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【発明の名称】 配管類用間隔規制具及びそれに用いられる取付け受台
【発明者】 【氏名】鎌田 嘉作

【氏名】蒲生 文昭

【要約】 【課題】配管類の配設間隔を規制する場合の規制体の連結作業を少ない手数で能率良く容易に行うことができるとともに、他物の引っ掛かりも抑制することができ、しかも、構造の簡素化を図りつつ、配管組付け作業時に作用する外力を変形、破損のない状態で確実に受け止めて耐久性の向上を達成する。

【解決手段】複数の規制体Aの表裏両側面1aで、かつ、それの長手方向に配管配設間隔に相当する間隔を隔てた複数箇所の各々に、配管類を受け止める凹状の配管受け部2を形成するとともに、各規制体Aの長手方向で隣接する配管受け部2間の中央相当位置の各々に、他の規制体Aが配管軸芯方向の一方から直交又はほぼ直交する姿勢で互いに嵌合する嵌合凹部3を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 配管類の配設間隔を接当規制する複数の規制体の表裏両側面で、かつ、それの長手方向に配管配設間隔に相当する間隔を隔てた複数箇所の各々に、配管類を受け止める凹状の配管受け部を形成するとともに、前記各規制体の長手方向で隣接する配管受け部間の中央相当位置の各々に、他の規制体が配管軸芯方向の一方から直交又はほぼ直交する姿勢で互いに嵌合する嵌合凹部を形成してある配管類用間隔規制具。
【請求項2】 前記各規制体の配管受け部の各々が、それに隣合う嵌合凹部に嵌合させた他の規制体の最近接位置の配管受け部と単一の円弧で連続又はほぼ連続する弧状に構成されている請求項1記載の配管類用間隔規制具。
【請求項3】 前記各規制体の嵌合凹部とこれに嵌合された他の規制体の表裏両側面の嵌合面部分との相対向する部位には、両者の嵌合離脱を許容する状態で係合する仮止め用の係合部と被係合部とが形成されている請求項1又は2記載の配管類用間隔規制具。
【請求項4】 前記各規制体の長手方向で隣接する配管受け部間の中央相当位置の各々には、嵌合連結された両規制体を配管軸芯方向から固定する固定具の取付け孔が貫通形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の配管類用間隔規制具。
【請求項5】 前記各規制体の長手方向の両端部の各々には、前記配管受け部に受止められた配管類を規制体に緊縛する索状体の係止部が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の配管類用間隔規制具。
【請求項6】 前記各規制体には、配管軸芯方向に開口する中空部が形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の配管類用間隔規制具。
【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の配管類用間隔規制具に用いられる取付け受台であって、受台本体の上面に、これの上方に対向配置される規制体の下面側の配管受け部に受け止められる複数の配管類を載置支持する複数の凹状の配管受け部を形成するとともに、前記受台本体の長手方向両端部の各々には、最外側の配管受け部に載置支持された配管類の横外方への移動を接当規制する立ち上がり壁部を連設し、この立ち上がり壁部の各々に、上下方向に沿う脱落防止杆の取付け孔が形成されている取付け受台。
【請求項8】 前記受台本体には、配管類と規制体とを緊縛する索状体の挿通孔が形成されている請求項7記載の取付け受台。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向と左右方向に並設された電線管や水道管等の複数の配管類の間隔を所定寸法に接当規制する配管類用間隔規制具及びそれに用いられる取付け受台の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配管類用間隔規制具では、図15、図16に示すように、複数の直方体状の規制体50の上下の一側面50aの各々に、配管類Pを受け止める半円弧状の配管受け部51と、該配管受け部51と一連の円弧を形成する状態で他の規制体50の一側面50aを反転姿勢で突き合わせたとき、互いに上下方向から脱着自在に弾性的に係合する第1係合突起52A及び第1係合孔52Bとを形成するとともに、前記規制体50の上下の他側面50bには、他の規制体50の他側面50bを突き合わせたとき、互いに上下方向から脱着自在に弾性的に係合する第2係合突起53A及び第2係合孔53Bを形成していた。更に、前記規制体50の左右の一側面50cには、他の規制体50の左右の他側面50dに形成されたほぼT字状の係合突起54に対して管軸芯方向から脱着自在に係合するアリ溝55を形成するとともに、前記規制体50の左右の他側面50dには、他の規制体50の左右の一側面50cに形成されたアリ溝55に対して管軸芯方向から脱着自在に係合するほぼT字状の係合突起54を形成していた(例えば、実開昭54−155633号公報、実公平7−36222号公報参照)。そして、上下方向及び左右方向に並設される配管類Pの間隔を規制する場合、左右方向の配管数に相当する数の規制体50を、それらの係合突起54とアリ溝55とを介して横方向に係合連結し、この第1段目の各規制体50の配管受け部51に配管類Pを載置したのち、第1段目と同数だけ左右方向に係合連結された第2段目の複数の規制体50を反転し、その反転された第2段目の規制体50の各第1係合突起52A及び第1係合孔52Bを、第1段目の規制体50の各第1係合孔52B及び第1係合突起52Aに対して上方から係合連結する。次に、第2段目の規制体50の他側面50bに、第1段目と同数だけ左右方向に係合連結された第3段目の複数の規制体50の他側面50bを、前記第2係合突起53A及び第2係合孔53B介して係合連結し、この第3段目の各規制体50の配管受け部51に配管類Pを載置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の配管類用間隔規制具では、前記規制体50の上下の一側面50aにのみ一つ又は複数の配管受け部51を形成してあるため、上下方向及び左右方向に並設される配管類Pの間隔を規制するためには、多数の規制体50を上下方向及び左右方向に係合連結しなければならず、しかも、上下方向と左右方向との係合連結方向が異なるため、その連結作業に多くの手間を要する。その上、前記各規制体50の上下及び左右の側面には、規制体50同士を係合連結するための多数の係合突起52A,53A,54が突出するため、これら各突起52A,53A,54に他物が引っ掛かり易くなるとともに、第1段目に位置する規制体50の他側面50bを床面等に設置する場合、この他側面50bにも第2係合突起53Aが突出形成されているため、規制体50を受け止めるだけの機能を備えた専用の受け台を別途準備しなければならず、製造コストの高騰化を招来し易い。更に、前記規制体50を上下方向で係合連結する第1係合突起52A及び第2係合突起53Aの各々は、規制体50の配管軸芯方向の幅よりも小なる外径に形成されているため、複数の規制体50を組付けながら配管類Pを配設する際、下段側に位置する各規制体50の第1・第2係合突起52A,53Aに、配管類Pとの接当又は衝突に伴って発生する配管軸芯方向に対して交差する方向の剪断力や曲げモーメント等の外力が作用しとき、該係合突起52A,53Aの変形、破損を招来し易い。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みて為されたものであって、その第1の主たる課題は、上下方向及び左右方向に並設される配管類の間隔を規制する場合の規制体の連結作業を少ない手数で能率良く容易に行うことができるとともに、他物の引っ掛かりも抑制することができ、しかも、構造の簡素化を図りつつ、配管組付け作業時に作用する外力を変形、破損のない状態で確実に受け止めて耐久性の向上を達成することのできる有用な配管類用間隔規制具を提供する点にあり、第2の課題は、この配管類用間隔規制具の設置作業を組付け作業面及び部品点数面で有用に行うことのできる取付け受台を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による配管類用間隔規制具の特徴構成は、配管類の配設間隔を接当規制する複数の規制体の表裏両側面で、かつ、それの長手方向に配管配設間隔に相当する間隔を隔てた複数箇所の各々に、配管類を受け止める凹状の配管受け部を形成するとともに、前記各規制体の長手方向で隣接する配管受け部間の中央相当位置の各々に、他の規制体が配管軸芯方向の一方から直交又はほぼ直交する姿勢で互いに嵌合する嵌合凹部を形成した点にある。上記特徴構成によれば、一つの規制体の表裏両側面の各々に複数の凹状の配管受け部を形成してあるから、これら複数の規制体を互いに直交姿勢又はほぼ直交姿勢で嵌合連結するだけで、上下方向及び左右方向にそれぞれ並設される複数本の配管類の間隔を規制することができるから、従来の配管類用間隔規制具に比して規制体の使用数の削減を図ることができるとともに、複数の規制体の嵌合連結方向が配管軸芯方向に統一されているため、規制体の嵌合連結時に戸惑うこともない。しかも、前記各規制体の長手方向で隣接する配管受け部間の中央相当位置の各々に形成した嵌合凹部を介して、両規制体を配管軸芯方向の一方から直交又はほぼ直交する姿勢で互いに嵌合連結するから、他物の引っ掛かりを招来する突起物を削減することができるばかりでなく、複数の規制体を組付けながら配管類を配設する際、配管類との接当又は衝突に伴って発生する配管軸芯方向に対して交差する方向の剪断力や曲げモーメント等の外力を、前記両規制体の嵌合凹部間の広い嵌合面で分散して受止めることができる。従って、上下方向及び左右方向にそれぞれ並設される複数本の配管類の間隔を規制する際、規制体の使用本数の削減と嵌合方向の統一とによって、規制体の連結作業を少ない手数で能率良く容易に行うことができるとともに、他物の引っ掛かりも抑制することができる。しかも、各規制体に嵌合凹部を形成するだけでありながら、配管組付け作業時に作用する外力を変形、破損のない状態で確実に受け止めることができから、構造の簡素化を図りつつ耐久性の向上を達成することができる。
【0006】本発明の請求項2による配管類用間隔規制具の特徴構成は、前記各規制体の配管受け部の各々が、それに隣合う嵌合凹部に嵌合させた他の規制体の最近接位置の配管受け部と単一の円弧で連続又はほぼ連続する弧状に構成されている点にある。上記特徴構成によれば、両規制体を配管軸芯方向の一方から直交又はほぼ直交する姿勢で互いに嵌合連結したとき、その嵌合位置で直交又はほぼ直交する二つの配管受け部が単一の円弧で連続又はほぼ連続するから、配管類の受け面積が倍増する。それ故に、前記各規制体に形成される配管受け部の深さを浅くして各規制体の小型化を図りながらも、複数の規制体を嵌合連結した状態では、配管類を脱落の無い状態で確実に受け止めることができる。特に、嵌合位置で直交又はほぼ直交する二つの配管受け部が配管類の外径に相当する一連の円弧に構成されている場合には、配管類をがたつきのない状態で受け止めることができる。
【0007】本発明の請求項3による配管類用間隔規制具の特徴構成は、前記各規制体の嵌合凹部とこれに嵌合された他の規制体の表裏両側面の嵌合面部分との相対向する部位に、両者の嵌合離脱を許容する状態で係合する仮止め用の係合部と被係合部とが形成されている点にある。上記特徴構成によれば、複数の規制体を配管軸芯方向の一方から直交又はほぼ直交する姿勢で互いに嵌合連結しながら配管類を配設する際、嵌合連結された規制体に管軸芯方向の外力が作用しても、該規制体の嵌合解除方向の相対移動を前記仮止め用の係合部と被係合部との係合によって抑制することができる。従って、配管類の配設作業途中で規制体同士の嵌合連結が緩んだり、解除されたりすることに起因する手直し作業を不要にできるばかりでなく、配管類の間隔規制機能を長期に亘って良好に発揮させることができる。
【0008】本発明の請求項4による配管類用間隔規制具の特徴構成は、前記各規制体の長手方向で隣接する配管受け部間の中央相当位置の各々に、嵌合連結された両規制体を配管軸芯方向から固定する固定具の取付け孔が貫通形成されている点にある。上記特徴構成によれば、配管類の配設後に、嵌合連結されている両規制体同士を固定具で固定することにより、配管類の間隔規制機能を長期に亘って確実に発揮させることができる。
【0009】本発明の請求項5による配管類用間隔規制具の特徴構成は、前記各規制体の長手方向の両端部の各々に、前記配管受け部に受止められた配管類を規制体に緊縛する索状体の係止部が形成されている点にある。上記特徴構成によれば、前記各規制体の配管受け部に受止められた配管類を索状体にて緊縛することができるから、配管類の配管受け部からの脱落を防止することができるとともに、規制体の嵌合離脱も同時に抑制することができる。
【0010】本発明の請求項6による配管類用間隔規制具の特徴構成は、前記各規制体に、配管軸芯方向に開口する中空部が形成されている点にある。上記特徴構成によれば、前記各規制体の軽量化と材料の削減による製造コストの低廉化を促進することができる。
【0011】本発明の請求項7による取付け受台の特徴構成は、受台本体の上面に、これの上方に対向配置される規制体の下面側の配管受け部に受け止められる複数の配管類を載置支持する複数の凹状の配管受け部を形成するとともに、前記受台本体の長手方向両端部の各々には、最外側の配管受け部に載置支持された配管類の横外方への移動を接当規制する立ち上がり壁部を連設し、この立ち上がり壁部の各々に、上下方向に沿う脱落防止杆の取付け孔が形成されている点にある。上記特徴構成によれば、前記受台本体の凹状の配管受け部に受け止められる複数の配管類を介して規制体を支持することができるとともに、前記規制体の上面側の配管受け部に載置される配管類のうち、最外側に位置する配管類の脱落を、前記受台本体の取付け孔に設けられた脱落防止杆によって接当阻止することができる。従って、前記受台本体自体を利用して配管類を受止めることができるから、その分だけ規制体の使用本数を削減することができるとともに、配管類を配置しながらの規制体の組付け作業を能率良く容易に行うことができる。
【0012】本発明の請求項8による取付け受台の特徴構成は、前記受台本体に、配管類と規制体とを緊縛する索状体の挿通孔が形成されている点にある。上記特徴構成によれば、前記受台本体の挿通孔された索状体を用いて配管類と規制体と一挙に緊縛することができるから、緊縛作業の容易化、能率化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図9は、電線管、水道管或いは電話線や光ファイバー等の通信線を挿通する金属製又は合成樹脂製の通信パイプ等の配管類Pの上下方向及び左右方向の配設間隔Wを接当規制する複数の合成樹脂製の規制体Aからなる配管類用間隔規制具を示し、前記規制体Aは、四本の配管類Pの配設間隔Wを接当規制可能なほぼ直方体状の第1規制体A1と、六本の配管類Pの配設間隔Wを接当規制可能なほぼ直方体状の第2規制体A2との二種類から構成されている。
【0014】図1〜図6に示すように、前記第1規制体A1の表裏両側面1aで、かつ、それの長手方向に配管配設間隔Wに相当する間隔を隔てた二箇所の各々には、配管類Pを受け止めるべく該配管類Pの外径に相当する曲率の弧状面に構成された凹状の配管受け部(弧状受け面)2が窪み形成されているとともに、前記第1規制体A1の長手方向で隣接する配管受け部2,2間の中央相当位置には、他の同一形状の第1規制体A1又は他の第2規制体A2が配管軸芯X方向の一方から直交又はほぼ直交する姿勢で互いに接触状態で嵌合する嵌合凹部3が形成され、更に、前記各配管受け部2が、それに隣合う嵌合凹部3に嵌合連結された他の同一形状の第1規制体A1の配管受け部2又は他の第2規制体A2の最近接位置の配管受け部2と単一又はほぼ単一の円弧でほぼ連続するように構成されている。
【0015】図7〜図9に示すように、前記第2規制体A2の表裏両側面1aで、かつ、それの長手方向に配管配設間隔Wに相当する間隔を隔てた三箇所の各々には、配管類Pを受け止めるべく該配管類Pの外径に相当する曲率の弧状面に構成された凹状の配管受け部(弧状受け面)2が窪み形成されているとともに、前記第2規制体A2の長手方向で隣接する配管受け部2,2間の中央相当位置の各々には、他の同一形状の第2規制体A2又は他の第1規制体A1が配管軸芯X方向の一方から直交又はほぼ直交する姿勢で互いに接触状態で嵌合する嵌合凹部3が形成され、更に、前記各配管受け部2が、それに隣合う嵌合凹部3に嵌合された他の同一形状の第2規制体A2の最近接位置の配管受け部2又は他の第1規制体A1の配管受け部2と単一又はほぼ単一の円弧でほぼ連続するように構成されている。
【0016】前記第1規制体A1と第2規制体A2とは、配管受け部2の形成数の差分だけ長さが異なるだけで、厚み及び配管軸芯X方向での幅は同一に構成されているとともに、前記第1規制体A1及び第2規制体A2の各嵌合凹部3の嵌合深さは、各規制体A1,A2の配管軸芯X方向の幅の1/2に構成されている。更に、前記各嵌合凹部3は、規制体A1,A2の長手方向で相対向する一対の第1嵌合面3aとそれらの奥側で直角に連続する第2嵌合面3bとから構成されているとともに、前記両第1嵌合面3a間の嵌合幅は、各規制体A1,A2の厚みよりも極僅かに大に構成されていて、第1規制体A1又は第2規制体A2に他の第1規制体A1又は第2規制体A2を嵌合連結するとき、前記両第1嵌合面3aが、嵌合凹部3に嵌合された他の第1規制体A1又は第2規制体A2の表裏両側面1aの嵌合面部分1bに摺接し、更に、前記第1規制体A1又は第2規制体A2に他の第1規制体A1又は第2規制体A2が正規の嵌合位置まで嵌合連結された状態では、配管軸芯X方向で相対向する第2嵌合面3b同士が面接当するように構成されている。そのため、複数の規制体Aを組付けながら配管類Pを配設する際、嵌合連結された両規制体Aの嵌合部に、配管類Pとの接当又は衝突に伴って発生する配管軸芯X方向に対して交差する方向の剪断力や曲げモーメント等の外力が作用しても、この外力を、前記嵌合凹部3の両第1嵌合面3aと規制体Aの嵌合面部分1bとの広い接触部分、及び、配管軸芯X方向から接当する両第2嵌合面3bの広い接触部分で分散して受け止めることができる。
【0017】前記各規制体Aの嵌合凹部3の両第1嵌合面3aとこれに嵌合連結された他の規制体Aの表裏両側面1aの嵌合面部分1bとの相対向する部位には、両者(両規制体)Aの嵌合離脱を許容する状態で係合する仮止め用の係合部4aと被係合部4bとが形成されている。前記係合部4aは、図2に示すように、半球状の突起から構成されているとともに、前記被係合部4bは、図3に示すように、前記半球状突起4aが配管軸芯X方向から係合及び係合離脱自在な半球状の凹部から構成されている。
【0018】前記各規制体Aの長手方向で隣接する配管受け部2間の中央相当位置で、かつ、厚み方向の中央位置の各々には、嵌合連結された両規制体Aを配管軸芯X方向から締付け固定する締結具(固定具の一例)5の取付け孔6が貫通形成されている。前記締結具5は、ボルト5Aとナット5Bとから構成されているとともに、前記取付け孔6は、前記ボルト5Aのネジ軸部5aが挿通される小径の孔部分6aと、前記ナット5B又はボルト5Aの頭部5bが入り込む大径の孔部分6bとから構成されている。
【0019】前記各規制体Aの長手方向の両端部1cの各々には、前記配管受け部2に受止められた配管類Pを規制体Aに緊縛する索状体7の係止部8が形成されているとともに、前記各規制体Aは、配管軸芯X方向に向かって開口する複数の中空部9を形成する状態でポリプロピレン又は硬質塩化ビニル等の合成樹脂にて一体成形されている。前記索状体7は、図14に示すように、合成樹脂や布等の柔軟で強靱な材料で製作された留め金付きのバンドから構成されているとともに、前記係止部8は、前記バンド7を挿通可能な係止孔から構成されている。
【0020】次に、上述の如く構成された配管類用間隔規制具に用いられる合成樹脂製の取付け受台Bについて説明すると、この取付け受台Bも、図10〜図13に示すように、前記第1規制体A1に対応した第1取付け受台B1と、前記第2規制体A2に対応した第2取付け受台B2との二種類から構成されている。前記第1取付け受台B1は、図10、図11に示すように、合成樹脂製の受台本体10の上面10aに、これの上方に対向配置される第1規制体A1の下面側の配管受け部2に受け止められる二本の配管類Pを載置支持する二つの凹状の配管受け部(弧状受け面)11が形成されているとともに、前記受台本体10の長手方向両端部の各々には、最外側の配管受け部11に載置支持された配管類Pの横外方への移動を接当規制する立ち上がり壁部12が一体的に連設され、この立ち上がり壁部12の配管軸芯X方向の二箇所の各々には、上下方向に沿う配管類P用の脱落防止杆13、アンカーボルト(固定部材の一例)、脱落防止杆兼用のアンカーボルト、或いは釘(固定部材の一例)等などに対する取付け孔14が貫通形成されている。
【0021】前記第2取付け受台B2は、図12、図13に示すように、合成樹脂製の受台本体10の上面10aに、これの上方に対向配置される第2規制体A2の下面側の配管受け部2に受け止められる三本の配管類Pを載置支持する三つの凹状の配管受け部(弧状受け面)11が形成されているとともに、前記受台本体10の長手方向両端部の各々には、最外側の配管受け部11に載置支持された配管類Pの横外方への移動を接当規制する立ち上がり壁部12が一体的に連設され、この立ち上がり壁部12の配管軸芯X方向の二箇所の各々には、上下方向に沿う配管類P用の脱落防止杆13、アンカーボルト(固定部材の一例)、脱落防止杆兼用のアンカーボルト、或いは釘(固定部材の一例)等などに対する取付け孔14が貫通形成されている。
【0022】前記第1取付け受台B1と第2取付け受台B2とは、配管受け部11の形成数の差分だけ長さが異なるだけで、厚み及び配管軸芯X方向での幅は同一に構成されているとともに、前記各配管受け部11は、前記規制体Aの配管受け部2と同様に、配管類Pの外径に相当する曲率の弧状面に構成されている。
【0023】更に、前記受台本体10には、配管類Pと規制体Aとを緊縛するための索状体(前記バンド7と同一のものを使用するので、以下、バンド7と記載する)をほぼUの字状に掛け渡す状態で挿通案内する一対の挿通孔15と、これら両挿通孔15に掛け渡されたバンド7の配管軸芯X方向への移動を規制する掛け渡し溝16とが形成されているとともに、前記両立ち上がり壁部12の外面の各々には、前記挿通孔16に挿通されたバンド7の配管軸芯X方向への移動を規制した状態で巻き掛け案内する巻き掛け溝17が形成されている。
【0024】前記第1取付け受台B1及び第2取付け受台B2の各々は、少なくとも受台本体10に配管軸芯X方向に向かって開口する複数の中空部18を形成する状態でポリプロピレン又は硬質塩化ビニル等の合成樹脂にて一体成形されている。
【0025】次に、上述の如く構成された配管類用間隔規制具及び取付け受台Bの使用方法の一例を、図14に基づいて簡単に説明する。先ず、前記第2取付け受台B2の両巻き掛け溝17、両挿通孔15、掛け渡し溝16を通してバンド7を予め挿通したのち、この第2取付け受台B2を配管経路の所要箇所に設置し、両立ち上がり壁部12に形成された四つの取付け孔14のうち、一方の対角線上に位置する二つの取付け孔14を利用して釘やアンカーボルト等の固定部材で第2取付け受台B2を設置面に仮固定する。このとき、他方の対角線上に位置する二つの取付け孔14の各々に、鉄筋等を利用した脱落防止杆13を挿入しておく。この脱落防止杆13は、二段目以上の配管類Pの脱落を接当阻止することができるから、二段目以上の配管類Pの配設作業を楽に行うことができる。次に、仮固定された第2取付け受台B2の各配管受け部11上に配管類Pを載置状態で配設したのち、一つの第1規制体A1と二つの第2規制体A2とを嵌合連結したものを、前記第1規制体A1の下面側の各配管受け部2が配管類Pに接当し、かつ、前記両第2規制体A2の下端側が配管類Pの隣接間に入り込む状態で装着する。このとき、各配管受け部2の下端側の各配管受け部2が一段目の配管類Pに接当し、配管類Pの横移動が接当規制される。そして、前記第1規制体A1の上面側の配管受け部2のうち、長手方向(左右方向)の中央部に位置する配管受け部2に配管類Pを優先して載置したのち、その両側脇の配管受け部2に配管類Pを載置する。この二段目の配管類Pの配設が終わると、両第2規制体A2の上方側の嵌合凹部3に対して、他の第1規制体A1を配管軸芯X方向から嵌合連結し、この第1規制体A1の上面側の各配管受け部2に二段目と同様の要領で三段目の配管類Pを載置する。この三段目の配管類Pの配設が終わると、前記バンド7を、各第2規制体A2の上端側の係止孔8に挿通したのち、該バンド7の留め金を、配管類P及び各規制体Aを第2取付け受台B2上に緊縛する状態で適宜手段により固定する。尚、この使用方法では、前記配管類用間隔規制具の複数の規制体Aと取付け受台Bとを同じ位置で組付けたが、複数の規制体Aの組付け位置と取付け受台Bの設置位置とを配管軸芯X方向で偏位させた状態で組付けることもできる。この場合、配管類Pを複数の規制体Aと取付け受台Bとに対して各別に緊縛固定することになる。
【0026】〔その他の実施形態〕
■ 上述の実施形態では、前記規制体Aを、表裏両側面1aに合計四つの凹状の配管受け部2が形成された第1規制体A1と、表裏両側面1aに合計六つの凹状の配管受け部2が形成された第2規制体A2との二種類から構成したが、第1規制体A1又は第2規制体A2のいずれか一方で構成してもよく、更に、表裏両側面1aに合計八つ以上の配管受け部2が形成された第3規制体と組み合わせて構成してもよい。
■ 上述の実施形態では、前記取付け受台Bを、二つの凹状の配管受け部11が形成された第1取付け受台B1と、三つの凹状の配管受け部11が形成された第2取付け受台B2との二種類から構成したが、第1取付け受台B1又は第2取付け受台B2のいずれか一方で構成してもよく、更に、四つ以上の凹状の配管受け部11が形成された第3取付け受台と組み合わせて構成してもよい。
■ 上述の実施形態では、前記規制体Aの凹状の配管受け部2及び取付け受台Bの凹状の配管受け部11の各々を弧状面に形成したが、配管類1を受け止めることのできる凹状の形状であれば、多角面状や連続波形状等に構成して実施してもよい。
■ 上述の実施形態では、前記各配管受け部2を、それに隣合う嵌合凹部3に嵌合連結された他の規制体Aの最近接位置の配管受け部2と単一又はほぼ単一の円弧でほぼ連続するように構成したが、他の配管受け部2と単一又はほぼ単一の円弧で隙間なく連続するように構成してもよい。
■ 上述の実施形態では、前記固定具5として、ボルト5Aとナット5Bとを備えた締結具から構成したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、連結ピンなど、嵌合連結された両規制体Aを配管軸芯X方向から抜け止め固定することのできるものであれば、いかなる構造のものを用いてもよい。
■ 上述の実施形態では、前記索状体7としてバンドを用いたが、紐や針金等を用いて緊縛してもよい。
■ 上述の実施形態では、前記仮止め用の係合部4aと被係合部4bとを、半球状の突起と半球状の凹部とから構成したが、嵌合連結された両規制体Aの嵌合状態を仮止めできるものであれば、いかなる構造のものを用いてもよい。
【出願人】 【識別番号】390013479
【氏名又は名称】鎌田 嘉作
【出願日】 平成9年(1997)9月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開平11−94136
【公開日】 平成11年(1999)4月9日
【出願番号】 特願平9−254786