トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 コルゲート管
【発明者】 【氏名】浅井 智子

【要約】 【課題】本発明は、上下方向や横方向のような一方向の設置スペースが狭い場合でも線材束を配線することができるとともに、平行に線材束を配線することができるコルゲート管を提供するものである。

【解決手段】ワイヤハーネス19が収納される本体12と、本体12を開閉するカバー13とからコルゲート管11を構成し、本体13の延在方向に沿って仕切部材14を設け、カバー13によって本体12が閉塞されたときに、本体12内に空間16、17が画成されるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】延在方向に凹部および凸部が交互に形成されたコルゲート管において、線材束が収納される本体と、該本体を開閉するカバーとから構成され、該本体の延在方向に沿って少なくとも1つ以上の仕切部材を設け、カバーによって本体が閉塞されたときに、本体内に少なくとも2以上の空間が画成されることを特徴とするコルゲート管。
【請求項2】前記仕切部材が本体の底面から傾斜して突出することを特徴とする請求項1記載のコルゲート管。
【請求項3】延在方向に凹部および凸部が交互に形成されたコルゲート管において、線材束が収納される本体と、該本体を開閉するカバーとから構成され、前記本体が少なくとも1つ以上の筒状部材が隣接したものから構成されることを特徴とするコルゲート管。
【請求項4】延在方向に凹部および凸部が交互に形成されたコルゲート管において、線材束が収納される本体を有し、該本体が少なくとも1つ以上の筒状部材が隣接したものから構成されるとともに環状に丸められることを特徴とするコルゲート管。
【請求項5】前記本体の外周部を覆うように該本体に取付けられる板状の補強部材を有することを特徴とする請求項1〜3何れかに記載のコルゲート管。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コルゲート管に関し、詳しくは、車体や電気機器のパネルに装着されるワイヤハーネス等の線材束を保護するコルゲート管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からワイヤハーネス等の線材束を外部から保護しつつ、車体や電気機器等のパネルに取付けるためにコルゲート管が用いられており、このようなコルゲート管としては、例えば図9に示すようなものが知られている。図9(a)において、1は外周部に環状凸部2および環状凹部3が連続して交互に形成されたコルゲート管であり、このコルゲート管1は延在方向にスリット4が形成されている。また、このコルゲート管1は中空状に形成されており、スリット4を通して内周部にワイヤハーネス5が挿入されることにより、内周部でワイヤハーネスを把持して外部から保護するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のこの種のコルゲート管1にあっては、図9(b)に示すように電線5aが重なり合って径方向に大きくなってしまい、特に上下方向や横方向等のように一方向にワイヤハーネス5の設置スペースが狭い場合には、ワイヤハーネス5を配設できない上に、電線5aがコルゲート管1の径方向にばらついて平行性を出すことができないという問題があった。
【0004】そこで本発明は、上下方向や横方向のような一方向の設置スペースが狭い場合でも線材束を配線することができるとともに、平行に線材束を配線することができるコルゲート管を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、延在方向に凹部および凸部が交互に形成されたコルゲート管において、線材束が収納される本体と、該本体を開閉するカバーとから構成され、該本体の延在方向に沿って少なくとも1つ以上の仕切部材を設け、カバーによって本体が閉塞されたときに、本体内に少なくとも2以上の空間が画成されることを特徴としている。
【0006】その場合、線材の径に応じて仕切部材を介して本体内に線材を仕分けすることができ、線材が重なり合って本体内に収納されるのを防止することができる。このため、上下方向や横方向のような一方向の設置スペースが狭い場所でも線材束を配線することができる。また、線材束を一方向に配設することができるため、線材束を平行に配線することができる。さらに、コルゲート管は屈曲性を有するため、直線的でない設置スペースにでも線材束を容易に配線することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項1記載の発明において、前記仕切部材が本体の底面から傾斜して突出することを特徴としている。その場合、仕切部材の本体側の突出基端部同士、および仕切部材の突出基端部と本体の側板を当接させて断面V字形状にすることにより、仕切部材自体にも線材を取付けることができ、本体内に多数の線材を仕分けして収納することができる。
【0008】請求項3記載の発明は、上記課題を解決するために、延在方向に凹部および凸部が交互に形成されたコルゲート管において、線材束が収納される本体と、該本体を開閉するカバーとから構成され、前記本体が少なくとも1つ以上の筒状部材が隣接したものから構成されることを特徴としている。その場合、線材の径に応じて筒状部材内に線材を仕分けすることができ、線材が重なり合って本体内に収納されるのを防止することができる。このため、上下方向や横方向のような一方向の設置スペースが狭い場所でも線材束を配線することができる。
【0009】また、線材束を一方向に配設することができるため、線材束を平行に配線することができる。さらに、コルゲート管は屈曲性を有するため、直線的でない設置スペースにでも線材束を容易に配線することができる。請求項4記載の発明は、上記課題を解決するために、延在方向に凹部および凸部が交互に形成されたコルゲート管において、線材束が収納される本体を有し、該本体が少なくとも1つ以上の筒状部材が隣接したものから構成されるとともに環状に丸められることを特徴としている。
【0010】その場合、線材の径に応じて筒状部材内に線材を仕分けすることができ、線材が重なり合って本体内に収納されるのを防止することができる。このため、上下方向や横方向のような一方向の設置スペースが狭い場所でも線材束を配線することができる。また、線材束を一方向に配設することができるため、線材束を平行に配線することができる。さらに、コルゲート管は屈曲性を有するため、直線的でない設置スペースにでも線材束を容易に配線することができる。
【0011】さらに、筒状部材が環状に丸められるため、通常の環状のコルゲート管を構成することができる。請求項5記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項1〜3何れかに記載の発明において、前記本体の外周部を覆うように該本体に取付けられる板状の補強部材を有することを特徴としている。
【0012】その場合、本体が湾曲してしまうのを防止してコルゲート管を真っ直ぐに配設することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜5は本発明に係るコルゲート管の第1実施形態を示す図であり、請求項1、2、5何れかに記載の発明に対応している。まず、構成を説明する。図1において、11はコルゲート管であり、このコルゲート11はワイヤハーネス(線材束)が収納される本体12および本体12を開閉するカバー13とから構成され、本体12およびカバー13は延在方向に凹部および凸部が交互に形成されている。
【0014】また、カバー13の端部には折り曲げ部13aが形成されており、この折り曲げ部13aはカバー13が閉塞されたときに本体12の側板の内側に当接可能になっている。また、本体12には仕切部材14が形成されており、この仕切部材14は本体12の延在方向に沿って設けられている。このため、カバー13によって本体12が閉塞されたときに、本体12内に2つの空間15、16が画成される。
【0015】このようなコルゲート管11に線材束を取付けるには、図2(a)に示すように、カバー13を開放した状態で一方の空間15に太い電線(線材)17を収納し、他方の空間16に小さい径の複数の電線(線材)18を収納した後、図2(b)に示すようにカバー13を閉塞して図示しないテープを本体12とカバー13に巻き付ける。このとき、折り曲げ部13aが本体12の側板の内側に当接するため、電線16、17が本体12から抜け出ることがない。この結果、電線17、18からなるワイヤハーネス19がコルゲート管11に取付けられる。
【0016】このように本実施形態では、本体12の延在方向に沿って仕切部材14を設け、カバー13によって本体12が閉塞されたときに、本体12内に2つの空間15、16を画成したため、電線17、18の径に応じて仕切部材14を介して本体12内に電線17、18を仕分けすることができ、電線17、18が重なり合って本体12内に収納されるのを防止することができる。このため、ワイヤハーネス19を上下方向や横方向のような一方向の設置スペースが狭い場所でもワイヤハーネス19を配線することができる。
【0017】また、ワイヤハーネス19を一方向に配設することができるため、ワイヤハーネス19を平行に配線することができる。さらに、コルゲート管11は屈曲性を有するため、直線的でない設置スペースにでもワイヤハーネス19を容易に配線することができる。なお、本実施形態では、仕切部材14を1つだけ設けているが、これに限らず、図3に示すように4つの仕切部材21〜24によって分割し、本体12内に5つの空間が画成されるようにしても良い。このようにしても上述した効果を得ることができる上に、電線をさらに細かく仕分けることができるとともに、上下方向や横方向に設置スペースがさらに狭い場所にでもワイヤハーネスを配線することができる。
【0018】また、図4に示すように26〜29を本体12の底面から傾斜して突出させるようにしても良い。このようにすれば、仕切部材27、28の本体12側の突出基端部同士、および仕切部材26、29の突出基端部と本体12の側板を当接させて断面V字形状にすることにより、仕切部材26〜29自体にも電線を取付けることができ、本体12内に多数の電線を仕分けして収納することができる。
【0019】さらに、図5に示すように、本体12の外周部を覆うように本体12に補強部材30を取付けるようにしても良い。このようにすれば、仕切部材21〜24が多数設けられる場合に本体12が薄くなって湾曲し易くなるため、このようなコルゲート管11が湾曲してしまうのを防止してコルゲート管11を真っ直ぐに配設することができる。
【0020】図6は本発明に係るコルゲート管の第2実施形態を示す図であり、請求項3記載の発明に対応している。図3において、31はコルゲート管であり、このコルゲート管31はワイヤハーネスが収納される本体32および本体32を開閉するカバー33とから構成され、本体32およびカバー33は延在方向に図示しない凹部および凸部が交互に形成されている。また、カバー33の端部には折り曲げ部33aが形成されており、この折り曲げ部33aはカバー33が閉塞されたときに本体32の側板の内側に当接可能になっている。また、本体32は5つの筒状部材34〜38が隣接したものから構成されており、この筒状部材34〜38は同形状をしている。
【0021】このようなコルゲート管31に線材束を取付けるには、図6(b)に示すように、カバー33を開放した状態で径に応じた電線を筒状部材34〜38に仕分けして収納した後、図6(c)に示すようにカバー33を閉塞して図示しないテープを本体32とカバー33に巻き付ける。このとき、折り曲げ部33aが筒状部材38の内側に当接するため、電線が筒状部材34〜38から抜け出ることがない。この結果、ワイヤハーネスをコルゲート管31に取付けることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0022】図7、8は本発明に係るコルゲート管の第3実施形態を示す図であり、請求項4記載の発明に対応している。図7において、41はコルゲート管であり、このコルゲート管41はワイヤハーネスが収納される本体40を有し、この本体40は筒状部材42〜46が隣接したものから構成されている。この筒状部材42〜46は延在方向に図示しない凹部および凸部が交互に形成されており、環状に丸められるようになっている。
【0023】本実施形態では、径に応じた電線を筒状部材42〜46に仕分けして収納した後、このままの状態でテープ巻きしてワイヤハーネスを配線することができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、このままテープ巻きをせずに、図8(a)に示すように筒状部材42〜46を丸め、図8(b)に示すように筒状部材42〜46にテープ47を巻き付けることにより、ワイヤハーネスを配設することもできる。このようにすれば、通常の環状のコルゲート管を構成することができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1、3記載の発明によれば、上下方向や横方向のような一方向の設置スペースが狭い場所でも線材束を配線することができる。また、線材束を一方向に配設することができるため、線材束を平行に配線することができる。さらに、コルゲート管は屈曲性を有するため、直線的でない設置スペースにでも線材束を容易に配線することができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、仕切部材の本体側の突出基端部同士、および仕切部材の突出基端部と本体の側板を当接させて断面V字形状にすることにより、仕切部材自体にも線材を取付けることができ、本体内に多数の線材を仕分けして収納することができる。請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、筒状部材が環状に丸められるため、通常の環状のコルゲート管を構成することができる。
【0026】請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、本体が湾曲してしまうのを防止してコルゲート管を真っ直ぐに配設することができる。
【出願人】 【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】有我 軍一郎
【公開番号】 特開平11−201331
【公開日】 平成11年(1999)7月30日
【出願番号】 特願平10−4651