| 【発明の名称】 |
低圧配管用ホース |
| 【発明者】 |
【氏名】高井 秀明
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| 【要約】 |
【課題】本発明の課題は、リターンホースやサクションホースのようなゴムホースがたとえ経時的にゴム特有の応力緩和現象を起こしたとしてもその接続端末部外周に被嵌した2ワイヤクランプや板バネクランプの緊迫力の低下を効果的に抑止することができる低圧配管用ホースを提供することにある。
【解決手段】本発明は、接続する配管部材の外周へ被嵌してから該被嵌部外周へホースクランプを被嵌して緊迫固定できる低圧配管用ホースであって、その低圧配管用ホースの端末部内周面は凹凸に成っていることを特徴とする低圧配管用ホースにある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】接続する配管部材の外周へ被嵌してから該被嵌部外周へホースクランプを被嵌して緊迫固定できる低圧配管用ホースであって、該低圧配管用ホースの端末部内周面は凹凸に成っていることを特徴とする低圧配管用ホース。 【請求項2】凹凸が曲線状凹凸であり且つ該曲線状凹凸部のホース端部側角度Aが20〜30°、ホース中心部側角度Bが50〜60°であることを特徴とする請求項1記載の低圧配管用ホース。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は低圧配管用ホースに関するものである。更に詳述すれば本発明は自動車のパワーステアリングのリターンホースやサクションホース等の低圧配管用ホースに関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年における自動車の発展は誠に目覚ましいものがある。 【0003】最近の自動車では運転性の点からパワーステアリングを標準装備する車が多くなってきている。 【0004】この種のパワーステアリング装備自動車の配管には高圧油をポンブからステアリング部へ圧送する高圧配管と、そのステアリング部のパワーステアリング作用で圧力が低下した低圧油をポンブへ戻すリターンホースやサクションホース等がある。 【0005】ここにおいて高圧配管に用いられるパワーステアリングホースの接続は高圧油を圧送することから、そのホース端末部に耐高圧性が優れた高価なホース金具を締結し、そのホース金具を介して接続するようになっている。 【0006】これに対してリターンホースやサクションホースは低圧油を戻すたけであることから、その接続では高価で厄介な締結作業があるホース金具を締結することがなく、簡易な接続方式を採用するようになっている。 【0007】即ち、リターンホースやサクションホースの接続では、まず接続する配管部材の外周へリターンホースやサクションホースの端末部を被嵌し、次いでその被嵌した端末部外周に2ワイヤクランプや板バネクランプ等を被嵌し、それらのバネ力によりホースを配管部へ緊迫させるるようになっている。 【0008】しかしながらこのような2ワイヤクランプや板バネクランプを用いた従来の接続方式ではリターンホースやサクションホースのゴムホースが経時的にゴム特有の応力緩和現象が発生するため、接続端末部外周に被嵌した2ワイヤクランプや板バネクランプの緊迫力が徐々に低下し、その結果接続端末部より油洩れするという懸念があった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立って為されたものであって、その目的とするところは前記した従来技術の欠点を解消し、リターンホースやサクションホースのようなゴムホースがたとえ経時的にゴム特有の応力緩和現象を起こしたとしてもその接続端末部外周に被嵌した2ワイヤクランプや板バネクランプの緊迫力の低下を効果的に抑止できる低圧配管用ホースを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするところは、接続する配管部材の外周へ被嵌してから該被嵌部外周へホースクランプを被嵌して緊迫固定できる低圧配管用ホースであって、その低圧配管用ホースの端末部内周面は凹凸に成っていることを特徴とする低圧配管用ホースにある。 【0011】本発明の低圧配管用ホースにおいて、端末部内周面の凹凸は曲線状凹凸であり且つその曲線状凹凸部のホース端部側角度Aが20〜30°、ホース中心部側角度Bが50〜60°であることを特徴とする。 【0012】本発明において曲線状凹凸部のホース端部側角度Aを20°より小さくすると接続する配管部材の外周へ被嵌したときにおける抜け防止性が小さく、逆に30°より大きくすると被嵌作業能率が急激に低下するからである。 【0013】また本発明において曲線状凹凸部のホース中心部側角度Bを50〜60°としたのは、50°より小さくすると配管部材の外周へ被嵌したときにおけるホース抜け防止性が小さく、逆に60°より大きくすると挿入性が低下するためである。 【0014】この低圧配管用ホースの端末部の内周面を曲線状凹凸とすることにより、接続する配管部材の外周へ被嵌してからその被嵌部外周へホースクランプを被嵌したときにおける緊迫固定力を顕著に高めることができ、しかもその低圧配管用ホースの端末部ゴムの応力緩和を効果的に抑止することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】次に、本発明の低圧配管用ホースの一実施例を図面により説明する。 【0016】図1は本発明の低圧配管用ホースの一実施例を示した縦断面図である。 【0017】図1において1は本発明の一実施例の低圧配管用ホース、2はその端末部の内周面の曲線状凹凸である。 【0018】ここにおいて曲線状凹凸部のホース端部側角度Aは20°であり、またホース中心部側角度Bは55°である。 【0019】図2はこの本発明の一実施例の低圧配管用ホースの製造方法を図解した説明図である。 【0020】図2において3は両端末部の内周面を曲線状凹凸としようとする未加硫ゴムホース、4はそのゴムホース4の一端側端末部内周面に曲線状凹凸を成形することができる受部、41はその受部ルソケット、42は同じく受部ニップル、5はゴムホース4の他端側端末部内周面に曲線状凹凸を成形できるマンドレル、51はそのマンドレルソケット、52は同じくマンドレルニップルである。 【0021】即ち、本発明の一実施例の低圧配管用ホースの製造方法は、まず受部4の受部ルソケット41と受部ニップル42との間に未加硫ゴムホース3の一端側端末部を挿入し、次いでその未加硫ゴムホース3の他端側端末部側よりマンドレル5を挿入し、それからこれらを高温で加硫し、最後に受部4及びマンドレル5を抜き取ることにより本発明の一実施例の低圧配管用ホースを得ることができる。 【0022】図3は従来の低圧配管用ホースと本発明の一実施例の低圧配管用ホースとについて、80℃・60日間の熱劣化〜シール圧力変化特性をみたものである。 【0023】図3から分かるように本発明の一実施例の低圧配管用ホースは高温で熱劣化してもシール性の低下が極めて小さい。 【0024】図4は従来の低圧配管用ホースと本発明の一実施例の低圧配管用ホースとについて、挿入力とシール圧力との関係を示したものである。 【0025】図4から分かるように本発明の一実施例の低圧配管用ホースは挿入力とシール圧力とがバランス良く作業することができる。 【0026】図5は本発明の低圧配管用ホースの曲線状凹凸部のホース端部側角度Aとホース中心部側角度Bとの角度表示を示した説明図である。 【0027】表1は図5において角度を変えて製作した本発明の低圧配管用ホースの実施例と比較例とについて、配管部材への挿入性と配管部材からのホース抜け防止性とを比較試験した結果を示したものである。 【0028】 【表1】
【0029】表1から分かるように本発明の低圧配管用ホースは配管部材への挿入性及び配管部材からの抜け防止性が共に優れた結果を示した。 【0030】 【発明の効果】本発明の低圧配管用ホースは配管部材への挿入性及び配管部材からの抜け防止性が共に優れており、工業上有用である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005120 【氏名又は名称】日立電線株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松本 孝
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| 【公開番号】 |
特開平11−108260 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−277083 |
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