51及び家具底材52に押し当てて嵌合させる。家具50の重量により、台板31が衝撃吸収材40を圧迫し、衝撃吸収材40は抜き孔35を通って家具壁材51に接触する。家具50は衝撃吸収材40に強固に吸着されることとなる。また、家具の重量で、衝撃吸収材40は台板31も強力に吸着すると同時に、家具50を据え置く床15にも強力に吸着する。これにより、家具50は床15に支持される。尚、衝撃吸収材40及び側面衝撃吸収材41は、吸着により家具50を支持しているので、地震などによる衝撃的な振動に対しての支持力は強い。反対に、耐震用支持体を緩やかに動かすことにより、設置品から耐震用支持体を取り外すことが可能である。 【0005】また、キャスター25を支持する場合は、図8及び図9に示すように、キャスター25を抜き孔35を介して、衝撃吸収材40上に載置すると、キャスター25は衝撃吸収材40に吸着される。抜き孔35の大きさは、キャスター25と衝撃吸収材40との接する面積より十分に大きい。このため、キャスター25は、抜き孔35に接することなく衝撃吸収材40に吸着される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、家具などの設置品の中には、壁材の狭い部分のみが床に接するのみで、底材は床に直接接していない物もある。従来の耐震用支持体においては、L字状の台板の垂直部分と抜き孔までの距離が長く、衝撃吸収材と家具壁材が接触しないか、接触しても接触する面積が少ないために、家具をしっかりと支持できないという問題点があった。また、衝撃吸収材を壁材に十分接触させるために、抜き孔を大きくしてしまうと、台板と衝撃吸収材の接する面積が減少してしまい、振動で台板と衝撃吸収材が分離してしまうという問題点があった。また、キャスターを支持する場合においては、設置品の重量がキャスターを通して、すべて衝撃吸収材に加わることになる。このため、衝撃吸収材はキャスターを強固に吸着することとなり、吸着力が強すぎてキャスターから耐震用支持体を取り外すことが困難になってしまうという問題点があった。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、設置品の底面の形状によらず設置品を支持可能で、且つ着脱性能に優れた耐震用支持体を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の耐震用支持体は、複数の抜き孔を有し、少なくとも抜き孔の1つを端面付近に配した台板と、その底面に粘着力及び粘弾性を有する衝撃吸収材とを配していることを特徴とする。 【0008】請求項2記載の耐震用支持体は、L字体状の台板の垂直部の正面に、粘着力及び粘弾性を有する衝撃吸収材を配する耐震用支持体において、複数の抜き孔を有し、少なくとも抜き孔の1つを端面付近に配した台板と、水平部の底面に衝撃吸収材とを配していることを特徴とする。 【0009】請求項3記載の耐震用支持体は、台板の底面に、粘着力及び粘弾性を有する衝撃吸収材を配してなる耐震用支持体において、耐震用支持体によって支持されるキャスターの複数の部分を円周に接する抜き孔を中央に有する台板が、台板の底面に衝撃吸収材を有していることを特徴とする。 【0010】請求項4記載の耐震用支持体は、耐震用支持体によって支持されるキャスターの複数の部分を円周に接する抜き孔と、抜き孔よりも小さい複数の抜き孔を有し、少なくとも小さな該抜き孔の1つを端面付近に配した台板が、台板の底面に衝撃吸収材を有していることを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図1及び図2は、第1の実施例を示す図面である。図3〜図5は、第2の実施例を示す図面である。 【0012】(実施の形態1)図1は、本発明の耐震用支持体の第1の実施例を示す外観図、図2は、図1の耐震用支持体が家具を支持した状態を示す要部断面図である。図1及び図2において、1は耐震用支持体であり、設置品の転倒や移動を防止するためのもである。2は台板であり、L字体状をしている。台板2は、水平部の一辺の長さが約100mm、垂直部の高さが約60mm、厚みが約2mmのステンレス鋼鈑、鉄板あるいは強度のあるプラスチック板により形成する。5は端部抜き孔であり、台板2の水平部の四隅に各一個ずつ設けられた円形の孔で、直径が約10mmである。6は抜き孔であり、台板2の水平部の中央に設けられた円形の孔で、直径が約40mmである。 【0013】10は衝撃吸収材であり、台板2の水平部底面に貼付されている。11は側面衝撃吸収材であり、台板2の垂直部正面に貼付されている。尚、衝撃吸収材10及び側面衝撃吸収材11は、不完全な架橋(半架橋)状態にした粘弾性(粘性及び弾性)を有するウレタン系樹脂に、所定量の粘着剤を混入し、衝撃吸収率が約90%、粘着力が約0.528kg/cm2 、ジュロメーター硬さが約1となる性質のものであり、厚みが約5mmである。 【0014】このような衝撃吸収材10及び側面衝撃吸収材11は、他の物体に押しつけると、粘着力により物体に吸着する。吸着した衝撃吸収材10及び側面衝撃吸収材11を急激に取り除こうとしても簡単には剥離しない。ところが、ゆっくりと取り除けば容易に剥離する性質を有する。このような衝撃吸収材10及び側面衝撃吸収材11を耐震用支持体1に用いた場合、地震のような急激な揺れに対しては剥離しないが、物体から除去する必要が生じた場合には容易に剥離できるという効果を有する。また、衝撃吸収材10及び側面衝撃吸収材11は、高い衝撃吸収率を有する粘弾性によって、地震等により物体に加わる衝撃を効率よく吸収する。 【0015】15は床であり、床15に設置品を据え置く。20は家具であり、壁面を形成する家具壁材21と、底面を形成する家具底材22により構成されている。 【0016】本実施例の耐震用支持体1によって家具20を支持する場合は、家具20を持ち上げた状態で、側面衝撃吸収材11を家具壁材21の側面に押しつけつつ、台板2の水平部の上面を家具壁材21の底部に密着させる。側面衝撃吸収材11が家具壁材21に吸着して、耐震用支持体1は家具20に固定される。同様にして、家具20の壁面下方端部に複数の耐震用支持体1を固定する。 【0017】次に、家具20を設置する床15に置く。この時、衝撃吸収材10は、家具20の重量によって、床15と台板2から圧力を受ける。すると、衝撃吸収材10は端部抜き孔5を通過して、家具壁材21の底部に接する。そして、家具壁材21は、台板2に強力に吸着され、支持される。また、同時に、衝撃吸収材10は、台板2を床15に強固に吸着する。以上のことから、家具20は、耐震用支持体1を介して、床15に強固に支持されることになる。 【0018】家具20を移動する場合には、家具20をゆっくりと持ち上げることによって、衝撃吸収材10は床15から剥離する。そして、耐震用支持体1をゆっくりと家具壁材21から剥離する。これにより、家具20を移動することが可能となる。 【0019】本発明の第1の実施例においては、少なくとも1つの端部抜き孔5を通して、衝撃吸収材10の複数部分で家具壁材21の底部を吸着している。このため、家具底材22が床15に直接接しない家具20であっても、家具壁材21のみを利用して支持することができる。つまり、設置品の接地が、設置品底部の外周の狭い部分に限られる場合であっても、端部抜き孔5によって設置品を支持することが可能となる。 【0020】(実施の形態2)図3は、本発明の耐震用支持体の第2の実施例を示す外観図、図4は、図3の耐震用支持体がキャスターに接した状態を示す要部断面図、図5は、図3の耐震用支持体がキャスターを支持した状態を示す要部断面図である。図3〜図5において、25はキャスターであり、図示していないラックやパソコン用テーブル等の脚部下端に設けられている。その他の図示された構成物については、既に実施の形態1で記しているので、説明を省略する。 【0021】本実施例の耐震用支持体1によってキャスター25を支持する場合は、耐震用支持体1を、キャスター25を設置する床15に、衝撃吸収材10を下にして置く。次に、キャスター25を台板2の抜き孔6付近に置く。この時、図4に示すように、キャスター25の複数の部分が抜き孔6の円周に接するようにする。 【0022】台板2にキャスター25が接すると、キャスター25に加わっているラックやパソコン用テーブルの重量が、台板2を介して衝撃吸収材10を圧迫する。すると、図5に示すように、衝撃吸収材10は、抜き孔6を通ってキャスター25に吸着する。これにより、キャスター25は、衝撃吸収材10を介して、床15に支持されることになる。キャスター25を移動する場合には、キャスター25をゆっくりと持ち上げる。すると、キャスター25は、衝撃吸収材10から分離され、移動することが可能となる。 【0023】本実施例の抜き孔6大きさは、直径約40mmとしているが、支持するキャスター25の大きさに合わせて、適切な大きさを選択することとなる。例えば、台板2の厚さが約2mm、衝撃吸収材10の厚さが約5mmで、キャスター25の直径が約60mmの場合、抜き孔6の大きさは、直径40mm程度とする。また、キャスター25の大きさが約50mm以下の場合には、抜き孔6の大きさを直径20mm程度にするのが望ましい。 【0024】本発明の第2の実施例においては、設置品の重量がキャスター25を介して衝撃吸収材10に加わることにより、キャスター25は衝撃吸収材10を押下している。また、キャスター25が接している台板2にも設置品の重量が加り、台板2も衝撃吸収材10を押下している。このため、キャスター25が直接衝撃吸収材10に及ぼす押下力は、設置品の重量をすべてキャスター25を介して衝撃吸収材10に加えていた場合に比べ、抑えられることになる。結果として、衝撃吸収材10の吸着力を抑制し、急激な振動に対しては支持力を保有しつつ、キャスター25を分離することも容易に行うことが可能となる。 【0025】 【発明の効果】本発明の耐震用支持体は、抜き孔を複数個設け、少なくとも該抜き孔の1つを台板の端面付近に配している。このため、設置品の接地が、設置品底部の外周の狭い部分に限られる場合であっても、該抜き孔によって設置品を支持することが可能となる。また、設置品の重量がキャスターを介して衝撃吸収材に加わることにより、キャスターは衝撃吸収材を押下している。また、キャスターが接している台板にも設置品の重量が加り、台板も衝撃吸収材を押下している。つまり、キャスターを介して衝撃吸収材に加わる設置品の重量を、キャスターと台板とに分けて衝撃吸収材に加重することにより、キャスターが直接衝撃吸収材に与える押下力を低減している。このため、急激な振動に対しての支持力を保持しつつ、キャスターに対する衝撃吸収材の吸着力を抑制し、キャスターの分離を容易に行うことが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398008413 【氏名又は名称】藤原 正章 【識別番号】398008424 【氏名又は名称】藤原 智恵子
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】越川 隆夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−230492 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−48975 |
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