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【発明の名称】 地中埋設物防護板及びその使用方法
【発明者】 【氏名】亀田 隆次郎

【要約】 【課題】道路直下の地中に埋設された地中埋設物、例えばコンパクトケーブルボックス(以下C.C.BOXという)が、道路補修工事の際に、コンクリートカッタなどによって誤まって切断されることがないようにするための防護板とその使用方法に関する。

【解決手段】道路直下の地中に埋設された地中埋設物4を防護すべく、比較的軟質の板状のベース鋼板6と、前記ベース鋼板6と同質でかつこれらベース鋼板6と同形の鍔縁状に組み合わされる細長い短冊状のブロック鋼板7とからなり、比較的軟質で板状のベース鋼板6と、これらベース鋼板6の上面の縁に沿って前記ベース鋼板6と同質の短冊状のブロック鋼板7を鍔縁状に組み合わせたものを上下いずれかに配設し、これらの上に土砂層9とコンクリート層10を構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 道路直下の地中に埋設された地中埋設物を防護すべく、比較的軟質の板状のベース鋼板と、前記ベース鋼板と同質でかつこれらベース鋼板と同形の鍔縁状に組み合わされる細長い短冊状のブロック鋼板とからなる地中埋設物防護板。
【請求項2】 道路直下の地中に埋設された地中埋設物上に、比較的軟質で板状のベース鋼板を敷きつめ、これらベース鋼板の上面の縁に沿って前記ベース鋼板と同質の短冊状のブロック鋼板を鍔縁状に組み合わせて配設し、これらの上に土砂層とコンクリート層を構成することを特徴とする地中埋設物防護板の使用方法。
【請求項3】 道路直下の地中に埋設された地中埋設上に、比較的軟質で細長い短冊状のブロック鋼板を鍔縁状に敷きつめ、これらブロック鋼板上に前記ブロック鋼板と同質の板状のベース鋼板を前記ブロック鋼板と重なり合うように配設し、これらの上に土砂層とコンクリート層を構成することを特徴とする地中埋設物防護板の使用方法。
【請求項4】 前記比較的軟質のベース鋼板及びブロック鋼板が純鉄からなる請求項lないし3のいずれかに記載の地中埋設物防護板及びその使用方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路直下の地中に埋設された地中埋設物、例えばコンパクトケーブルボックス(以下C.C.BOXという)又は一般的な電話ケーブル等が、道路補修工事の際に、コンクリートカタなどによって誤まって切断されることがないようにするための防護板とその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】道路直下の地中埋設物が道路補修工事の際に、誤まってコンクリートカッタなどによって切断される事故を防止するために、従来は、薄手普通鋼(板厚3.4mm)で、前記地中埋設物を被覆することが行なわれている。
【0003】ところで近年の道路工事用コンクリートかったの大馬力化及びダイヤモンドブレードの技術的進歩により、コンクリートに対するカッタの切断能力は飛躍的に向上し、高速・重切断が可能となっており、このため、従来のような薄手普通鋼による被覆では、道路工事に際して、地中埋設物の切断事故を未然に防止することが困難となることが予想されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述のような事情に鑑み、道路補修工事中の地中埋設物の切断事故を未然に防止できる防護板と、その使用方法を提案することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の地中埋設物防護板によれば、道路直下の地中に埋設された地中埋設物を防護すべく、比較的軟質の板状のベース鋼板と、前記ベース鋼板と同質でかつこれらベース鋼板と同形の鍔縁状に組み合わされる細長い短冊状のブロック鋼板とからなるものである。
【0006】請求項2に記載の地中埋設物防護板の使用方法によれば、道路直下の地中に埋設された地中埋設物上に、比較的軟質で板状のベース鋼板を敷きつめ、これらベース鋼板の上面の縁に沿って前記ベース鋼板と同質の短冊状のブロック鋼板を鍔縁状に組み合わせて配設し、これらの上に土砂層とコンクリート層を構成するものである。
【0007】請求項3に記載の地中埋設物防護板の使用方法によれば、道路直下の地中に埋設された地中埋設物上に、比較的軟質で細長い短冊状のブロック鋼板を鍔縁状に敷きつめ、これらブロック鋼板上に前記ブロック鋼板と同質の板状のベース鋼板を前記ブロック鋼板と重なり合うように配設し、これらの上に土砂層とコンクリート層を構成するものである。
【0008】請求項4に記載の地中埋設物防護板の使用方法によれば、前記比較的軟質のベース鋼板及びベース鋼板が純鉄からなる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は車道1に対して段差を形成して歩道2が設けられ、この歩道2を中断する形で前記車道1に連なる車道3が形成されている場所で、前記歩道2の下を地中埋設物4が埋設されている状況において、この発明の防護板5を前記地中埋設物4上に敷設した状況を示す透視図である。
【0010】上述のような状況では、車道3の部分は地中埋設物4の埋設深さは、他の部分と比較して浅くなることが避けられず、したがって道路補修工事等に際して、コンクリートカッタで道路の切り込みを行なったとき、誤まって前記地中埋設物4を切断してしまうおそれがあり、この地中埋設物4がC.C.BOXである場合には、埋設ケーブル切断という事故につながる危険性がある。
【0011】そこでこの発明においては、図2及び3に示すように比較的軟質であり、底強度で展延性にすぐれた純鉄からなる板状のベース鋼板6を、前記地中埋設物4の上方に敷きならべ、このベース鋼板6の上面の縁に沿って同質で短冊状の細長いブロック鋼板7を鍔縁状に組み合わせて配設する。この場合、ブロック鋼板7が内方へずれるのを阻止するためにL字状の板片8を各所に設けるものとする。
【0012】前述した状態で土砂層9を敷き、その上にコンクリート層10を構成するのであって、道路補修工事に当って、コンクリートカッタのダイヤモンドブレードで道路面を切断して行なって、前記ベース鋼板6とブロック鋼板7とからなる防護板4につき当ると、この防護板4が低強度で展延性を有するため、前記防護板4が前記ブレードにまとわり着く感じで、コンクリートカッタの浮き上がりが生じ、切断不能の状態となり、それ以後の切断が不能の状態となることで、地中埋設物4の保護が達成されるのである。
【0013】前記図2及び3に示した例では、防護板4のベース鋼板6の上方に鍔縁状のブロック鋼板7を配設しているが、必要に応じては、図4及び5に示すように、ブロック鋼板7を前記地中埋設物4上に敷きつめ、これらブロック鋼板7の上方にベース鋼板6を載架することも可能である。
【0014】次にこの発明の防護板5として使用される鋼板によって、切断実施状況を説明する。この切断試験に使用したのは、試験機:クライム社製 LN−35CUBエンジン:1600cc 50馬力カッタ:大阪ダイヤモンド製直径22インチ切断深さ:200mmである。
【0015】前記図2及び3の形態において、図5に示すようにカッタによる横切断試験(A)と落し込み試験(B)を行なった結果において、鋼材仕様JIS22243、HB(10/3000)≦100でベース鋼板6の厚さ12mm、ブロック鋼板7の厚さ25mm厚×30mm幅において、横切断試験(A)では、ブロック上面で35mm進んだ段階でカッタのエンジンが停止し、落し込み試験(B)では、深さ5mmまで進んだ段階でカッタのエンジンが停止した。
【0016】
【発明の効果】この発明の防護板とその使用方法によれば、地中埋設物全般に関して、道路補修時に誤まってこの地中埋設物を切断することによる資材の破損や、事故の発生を予防することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】395015157
【氏名又は名称】亀田鋼材株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月8日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石山 博 (外1名)
【公開番号】 特開平11−201324
【公開日】 平成11年(1999)7月30日
【出願番号】 特願平10−13164