トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 断熱配管支持具
【発明者】 【氏名】望田 昌弘

【氏名】中原 啓忠

【要約】 【課題】2個の円弧状断熱材が配管支持具から脱落するのを防止することや配管支持具の設置箇所において保温カバーを被覆し易くすること、断熱配管支持具を管に簡単に取り付けることである。

【解決手段】配管支持具の円形状吊りバンドは上部切欠部から開き得るとともに下部が円形に連続していて、この円形状吊りバンドの内側に、上下側で2個相対向した半円の円弧状断熱材の斜め下部を、それぞれ接着したものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 円形状吊りバンドの上部切欠部の端に吊り下げ部をそれぞれ上方に連続して有する配管支持具の内側に、半円の円弧状断熱材を、2個相対向して円形状に設けるとともに吊り下げ部にボルト通し穴を設けてなる断熱配管支持具において、該配管支持具の円形状吊りバンドは上部切欠部から開き得るとともに下部が円形に連続していて、更に円形状吊りバンドの内側に、上下側で2個相対向した半円の円弧状断熱材の斜め下部を、それぞれ接着してあることを特徴とする断熱配管支持具。
【請求項2】 配管支持具の円形状吊りバンドの下部に穴を設けてあることを特徴とする請求項1記載の断熱配管支持具。
【請求項3】 配管支持具の円形状吊りバンドの上部から吊り下げ部の側面に、ボルト通し穴を有する補強板を、設けてあることを特徴とする請求項1記載の断熱配管支持具。
【請求項4】 配管支持具の1方の吊り下げ部にボルトをボルト脱落防止シートで仮止めし、他方の吊り下げ部にナットを接着してあることを特徴とする請求項1記載の断熱配管支持具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は冷水管、温水管などの管を配管する時に断熱しながら吊り下げるために使用する断熱配管支持具に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の断熱配管支持具は、半円状吊りバンドを2個相対向してその下部を蝶番で開閉自在に接続するとともに2個の半円状吊りバンドの上側に有する切欠部の端に吊り下げ部をそれぞれ上方に連続して設けて配管支持具にし、この配管支持具の内側に半円の円弧状断熱材を2個相対向して円形状に設けたものが一般に使用されてる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の断熱配管支持具では、配管支持具と2個の円弧状断熱材とがそれぞれ別体の独立したものであるために、例えば高い所で配管工事を行う場合に、作業者は梯子などの上という作業が行い難い場所で管と配管支持具と2個の円弧状断熱材が脱落しないように手で保持しながら取り付けという作業が必要であるという問題点があったし、配管支持具の下部に蝶番が突出しているために保温カバーを被覆しにくいという問題点があった。
【0004】この発明は従来の断熱配管支持具が有するこれらの問題点を解消し、2個の円弧状断熱材が配管支持具から脱落するのを防止することや配管支持具の設置箇所において保温カバーを被覆し易くすること、そして断熱配管支持具を管に簡単に取り付けることなどを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の断熱配管支持具は、配管支持具の円形状吊りバンドは上部切欠部から開き得るとともに下部が円形に連続していて、更にこの円形状吊りバンドの内側に、上下側で2個相対向した半円の円弧状断熱材の斜め下部を、それぞれ接着したものである。
【0006】この発明の断熱配管支持具は、円形状吊りバンドは上部切欠部から開き得るとともに下部が円形に連続していて、この円形状吊りバンドの内側に、上下側で2個相対向した半円の円弧状断熱材の斜め下部を、それぞれ接着してあるので、配管支持具を管の外側に取り付ける際に円形状吊りバンドが上部切欠部から外側に開くためとこの円形状吊りバンドの開くのに伴って2個の半円円弧状断熱材がそれぞれ外側に開くためにこの開いた円形状吊りバンドと2個の半円円弧状断熱材の中に管を簡単に入れられるし、管を入れた円形状吊りバンドを閉じることにより円形状吊りバンドと2個の半円円弧状断熱材からなる断熱配管支持具に管を簡単に取り付けられる。この取り付けの際に2個の半円円弧状断熱材は円形状吊りバンドに1部分がそれぞれ接着してあるために2個の半円円弧状断熱材が円形状吊りバンドから脱落するのを防止されるし、このために管を断熱配管支持具に円滑に取り付けられる。更に、管を支持する配管支持具を設置箇所において、配管支持具の下部に蝶番などの突出物がないために管と配管支持具に保温カバーが容易に被覆される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1と図2に図示したように、配管支持具1は円形状吊りバンド2と吊り下げ部3とからなり、円形状吊りバンド2は下部が円形に連続していて、上部に上部切欠部4を有し、この円形状吊りバンド2の上部切欠部4の端に吊り下げ部3,3をそれぞれ上方に連続して有する。更に上側切欠部4から円形状吊りバンド2が開き得る厚さ、例えばが厚さが約1.0mmの金属板からなるものである。この円形状吊りバンド2の内側に半円の円弧状断熱材5を上下側で2個が相対向するように設けるとともに2個の半円の円弧状断熱材5の斜め下部を、それぞれ接着剤で接着して接着部6を設け、更に円形状吊りバンド2の上部から吊り下げ部3,3の外側に補強金属板7を溶接してそれぞれ設けてこの吊り下げ部3と補強金属板7とに連通したボルト通し穴8をそれぞれ設けた断熱配管支持具9である。
【0008】この断熱配管支持具9において、実際に管10を断熱配管支持具9で支持する際は、断熱配管支持具9を上部切欠部4から左右方向に開くことにより金属板の円形状吊りバンド2が左右方向に開くとともに円形状吊りバンド2に1部分が接着している半円の円弧状断熱材5,5が左右方向に開いて図1の図示の状態になる。この左右方向に開いた状態の断熱配管支持具9に管10を挿入し、吊り下げ部3のボルト通し穴8,8にボルト11を通してボルト11のネジ部をナット12で締める(図2の図示)。そして図1と図2に図示のように、ボルト11をボルト脱落防止シート13で吊り下げ部3に脱落しないように仮止めし、ナット12を吊り下げ部3の補強金属板7の外側に溶接することにより、別体のボルト、ナットを用いて締め付け作業を行うより作業が行い易い。このボルト脱落防止シート13は軟質合成樹脂シート、例えば厚さが約0.3mmの塩化ビニールシートにボルトの軸部の径より小さい穴を設けたり、この穴の周縁から外側に向けて穴に連続してスリットを数か所に設けたりしたものである。円形状吊りバンドとして使用する金属板の厚さは金属板の種類、硬さなどにより異なるが、円形状吊りバンドが開き得る金属板の厚さであるとともに円形状吊りバンドとして使用に耐え得る強度を有する厚さであることが必要である。なお、この実施例では補強金属板を円形状吊りバンドの上部から吊り下げ部の外側にそれぞれ設けたものについて説明したが、補強金属板27は図4に図示のように円形状吊りバンド22の上部から吊り下げ部23の内側にそれぞれ設けたものもよく、またボルト24、ナット25は通常のものを使用してもよい。
【0009】この断熱配管支持具9を実際に使用する時は図3に図示のように、吊り具(タンバックル)14で断熱配管支持具9をボルト11とナット12とで吊り下げて使用する。
【0010】図5に図示したものは、別の断熱配管支持具であり、前記断熱配管支持具と異なる点は、円形状吊りバンド32の下部に角形穴33を設けた断熱配管支持具34である。なお、円形状吊りバンドの下部に設ける穴は角形穴以外の楕円形穴、円形穴など適宜の形状の穴でよい。
【0011】
【発明の効果】この発明の断熱配管支持具は、円形状吊りバンドは上部切欠部から開き得るとともに下部が円形に連続していて、この円形状吊りバンドの内側に、上下側で2個相対向した半円の円弧状断熱材の斜め下部を、それぞれ接着してあるから、工事現場などの施工現場で円形状吊りバンドから2個の半円円弧状断熱材が脱落することがないという効果がある。また配管支持具を管の外側に取り付ける際に円形状吊りバンドが上側切欠部から外側に開けることができるためとこの円形状吊りバンドの開くのに伴って2個の半円円弧状断熱材がそれぞれ外側に開けることができるためにこの開いた円形状吊りバンドと2個の半円円弧状断熱材の中に管を簡単に装着することができるし、管を入れた後に円形状吊りバンドを閉じることができるので円形状吊りバンドと2個の半円円弧状断熱材からなる断熱配管支持具に管を簡単に取り付けることができる。そしてこの取り付けの際に2個の半円円弧状断熱材は円形状吊りバンドに1部分がそれぞれ接着してあるために2個の半円円弧状断熱材が円形状吊りバンドから脱落するのを防止することができるし、2個の半円円弧状断熱材が円形状吊りバンドから脱落しないために管を断熱配管支持具に円滑に取り付けることができる。更に、管を支持する配管支持具を設置箇所において、配管支持具の下部に蝶番などの突出物がないために管と配管支持具に保温カバーを容易に被覆することができる。そして使用時に管に温水又は冷水などを通すと熱膨張、熱収縮、水圧などにより管が移動しても円弧状断熱材が円形状吊りバンドに1部分が接着してあるために、移動が防止されるので円弧状断熱材が円形状吊りバンドからずれ落ちるのを防止することができる。
【0012】請求項2の断熱配管支持具においては、円形状吊りバンドの下部に穴を設けてこの部分が屈曲し易い状態にしてあるために、円形状吊りバンドを上側切欠部から外側に円滑に開けることができる。
【0013】請求項3の断熱配管支持具においては、円形状吊りバンドの上部から吊り下げ部の側面に補強板を設けてあるために、強度が特に必要な部分である円形状吊りバンドの上部から吊り下げ部の強度を更に大きくすることができる。
【0014】請求項4の断熱配管支持具においては、ボルトが配管支持具にボルト脱落防止シートで仮止めされ、ナットが配管支持具に接着されているから、ボルト、ナットが断熱配管支持具から脱落しないためにボルト、ナットで断熱配管支持具を締め付ける作業が行い易いという効果がある。
【出願人】 【識別番号】391039302
【氏名又は名称】株式会社昭和コーポレーション
【出願日】 平成9年(1997)9月22日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 真治
【公開番号】 特開平11−94133
【公開日】 平成11年(1999)4月9日
【出願番号】 特願平9−273370