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【発明の名称】 ホース接合装置
【発明者】 【氏名】村上 寛

【要約】 【課題】ホース接合が確実に行え、外力が加わっても係止部材が係合部材から簡単には外れてしまうことのないホース接合装置を提供する。

【解決手段】延長ホース21の端部に設けたノズル部24のノズルを給水ホース33の端部に設けた継手部23の継手26に嵌め合わせる共に、継手部23に設けた係止部材25の係止爪28をノズル部24の係合部材29に係合させて着脱可能に接合するように構成したもので、ノズル部24の係合部材29が、外周部分を切り欠くようにして係止部材25が嵌め合わされ、係止爪28が係合される凹部35を備えている。これにより凹部35に嵌め合わされ係止爪28が係合された係止部材25は、外力が加わっても簡単に外れてしまうことがなくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1のホースの端部に設けたノズル部のノズルを第2のホースの端部に設けた継手部の継手に嵌挿する共に、前記継手部に設けた係止部材の係止爪を前記ノズル部の係合部材に係合させて水密かつ着脱可能に接合するようにしたホース接合装置において、前記ノズル部の係合部材が、係合された前記係止部材の横ずれ防止構造を備えていることを特徴とするホース接合装置。
【請求項2】 横ずれ防止構造が、係合部材の外周部分に切り欠き形成された凹部でなり、該凹部の深さ寸法が係止部材の係合部分の高さ寸法より大きいものとなっていることを特徴とする請求項1記載のホース接合装置。
【請求項3】 係合部材が、係合された係止部材の係合解除方向の動きを拘束する保持具を備えていることを特徴とする請求項2記載のホース接合装置。
【請求項4】 係合部材が、係合された係止部材を覆う保持カバーを備えていることを特徴とする請求項2記載のホース接合装置。
【請求項5】 横ずれ防止構造が、係合部材の外周部分に突出するよう係合孔が形成された凸部でなり、前記係合孔は係止部材が係合可能に貫通するように形成されたものであることを特徴とする請求項1記載のホース接合装置。
【請求項6】 横ずれ防止構造が、係合部材の外面部分にホース接合方向に削設された溝部と、該溝部を横断するように設けられた係止部材の係止爪を係合する係合段部とを備えていることを特徴とする請求項1記載のホース接合装置。
【請求項7】 溝部が、深溝と浅溝をホース接合方向に交差する方向に隣接して設けたものであって、係合段部が前記深溝を横断するように設けられていることを特徴とする請求項6記載のホース接合装置。
【請求項8】 溝部は、係止爪を係合段部に係合させた際に係止部材が該溝部の外に出ない深さ寸法であることを特徴とする請求項6、請求項7のいずれかに記載のホース接合装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば洗濯機の給水口に取り付けた給水ホースに延長ホースを水密かつ着脱可能に接続するためのホース接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、全自動洗濯機等では、その給水口と水道栓とを給水ホースで直結するようにして使用している。そして、給水口と水道栓との距離が離れていて給水ホースだけでは届かない場合、給水ホースの先端の継手部に延長ホースのノズル部を水密かつ着脱可能に接続し、さらに延長ホースの先端の継手部を水道栓に取り付けて給水を行うようにしている。この時、ホース接合装置が給水ホースの継手部に延長ホースのノズル部を単に差し込むだけのものでは、給水ホースの先端部分に延長ホースを接続する際に差し込み方が不十分であると、給水ホースあるいは延長ホースに外力が加わった場合、差し込み方向とは逆方向に抜け外れてしまう虞があった。
【0003】このため、以下に図10を参照して説明するようなホース接合装置が従来は用いられていた。すなわち、図10はホース接合装置を説明するための図で、図10(a)はノズル部を断面で示す延長ホースの側面図、図10(b)は給水ホースの側面図である。
【0004】図10において、1は延長ホースで、延長ホース本体2の先端に水道栓に取り付けるための継手部3、他端にノズル部4を設けて構成されている。そして継手部3は、延長ホース本体2の先端に係止部材5を設けた継手6を装着して構成されており、係止部材5は、継手6の外周部分に突出する支持部7によって中間部が支持され、支持部7が弾性変形することによって延長ホース1の略軸方向を含む面内で揺動可能に形成されている。さらに係止部材5には先端に係止爪8が形成されている。一方、ノズル部4は、延長ホース本体2の他端に円形環状板でなる係合部材9とノズル10を装着して構成されており、係合部材9は、ノズル10の片端側を延長ホース本体2の他端部に圧入するようにして装着する際、両方の間に挟持するようにして取り付けられている。
【0005】また、11は給水ホースで、給水ホース本体12の先端に同じく水道栓に取り付けるための継手部3、他端に洗濯機の給水口に取り付けるための給水口ナット13を設けて構成されている。なお、14は延長ホース1及び給水ホース11の両端に設けられた継手部3の継手6やノズル部4のノズル10、給水口ナット13の各ホース本体2,12での保持を強化するためにかしめ固定されたキャップである。
【0006】このように構成されているので、給水ホース11に延長ホース1を接続する場合には、給水ホース11の先端の継手部3に、延長ホース1の他端のノズル部4を差し込むように嵌め合わせると共に、給水ホース11の継手部3に設けられた係止部材5を、支持部7を弾性変形させながら延長ホース1の略軸方向を含む面内で先端の係止爪8を引き起こすように操作し、延長ホース1の円形環状板の係合部材9の外周部分に係止爪8を支持部7の弾性復元力によって引掛け、係止部材5を係合部材9に係合する。これにより継手部3にノズル部4が十分に差し込まれることになり、さらに係止部材5の係止爪8が係合部材9に引掛けられているので、給水ホース11あるいは延長ホース1に外力が加わった場合でも、差し込み方向とは逆の方向には簡単に抜け外れてしまうことがない。
【0007】しかしながら上記の従来技術においては、継手部3へのノズル部4の差し込みが不十分になる虞は減少するものの、継手部3とノズル部4の接合部分が床面上に置かれていたりすると踏み付けられたり、また設置物の隙間に挟まれるなどしたりすることによって、係止部材5に直接外力が加わって係止爪8が係合部材9から外れてしまったり、係止部材5が破損等する虞があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑みて本発明はなされたもので、ホース接合が十分に行えると共に、外力が加わっても係止部材が係合部材から簡単には外れてしまったりすることがないようにしたホース接合装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のホース接合装置は、第1のホースの端部に設けたノズル部のノズルを第2のホースの端部に設けた継手部の継手に嵌挿する共に、継手部に設けた係止部材の係止爪をノズル部の係合部材に係合させて水密かつ着脱可能に接合するようにしたホース接合装置において、ノズル部の係合部材が、係合された係止部材の横ずれ防止構造を備えていることを特徴とするものであり、さらに、横ずれ防止構造が、係合部材の外周部分に切り欠き形成された凹部でなり、該凹部の深さ寸法が係止部材の係合部分の高さ寸法より大きいものとなっていることを特徴とするものであり、さらに、係合部材が、係合された係止部材の係合解除方向の動きを拘束する保持具を備えていることを特徴とするものであり、さらに、係合部材が、係合された係止部材を覆う保持カバーを備えていることを特徴とするものであり、さらに、横ずれ防止構造が、係合部材の外周部分に突出するよう係合孔が形成された凸部でなり、係合孔は係止部材が係合可能に貫通するように形成されたものであることを特徴とするものであり、さらに、横ずれ防止構造が、係合部材の外面部分にホース接合方向に削設された溝部と、該溝部を横断するように設けられた係止部材の係止爪を係合する係合段部とを備えていることを特徴とするものであり、さらに、溝部が、深溝と浅溝をホース接合方向に交差する方向に隣接して設けたものであって、係合段部が深溝を横断するように設けられていることを特徴とするものであり、さらに、溝部は、係止爪を係合段部に係合させた際に係止部材が該溝部の外に出ない深さ寸法であることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】先ず、第1の実施形態を図1及び図2により説明する。図1はホース接合装置を説明するための図で、図1(a)はノズル部を断面で示す延長ホースの側面図、図1(b)は給水ホースの側面図であり、図2はホース接合装置の要部の斜視図である。
【0012】図1及び図2において、21は第1のホースである延長ホースで、これは可撓性を有する耐圧ホースでなる延長ホース本体22の先端に水道栓に取り付けるための継手部23を設け、他端にノズル部24を設けて構成されている。そして継手部23は、延長ホース本体22の先端に、係止部材25を一体成形により設けた合成樹脂製の継手26を装着して構成されている。また、係止部材25は、継手26の外周部分に外方に突出するように形成された板状の支持部27によって中間部が支持され、支持部27が弾性変形することによって延長ホース21の略軸方向を含む面内で揺動可能に設けられている。さらに係止部材25の先端には同じく係止爪28が一体成形により形成されている。
【0013】一方、ノズル部24は、延長ホース本体22の他端に円形環状板でなる係合部材29とノズル30を装着して構成されている。ノズル30は中間部に中間鍔部31を有し、片端側には延長ホース本体22に圧入するように装着した際に抜け止まるように形成した抜け止め段部32を備え、さらに他端側には、後述する給水ホース33に接続する際に給水ホース33の継手26が水密かつ着脱可能に接合されるよう形成した嵌合段部34を備えている。
【0014】また、係合部材29は、円形環状板の外周部分に係止部材25の横ずれ防止構造である凹部35が少なくとも1か所切り欠き形成されており、その形状寸法は給水ホース33の継手26に設けられた係止部材25が係合した際に凹部35から突出しない寸法となっている。すなわち、凹部35の深さ寸法は係止部材25の係合部分の高さ寸法より大きいものとなっている。そして係合部材29は、ノズル30の片端側の抜け止め段部32を延長ホース本体22の他端部に圧入するようにして装着する際、抜け止め段部32を係合部材29の内径部36に貫通させた状態で、延長ホース本体22の他端面とノズル30の中間鍔部31との間に挟持するようにして取り付けられている。
【0015】また、第2のホースである給水ホース33は、可撓性を有する耐圧ホースでなる給水ホース本体37の先端に、延長ホース21に設けられているものと同構成の水道栓に取り付けるための継手部23を設け、他端に洗濯機の給水口に取り付けるための給水口ナット38を設けて構成されている。なお、39は延長ホース21及び給水ホース33の両端に設けられた継手部23の継手26やノズル部24のノズル30、給水口ナット38の各ホース本体22,37での保持を強化するためにかしめ固定されたキャップである。また、40a,40bは係止部材25に突出するように設けられた引き起こし操作範囲を規制する規制突起および規制片である。
【0016】このように構成されているので、給水ホース33に延長ホース21を接続する場合には、給水ホース33の先端に設けられた継手部23の継手26に、延長ホース21の他端に設けられたノズル部24のノズル30を差し込むように嵌め合わせると共に、給水ホース33の継手部23に設けられた係止部材25を、支持部27を弾性変形させながら延長ホース21の略軸方向を含む面内で、規制突起40aと規制片40bにより動きが規制される範囲内で先端の係止爪28を引き起こすように後端側を操作し、延長ホース21の円形環状板の係合部材29の外周部分に形成された凹部35内に係止部材25を嵌め合わせ、さらに係止爪28を支持部27の弾性復元力によって凹部35の底部分に引掛け、係止部材25を係合部材29に係合する。これにより継手部23の継手26にノズル部24のノズル30が十分に差し込まれる。
【0017】また、この時、係止部材25は、係合部材29の凹部35内に外周部分より外方に突出しないように嵌め合わされ、さらに先端の係止爪28が凹部35の底部分に引掛けられた状態になるため、給水ホース33あるいは延長ホース21に外力が加わった場合でも、差し込み方向とは逆の方向には簡単に抜け外れてしまうことがなくなる。また継手部23とノズル部24の接合部分が床面上に置かれていて踏み付けられたり、設置物の隙間に挟まれるなどしたりしても、凹部35内に嵌め合わされていて横方向への動きが規制されているので、係止部材25は外力を受けて横方向にずれ動くことがなくなる。これにより係止爪28が係合部材29から外れてしまうことがなく、係止部材25が変形したり、破損したりする虞が低減する。
【0018】なお、給水ホース33と延長ホース21の接続を解除する場合には、再び係止部材25を操作し、支持部27を弾性変形させながら先端の係止爪28を引き起こして係合部材29の凹部35の底部分から外し、この状態で継手26からノズル30を差し込み方向とは逆の方向に引き抜くことによって、給水ホース33と延長ホース21の接続は解除される。
【0019】次に、第2の実施形態を図3により説明する。図3はホース接合装置の要部の斜視図である。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる本実施形態の構成について説明する。
【0020】図3において、41は第1のホースである延長ホースで、延長ホース本体22の先端に給水ホース33と同構成の図示しない継手部を設け、他端にノズル部42を設けて構成されている。この延長ホース41は、ノズル部42の軸方向外側を給水ホース33の継手部23に接合することによって給水ホース33と接続されるものである。そして延長ホース41に設けられたノズル部42は、延長ホース本体22の他端に略円形環状板でなる係合部材43と図示しないノズルを装着して構成されている。係合部材43は、係合された継手26の係止部材25の横ずれ防止構造である係合孔44を有する凸部45が、その略円形環状板の外周部分に少なくとも1か所突出するように形成されており、凸部45に形成された係合孔44は係止部材25が係合可能に貫通するような形状に形成されている。また係合部材43は、ノズルの片端側を延長ホース本体22の他端部に圧入するようにして装着する際、ノズルの片端側を係合部材43の内径部分に貫通させた状態で、延長ホース本体22の他端面とノズルの図示しない中間鍔部との間に挟持するようにして取り付けられている。
【0021】このように構成されているので、給水ホース33に延長ホース41を接続する場合には、給水ホース33の先端に設けられた継手部23の継手26に、延長ホース41の他端に設けられたノズル部42のノズルを差し込むように嵌め合わせると共に、差し込む際に給水ホース33の継手部23に設けられた係止部材25を、支持部27を弾性変形させながら延長ホース41の略軸方向を含む面内で先端の係止爪28を引き起こすように後端側を操作しながら、係止部材25を延長ホース41の係合部材43に形成された凸部45の係合孔44に貫通させ、その後に係止爪28を支持部27の弾性復元力によって係合孔44の縁部分に引掛け、係止部材25を係合部材43に係合する。これにより継手部23の継手26にノズル部42のノズルが十分に差し込まれる。
【0022】また、この時、係止部材25は、係合部材43の係合孔44内に、凸部45の逆U字状のアーチで外側が防護されるようにして嵌め合わされ、さらに先端の係止爪28が係合孔44の縁部分に引掛けられた状態になるため、給水ホース33あるいは延長ホース41に外力が加わった場合でも、差し込み方向とは逆の方向には簡単に抜け外れてしまうことがなくなる。また継手部23とノズル部42の接合部分が床面上に置かれていて踏み付けられたり、設置物の隙間に挟まれるなどしたりしても、係止部材25は係合孔44を有する凸部45に嵌め合わされていて横方向への動きが規制されているので、係止部材25は外力を受けて横方向にずれ動くことがなくなる。これにより係止爪28が係合部材43から外れてしまうことがなく、係止部材25が変形したり、破損したりする虞が低減する。
【0023】なお、給水ホース33と延長ホース41の接続を解除する場合には、再び係止部材25を操作し、支持部27を弾性変形させながら先端の係止爪28を引き起こして係合部材43の係合孔44の縁部分から外し、この状態で継手26からノズルを差し込み方向とは逆の方向に引き抜くことによって、給水ホース33と延長ホース41の接続は解除される。
【0024】次に、第3の実施形態を図4により説明する。図4はホース接合装置の要部の斜視図である。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる本実施形態の構成について説明する。
【0025】図4において、51は第1のホースである延長ホースで、延長ホース本体22の先端に給水ホース33と同構成の図示しない継手部を設け、他端にノズル部52を設けて構成されている。この延長ホース51は、ノズル部52の軸方向外側を第2のホースである給水ホース33の継手部23に接合することによって給水ホース33と接続されるものである。そして延長ホース51に設けられたノズル部52は、延長ホース本体22の他端に、外形状が略円錐台状の筒状体でなる係合部材53を径大部が軸方向外方側となるように装着すると共に、図示しないノズルを装着して構成されている。係合部材53は、係合された継手26の係止部材25の横ずれ防止構造である軸方向の溝部54が、その筒状体の外面部分に少なくとも1か所形成されており、溝部54には軸方向外側部分に横断するように係止部材25の係止爪28が引掛けられ係合する係合段部55が設けられている。
【0026】また、溝部54の形状寸法は、係合段部55に係止爪28を引掛け係合させた際に溝部54から係止部材25が突出しない寸法となっている。すなわち、溝部54の深さ寸法は係止部材25の係合部分の高さ寸法より大きいものとなっている。また係合部材53は、ノズルの片端側を延長ホース本体22の他端部に圧入するようにして装着する際、ノズルの片端側を係合部材53の内径部分に貫通させた状態で、延長ホース本体22の他端面とノズルの図示しない中間鍔部との間に挟持するようにして取り付けられている。
【0027】このように構成されているので、給水ホース33に延長ホース51を接続する場合には、給水ホース33の先端に設けられた継手部23の継手26に、延長ホース51の他端に設けられたノズル部52のノズルを実線矢印Xで示す方向に差し込むように嵌め合わせると共に、差し込む際に給水ホース33の継手部23に設けられた係止部材25を、支持部27を弾性変形させながら延長ホース51の略軸方向を含む面内で先端の係止爪28を引き起こすように後端側を操作しながら、係止部材25を延長ホース51の係合部材53に形成された溝部54に嵌め合わせ、その後に係止爪28を支持部27の弾性復元力によって係合段部55に引掛け、係止部材25を係合部材53に係合する。これにより継手部23の継手26にノズル部52のノズルが十分に差し込まれる。
【0028】また、この時、係止部材25は、係合部材53の溝部54内に外周面部分より外方に突出しないように嵌め合わされ、さらに先端の係止爪28が係合段部55に引掛けられた状態になるため、給水ホース33あるいは延長ホース51に外力が加わった場合でも、差し込み方向とは逆の方向には簡単に抜け外れてしまうことがなくなる。また継手部23とノズル部52の接合部分が床面上に置かれていて踏み付けられたり、設置物の隙間に挟まれるなどしたりしても、係止部材25は溝部54内に嵌め合わされていて横方向への動きが規制されているので、外力を受けて横方向にずれ動くことがなくなる。これにより係止爪28が係合部材53から外れてしまうことがなく、係止部材25が変形したり、破損したりする虞が低減する。
【0029】なお、給水ホース33と延長ホース51の接続を解除する場合には、再び係止部材25を操作し、支持部27を弾性変形させながら先端の係止爪28を引き起こして係合部材53の溝部54の係合段部55から外し、この状態で継手26からノズルを差し込み方向とは逆の方向に引き抜くことによって、給水ホース33と延長ホース51の接続は解除される。
【0030】次に、第4の実施形態を図5により説明する。図5はホース接合装置の要部の斜視図である。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる本実施形態の構成について説明する。
【0031】図5において、61は第1のホースである延長ホースで、延長ホース本体22の先端に給水ホース33と同構成の図示しない継手部を設け、他端にノズル部62を設けて構成されている。この延長ホース61は、ノズル部62の軸方向外側を第2のホースである給水ホース33の継手部23に接合することによって給水ホース33と接続されるものである。そして延長ホース61に設けられたノズル部62は、延長ホース本体22の他端に、外形状が略円錐台状の筒状体でなる係合部材63を径大部が軸方向外方側となるように装着すると共に、図示しないノズルを装着して構成されている。また係合部材63は、係合された継手26の係止部材25の横ずれ防止構造である軸方向の溝部64が、その筒状体の外面部分に少なくとも1か所形成されている。溝部64は浅溝65と、この浅溝65に周方向に隣接して削設された深溝66とを有し、深溝66には軸方向外側部分に横断するように係止部材25の係止爪28が引掛けられ係合する係合段部67が設けられている。
【0032】また、溝部64の形状寸法は、浅溝65の深さ寸法については、ノズル部62と継手部23とを接合する際に引き起こした係止爪28が、通過可能な深さとなっており、深溝66の深さ寸法については、係合段部67に係止爪28を引掛け係合させた際に深溝66及び溝部64から係止部材25が突出しない寸法、すなわち、係止部材25の係合部分の高さ寸法より大きいものとなっている。さらに係合段部67の高さ寸法は、係止部材25の動きが規制突起40aと規制片40bにより規制されるまで引き起こした係止爪28が、乗り越えない高さとなっている。また係合部材63は、ノズルの片端側を延長ホース本体22の他端部に圧入するようにして装着する際、ノズルの片端側を係合部材63の内径部分に貫通させた状態で、延長ホース本体22の他端面とノズルの図示しない中間鍔部との間に挟持するようにして取り付けられている。
【0033】このように構成されているので、給水ホース33に延長ホース61を接続する場合には、給水ホース33の先端に設けられた継手部23の継手26に、延長ホース61の他端に設けられたノズル部62のノズルを実線矢印Xで示す方向に差し込むように嵌め合わせると共に、差し込む際に給水ホース33の継手部23に設けられた係止部材25を、支持部27を弾性変形させながら延長ホース61の略軸方向を含む面内で先端の係止爪28を引き起こすように後端側を操作し、さらに、係止部材25を延長ホース61の係合部材63に形成された溝部64の浅溝65に軸方向に動かして嵌め合わせ、続いて実線矢印Yで示すように周方向に回動することで係止部材25の係止爪28が深溝66内に嵌め合わされるようにする。その後に係止爪28を支持部27の弾性復元力によって係合段部67に引掛け、係止部材25を係合部材63に係合する。これにより継手部23の継手26にノズル部62のノズルが十分に差し込まれる。
【0034】また、この時、係止部材25は、係合部材63の溝部64内に外周面部分より外方に突出しないように嵌め合わされ、さらに先端の係止爪28が軸方向と周方向の2つの動きを組み合わせた形で係合段部67に引掛けられた状態になるため、給水ホース33あるいは延長ホース61に外力が加わった場合でも、差し込み方向とは逆の方向には簡単に抜け外れてしまうことがなくなる。また継手部23とノズル部62の接合部分が床面上に置かれていて踏み付けられたり、設置物の隙間に挟まれるなどしたりしても、係止部材25は溝部64内に嵌め合わされていて横方向への動きが規制されているので、外力を受けて横方向にずれ動くことがなくなる。これにより係止爪28が係合部材53から外れてしまうことがなく、係止部材25が変形したり、破損したりする虞が低減する。
【0035】なお、給水ホース33と延長ホース61の接続を解除する場合には、再び係止部材25を操作し、支持部27を弾性変形させながら先端の係止爪28を引き起こして係合部材63の溝部64の係合段部67から外し、続いてノズル部62を周方向に回動して係止爪28が深溝66から浅溝65に来るようにする。そして、この状態で継手26からノズルを差し込み方向とは逆の方向に引き抜くことによって、給水ホース33と延長ホース61の接続は解除される。
【0036】次に、第5の実施形態を図6及び図7により説明する。図6はホース接合装置の要部の斜視図であり、図7はノズル部の斜視図である。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる本実施形態の構成について説明する。
【0037】図6及び図7において、71は第1のホースである延長ホース、72は第2のホースである給水ホースで、延長ホース本体22及び給水ホース本体37の先端には継手部73が設けられている。なお、延長ホース本体22の継手部73については図示してない。また、延長ホース本体22の他端にはノズル部74が設けられ、給水ホース本体37の他端には洗濯機の給水口に取り付けるための図示しない給水口ナットが設けられており、延長ホース71は、ノズル部74の軸方向外側を給水ホース72の継手部73に接合することによって、給水ホース72と接続される。そして給水ホース72の継手部73は、給水ホース本体37の先端に、係止部材75を一体成形により設けた合成樹脂製の継手76を装着して構成されている。また、係止部材75は、継手76の外周部分に外方に突出するように形成された板状の支持部27によって中間部が支持され、支持部27が弾性変形することによって給水ホース72の略軸方向を含む面内で揺動可能に設けられている。さらに係止部材75の先端には係止爪28が同じく一体成形により形成され、後端には保持凹部77が形成されている。
【0038】一方、延長ホース71に設けられたノズル部74は、延長ホース本体22の他端に略円形環状板でなる係合部材78と図示しないノズルを装着して構成されている。係合部材78は、係合された継手76の係止部材75の横ずれ防止構造である凹部79と保持具80とが、その略円形環状板の外周部分に少なくとも1か所に設けられている。そして凹部79の形状寸法は、給水ホース72の継手76に設けられた係止部材75が係合した際に凹部79から突出しない寸法となっている。すなわち、凹部79の深さ寸法は係止部材75の係合部分の高さ寸法より大きいものとなっている。また、保持具80は、例えば鋼棒材を曲折して形成したもので、略U字状の保持部81と両先端に支軸82を有し、支軸82を係合部材78の延長ホース本体22端側の面に突設した軸受け部83に、保持部81が凹部79内で矢印Rで示すように回動可能に支持されている。そして係合部材78は、ノズルの片端側を延長ホース本体22の他端部に圧入するようにして装着する際、ノズルの片端側を係合部材78の内径部分に貫通させた状態で、延長ホース本体22の他端面とノズルの図示しない中間鍔部との間に挟持するようにして取り付けられている。
【0039】このように構成されているので、給水ホース72に延長ホース71を接続する場合には、給水ホース72の先端に設けられた継手部73の継手76に、延長ホース71の他端に設けられたノズル部74のノズルを差し込むように嵌め合わせると共に、給水ホース72の継手部73に設けられた係止部材75を、支持部27を弾性変形させながら延長ホース71の略軸方向を含む面内で、規制突起40aと規制片40bにより動きが規制される範囲内で先端の係止爪28を引き起こすように後端側を操作し、延長ホース71の円形環状板の係合部材78の外周部分に形成された凹部79内に係止部材75を嵌め合わせ、さらに係止爪28を支持部27の弾性復元力によって凹部79の底部分に引掛け、係止部材75を係合部材78に係合する。またさらに、保持具80を支軸82を中心に係止部材75の後端側に回動し、係止部材75の後端に形成された保持凹部77に嵌め合わせ、保持具80によって、揺動可能に設けられた係止部材75を動かないよう拘束する。これにより継手部73の継手76にノズル部74のノズルが十分に差し込まれた状態になる。
【0040】また、この時、係止部材75は、係合部材78の凹部79内に外周部分より外方に突出しないように嵌め合わされ、さらに先端の係止爪28が凹部79の底部分に引掛けられた状態になり、保持具80で係止部材75が拘束されるため、給水ホース72あるいは延長ホース71に外力が加わった場合でも、差し込み方向とは逆の方向には簡単に抜け外れてしまうことがなくなる。また継手部73とノズル部74の接合部分が床面上に置かれていて踏み付けられたり、設置物の隙間に挟まれるなどしたりしても、係止部材75は凹部79内に嵌め合わされていて横方向への動きが規制され、さらに保持具80によって動かないよう拘束されているので、外力を受けて横方向にずれ動くことがなくなる。これにより係止爪28が係合部材78から外れてしまうことがなく、係止部材75が変形したり、破損したりする虞が低減する。
【0041】なお、給水ホース72と延長ホース71の接続を解除する場合には、保持具80を拘束を解除するように回動し、係止部材75を操作し、支持部27を弾性変形させながら先端の係止爪28を引き起こして係合部材78の凹部79の底部分から外す。そして、この状態で継手76からノズルを差し込み方向とは逆の方向に引き抜くことによって、給水ホース72と延長ホース71の接続は解除される。
【0042】次に、第6の実施形態を図8及び図9により説明する。図8はホース接合装置の要部の斜視図であり、図9はノズル部の斜視図である。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる本実施形態の構成について説明する。
【0043】図8及び図9において、91は第1のホースである延長ホースで、延長ホース本体22の先端に給水ホース33と同構成の図示しない継手部を設け、他端にノズル部92を設けて構成されている。この延長ホース91は、ノズル部92の軸方向外側を第2のホースである給水ホース33の継手部23に接合することによって給水ホース33と接続されるものである。そして延長ホース91に設けられたノズル部92は、延長ホース本体22の他端に略円形環状板でなる係合部材93と図示しないノズルを装着して構成されている。
【0044】係合部材93は、係合された継手26の係止部材25の横ずれ防止構造である凹部79と保持カバー94とが、その略円形環状板の外周部分に少なくとも1か所に設けられている。そして凹部79の形状寸法は、給水ホース33の継手26に設けられた係止部材25が係合した際に凹部79から突出しない寸法となっている。すなわち、凹部79の深さ寸法は係止部材25の係合部分の高さ寸法より大きいものとなっている。また、保持カバー94は、合成樹脂製の係止部材25を覆う形状のカバー体95と、カバー体95の片端部の両側面に突設された支軸96を有し、支軸96を係合部材93の延長ホース本体22端側の面に突設した軸受け部83に、カバー体95が凹部79内で矢印Rで示すように回動可能に支持されている。そして係合部材93は、ノズルの片端側を延長ホース本体22の他端部に圧入するようにして装着する際、ノズルの片端側を係合部材93の内径部分に貫通させた状態で、延長ホース本体22の他端面とノズルの図示しない中間鍔部との間に挟持するようにして取り付けられている。
【0045】このように構成されているので、給水ホース33に延長ホース91を接続する場合には、給水ホース33の先端に設けられた継手部23の継手26に、延長ホース91の他端に設けられたノズル部92のノズルを差し込むように嵌め合わせると共に、給水ホース33の継手部23に設けられた係止部材25を、支持部27を弾性変形させながら延長ホース91の略軸方向を含む面内で、規制突起40aと規制片40bにより動きが規制される範囲内で先端の係止爪28を引き起こすように後端側を操作し、延長ホース91の係合部材93の外周部分に形成された凹部79内に係止部材25を嵌め合わせ、さらに係止爪28を支持部27の弾性復元力によって凹部79の底部分に引掛け、係止部材25を係合部材93に係合する。またさらに、保持カバー94を支軸96を中心に係止部材25を覆うように回動し、保持カバー94で覆うことにより係止部材25を動かないよう拘束する。この結果、継手部23の継手26にノズル部92のノズルが十分に差し込まれた状態になる。
【0046】また、この時、係止部材25は、係合部材92の凹部79内に外周部分より外方に突出しないように嵌め合わされ、さらに先端の係止爪28が凹部79の底部分に引掛けられた状態になり、保持カバー94で係止部材25が覆われることになるため、給水ホース33あるいは延長ホース91に外力が加わった場合でも、差し込み方向とは逆の方向には簡単に抜け外れてしまうことがなくなる。また継手部23とノズル部92の接合部分が床面上に置かれていて踏み付けられたり、設置物の隙間に挟まれるなどしたりしても、係止部材25は凹部79内に嵌め合わされていて横方向への動きが規制され、さらに保持カバー94によって動かないよう覆われてしまっているので、外力を受けて横方向にずれ動くことがなくなる。これにより係止爪28が係合部材93から外れてしまうことがなく、係止部材25が変形したり、破損したりする虞が低減する。
【0047】なお、給水ホース33と延長ホース91の接続を解除する場合には、保持カバー94を係止部材25から外すように回動し、続いて係止部材25を操作し、支持部27を弾性変形させながら先端の係止爪28を引き起こして係合部材93の凹部79の底部分から外す。そして、この状態で継手26からノズルを差し込み方向とは逆の方向に引き抜くことによって、給水ホース33と延長ホース91の接続は解除される。
【0048】尚、上記の各実施形態においては給水ホースへの延長ホースの接続を取り上げて説明したが、延長ホースに同様に形成された延長ホースを、さらに接続する場合にも適用でき、また、特に洗濯機用のホースだけでなく、適宜変更して実施し得るものである。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、それぞれの端にノズル部と継手部を設けたホースを、ノズルを継手に嵌挿して互いに接続するようにすると共に、継手部に設けた係止部材の係止爪を係合させるノズル部の係合部材に、係合された係止部材の横ずれ防止構造を備えるよう構成したことにより、ホース接合が確実に行えると共に、外力が加わっても係止部材が係合部材から簡単には外れてしまったりすることがない等の効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【識別番号】000221029
【氏名又は名称】東芝エー・ブイ・イー株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】大胡 典夫 (外1名)
【公開番号】 特開平11−13967
【公開日】 平成11年(1999)1月22日
【出願番号】 特願平9−170163