| 【発明の名称】 |
軟質合成樹脂管用継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】広田 源昭
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| 【要約】 |
【課題】急激な引張荷重が作用しても、局部伸びが発生せず、管が全体的に伸びるようになる、耐震性に優れた軟質合成樹脂管用継手を提供する。
【解決手段】金属製の接続ソケット1と、外リング2とからなる。接続ソケット1の管結合面3は長手方向に3つの区域に分かれている。基端側のA区域は同径区域で、中間のB区域は1〜2゜勾配の漸縮径区域である。先端のC区域は逃がし面となる傾斜区域で、ゆるやかな傾斜面になっていて、表面には滑り抵抗値を高めるための表面加工4が施されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 接続ソケットと、外リングとからなり、接続ソケットの管結合面の先端には逃がし面となる傾斜区域が形成され、この傾斜区域の傾斜はゆるやかで、かつ、表面には滑り抵抗値を高める表面加工が施されている軟質合成樹脂管用継手。 【請求項2】 接続ソケットの管結合面の中間区域は1〜2゜勾配の漸縮径区域になっており、かつ、表面に凹凸が形成されている請求項1記載の軟質合成樹脂管用継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、軟質合成樹脂管、例えば、水道用ポリエチレン管などに用いる継手に関する。 【0002】 【従来の技術】図2は従来の継手で、金属製の接続ソケット21と外リング22とからなり、ポリエチレン管10を接続ソケット21と外リング22とで挟み付けて接続するようになっている。また、接続ソケット21の外面には、抜け出し防止の為に凹凸が形成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図2の継手では、平常時の接続強度は充分であるが、地震発生時の耐震強度には問題がある。なぜなら、この継手では管接続後に、50mm/minの速度で引張荷重を加えると、接続ソケットとポレエチレン管との接合部に応力が集中して、図2のP点付近で局部伸びが発生し、ついにはこの位置でポリエチレン管が破断してしまう。耐震の為には、局部伸びでなく、ポリエチレン管が全長で、全体的に伸びなければならない。このように前記従来の継手では、ゆっくりと作用する荷重に対しての強度にあるが、急激な荷重に対しては弱くて、耐震性を持たない。 【0004】本発明は、この点を解決し、急激な荷重に対しても局部伸びが発生せず、耐震性に優れた軟質合成樹脂管用継手を提供せんとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の軟質合成樹脂管用継手の技術的手段は、接続ソケットと、外リングとからなり、接続ソケットの管結合面の先端には逃がし面となる傾斜区域が形成され、この傾斜区域の傾斜はゆるやかで、かつ、表面には滑り抵抗値を高める表面加工が施されていることにある。 【0006】また、接続ソケットの管結合面の中間区域を、1〜2゜勾配の漸縮径区域にし、かつ、その表面に凹凸を形成するようにしてもよい。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の継手の実施の形態を、図面の実施例に基づいて説明する。本発明の継手は、ステンレススチールなどの金属製であり、接続ソケット1と、外リング2とからなる。図1は水道用ポリエチレン管10を接続した状態である。なお、この本発明は、独立した部材としての継手の他、バルブなどの機器の管接続部に組み付けて使用可能である。この場合、接続ソケット1は当該機器の一部分となる。 【0008】接続ソケット1の管結合面3は、長手方向に3つの区域に分かれている。その内、基端側のA区域は同径区域で、この区域での外径寸法は同一である。中間のB区域は漸縮径区域で、その外径は1〜2゜の勾配θで先端側に向かって徐々に細くなっている。先端のC区域は逃がし面となる傾斜区域であり、10〜30゜程度のゆるやかな傾斜角度で、先端に向かって傾斜している。このC区域の傾斜は極めて重要で、これが急だと、応力集中が起こって、局部伸びが発生するので、傾斜はあくまでゆるやかでなければならない。その上、このC区域の表面には、滑り抵抗値を高めるための表面加工4が必要である。この抵抗値を高める表面加工としては、小凹凸の形成、ラビリンス加工、ローレット加工、サンドプラスト加工などが適する。C区域の表面が滑面であると、応力の分散を図ることができず、局部伸びを招くことになる。 【0009】A、B両区域の表面には、抜け止めと、応力分散の為に、リング状の凹凸5を形成するのが好ましい。特にB区域に於いて、約1〜2゜の勾配を付し、かつ、凹凸を形成することは、応力分散に効果がある。 【0010】本発明の継手とポリエチレン管との接続方法は、従来と同じであり、先ず、接続ソケット1にポリエチレン管10の端部を嵌め込み、次に、その外側に外リング2を嵌め込む。なお、この嵌合には適当な工具を用いる。外リング2の嵌め込みによって、ポリエチレン管10は外から強く締め付けられ、ソケット1の外表面の凹凸に喰い込むようになり、結合強度が高まり、容易に抜け出すことはない。その上、急激な引張を受けた時でも、結合部の応力が分散するので、局部伸びは発生せず、ポリエチレン管が全体的に伸びるようになり、管の破断は起こらない。 【0011】本発明は、前記の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で自由に変形実施可能である。特に、C区域の表面加工の種類は自由である。また、本発明は水道用バルブなどの機器に組み付けて利用することも可能である。 【0012】 【発明の効果】本発明の軟質合成樹脂管用継手では、接続ソケットの先端がゆるやかな傾斜面で、かつ、表面の滑り抵抗値が高いので、管接続後に、急激な引張荷重が作用しても、接合部に作用する応力が集中せずに、分散するようになり、局部伸びが発生せず、軟質合成樹脂管が全長で、全体的に伸びるようになる。従って、耐震性が高く、従来品のような局部伸びによる破断は起こらない。 【0013】請求項2のものでは、接続ソケットの中間区域が漸縮径形状になっており、かつ、外表面に凹凸が形成されているので、この中間区域でも、応力が分散し、局部伸びを一応よく防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000147291 【氏名又は名称】株式会社清水合金製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】竹田 明弘
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| 【公開番号】 |
特開平11−94156 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−273951 |
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