| 【発明の名称】 |
管取付をチャック締としケース全体を合成樹脂材で形成した迅速継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】塩崎 孝太郎
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| 【要約】 |
【課題】この発明はホース取付をチャック締としケース全体を合成樹脂材で形成した迅速継手に関し、継手の軽量化を図ろうとするものである。
【解決手段】UL耐熱温度で約120〜200℃まで使用可能な熱可塑性合成樹脂材、例えばポリエーテルイミド,ポリエーテルスルホンおよびポリアリレートで本体と取付部を形成し、前記両部材をホース掴持部材に熱影響を与えない部位を溶着または溶着カシメして両部材を一体的に結合する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体と取付部内に掴持部材を装着して形成される管取付をチャック締とした迅速継手において本体と取付部とをUL長期耐熱温度で約120℃〜200℃まで使用可能な熱可塑性合成樹脂材、例えばポリエーテルイミド,ポリエーテルスルホンおよびポリアリレートで形成し、しかも前記両部を前記した掴持部材に対して溶着時の熱影響を与えない部位の1つまたは2つに溶着または溶着カシメを行うことを特徴とする管取付をチャック締としケース全体を合成樹脂材で形成した迅速継手。 【請求項2】 請求項1記載の掴持部材をインサートリング,シールパッキン解放リングおよびチャックとで形成し、しかも前記チャックをロックウェル硬度D785試験でM100以上連続使用で耐熱温度170℃以上の物性を備えた合成樹脂材、例えばウルテムを形成することで継手形成部材のほとんどの形成部材を合成樹脂材で構成したことを特徴とする管取付をチャック締としケース全体を合成樹脂材で形成した迅速継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は管取付をチャック締としケース全体を合成樹脂材で形成した迅速継手に関し、特にケース全体を合成樹脂材で形成することで金属部材を用いたものに比べて軽量化を図ることができるものである。 【0002】 【従来の技術】従来のチャック爪を用いた迅速継手はこれを概念図として示した図8に示すように、通孔を備えた本体1’と取付部2’とで形成されており、合成樹脂製の管3’は本体1’にねじ等により固着されている取付部2’の固着体21’と本体1’間で円周部を固定されている菊座タイプのチャック22’の爪23’によって喰込状に係止されて固定されている。管3’を係止しているチャック22’の爪23’の解放は前記爪22’の直近に先端を位置している解放具24’を本体側(矢印方向)にスライドさせることで行ない、この動作によって管3’は固着体21’から引抜くことができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の管継手、特にチャックを用いた迅速継手においては図8で示す本体1’,取付部2’,チャック22’,解放具24’および固着部21’などはすべて金属材料で構成されており、特にチャック22’は図9で示す菊座形式で形成されており、チャック先端の爪23’による合成樹脂製の管3’の表面への喰込状態を均一なものとすることが行なえない場合もあり、管の係止状態を必ずしも良好に行なえるものではなかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は従来のチャックを用いる迅速継手における本体と取付部とを合成樹脂材で形成すると共にチャック爪をコレット型のチャック爪とし継手全体を軽量化すると共に管の締付の良い製品を提供することで本体と管との接続を確実に行なえるような迅速継手としたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】この発明に係る迅速継手を形成するケースは図1に示すように本体1とこの本体1に結合する取付部2とで構成されており、符号10として示されている。前記ケース10を構成する本体1および取付部2はいずれも合成樹脂材で形成されており、その形成材料はUL長期耐熱温度で約120℃〜200℃まで使用可能な熱可塑性合成樹脂材料、例えばポリエーテルイミドあるいはポリエーテルスルホンまたはポリアリレートなどが好適である。 【0006】前記した合成樹脂材料で形成した本体1と取付部2との結合法を図2,図3および図4により説明すれば次のとおりである。図2に示すように、図示しない管掴持部材を装着するための目的で内部および外部を所定形状に形成されている本体部1に対して取付部2を所定位置に嵌入させ、符号Kで示す部位に続いて符号Mで示す部位を熱溶着にて両部材を結合するものである。 【0007】溶着部材KおよびMはいずれも加熱によって図示しない管掴持部材に熱影響による変化を生じさせない位置が選択されており、また最初の溶着部Kのみによって溶着後の安全性が確保される場合には溶着部位Mの溶着を省略することもできる。なお溶着部位Kは最外端の溶着部位Mよりも深奥部に位置しており、溶着強度は常態強度の約70〜80%であり、溶着部位Mの溶着強度をプラスすることで常態強度と変わらない強度が得られる。 【0008】図2における溶着部位KおよびMの溶着手段としてはスピンウエルドまたはバイブレーションウエルドなどが用いられる。なお上記ウエルド手段は超音波溶着であり、上記した溶着部位KおよびMはいずれも管掴持部材に影響を及ぼさない本体側部材に位置設定されている。図3は本体1のK部位にスピンウエルド加工を行ない溶着部KWを形成して本体1と取付部2とを結合したものである。図4は本体1のM部位にバイブレーションウエルド加工を行ない溶着カシメ部MWを形成して本体1と取付部2とを結合したものである。 【0009】 【実施例】この発明の実施例を図5により説明すれば次のとおりである。ここに示す実施例は自動車用エア装置例えばブレーキあるいはサスペンション等に適用するためのものであり、着脱自在な迅速継手が符号20として示されており、この継手のケースは本体1と取付部2とで構成されている。なお同図は管3を前記継手に係合した状態を示すものである。 【0010】以下にこの実施例における迅速継手の使用態様を説明すれば次のとおりである。本体1および取付部2はUL長期耐熱温度で約120℃から200℃まで使用可能な熱可塑性合成樹脂例えばポリエーテルイミド,ポリエーテルスルホンまたはポリアリレート(Uポリマー)で形成されており、本体1および取付部2内には掴持部材としてインサートリング21,シールパッキン22,解放リング23で形成されておりこれ等の部材で形成される掴持部材の構成は次のとおりである。 【0011】金属または合成樹脂性のインサートリング21に管3の先端部が挿着されており、この管表面にチャック爪43を喰込ませ、しかもあご42を解放リング23の解放額26に対向させたチャック4が装着されている。またシールパッキン22および解放リング23は取付部2によって所定位置に固定されている。 【0012】チャック4の具体的構造を図6により説明すれば次のとおりである。チャック4は円筒の端面に解放あご42を備え、このあごの下側に爪43を形成すると共に複数個のスリット44によって所定長さを持つ分割チャック部45によって形成されている。 【0013】上記した各部材で形成された掴持部材はインサートリング21と端部を本体1に固着した取付具2間にそれぞれの機能を発揮できるように位置設定されている。 【0014】上記した構成を備えた迅速継手内に管3を正常位置に挿入した場合には図5で明らかなように、シールパッキン22によって本体1と管3間のシール性は確保され、しかも分割チャック部45の爪43によって管3は所定位置に係止される。なおこの係止状態はチャックの円筒端を矢印方向に押し出すことで解放あご42を解放リングの解放額26にスライドさせることで分割チャック部45を上方に押し上げ爪43が管3よりの食込を解除され管3は継手から引抜くことができる。 【0015】チャック4の他の他の実施例を図7により説明すれば次のとおりである。同図示のように爪43を鋸歯状に形成するもので大きなは最大0.3mm以下が望ましいものである。この爪の場合は喰込が更に向上するもので、製造に際しては樹脂のインジェクション加工を行うことで容易に行なえるが金属での精密加工は時間と精度の点で樹脂チャックとは比較にならないものである。 【0016】前記したチャック4はいずれもロックウェル硬度D785試験でM100以上で連続使用で耐熱温度が170℃の物性を備えた合成樹脂材料、例えばウルテム(商品名:ジーイープラスチック株式会社)を用いることによって金属チャックに劣らないものが得られる。この発明は上記実施例に限定されるものでなく、例えばインサートリングを本体と一体成形するとかあるいは超音波溶着に対して他の溶着手段を採用するかなどあるいは合成樹脂材の選択などは任意に変更できるものである。 【0017】 【発明の効果】この発明は本体および取付部の形成材料としてUL長期耐熱温度で約120℃〜200℃まで使用可能な熱可塑性合成樹脂材料例えばポリエーテルイミド,ポリエーテルスルホンおよびポリアリレートなどを用いて、しかも両部材間を超音波ウエルド手段によって溶着または溶着カシメして一体的に固定したもので継手全体の軽量化が図かれるものである。また、この発明は管取付をチャック締方式で行ないしかもこのチャックをロックウェル硬度D785試験でM100以上で連続使用で耐熱温度が170℃以上の物性を備えた合成樹脂材料で形成することで継手全体の合成樹脂化がはかられるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591082432 【氏名又は名称】株式会社フジプラ精工
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大塚 貞次
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| 【公開番号】 |
特開平11−13975 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−181832 |
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