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【発明の名称】 管継手
【発明者】 【氏名】春名 栄

【氏名】祖母井 勉

【要約】 【課題】管の接続施工作業が簡単で且つ抜け出し防止性に優れた、コレットを備えた管継手を提供する。

【解決手段】少なくとも一端部に、内周面にゴムパッキング12が装着された受口11が設けられた管継手本体1と、受口11内に挿入される一端部側に、軸方向に沿って複数個の切込み23が入れられて複数個のアーム24が形成され、その各アーム24の先端部にヘッド部21が設けられ、受口11外に配設される他端部側に鍔部22が設けられたコレット1とからなる管継手であって、前記受口11の最奥側内周面に挿入管ストッパー用の段面112が設けられ、その段面に弾性体13が装着されている管継手である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一端部に、内周面にゴムパッキングが装着された受口が設けられた管継手本体と、受口内に挿入される一端部側に、軸方向に沿って複数個の切込みが入れられて複数個のアームが形成され、その各アームの先端部にヘッド部が設けられ、受口外に配設される他端部側に鍔部が設けられたコレットとからなる管継手であって、前記受口の最奥側内周面に挿入管ストッパー用の段面が設けられ、その段面に弾性体が装着されていることを特徴とする管継手。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コレットを備えた管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、管継手本体に管を固定するためのコレットを備える管継手としては、例えば、特開平6─193787号公報に記載され、図4に示すように、コレットcの腕部dの管pに対する固定性を高めるために、腕部dがその径方向内側から突出し、内部に延在する管pに係合して把持する内向きの刃部hを備え、その刃部hが管pに対して接線方向に係合するように腕部dを直線状に横切って延在するとともに、管継手本体aのテーパ面bからの押圧力により刃部hが管pの表面に噛み込むようにしたコレットを備えたものが知られている。
【0003】しかしながら、上記のような従来の管継手は、管pとして金属管等の硬い材質からなるものを用いた場合には、刃部hが管pの表面に噛み込みにくいので、管の接続施工の段階において、あらかじめ管継手本体a内に挿入した管pを抜け出し方向に引っ張って、管継手本体aのテーパ面bからの押圧力により刃部hを管pの表面に噛み込ませる作業を行っておく必要があり、そのときの管pを抜け出し方向に引っ張る力や速度を適切なものとするには熟練を要する上に、接続施工作業が煩雑であるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような従来の問題点を解消し、管の接続施工作業が簡単で且つ抜け出し防止性に優れた、コレットを備えた管継手を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一端部に、内周面にゴムパッキングが装着された受口が設けられた管継手本体と、受口内に挿入される一端部側に、軸方向に沿って複数個の切込みが入れられて複数個のアームが形成され、その各アームの先端部にヘッド部が設けられ、受口外に配設される他端部側に鍔部が設けられたコレットとからなる管継手であって、前記受口の最奥側内周面に挿入管ストッパー用の段面が設けられ、その段面に弾性体が装着されている管継手である。
【0006】本発明において、弾性体としては、例えば、金属ばねや、ゴム環等が好適に使用される。弾性体は、挿入管ストッパー用の段面の全面に装着されていてもよいし、部分的に適当な間隔をあけて装着されていてもよい。弾性体の種類や性能等に関しては、必要とする反発弾性力により適宜選択される。
【0007】
【作用】本発明の管継手は、前記受口の最奥側内周面に挿入管ストッパー用の段面が設けられ、その段面に弾性体が装着されていることにより、コレット内に接続すべき挿入管を挿通するようにして、その先端面にて段面に装着された弾性体をいっぱいに圧縮するまで押し込んだ後、挿入管への押し込み力を開放するだけで、弾性体の有する弾性反発力による抜け出し方向の力を挿入管及びコレットに作用させることができるので、弾性体の反発弾性力に基づく所定の力及び速度にてコレットのヘッド部の傾斜面を受口の断面に当接させるようにして、ヘッド部を縮径させてその内周面の食込み部を挿入管3の外周面に食い込ませて、適正に抜け出し防止がなされた状態にすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の管継手の一例を示す断面図である。この管継手は、管継手本体1とコレット2からなる。
【0009】管継手本体1には、一端部に受口11が設けられている。受口11は、内周面に周方向に沿って凹溝111が設けられており、凹溝111の奥側にはゴムパッキング12が装着され、凹溝111の開口側の内周面には開口部に向かうにつれて次第に小径となる傾斜面111aが設けられている。受口11の最奥部には接続すべき管の先端面が当接するストッパー用の段面112が設けられている。段面112には、ばね体からなる弾性体13が装着されている。
【0010】コレット2は、筒状体21の一端部側に、複数個の切込み23が入れられて複数個のアーム24が形成され、その各アーム24の先端部にヘッド部21が設けられ、他端部側に鍔部22が設けられている。コレット2のヘッド部21の内周面には挿入管の外周面への食込み部212が設けらている。ヘッド部21の外周面には、受口11の傾斜面111aに相対する傾斜面241が設けられている。
【0011】コレット2は、ヘッド部21が設けられた方の一端部側が受口11内に挿入され、鍔部22が設けられた方の他端部側が受口11外に配設されるようにして使用される。
【0012】次に、図1に示す管継手の使用態様を図2を参照して説明する。図2に示すように、コレット2内に接続すべき挿入管3を挿通するようにして、その先端面にて段面112に設けられた弾性体13をいっぱいに圧縮するまで押し込む。これにより、ゴムリング12にて挿入管3の外周面と受口11の凹溝111の内周面間がシールされる。
【0013】そして、挿入管3への押し込み力を開放すると、挿入管3には、弾性体13の弾性反発力により抜け出し方向の力が作用する。これにより、挿入管3とともにコレット12が抜け出し方向に移動し、ヘッド部21の傾斜面211が受口11の断面111aに当接し、その反動力により、ヘッド部21の内周面の食込み部212が挿入管3の外周面に食い込む。これにより、挿入管3の受口11内からの抜け出しが防止された状態となる。
【0014】図3は、本発明の管継手の別の例を示す断面図である。この例においては、受口11の段面112には、ゴム環からなる弾性体14が装着されている。それ以外の構造については、図1を参照して説明したものと同じであるので、図中に対応する図番のみを付して詳細な説明は省略する。
【0015】
【発明の効果】本発明の管継手は、上記のようにされていることにより、管の接続施工作業が簡単で且つ抜け出し防止性に優れている。
【出願人】 【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月23日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−13973
【公開日】 平成11年(1999)1月22日
【出願番号】 特願平9−165697